へっぽこ講座:ロックマーカーの見方

正式名称はともかく ロックマーカーとはなんぞや?
 こういうもののことです。
 ( )とか○が組み合わさったようなこのマークのことです。
 これがどんなことを表現しているのか、ここからなにを読み取ればいいのかを、それぞれご説明いたします。

 

FCSのロックに銃口が重なって、初めて攻撃する

撮影に一番苦労した画像…… 画面をPCで取り込めればもっと美しい画像が用意できるのですが、デジカメでの撮影ではこれが限界です。
 と言い訳から始めてしまいましたが、左の画像。
 これと、上の937という数字が出ている画像とをちょっと見比べてください。
 上の画像では( ◎ )こんな感じになっているのが、下では○と(○)みたいな感じになっています。
 (○)は、FCSが表示しているもので、「ここに敵がいると確認しました」というマーカーです。
 そして、その左上にある○……○と+とを組み合わせたようなものなのですが、これが、自機の持つ銃口の向いている先です。
 FCSの表示したマーカーに、銃口が重なることで、上の画像にあるようなロックオンが完成します。

 この知識自体は、戦闘中特に役には立ちません。こんなこと知らなくても、937の画像のようになったらOK、とか覚えておけばいいわけですから。
 しかし今後、「銃口の移動速度が……」といった説明が出てきます。そのときに、「なにで銃口の移動速度を見ればいいのか? そもそも銃口の向いてる先ってどうやって分かるの?」なんてことにならないように、ここで触れておきます。
 銃口の向いている先、というのは、FCSのマーカーに重なろうとがんばってる○のことです。そして、その○がどれくらいの速度で動くかが、銃口の移動速度です。

 ここからはちょっと余談で、ワンランク上のおはなし。
 483という数字が写されているここの写真。これを撮影するのは大変でした。画面で見ていれば、FCSのマーカーと銃口がズレていることはいくらでもあるのですが、撮影しようとするとフォーカスが必要です。デジカメがフォーカスを合わせている時間に、このマーカーと銃口の分離した状態が終わってしまい、ロックオンが完成してしまうのが問題でした。(しかも、片手でカメラを構え、片手で操作しているのですから、手ブレ補正なしでシャッターをきられてはまともな写真になりません。そのため、どうしてもブレ補正・フォーカスは必須でした)
 そのために私がとったのは、「運動性能も射撃安定も低い腕に、重スナライを持たせる」という方法。これで、可能なかぎり銃口の移動速度を落として、なんとか撮影したものです。
 「銃口の移動速度がなにで決まるか」を知っているからこそできる調整です。今回はあえて「できるだけ遅く」しました。もちろん、「できるだけ速く」もできますし、これが普通のACアセンブルですね。

 

ロックマーカーから分かること

正式名称はともかく さて、この写真の「937」という数字。
 これは、今ロックしている敵との距離を示しています。敵までの距離が937ということです。
 一つ上の項目の写真には483という数字が見えますね。これも同じく、敵との距離です。
 敵との距離は、FCSが敵をロックしさえすれば表示されます。

 更にもう一つ、このロックマーカーから分かる情報があります。
 よく見てください。( ◎ )と937という数字の間に、− −こういう横線が入っているのが分かりますか?
 これは左右の武器のリロードを示しています。射撃するとこの横線……ゲージが薄くなって、その後で、真ん中から外側に向かって、色が回復していきます。リロードの短い武器では確認しづらいので、スナイパーキャノンなど、リロードに時間のかかる武器で試してみてください。
 初心者さんがそんなものまで確認しながら戦う必要はありませんが、豆知識です。
 なお、武器によっては、リロードが完成するときに「ガコッ」と音を立てるものもあります。私の場合、実際の戦闘中はそれを頼りにすることも多いですね。 

 

一次ロックと二次ロック

 ここでは「一次ロック」と「二次ロック」について説明します。この攻略コーナーでは、白ロック」「赤ロック」と、色で呼び分けることのほうが多いですね。

正式名称はともかく 右側が赤い

 一次ロック、というのは、左側の写真のように、色が白いロックオンのことです。
 二次ロックというのは、それが右側の写真のように、赤くなった状態のことを言います。
 この二つの差はなんなのでしょうか?

 それを知るためには、まずはFCSの機能について知る必要があります。
 射撃を行う場合、普通、撃った弾は銃口の先に飛んでいきます。ACで言えば、「FCSのマーカーと重なろうとする○」のことですね。そして、マーカーと重なったときには( ◎ )になる、その場所です。
 しかし実際の戦闘では、敵は動いています。そのため、銃口が向いていた先にただ飛んでいくだけでは、当たらなくなってしまいます。
 そこでFCSは敵の行動を予測し、「今よりももう少し右に撃てば当たる」といった調整を、自動的に行ってくれています。
 便利な機能ですが、その能力はロックしてすぐには働きません。決められた時間ロックし続けることで、FCSが敵の動きを解析する、とでも考えてください。そして、「敵の行動予測が完了しました。弾道の調整が可能です」という合図が、赤いロック色なのです。

 つまり。
 白いロック状態では、FCSは敵の動きを予測できません。そのため、撃った弾は、銃口が向いていた場所へと飛ぶだけです。これでは、敵が移動してしまったらまったく当たらなくなってしまいます。
 しかし、赤いロック状態ではFCSの調整が入り、多少の移動であればそれを考慮して弾が飛ぶのです。
 ですから、赤ロックで撃つのが基本中の基本です。
 なお、白ロックから赤ロックまでに変わるのに必要な時間が、「ロック速度」というステータスで表されています。

 この赤ロック(二次ロックオン)について、いくつか注意しないとならないことがあります。
 まず一つは、調整には限界があるということ。無調整よりははるかにマシというだけで、敵の動きが大きすぎたり、突然逆になったりすれば、それはさすがに当たりません。
 それから、赤ロックするのは、敵が武器の射程距離内にいることも条件です。
何故左側は白い? そしてまたこの写真の登場です。
 このロックマーカー、左側は白くて、右側は赤くなっていますね。
 これは、739というこの距離で、右側に装備している武器なら射程距離内ですが、左側に装備している武器では、まだ射程に入っていないことを示しています。
 なので、右の武器を使うなら調整してもらえますが、左の武器は無調整になってしまいます。

緑色のロックマーカー

緑色は? さて、この写真のロックマーカーは、白でも赤でもなく、緑色をしています。
 これははたしてどういう意味なのか?

 FCSがしゃべるとしたら「敵の捕捉が完了、解析も終了しています。ですが、射線に障害物があります」という感じ。
 ま、赤ロックできてますけど、間に障害物があるから今撃ったって当たりませんよってことですね。

 

ここにいるという目印

 ロックマーカーが表現していることは、だいたい以上です。

 ところで、ロックマーカーにはもう一つ、実用的な使い道があります。
 視界が悪く、実際の画面上で敵の姿が確認しづらいとき、敵の居場所を知るために便利なのです。
 リンクスの目にははっきり見えない敵でも、FCSはしっかり感知して「ここにいる」と教えてくれます。
 そのため、距離がある、障害物が多い、暗い、霧や砂嵐で視界がはっきりしない、といった環境下で、敵の目視が困難な場合には、ロックマーカーを頼りにして戦うこともあります。

 

白ロックでもOKなこともある

 初心者は、とにかく赤ロックで撃つことを心がけてください。
 それが基本中の基本です。少しでもヒットする確率を上げ、確実な攻撃ができるようになるのが大事です。それがきちんと理解でき、実行できるようになって始めて、応用も存在します。
 それがたとえば、白ロックのままで攻撃してもいい場合、です。

 赤ロックで撃て、というのは、「白ロックのままではFCSの調整が入らず、弾は銃口が向いていた先にしか飛んでいかない。そのため、敵が移動してしまったら当たらなくなる」からです。
 ということは?
 敵がまったく動いていないとか、ものすごくスローだとか、あるいは巨大だから少しくらい動かれたって問題なければ?
 白ロックで撃てばいいのです。

 たとえば、プレイヤーが最初に挑むことになるミッション「ラインアーク襲撃」。ここで最初に戦うことになるのは、橋や足場の上にいるMTです。
 この場所へ、武器はスナイパーライフル047ANSR、射程1140。そして、FCSはロック距離が1400くらいになるようにして出かけてみましょう。(ロック距離の作り方は、ステータス解説の「フレーム:頭部:カメラ性能」と「内部機関:FCS:ロック距離」をご覧ください)
 スタートしてすぐの場所にいるMTたちは距離が900程度なので、スタート地点からでも赤ロックで攻撃できます。
 しかし、その奥にいるMTは、スタート地点からは1300程度の距離、スナイパーライフルの射程外にいるため、白ロックになってしまいます。
 こういうときには、赤ロックできる位置まで近づくのが基本です。しかし、MTは小型ですがほとんど動きません。そこで、このまま白ロックで撃ってみましょう。
 腕の照準精度にもよりますが、だいたい当たります。

 攻撃は、赤ロックが基本です。
 しかし、「白ロックで撃っても問題ない」と判断できるなら、白ロックで攻撃するのもアリです。

 

その他

 「敵との距離」という問題で、一つ追記しておきます。
 FCSが敵をロックすれば、その敵までの距離が分かることは上に書いたとおりです。
 私が時々問題にするのは、「ロック距離を武器の射程ギリギリにするか、それとも余裕を持たせるか」です。
 射程が1000の武器で、ロック距離が1000だとします。すると、FCSが敵をロックした瞬間には、赤ロックができることになります。
 ……それで別に問題ないだろうって?
 まあ、問題じゃないこともありますが、問題なこともあるんです。
 たとえば、敵もまた距離1000に届く武器を持っている場合。
 相手との距離が分かった瞬間には、自分も相手の攻撃範囲に入ってしまっていることになります。これはちょっと危険です。
 もう少し早く敵の位置、そこまでの距離を知っていれば、心の準備ができます。そろそろお互いの攻撃範囲に入る、というつもりで距離1000を迎えたほうが、即座に攻防に入れるような気がしませんか?
 ケース・バイ・ケースですので、銃器の射程800でロック距離が750といった機体が、それだけで「間違ってる」わけではありません。
 「射程とロック距離」については、ぎりぎりにするのか、余裕を持たせるのか、あえてロック距離のほうを短くするのか、意識して決めていける場所、ということだけ、覚えておいてください。