へっぽこ講座:エネルギーについて

 画面情報のところでも軽く触れていますが、ACはエネルギー(EN)がないとほとんどなにもできません
 そもそもACというゲームは、戦術や武器、機体の良し悪しで争っている分にはまだ二流、一流のレイヴン・リンクスはEN管理が非常に巧みである、と言われています。いかに自分のENを無駄に使わず、相手のENを大量に消費させ、相手の動きを封じ有利に戦うか、ということでしょうか。
 私はこの領域にははるか及ばないので、これが実際にどういうことかはご説明できませんが、「ENがなければ動きたいように動けない」ことははっきりしています。
 つまり、ACにとってENはとても大事ということです。

 この項目では、ENのごく基本的な仕組みについて説明いたします。

 

生きてるだけで、消費する

 ACに「生きている」という表現はありませんが、とにかく、スイッチオンで活動開始すると、ただじっと立っているだけでもENを消費します。
 この、「なにもしなくても消費するEN」が、「消費EN」です。一秒間……かどうかは知りませんが、一定時間に必ずこの分だけ、ENを消費していくということです。

頭部にもあるし

ブースターにもある

 左にとりあえず2枚、画像を用意しました。
 上は頭部、下はメインブースターです。
 どちらにも赤枠で囲った部分があります。これがその「消費EN」です。
 ほとんどすべてのパーツに、「消費EN」は存在します。頭部やコア、ブースターといったベースパーツはもとより、武器や補助兵装にもです。
 つまり、ネクストを構成するほとんどのパーツは、装備すれば、その量の差こそあれ、使用していない間もENを消費するということです。
 ポイントは「使わなくても」という部分。格納した武器も、「消費EN」分のENを消費しつづけます。格納武器はポケットに入れているようなもので、装備しているのではないから……と勘違いしないようお気をつけください。
 唯一「消費EN」というステータスがないのが、ジェネレーター。ジェネレーターだけは、「消費EN」のステータスを持ちません

 いわば「基本の消費EN」とでも言うべき、減っていくEN量。
 ジェネレーターを除くすべてのパーツの合計「消費EN」を、ACは常に消費し続けていることになります。
 しかし、消費するばかりでは、いずれENは空っぽになってしまいます。
 当たり前のことですが、ENは常に生み出されてもいます。
 ENって、どこでどけだけ作られて、どこに溜めてあるのか?
 というわけで、ここでいったん、ENを生み出し、貯蔵するパーツ・ジェネレーターの話へ飛びましょう。

 

生み出し、消費する

自エネレーターのステータス というわけで、左の画像がジェネレーターのステータスです。
 ACの心臓でもあるジェネレーターが、ENを生み出し、貯蔵しています。それが、赤枠で囲った部分です。
 一定時間に生み出すEN量「EN出力」
 溜めておけるEN量「EN容量」です。
 単位は知りませんが、左のGN-JUDITHというジェネレーターは(チューン込みの数字なのでデフォルトとは異なります)、一定時間に35490生み出すことができて、92610まで溜めておくことができる、ということです。

 さて。
 上の項目のように、ACは活動開始すれば、じっとしていても「消費EN」の総計分のENを、一定時間に消費します。
 そして、ジェネレーターはせっせと、そのENを生み出してくれています。
 なので、普通の、なにも問題のないACであれば、一定時間に1万EN消費するけれど、ジェネレーターは同じ一定時間に2万EN出力してくれるから、ENが減ることはない、といった感じになっています。(余剰ENがどこへ消えるかは考えてはいけません)

 ところがです。
 もしここに、一定時間に3万EN消費する機体があったら、どうなるでしょうか。その機体が持っているジェネレーターは、一定時間に2万ENしか出力してくれないのに、です。
 言うまでもなく、もし外部からENを補充してEN満タンにしてから起動したとしても、一定時間に1万ENずつ減っていってしまうことになりますね。
キモっ そういう無茶な機体も作ることはできます。それが右の写真です。
 わーいキモ〜い★
 というビジュアル的な問題はさておき、見ていただきたいのは脚の下、「総積載量」「総消費EN」という項目です。「総積載量」もイエローアラートが出ていますが、もっと問題なのは「総消費EN」。真っ赤です。
 存在しているだけでENが減っていくような機体は、こうしてレッドアラートが出、出撃できません
 ここまでいかなくても、「総消費EN」にイエローアラートが出ている機体は、少し動くだけでもENを減らしてしまい、そして非常に回復しにくい機体です。
 イエローアラートであれば出撃はできるものの、まともに戦うことはできないと考えてもいいでしょう。

 これはアホみたいな極端な例です。
 しかし、「消費EN」が多くなると、たくさん出力してもらわないといけなくなるんだな、ということはご理解いただけたでしょうか。
 後ほど、もう少しマトモな例でお話しするとして、とりあえず次へ進みましょう。

 

動くのにも、消費する

 生きているだけで、ただぽーっと立っていても減っていくENが「消費EN」。
 ACが消費するENはこれだけではありません。
 ブースターを使って移動する、クイックブーストする、EN武器で攻撃するときにも、それぞれENを消費します
ブースター ハイレーザーライフル

レーザーブレード それぞれ赤枠で囲った部分が、「行動するときに消費するEN」です。
 左上はメインブースターのステータスです。「水平消費EN」というのは、普通のブースト移動をしているとき、一定時間に消費するEN量。「垂直消費EN」というのは、滞空しているとき、一定時間に消費するEN量のことです。そして、「クイック消費EN」というのは、クイックブーストしている間、これもやはり一定時間に消費するEN量になっています。(1回のQBで消費する量ではありません。詳細はここでは割愛します)
 右上はハイレーザーライフル。「射撃消費EN」というのがありますね。そして下の一枚はレーザーブレード。これには「発動時消費EN」というステータスがあります。この二つは、射撃したとき、ブレードで攻撃したとき、一度に消費するEN量です。

 ただ生きているだけでENを消費していく上に、ちょっと速く走ったり、EN武器で攻撃したりすると、更にENを消費します。
 そして、そんな機体を支えるべく、ジェネレーターは休みなくENを出力しつづけ、がんばっているわけです。

 ところで、ここでちょっとだけ、少しハイレベルなのですが注意事項を一つ。
 上の画像それぞれにあるいろんな「消費EN」ですが、実は単位が違います。少なくとも、ブースターの「移動時消費EN」と、武器の「使用時消費EN」は違う単位で表示されています。そうでないと、レーザーブレードを一度振るよりも多いENを、ただのブースト移動で消費していることになってしまいます。
 これは他のステータスにも言えることで、数値は同じステータスでの比較にしか使えないと思ってください。

 あと、話題に出ているのでついでに少しだけ説明しておきますと、攻撃時にENを消費するのはEN武器だけです。実弾武器は消費しません。ただし例外として、弾は実弾だけれど、加速させるためにENを消費するレールガンもあります。
 これらは武器のステータスを見れば載っています。
 詳細は別項目にて。

 

溜める

 EN関係でもう一つ触れておかないといけないのは、ジェネレーターのステータスである「EN容量」です。これは、ENを溜めておける限界量を示します。これをオーバーした分のENはいずこかへと消えていくので、気にしないでください。
 ものすごくシンプルに、具体的にたとえると、「EN容量」が4万ENのジェネレーターがあったとします。
 このジェネレーターに組み合わせて、QB1回で2万EN、レーザーブレード一振りで2万EN消費するブースターとブレードを装備したとしましょう。QBで突撃してブレード、という攻撃をしたら、ENは空っぽになりますね。(計算がややこしくなるので、出力とか基本の消費ENとかは考えないでください)
 こうなると、ENが回復するまでしばらくはガショガショと普通に走るとか、実弾武器を撃つとか、行動はかなり制限されてしまいます。
 しかしもし、ジェネレーターの「EN容量」が8万ENだったら?
 QB→ブレードの後でもまだ4万EN残っているので、またQBしたりできますね。

 ENは常にジェネレーターが出力しているので、アホな機体にしなければ、回復はします。
 しかし連続して消費の大きな行動をとるときには、出力は間に合いません。こういうときに大事なのは「EN容量」。これが大きければ、消費の大きな行動を短時間で連発することができるのです。

 

回復速度について考えてみよう

 さて、以上でだいたいENに関する説明は終わりました。
 最後に、「ENの回復速度」について、改めて触れておきます。

 ACはなにもしていなくてもENを消費していきますが、ジェネレーターは常に、ENを供給してくれています。この、総消費と出力の差が回復力です。
 またいい加減な数字で例を出しますと、基本の総消費が1万の機体で、ENの出力値は2万だったとします。すると、一定時間に常に1万ENずつ、ENは補給されていることになりますね。なので、レーザーブレードを使ったりして、ENがごっそり減ったりした場合も、常に1万ずつは、回復することになります。
 しかし、ここでちょっと待ってください。それは、ACが他になにもしていない場合です。普通に考えたら、この間もACは移動したり、敵と戦っているはずです。
 なので、これに加えて、このACは常に5000ENを消費しつつ、前へブースト移動しているとしましょう。
 すると、毎時間の回復量は2万−1万−5000=5000ENということになります。

 じゃあ、もし使っているジェネレーターのEN出力が、5万だったらどうでしょうか。
 常に5万ずつ送り出し、常に機体だけで1万消費し、移動に5000消費しつづけている……。毎時間3万5000ENずつ、増えていきますね。
 ではもし、ジェネレーターのEN出力が1万6000だったら? 1万6000−1万−5000なので、毎時間の供給量はたったの1000です。上の例と比べたら、動いているとほとんど回復しないことになります。もしもっと効率的に回復させたいなら、いったんブースト移動をやめるなりする必要があるでしょう。

 具体的に言えば、ENに余裕のある機体=インテリオル初期機体ENに余裕のない機体=独立傭兵初期機体です。
 インテリオル初期機体は装備武器がEN武器なので、攻撃しているとそこそこまとまった量のENを消費しますが、これを実弾ライフルなどに変更すると、相当暴れてもENが半分より少なくなることはありません。ブースターも省エネだし、機体本体も省エネ。なのにジェネレーターは大型だからです。消費した分もすぐに回復してくれます。その代わり機体が重く、動きは遅いですね。
 しかし独立傭兵初期機体は、機体本体の消費も大きく、ブースターも高推力・高消費です。そのため素早く動けるのですが、調子にのってQBを連発したりするとあっという間にENゲージが短くなって、しかもそのまま動いていたらなかなか回復しません。すると、レーザーブレードを使いたいのに、攻撃ボタンを押しても何故か発動せず。よく見たらENがなかった、なんてことも……。

 

ENはとても大事

 上の例でも出しましたが、ENが不足気味の機体というのは、扱いが大変難しくなります。ちょっと動いたらENが不足してしまい、飛びたいときに飛べない、QBしたいのにできない、攻撃したいのにできない。これでは満足に、戦うどころか動くこともできません。
 最初に少し語っていますが、上級者ほどEN管理が上手いのがこの世界のようです。
 そういった我々の領域でない話はさておき、EN的なタフさ、使いやすさは、へっぽこさんにとってかなり深刻な問題です。
 へっぽこさんは、ジェネレーターは大型のものを積み込んで、機体はなるべく基本の「消費EN」を抑え、ENに余裕を持たせることをオススメします
 操作すら覚束ないのに、ENのことまで考えてたら、とてもじゃないけどやってらんないのです。
 重量が重かろうと気にせずに、GAN01-SS.Gとか、S08-MAXWELLを積んでおくのが簡単です。