烏の足跡



2014年9月2日(火)

 なにか新しいことをするたびに、「そこがどんなところか・それはどんなものか」ということより、「それにこう反応している自分はどんな人間か」のほうが先に感じられる困ったこの性分。

 ついったーを始めてみたのです。
 主に情報収集とか、気に入った絵師さんの絵を見るためで、なにか呟くのは、試してはいるけれど……。
 居心地悪いなぁと思ってます。
 呟きたいことはここで言えばいいよねぇと。
 たぶん、「公の場」なのが嫌なんだろうなと思います。
 ここもたしかに公共の電子地帯ですけど、「私のHP」という、ある種の「我が家」でもあります。そこでどんな好き勝手呟こうと、「気に入らないならよそ行って」と言えるというか……。
 少なくともついったーよりは、「ここを見るぞ!」という意思のある人だけが、選んで覗く場。もっと言えば、私がここに置いているものに関心があったり、更に言えば「この私」になんらかの好意的な興味を持ってくれる人が、訪れる場です。
 でもついったーは、通りすがりの人がだらだらと歩いている中でしゃべることになります。

 ブログやサイトと同じく、「なにを求めてそうするの?」を見極めないと、なんか、やらんでいいことしてるだけになりそうな予感中。

 まず第一に、フォローした人の発言のチェック。これが、「本当に有意義な時間なのかな?」と思ってしまうというどうしようもない感。もちろん、気になる人をフォローしているので面白いんですけど、「……この同じ時間、SS書くなり本読むなり映画見るなりゲームするなりしたほうが有意義なんちゃう?」って気も。
 たしかに、情報収集(?)には便利です。たった数日ですけど、自分一人では見つけることはなかっただろう、俳優さん・女優さんの写真とか見れてとてもニヤけています。
 なるほどなと思う発言とか、共感できる発言もあります。
 でもそれは、流れてくるついーとの中のほんの一部で、それを「探す」「見つけるまでの」時間は、ただ浪費されてるような。

 よく分かんないなぁ。
 自分の思うことを気ままに呟きまくるだけが目的なら、つぃったーでなくてもいいわけで。「呟く」こと自体が目的なら、ここで事足ります。
 にも関わらず私がついったーで呟くとしたら、その理由、意義は?
 「私の場合、どんな理由でそうするか」をきちんと把握してないと、楽しみより面倒臭さが増えそうだなと思ってます。
 今のところ、このザレゴトに書くほどもない、まさに140字以内の、「どーでもいいこと」かなぁ。つまり、フォローする甲斐なんかまったくないことばかり書く(笑

 だからといって、日常のちょっとした気分の変化を何度も投稿するのは、時間の無駄だと思ってもいます。そんなことのためについったー立ち上げる暇あったら他のことしたほうがよくね?と思ってしまうのもあるし。
 フォロワーさんがそんなもの見たくてフォローしてくれてるわけじゃなかろうというのもあるし。(今のところ、です。始めて間もないのにフォローしださったかたがいますが、たぶん、その人の期待するようなことは1000件に1件書くかどうかです。なので実はとっとと解除していただきたいという本音)
 かつ言えば、そんなどーでもいいことのために、フォロワーさんの情報チェックを阻害するのも申し訳ないなとも、思うわけで。

 サイトやブログに日記のようなものを持たない人が、自分の言葉を発信する場としてなら、使い価値はけっこう高そうだと思いますが、私みたいに、「発言の場」をこうして持っている者にとっては、余計なオプション、なのかもしれません。
 まあ、しばらく使ってみます。そうじゃないと分からないこともあるし。

 ただ、ついお気に入り登録してしまったついーとが、加藤鷹さん(超有名なAV男優)のもので、「人の発言に振り回されてついったーに疲れました、なんてやめるのはどうか。ここはそもそも嘘八百の仮想空間なんだから、自分の思いをぶちまけたらそれだけでいい」とかいう内容(笑
 私にとってはこれ、金言ですわ★
 でもね、そう思っていても、思いがけず突きつけられる他人の言葉に傷つけられたり、振り回されたりしてしまうこともあるんですよ、やっぱりね。
 ……それにしてもなんですな、開始して数日でフォローした人の中に鷹さんいるってどうですよ自分。まあ、元本屋で、いろんな書籍を目にする機会もあったので、ついでにいえばレンタル屋でもあってアダルトコーナーがあった時期もあったので、そういったメディアの一環として知ってはいたし、なにやらすごい人だなぁととても興味はあったので、必然なのかもしれませんね。あとは、あえて検索したりして探したわけではないのに、目に触れた怖い偶然に乾杯。
 で、こういう「思いもよらないところ」から、「思いもよらない人」に見つかるのもまた怖いところです。あ、大丈夫、りついーとしようとか思われるようなこと書かなきゃいいんだから!



2014年9月3日(水)

 なにか更新が入ったのか、Gmailの「迷惑メール」フォルダに、ほとんどメールが入らなくなりました。もちろん、受信トレイにも入ってません。

 以前に、いつの間にか一言メールあたりのメッセージが迷惑メールに振り込まれていることがあり、見逃してしまって以来毎日チェックして手動削除かけてたため気付きましたが……。
 迷惑メールが突然届かなくなる、ということはないので、PCとか、他のセキュリティの更新、あるいはGmailのシステム更新によって、そもそもブロックされるようになったのではないかなと思うのですが、問題は、同じです。
 届くべきメールまで排除されてやしないかということ。

 もし、この2、3日中に「送ったのに無反応だなぁ」ってことがあったかたは、そのときとは別のメールフォームか、拍手を利用してご連絡いただけると幸いです。
 「返事は任意」だからレスしていないのではなく、そもそも「見ていない」ので……。



2014年9月4日(木)

 また映画の話。
 このザレ見てくださっていると分かると思いますが、私が見るのはほとんど洋画のアクションやSFです。ドラマ性の高い、というかそっち重視のヒューマンものとか、ましてやラブストーリーとかほぼ興味なくて。
 邦画だと原作つきの推理モノとか時代劇。が多い感じ。

 でも今日は「探偵はBARにいる」。評判がいいのと、実写ルパンを酷評してた人のレビューに「これなら探偵〜のほうがルパンっぽい」と書かれているのを見て、そんなら見てみようかと(笑
 と書いてますけどルパンは見に行きますよ? 期待せずにまっさらに見てこようと思います。

 んー……けっこう面白かったし、テンポも良かったし、小雪さん綺麗だし、竹下景子さんがこれまたお美しいので眼福でした。素敵に年を取った人は、男女ともに本当に見目麗しいですね。
 味方してくれるヤクザの若頭さんが好きだなぁ。ああいうポジションの人、大好きです。
 なので、血糊が赤すぎるとか、カトウの歯並び悪すぎる&歯そのものがきれいじゃないなぁとか、そんなどーでもいいことばかり気になってしまいつつ飛ばさずに見ました。
 アクションは、長すぎず程よい感じ。
 コンドウキョウコが誰か、は映画中で混乱した時点でも、観客としては候補があまりにも少なすぎるため、後の展開が分かってしまうのが難点ですね。

 そのまま「2」も視聴。
 個人的にはこっちのほうが好きかも。襲ってくる変なマスク集団が、狙いをつけた"悪者"の手先かと思ったら、実は本人とは関係なしに自分たちの意思でやっていた、とかいうあたりとか。
 ただこれ、恐ろしくもありますね。自分たちの正しいと思うことのためなら、平気で弱者を痛めつけられる。探偵をボコるのはいいんですよ。"敵"だから。でもそのために、関わりがあるというだけのフローラさんをボコるのはいかんでしょう。ていうかフローラママがすごい気に入った件(笑
 本物の犯人はただのカスなわけですが、それもちゃんと伏線(あからさまなくせに、あからさますぎて伏線と思わなかった)として入ってるし。

 ……しかしな、前作見ても思ったんだ。前作の社長さんといい、今作の政治家さんといい、ほんにこんな立派な人、大企業の社長とか政治家とかにいるんかね?と。
 それはもちろん私はド庶民ですので、そういう人とそもそも関わらないから、いたとしても知らないだけではありますけど、映画の彼等はあまりにも理想的すぎて、ただの"アイコン"みたいだなぁと思った次第です。
 ちなみに原作は、1作めが公開されたときに読もうとしましたが、冒頭読んでみて今ひとつ興味を引かれなかったので読んでません。



2014年9月5日(金)

 ……たぶん半月くらい前じゃないかと思うのですが、右肩を痛めました。
 たぶん寝てる間に、寝違えるみたいなことになったんでないかというくらい、その瞬間には直接的な原因はありません。
 ただ、この肩、高校のときバスケの試合中にはずしてるんですよね。相手とぶつかったときに腕が絡んで倒れたせいで。で、そのときには一瞬コートに転がってたのに、人が寄ってきたときには自分ではめて復帰したというアホな逸話があります。その後の3試合全部出ましたよ?
 それ以来、右肩はずっとあまり無茶はきかなくなってます。だからバレーボールとかでもアタックができないし、できても弱い(笑

 しかしこれ、当時医者にかかったときには、レントゲンとったりなんたりして、特になんともない、と言われてしまったんですよね。
 それで特になにするでもなく放置しつづけて(ピー)年なわけですが、それが今更、寝てる内になんかなったらしいな、と。
 おかげでここのところ、3時間くらいするとすぐ目が覚めてしまい、そして束の間、どう動こうと右肩が痛くて「うぐぅり」となりながら、楽な姿勢になって痛みが引くのを待つ日々。
 寝るときも、右肩を下にしても痛いし、上にしても重力で下がるから痛いんですよこれがまた。ちなみに、仰向けで寝ることってできない私。ていうか寝付き悪いので寝るまでじっとしてられない。
 で、お風呂で体洗おうとすると不自由だし、シャツやジャケット脱ぐのにもへたに動けないし、この間友達と焼き肉いったときなんか、帰りに靴はこうと座るとき(座敷だったので)うっかり右手ついてしまって、しばし「ぐおぉぉぉぉ」となってました。
 それから二週間くらいたつので……って、あれ? じゃあ肩痛くなったのって半月前どころじゃねぇな、と今気付きましたが、それはさておき。
 医者に行こうかどうか考え中。

 「行けよ!!」という声が聞こえた気がしないでもありませんけど、上記のとおり、医者ってどうしても「かかってもあんま意味ない」と思ってしまうんですよねぇ。
 昔っから、痛いからとかつらいから医者行って、特になんともねーですねと言われることしきり。
 で、本当になんともなかったことより、実際にはなんかあって、もっと後になってそれが分かったことのほうが多いわけで。
 つまり結論。「症状が重くならないかぎり、このテの怪我は見つけてもらえない、だからそれまでは行くだけ無駄」。
 ……去年の秋、寝転がってのモンハンのやりすぎで右手に痺れが出たときも、一ヶ月くらいは放置してから行ったっけな。
 あと、そもそも医者に行くのに太陽という凶器の下を移動しないといけない時点でこの世の中私には理不尽すぎる。

 しかし幸い今日はすごい天気が悪いのでイコール私にはもってこいの絶好の天気なので、いい加減ちょっと行ってこようかなぁ。



2014年9月7日(日)

 「アイ・フランケンシュタイン」見たいのに、地元でやってないこの惨劇 orz
 「ドラキュラZERO」が楽しみなのもあって、久々に「ヴァン・ヘルシング」を見ることにしました。ヒュー・ジャックマンがヘルシング役やってるヤツです。
 単純にジャックマンがかっこいい、ハマってるというのもありますが、シナリオのテンポも良く、ドラキュラに狼男、フランケンシュタインの怪物まで揃ってるのにけっこうまとまっててやっぱり面白い、好きな映画です。頭使わなくて済むし(笑
 これこそ続編見たい映画かも。ヘルシングとカールの次の冒険。でも"ヘルシング"という点で、続編となったら完全オリジナルにならざるをえないからなぁ。
 ロクスバーグ演じるドラキュラの胡散臭さもナイスですね! ピアスがすごいいい味出してます。
 アナのラストがものすごい残念で、「ハッピーエンドじゃ駄目なん!?」と心底思いますけど。それこそ続編がないんだったらハッピーエンドにしたげてよおぉぉぉう!?

 で、Person of interestのシーズン3、Import版に日本語吹き替え・字幕の収録がないことが判明し、愕然としています。
 ……いいよ、倍くらいするけど日本語版で買うと……二ヶ月も後になっT□T
 という悲しみをぶつける意味もあって、シーズン1を見てるこの始末。
 何度か見てるエピソードもありますが、なんとなく好みでないので、これが二度目というエピソードもあります。
 で、通しで見てて思ったのは、アンドレアちゃん可愛い!!ってこと。
 ep12の女弁護士さんですけど、「貴方はいい男すぎて私とは釣り合わない」とか言わなくても、十分魅力的だって君は!!と小一時間くらい力説したい。ホントステキなキャラクターだなと思います。こういう人には報われて欲しいと思うし、そんな彼女をきちんと守りきれるのが、このepを気持ちいいものにしてて、安心して見てられます。
 あと、言うまでもなくファスコががんばってる回が好き(笑



2014年9月8日(月)

 ヒュー・ジャックマンつながりで「リアル・スティール」見ることにしました。
 これ、公開前とか直後くらいって、「ロボット格闘アクションかと思ったらヒューマンドラマメインだった」とかで無駄に叩かれてた記憶が……。
 あれ? ヒロインが……どっかで見た顔だと思ったら、ホビットのタウリエルですね。エヴァンジェリン・リリー。へー、これに出てたんですねぇ。
 前半がちょっと退屈ですが、アトムを手に入れたあたりから面白くなりました。
 しかし泣いたとかいうのはないですねぇ。ゼウス戦はかっこいいと思ったけど(ジャックマンが/笑)、そんなもんです。このテの、ダメ親父が子供と付き合うことで立ち直る、みたいなのは他にもいくらでもあるし。
 あと、他のロボットときちんと動きが違って、人間的な動きをしてる魅力ってのは伝わってきます。ゼウス他ロボットたちの動きは機械的で、アトムは人間のモーション。
 むしろ叔母夫婦が応援に来てることのほうが地味に感動しました。この人たちも真剣にマックスのこと考えて、愛してる。そんで、チャーリーがやりなおそうとしてることもちゃんと分かってくれる。なかなかできるこっちゃないと思います。

 ダメ親父が子供と云々、と言えば、ナイトミュージアム3がありますね。
 ……ロビン・ウィリアムズ、少し前に亡くなられましたけど、この撮影は終了してたのかな。……あああああ、思い出したらまた凹む……。

 あと、今更はたと気付いて確認しましたが、ヘルシングでカールやってる人、ファラミアの人ですね?

 その後はギリシャ神話つながり的に(「タイタン」とか「インモータルズ」)「パーシー・ジャクソン」。あと、主人公がダルタニヤンの子。
 ……で、ゼウスやってんの……これもどっかで見たナイスガイだなぁと思ったら、ボロミアの人、と。しかも声が玄田哲章……なのはいいけどなにこのダントツ人の話聞かない我が儘ゼウスは(笑
 映画はちょっと退屈でした。メイン部分は、「冥界から帰るために必要な三つの真珠を手に入れる」ことで、その在り処に行くごとに敵に襲われたり罠があるだけ。その合間にドライブシーンが入ったりして、どうも途切れ途切れ。
 グローバーとかアナベスのキャラクターはいいんだけどな。アナベスあんまり活躍しないし。ヘルメスの靴がコンバースって、笑うトコなんだろうか??
 これは続編見なくてもいいかなぁ。



2014年9月9日(火)

 うーん……と思ったこと。
 Person of Interestのs3に日本語収録されてないことで、友人と「30%くらい値引きされてて海外版の倍ってキツいよねー」という話をしてました。
 でもその人、完全にヒアリングはできなくても、実は映画とかドラマくらいなら不自由なくストーリーや台詞把握できる程度には英語できる人です。
 ただ、その人は、吹き替えのリースやフィンチの声が好きで、本来の俳優さんの声よりも愛嬌があってこっちが好きだから、どうしても吹き替えが収録されていたほうがいいというだけ。
 で、そこからつらつらと、こんな話に流れました。

 「ぶっちゃけ、英語できる人にはこの仕様、関係ないよね」というのが入り口です。
 母国語として育ってなくても、普通に英語で会話でき、視聴できる人が世界にはたくさんいます。そういう人にとっては、私の友人みたいに、「吹き替えのほうの声が好みなんだ」ということがなければ、「じゃあいいか、英語で」なわけです。
 そこから、「本当に好きだったら英語でも構わずに見るよねぇ」という話に。
 ついったーで見かけた人の中には、俳優さんが好きだから、日本ではやってない外国のドラマを、必死にヒアリングし、単語調べながら見てる人もいて、すごいなと思いました。
 が、かく言う私も、MASS EFEECT 2は「ローカライズされるかどうか分からんならもう英語でいい!! 10回やりゃなんとかなるだろ」くらいでプレイしてました。

 今回の問題は「英語でしか存在しない」ではなく、金銭面での話なので異なっています。
 でも、考え方としてはこんなのもあるよねというのが、「倍近いお金出すのは勿体無い。だから、Import版買って、使わなかったお金は語学の勉強に回す」というもの。
 国内版のでないドラマや映画が好きだとか、たびたび日本語版のために高い金出してる人にとっては、積もり積もる差額で、こういう考え方もできるわけです。
 英語で分かるようになれば、日本語収録の有無なんて関係ないのですし、更に言えば英語のコンテンツを楽しむことができるようになる、という恩恵もあります。

 で、二人で言ってたわけです。
 こういう考え方して実行しちゃう人は、きっといわゆる"成功者"だろう、と。物にかけるお金は節約し、自己投資にその分を回し、一石二鳥だね★という考え方。
 で、高いけどほしいからバイトちょっと増やそうとか、仕事がんばろう、節約しようと思う人はなかなかの努力家、実際家で、きっといい線いきます。
 仕方ないなと特に考えずお金払う人やレンタルで済ます人は普通の人。だけど他愛ない人生しか送れないでしょう。差額で英語身につけられるほどのお金が生まれるわけじゃない、というあたりも、好きなものに対するのめり込み度の低さを物語るので、やっぱ凡人です。
 ちなみに私はここと、その上の間くらい(笑)。欲しけりゃ働けばいいんです。固定収入に近い社員だとあんま変わらないけど、バイトだったら、「一日多く行けばその分で埋められる……!!」ってなるしね。で、バイト中は好きな俳優さんとか、そのゲームのこととか考えてがんばる!
 そして、文句並べ立てた挙げ句逆ギレして、だったらもういいと試聴しなくなる人は、たぶんなにやってもうまくいかないか、うまくいっても本人の力ってよりただの運とか周囲の力の人で、本人はむしろお荷物。

 なお、私もPOIに関しては、吹き替えのほうが好きです。カヴィやエマソンさんの声が嫌いなわけはないのですが、POIは字幕で見始めても、つい吹き替えに変更してしまいます。
 なので、もうとっとと日本語版予約しました。レンタルでいいとか焼けばいいって発想はありません。安いお金しか払わないものにはそれだけの思いしかない、というような気がするので、好きなものはちゃんと新品で買う派。ランクが落ちるごとに、中古でいいやとか、レンタルでいいやとなっていきます。



2014年9月10日(水)

 ベタニーつながりで「インクハート」。主人公やってるのが「ハムナプトラ」の人だなぁと思いつつスルーしてた映画です。敵ボスのカプリコーンはアンディ・サーキス。相変わらずこゆい人だ(笑
 面白かったです。
 本の中に取り込まれた奥さんを取り戻し、家族を助けたいモー(主人公)と、元いた本の世界の家族のところへ帰りたいほこり指。
 エリノアおばあさんも素敵でした。あと奥さん美人。シエンナ・ギロリーって覚えがなかったけど、バイオのジル役やってんですね。
 しかし……吹き替えでまず見ましたけど、ほこり指=ベタニーの声が今ひとつかなぁ。これは彼の地声のほうがいいかも。声優さん自体は嫌いでもなんでもないんだけど(平田広明さん。けっこうよく耳にする声)、イメージとして。
 ベタニーつながりと言えば「キスキスバンバン」も久しぶりに見たいのだけど……、……ねぇな、レンタル屋に……orz
 仕方ないのでもう中古でいいからDVD買うかというところ。

 POI再視聴はep13まで来ました。
 この回、地味なため一度見たきりだったのですが、今回見てみると、なかなか上手い回だったんじゃね?とちょっと認識をあらためました。
 被害者か加害者か、とハラハラさせる回は他にもありますが、ちょっと失敗気味のもある中で(管理人さんの回が個人的にそう)、この回は序盤、そういう違和感はありません。「なにか引っ掛けがあるんじゃ?」という気きしても、罠がスマートで無理がないからでしょうねぇ。
 それに、ここで初めてルート登場しますし。
 ep14は子連れ狼な回。内容よりむしろ、最後にリースとファスコがマシンから赤くロックされるのが気になるんですが……。黄色は関係者、白が一般人で、赤が対象者のはずなのに。
 このままいくとs1もう少しで見終わってしまいますし、そろそろs2返してもらわないとなぁ。



2014年9月11日(木)

 今日はまず「サーフィンドッグ」。
 犬いっぱい見たいのと、コメディでリー・ペイスが見たいというだけ。最近スランドゥイルばっかり見てたので、たまにはね。この人はのほほんとした役もよくハマってて好きです。
 話の筋はベタもベタ、仕事優先で気付かない内に家族を後回しにしていた父親と、調子に乗って大事なものを見失ったわんこの話。
 この映画の好きなところは、フィル(父親。リー)が別に家族をないがしろにはしてないこと。本人はそれが家族のためだと思っているけれど、実は相手の気持ちをちゃんと確かめてなくて、自分でこうだと思い込んでる、という点が妙にリアルで。
 で、フィルが困ったときのぶっとい下がり眉がつい可笑しい、と(笑
 納得いかないのは邦題ですねぇ。原題は犬の名前である「マーマデューク」。邦題のサーフィンする犬は、中盤の一瞬だけです。サーフィン大会で優秀するためにどうのとか一切なし。
 邦題にはこういうのがあるのでどーにもならんですね。

 で、次が「特攻野郎Aチーム」。実はこの映画見たことなくて、「これ絶対に好きそう」と教えてもらったのでいそいそと。ちなみにTV版はまったく見たことありません。
 リーアム・ニーソンが出てるのでそれだけで3割安定して見られる予感がするってどうですか。……リーアム・ニーソン、リー・ペイス、そしてポール・ベタニーと、近日中に見た映画のお目当ての人並べると、全員190cm越えってどういう(笑
 で。
 あら面白い!というかすごい好みだこれ!! ひゃほーっ♪ 直感信じて買って正解でした。「これは……!」と思ったら買ってしまうのは、POIもそうでしたからねぇ。当たるもんだ。
 ンなアホな的な無茶な作戦で痛快にキメていってくれるだけでなく、それぞれのキャラクターも立ってていい感じ。2時間ちょいの枠内でこれだけ描いてくれてたら大満足です。しかもみんな好きになれる!
 個人的には輸送機→戦車のところがすごい気に入りました。ああいう危機にあってめちゃくちゃ楽しそうなフェイスとマードック。的確に角度指示してタイミング教えるハンニバルと、飛行機恐怖症で一人おとなしいBA。
 ハンニバルがリーダーってだけじゃなく、父親的な存在でもある、って設定もいいですねぇ。三人の部下をkidsとかboysとか呼ぶのもだからかな。序盤では「作戦立ててから行動しろ!」と叱りつけてるフェイスが、終盤ではハンニバルの代わりに作戦立てるのですが、作戦聞きながら嬉しそうに笑ってる顔が妙に印象的です。
 全員にすごいいい見せ場があるし、全員がきっちり活躍してて嬉しいかぎり。
 これでまたお気楽に見れるお気に入りムービーが増えました。

 映画といえば、私の大好きなドゥエイン・ジョンソンが!! エクスペンダブルズ4の悪役に確定したとか!? うひょー!! ……って前にな、まだ3公開されてねぇだろおい。気が早すぎてなんだかな。
 と思ったついでに、「スコーピオン・キング」も借りてきました。明日見ようっと。



2014年9月12日(金)

 ザ・ロックつながりで、久々に「スコーピオン・キング」。これ見て「かっけぇ!!」てなってロック様好きになった映画。アクションものですが、ちょっとユーモアがあるというか、陽性の作品なので楽しく見れます。
 で、久々に見たら……ロック様が若い(笑)。ちょっと調べてみたら、30歳のときのものですね。
 それにしてもロック様に剣は似合わない(笑)。拳でカチ殴ってるときのほうがテンション上がります。
 ライバル役(敵役でなく)は「グリーンマイル」の人ですね。おおおう、2012年に亡くなっとる……。
 ロック様と言えば、10/24に「ヘラクレス」も公開されますね。……地元でやるかどうか知らんがな……orz 12の難行は回想でしか出てこないとのことなのであまり期待せず、とにかく筋肉拝みに行きたいなぁ。

 次は、届くの待ってた「キスバン」!
 ジミーが健気すぎるのは何度見ても変わりないですね。映画によっては、間をあけて見ると解釈とか感想が大きく変わるものもあるのですが。殺し屋でがんがん人殺してるのに、作中で人を殺す理由がすべて、フィリックスを守りたいがためってあたりで、殺し屋なのに健気という謎のリンクが成立する不思議映画。この映画でのベタニーは「ダ・ヴィンチ・コード」のシラスと並ぶ二大「子犬ちゃんただし殺人犬」だと思ってます。
 そして何度見てもお約束的に、最後にクラブに乗り込んだところのフィリックスはかっこ良すぎるわけで。
 それにしてもこれだけタイトルで損してる映画もない気がする……。私も最初知人に誘われるまでのーてんきなコメディだと思ってました。コメディ要素はありますけど、実際には「子供を通してダメ親父が変わっていく系」。ただしこの映画の"子供"は、子守するハメになった33歳一度も外に出たことのない男ですけど。
 フィリックス=ダメ親父、ババ=子供、ジミー=子犬ちゃん、ということで。

 犬と言えば、直前に見てる「スコーピオン・キング」の特典で、ロック様が「捨てられた犬みたいな顔してたよ」と語られて写真まで出てきたのに転げまわりたいほど萌えました。大型犬がしょんもりしてると無闇に萌える心理ですね、はい。
 映画本編も好きだけど、特典映像で笑いまくってるロック様見てるのも幸せな日々。

 その次に見てるのが「弥次喜多道中記」ってのがまた我ながら謎のチョイス。1938年すなわち昭和13年、戦前の白黒映画です。
 奉行になる前の遠山の金さんと鼠小僧とが、互いをそうと知らずに旅道中。しかもその間、弥次喜多コンビと間違われるという変な話です。しかしこの設定だけで私の場合心惹かれずには!
 メインはロードムービー。茶屋で笠を取り違えてしまったことから、弥次喜多に間違われてしまい、その縁から旅路の中で親友になる二人。
 お約束ながら物語の決着も気持ちよく、ラストもにこにこして見てしまいます。
 んー……ストーリーは面白いし、なにか出来事が起こっているときはいいのですが、捕物シーンとか、無闇に長くてイライラしますねぇ。そのあたりのテンポが悪いので1.5倍にしたり元に戻したりで見てました。ほんに、ストーリー自体は面白いのでもったいない。

 で、久しぶりにシラス見ようかなーと、「ダ・ヴィンチ・コード」。
 シラスの最期が原作とは大幅に違っていて、あまりにもあっけなく余韻もないのがなんだかなですが、"導師"と信じた人にキスねだる(←その表現はどうかと)ところが可愛すぎる&可哀想すぎるわけで。間違ってアリンガローサ撃っちゃった後のうろたえようも可愛すぎる。おかしい。190cmオーバーのどっちかと言えば悪人顔の男相手になんで可愛いが似合うんだろう??
 原作ではたしか、アリンガローサはシラスがなにしてるか知らなかったんじゃなかったっけな。映画だとそのへんはっきりしない……むしろアリンガローサがやらせてるようなのですが。
 そして吹き替えで見てて今更気付いたのですが(これまでたぶん字幕オンリー)最後にホテルにいるラングトンの背景で、テレビから聞こえる音声。「ファーシュ警部が間違うことはありません。ラングトンたちを指名手配したのは真の犯人を欺くためで」とか、部下が言ってて吹きました。言わされてるとは感じず、この人自分からそう言ってんじゃないかなぁって気が。

 で、ここまで来たら「天使と悪魔」も見るしかない気がしてきました。話としてはこっちのほうが好きですし、分かりやすいし。
 四人の枢機卿の居場所探しもシンプルだし、身内に敵がいると分かってから、いったい誰がそれか?という点でのサスペンスもなかなか。
 で、こっちはユアン・マクレガーが目の保養。……と思ってたら、リヒター役にステラン・スカルスガルドさん、つまりキスバンのフィリックス役の人。こんなとこにも出てたなんて全然覚えてなかった……。
 そしてここにも子犬ちゃんいた(笑)。最初見たときも妙に気になった脇役ですが、ヴァチカン警察の下っ端くん、シャルトラン。デレないけど妙にわんこっぽい。ちなみにワイルド・スピードEBに出てる車改造屋も彼ですね。顔つきはベタニー系。なんだ、あのタイプはわんこ役になりやすいのか?



2014年9月14日(日)

 「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」見てきました。
 公開直後なので展開等のバレが入る感想は書きません。その結果アホみたいなことしか書けません。……いつものことか。
 時間感じずに「え? もう終わり?」ってくらいだったのでつまりは面白かった!です。ちなみに原作はまったく知りません。
 ただ、冒頭部は初見では「え? え? え?」で、誰がなにでどうしてクリー人とザンダー人が争ってるのかがまったく不明。ていうか、誰と誰が争っているのかすら理解する前に話が進むわけで。

 要は、クリー人vsザンダー人で、ワルモノがクリー人のボス・ロナン。ちなみにメイクのせいで誰だかすっかり分かりませんが、リー・ペイスさんが演じてます。知ってて見てるとぎりぎり分かるくらいの分からなさ(笑
 あとは、ヨンドゥというのは盗掘屋集団みたいな"ラヴェジャー"のボス。で、ピーターはここに属してる、ってことだけ、見る前に把握しておくと、冒頭が分かりやすいかと。
 ……え? そんなもの見れば簡単に頭に入る? ……だって私には誰がどれでなにがなにやらだったんだもーん……。

 なお、字幕で見てきましたが、……原作についてのwikipediaや、予告編とかの言い回しでは、ロケットは「遺伝子改造によって知能を持ったアライグマ」です。しかも、22回も脱獄してるようなお尋ね者じゃなく、むしろ警察機構とか軍のようなものに属した守護者、すごい真っ当な書かれ方。
 しかし映画ではお尋ね者系だし、字幕で映画見てると、「こんな姿にされた」とか言ってたのが謎。元々は別の姿だったのが、姿を変えようとしたら、予定と違ってアライグマにされてしまった、と語られていたような。
 はて??

 なお、キャラクターのアクションはさておき、艦隊戦がなかなかすごいので、3Dで見たほうが面白いと思います。
 今回は2D字幕で見ましたが、気が向いたらもっかい見に行くかな。



2014年9月16日(火)

 ……肩が痛いと医者に行き、診断には今ひとつ納得がいかないというか、「腕がどこまで上がるか」と、レントゲンだけで決められてしまって、どういうときに痛むのかとか、一切聞かれないという。
 「いや、腕上げなくても重力で下に引っ張られるだけで痛いんだけど?」とか言うのも面倒だし、そもそも薬もらえればいいとしか思ってなかったので別にいいんですけどね。
 その、湿布型の炎症止めの薬。
 かぶれるんですけど?
 おかげで貼っておけません。
 「様子見て痛みがひどくなるようならまた来て」とか言われましたが、二度目はないわい。
 次は、もし行くなら、少し遠くて日中の移動はキツいのですが、別の整形外科行きます。



2014年9月17日(水)

 POI進行中。ep19に到達。
 イライアスがマフィアのボスを消そうとし、カーターの息子を誘拐するこの回は見どころが多くて好きですねぇ。
 ここんとこご無沙汰だったコスプレも拝めますし。電気作業員のジャンパー姿なフィンチ。s2はほぼ毎回なんかコスプレしてる気がしますが、s1はそんなことないからなぁ。
 「あんたしか信じられる刑事はいない」と言うカーターと、そう言われて微妙な顔になるファスコとか。
 リースの手助けをしようと、「銃の撃ち方を教えてくれ。援護くらいできる」と言うフィンチとか。
 イライアスの若い頃とか。……けっこうなイケメンが年とったらハゲで太めのおっさんになるこの無常(笑)。ここで逮捕されるイライアスですが、この後の微妙な関係に至ってもおかしくない、不思議な貫禄。この冴えないおっさんのどこに惹かれて、あるいはなにを恐れて、こんなに多くの人が言いなりになるのかも不思議ですが、見た目からしていかにもって感じじゃないところが私の好みです。

 ep20はリースの過去編。アリシアがCIAに依頼してリースたちに会ってるってあたりから、リースとフィンチの過去が重なり始めるわけで。でも初見時、アリシアがどういう立場のどういう人かが分からず、このあたりピンと来ていませんでした。
 中国に行ったリースとカーラに赤ターゲットがつくのとか、あれこれ知ってて見てるとまた面白い回です。
 しかしこのあたりからファスコの立場がどんどん厳しくなってって見てるのがひじょーにツラいのですが……。でもその中でほんといい男になってくからたまんないですね。

 で。
 「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」、今度は3D吹き替えで見てきました。
 3D……あんまり飛び出しもしないし奥行きもないし、ささやかだった気が。普通のシーンではほとんど感じられず、やはり艦隊戦とかポッドと小型戦闘機でのドッグファイトとか、ああいうシーンのほうが生きてますね。
 ピーターの声は山寺宏一さん。さすがです。アベンジャーズあたりは俳優とかの吹き替えで非難がすごいわけですが、中にはもちろん、プロ水準で仕事してくれている俳優さんもいますけど、微妙だなぁと思う人も少なくないわけで。その点、本職の声優さんたちは声だけで演技するプロ。キャラクターが活き活きとしてます。
 他、分かったのはヨンドゥの立木文彦さんくらい。でもロケットの声もよく聞くような。
 初見では今ひとつ分からなかった点もよく分かりました。なんで小さいころのピーターがさらわれたのかとか。

 以下はネタバレ込みの感想メモなので、字色を変えておきます。が、スマホとかで見てる人は普通に見えてしまう可能性があるのでご注意を。
 
 
 
 ピーターがさらわれたのは、本当は、古代人の末裔であるらしい実の父親が、連れてきてほしいと依頼していたためなわけですね? でも、その依頼を受けたヨンドゥは、父親のもとに届けず自分の部下にしてしまった、と。
 でもヨンドゥ、ラストシーンを見ると、「やっぱりな」って感じで怒りもせず笑ってます。むしろ、出し抜かれたことを少し喜んでいるようなくらいで。そういう抜け目のなさが気に入ってる、という感じ? そのへん見ると、実際ピーターに対しては甘いところがあって、情はあるんだろうなと思います。
 あと、ヨンドゥの戦闘シーンはすごすぎ。ネタがバレてたらそうそう使える技じゃないとしても、初見の相手なら驚いてる間に次々とやられるのは無理もない感じ。

 で、ロケットは結局どっちなん? もともとがアライグマなのか、アライグマの姿にされたのか。字幕で見てたときには「こんな姿にされた」と言う部分があったので、元はアライグマ姿じゃなかったのか?という気がしたのですが、吹き替えで見てると、そうでもなく。
 なんにせよ、ありあわせのパーツから武器作ったりしてしまう、エンジニアの才能もあるかなり有能なアライグマですねぇ。つか一番役に立ってる感。
 グルートもドラッグス助けたり敵をまとめて倒したりと、かなり役立ってます。
 そういった点では、ヒューマノイド型の3人が一番なんというか、普通? ガモーラも改造されてどうのとかいう際立った戦闘力見せることはないし、ドラッグスはロナンに一方的にやられるし。
 むしろ、予告編とかでは、軽犯罪ばかりおかしてるヘタレっぽく紹介されてるピーターが、普通に強いのが初見ですごい意外でした。

 ドラッグスが比喩を理解しない種族だということとか、初見では全然分かってなかったし……。
 なんで最後にガモーラたちが手を取り合ったのかも二回目でやっと理解しました。つまり、コレクターのところで見せられた映像につながっていたのですね。かつてインフィニティ・ストーンの力を、連携して使おうとしたけど失敗した人たちがいる、ということ。一人では受けきれなくても何人か集まれば可能かもしれない、ということで、最後にガモーラたちは、ピーターを助けるためもあって、危険を承知で手をつないだ、と。
 吹き替えと違い、字幕では画面上に出せる文字数の制限が厳しいため、どうしても情報が削減されるので無理もない気はします。
 だからこそ、吹き替えでも見ようと思うわけですけど。
 でもね、タイトルでもある「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」、これを台詞として口にしている部分が、「銀河の守護者だから」ではなく「銀河を守っているから」になってるのはどうなんだろう。

 個人的に一番ぐっと来るのは、ノバ軍の艦隊登場時。これは初見も二度目も一緒。
 なかなかロナンの母艦に接近できずにいるときに、突然援護射撃が発生して、あの星形の戦闘機が現れるところ。
 それから、その戦闘機が連結してネットを形成するところですね。
 MASS EFFECTでもそうでしたが、種族とか、単純な善悪……というか敵味方の関係を越えて、より大きな悪のため互いを信頼して戦う、というシーンがたまらんのです。サアルだったか、戦闘機にいる人、間際にちゃんと「ロケット」と名を呼ぶところとかね。

 素でウケたのは、オーブを出したピーターがおっことすところ。初見だけでなく二回目もつい笑ってしまいました。普通ならNGシーン集とかに入っていそうなものが素で入ってるこの映画。
 あと、冒頭のピーターのシーン好きです。カセット聞きながらノリノリで進んでいくところ。あそこ見た時点で、「あれ? ヘタレじゃなかったん?」っていきなり騙された感全開でした。普通に優秀なトレジャーハンターじゃん。
 なんかもっとこう、口先だけの三流詐欺師みたいなのだと思ってました。

 というわけで、マイティ・ソー2にも触れるのですが、まさかGotGにもコレクターが出てくるとは思っていませんでした。
 たしかにマーベルつながりではありますけど、アベ世界とか別だと思っていたので。
 で、インフィニティ・ストーンですよ。「宇宙創造のときに存在した6つの特異点が、それぞれ結晶化したもの」だそうですが。
 ソー2とGotGと、時系列としてはソー2のほうが先? アベ2に絡むのかな?
 この先もいろいろと楽しみです。



2014年9月18日(木)

 最近もやしにハマってます。
 安いし手軽だし、いいですね〜。
 調理は至極簡単。
 まずは袋のすみっこを小さくカットし、レンジで4分。これで水分を出してしまいます。
 そのままカットした部分を下にして、流しの端っこにでもうまく置いておけば水が切れるので、その間にフライパンをあたため、ごま油を大さじ1、熱します。
 そこにもやしを入れ、醤油大さじ1、みりん小さじ1。もう少し甘目が良ければ砂糖小さじ1弱くらい追加。
 で、もやしの色が染まったら、卵を2個落とし、白身崩しつつ炒めながら、黄身の上にはもやしをかぶせておきます。
 で、崩した白身が全部固まるくらいの頃合いでOK。黄身は半熟なので、それを絡めて食べるだけ!
 量が多いので、ぶっちゃけご飯いらないですね。一人だとこれだけで一食になります。二人いれば丁度いいおかず。
 個人的なポイントは、レンジで水分をとってしまうこと。いきなりフライパンで炒めると、出てきた水分のせいでかなり味が薄くなるので。
 味付けは、醤油+マヨネーズとかでもいい感じです。醤油+ソース類とか。

 で、ここからは読了した「天使と悪魔」の話。読むのは四度目くらいかな。
 カメルレンゴが何故犯行を企てたか、という一点以外は、映画のほうが好きですね。登場人物が整理されていて分かりやすいし。原作はBBCのレポーターまでいて、話の進行がその分遅くまだるっこしくなります。レポーターたちって別にいらなかったろうとしか。
 セルン局長のコーラーも省かれて、その役どころがリヒターに割り当てられています。コーラーは映画にもいても良かったけど、そうするとセルンのほうへ頻繁にカメラが飛ぶのでややこしいか。
 あと、"オリヴェッティ"のキャラクタライズが大きく違っていて、映画では最初から協力してくれる良い人。でも原作では、映画のリヒターの役どころです。原作だと癒やしがない!!(笑)。でも映画だと、リヒターに冷たく当たられても、オリヴェッティという現地の味方がいるのが心地好いのです。それだけに、殺されちゃうのがものっそい悲しいのですが。原作だと「あっそ」くらいなのにな(←酷
 それにリヒターというキャラクターのおかげで、分かりやすい不審人物も配置されて、すっきりしてますし。
 シャルトランは原作にもいますが、カメルレンゴの熱心な崇拝者みたいな感じ。20歳くらいの設定なので、映画よりも若いですね。映画にもこのテイスト少し入れても美味しかったかもしれません。
 原作でつい感動するのは、カメルレンゴの灰を前教皇の棺にそっと入れてあげるところですね……。モルターティ枢機卿が渋すぎる。
 でも映画も、バッジア枢機卿が生き残って、ガリレオの本をラングドンに無期限貸与してあげるシーンも好き。原作の、焼き印渡すよりはるかに気の利いたプレゼントです。
 原作で一番いらんのは、ヴィットリアとのラブシーンですね! 映画ではダ・ヴィンチのほうもそのへんはすっきりと削ぎ落としてくれていて、監督さんにものすごい感謝。恋愛沙汰残して知的探求とかのほう削ったら「ふざけんな」です。
 今回読み終わって思ったのは、真実を知ったときのカメルレンゴの心境ですね。父を殺したことが誤りだったと思ったのか、それとも、自分自身が忌み嫌う科学から生まれていたことに絶望したのか。

 そういえば、ロスト・シンボルとインフェルノも映画化の話って出てたと思うんですけど、どうなったん??
 ロストには、日系二世あたりのCIA保安局長が出てくるのですが、その名前が「Inoue Sato」で吹いた記憶が一番鮮烈ですね。翻訳では「イノエ・サトウ」になってますが、外国人ならよくあるあれだ。ファーストネームとファミリーネーム、どちらかにしか使われない名前もあるのに勘違いてしちゃった感。
 これも上中下の合本がKindleにあったので、DLして今読み返してます。
 うーん……やっぱりこれは好きじゃないなぁ。
 フリーメイソンについてというのは魅力的な題材なんだけど、なんかこう……胡散臭いというか、謎にのめり込めないというか。
 ダ・ヴィンチと天使が知的好奇心とか興奮で読めたのが、ロストは知じゃなく信の話。オチに至ってもそうですが、なんらかの"神"に対する信仰がない人間にとっては、だんだん高揚感が薄れてくような。"真なる知恵"がなにか、という種明かしのあたりでは、私はただ白けるばかり。
 ダ・ヴィンチのときの、"聖杯とはなにか"は信仰がどうあれ「そういう解釈か!」という面白さがあったんだけどなぁ。

 インフェルノも買おうかと思ったのですが、何故かこれだけ、合本が3000円もする謎。
 これもなんかまだるっこしかった記憶ばっかりあるので、1500円くらいなら買ってもいいけどなぁ。



2014年9月22日(月)

 キャリメカWSを借りてきて再見。
 吹き替えで見ようとしましたが……ええい、キャップもサムもナターシャも、イメージよりも子供っぽい声に耐えられず、長官の竹中直人さんは声質自体は嫌いじゃないんだけどやっぱり御大の渋ボイスには勝てるはずもなく、結局字幕にせずにいられないこのキモチ。
 竹中さん以外全員、アニメなら多少下手でも平気で聞けますが、いい大人の声あてるには難ありです。
 あと、ワシントンDCのオベリスクが映るたびに、「これがロストシンボルに出てきたあれだよなぁ」とか軽く関係ないこと思ってる私。
 WSvsキャップ時のナイフ持ち替え、あれマジでやってたんスね……。すごいな。

 で、アベ流れでアイアンマン3→2→ホームズ1。ここはダウニーJrつながりです。
 ……何度見ても、どうがんばっても、これだけときめかないヒロインはいないよなぁポッツ……。我が強くてギャンギャン吠えてばっかりで、ちっとも可愛くない。
 でも、逆に言えば「都合のいい女」でないとも言えます。男の妄想みたいなのとは違って、時にはぶっちゃけウザい。自分勝手で自己主張も強い。
 トニーは子供っぽい我が儘な態度を見せる反面、そういう立ち居振る舞いしながら、実はずいぶん優しい、あるいは寛容な人のように思います。だからこそ、自分に都合のいい女でないペッパーを愛せるし、だからこそいいのかもしれないなとも。
 あと、我が儘放題のトニーに付き合ってたら、ああなるのも無理はないのかも(笑
 で、ホームズは1のほうは好きなのですが、2はちょっとあざとすぎて微妙。女装とか、その後の列車の中でのドタバタはいいけど、ラスト付近のダンスが一番「……は?」。残念ながらあれに萌えるほど腐思考にはなれません。当時のイギリスでは、ステッキがない場合には仲の良い友人と腕を組むのはごく普通のことだったそうですが、ダンスしたら目立ちまくるだろ目立っちゃいかんだろ。
 で、特典の中で「原作に忠実なホームズ」と何度も言われるけど、それには同意できません。「原作の特定の側面を強調したホームズ」ではあるとしても。
 紳士的でクールでシニカルな面を強調すればジェレミーだろうし、ハードボイルドな側面を前に出すとラズボーンかな。変人っぷりなら、ジェレミー・ホームズだって十分やってますよ。ソファ飛び越えたり、「踊る人形」で人形と同じポーズとったりね。
 という意見はあるけれど、困ったちゃんなロバート・ホームズも好きです。どんだけワトソンにちょっかいかけたら気が済むんだ。それをうまくあしらいながら付き合ってるタフガイなジュード・ワトソンも格好いいし!
 2でドイルの親族から非難が出たそうで、3を作らせちゃもらえんだろうなぁというのが残念なところ。つーか、撮影スタートする前に脚本とかのチェックってしなかったのかな? 契約とか法律とかいろいろあるだろうし、そのへん私にはちっとも分かんないんだけど。

 で、そこからはテリー・ギリアム監督とジュード・ロウに引っ張ってもらって、Drパルナサスの鏡。
 私は見巧者ではないので、ヒースの演技がどれほど素晴らしいかなんて分かりません。ダークナイトでのジョーカーがすごい迫力でめちゃくちゃ怖かったのは分かるけど、演技の上手い下手なんてよく分からんのです。分かるのは、自分にとってしっくり来るかどうか。
 パルナサスでは、撮影中にヒースがなくなったため、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの三人が「鏡の中のトニー」を演じたことが有名ですね。
 見るのは二度目。そしてやっぱり思うのは、ジョニデは目張り入れてても入れてなくても顔つき全然変わんねえwwwってこと(笑)。他の二人は目張り入ってると「うわ」と思うのにな。
 二回目に見ても分かるような分からんような映画でした。もう少し厳密に言えば、「なにを分かればいいのかが分からん映画」。どんな映画にもテーマとか核があるわけです。「だからなに」の部分というか。でもこの映画見ると、「要するには"選択"の問題ね」と思う反面、それだけではしっくり来ないような感。

 で、更に監督つながりで、超久しぶりに12モンキーズです。えー……これ見るの何年ぶりだ?(汗)。公開が1996年だから映画自体が20年近く前のもの。とちゅうで一度は見直してるはずだから、たぶん、10年ぶり以上ですね……。ああでもありがたい。それくらいの時代の映画ってレンタル店から消えてるものも多いから。
 ともあれ、ブルース・ウィリスとブラピ。二人とも今とあんま変わってないなぁ。
 しかしこの映画、さっと見流すこともできますが、ちょっと引っかかると次々と引っ掛かりはじめるのでどうしようもありません。良くも悪くも。(一番よー分からんのは、いくらイカれてるからといって、ジェフリー自身が「細菌をばらまいて云々、それはおまえの言い出したことだ」と口にしてるのに、実際には全然違うことを企んでいた点)
 上手いのは、「細菌兵器をばらまかせない」ことは目的にしていない、というところ。つまり、過去は改変しない。狙いは「純正ウィルス」を手に入れて未来(現在)に持ち帰り、それでワクチンを作ること。未来(現在)の科学者は、そのために過去の出来事をチェックして、ワクチンを手に入れるチャンスを狙ってる。
 他、2035年にいるホセに、1917年についたらしい傷跡がある=ホセはコールより先に過去に行っていたのに、嘘をついているっぽいこととか。コールをボブと呼ぶ男は結局なんなんだとか。
 一回見てもそこそこ分かる映画だけど、繰り返し見ないと本当には分からない映画。
 そして、キレまくったブラピの演技がいい意味でウザい(笑)。助演男優賞もらってるんでしたっけ?

 そこから唐突にハムナプトラ2へ。これは年内くらいか? そのもう少し前か? ともかく一度見てるわけですが、ちょっと前にスコーピオン・キングを見たため、また見たくなったわけで。
 というか、スコキンの2と3って、2はマサイアスのもっと若い頃の話になってしまってるし、3でもロック様じゃないしで、あまりにもなんだかな。てか、スコキン1とハムナ2のファンが見たいのは、良き王であったはずのマサイアスが、何故侵略戦争を仕掛ける側になったかの理由や、暴君になったというならその過程であるとか、そうではなく必要に迫られてのことが勝者側の歴史によって改竄されたとかいうなら真実はどうなのかとか、サソリの化け物になるまでのもっと詳しい過程ではないかと?
 それはさておき、お気に入りキャラのメジャイ、アーデス。彼の吹き替えがですね、フジテレビやテレビ朝日では、大塚明夫、大塚芳忠という、私にとってそれだけでポイント超アップで転げまわりそうな配役なのに、何故DVDでは谷口節か!? いや、もちろん彼が嫌だというのではないです。だがしかし趣味的に好みとしてッッ!! アーデスが大塚ボイス(どっちもだ)で喋ってくれたなら……ッッッ!!!
 悲しいからバイオシリーズでも見ようか……(←これは声優じゃなく俳優つながり
 ていうか一番悲しいのは、本編最後に出てくるサソリ型のキングがロック様本人じゃなくフルCGで超違和感だってことだよ……orz 当時はまだ、サソリの下半身とか腕と本人を合成できるほどの技術なかったんやね……。

 ここまで来たら、長いのは諦めて最後に、天使と悪魔の話でもまた。ちなみに小説版のこと。
 つらつら考えたり感じるもののある小説・映画ってのは、やはりマイ・ベストなのです。
 あの話、宗教が絡み、科学が絡み、倫理だとか救済だとかも絡みますが、個人的に一番感動するのは、モルターティとカメルレンゴの灰のシーンです。
 神様なんてよく分からないから、神の奇跡だとかなんとか言われても「ふーん」。
 だからといって科学を賛美するかと言われたら、科学それそのものは道具でしかないわけで、そのすごさは分かっても、そこに"尊いもの"は感じません。
 そういう中で最も崇高であたたかいのが、モルターティの示した慈愛だった、というのが私の場合の事実です。
 神様が人を救ってくれるかどうかは知りません。でも、作中で何度か表現される「思いやりを示す人」である枢機卿は、信仰の在処に関わらず人の心を救い、癒してくれる。そうしたいと望んでくれる。……だといいなぁ、と。
 ―――ロスト・シンボルにはこういう感動がないんだよなぁ。サトウ局長が超ツンキャラで面白くて好きだけど。



2014年9月23日(火)

 「キスキスバンバン」と言ったら、そういうタイトルの他の作品もありましたね。というわけで今日はそういう流れです。
 「LA的殺人事件」のほう。ロバート・ダウニーJrが出てます。実はタイトルは知ってたけど見たことなくて、「キスバン+ロバートというつながりと流れで一つ見てみてください」と言われたので見てみることにしました(笑

 見終わった結論から言うと、見終わるなりあまぞんで新品DVD注文しました。not 中古。オススメしてくださったRさんありがとう!! すごい好みだこれ!!
 ロバートがめちゃくちゃハマってます。このお馬鹿で可愛いダメ男加減は彼でないと合わないだろうというくらいに。
 内容はどっかメタ的。ハリー(ロバート)によるナレーションとか、「三日目」とかって出てくるカットも含めて、なんかそんな感じ。
 どうでもいいような細部がある一方で、「それが伏線かよ!!」というのもあって、唸らせられました。
 全体としては、アホらしいシーンもあちこちにあるコメディトーンのサスペンスですが、背景にあるものはめっさ重い……というか、これだけ重いものを扱ったら、これくらい軽やかにしないと顰めっ面で見るしかなくなるというか。私なら、そんな気分の悪いものわざわざ見たくないですね。
 それだけのものを、軽んじもせず、茶化しもせず、コメディの中に沈めて撮ってる、とでも言いますか。
 ただ、初めて人を殺したと泣きそうになってるハリーと、その後馬鹿なことしてまた殺しちゃったときのハリーとがつながらなかったりはします。殺すという意志があって殺してさえ恐ろしいのに、脅すだけのつもりで殺してしまったら、もう少し混乱するなりパニックになるなりしないですかね? それに、ラストでも殺しまくってるし。
 POIではリースが、「(人を殺すのは)二度目のほうがもっとキツい」とか言ってたりもしましたっけか。ハリーはその二度目を意図せず実行してしまって、三度目からはどーでもよくなったのか?? でも、二度目がなかったら、ラストであれだけ銃を撃てたかといえばそれも疑問。
 全体として破綻してる気がするのはそれくらいですね。

 ところで、アイアンマン以降はハリウッド大作でよく見かけるロバートですが、実は私、それ以前の映画で彼が出てるものの内、見たことあるのはナチュラル・ボーン・キラーズだけです。しかもロバートがどの役だったかは記憶にさっぱりありません。調べてみると……あれか、レポーターか!!
 うーむ、これだけでは寂しいので、「追跡者」でも見てみようかな。トミー・リー・ジョーンズにウェズリー・スナイプスも出てるし。つーか「逃亡者」とセットになった安価なBDが近々発売されますね。いっそダイレクトにこれ買うか? 「逃亡者」好きだし。……発売日みたら自分の誕生日だったので、買うことにしました(笑



2014年9月24日(水)

 こういうザレゴト、読んでいただけること、そしてあたたかい・面白いメッセージいただけることは、サイトをやってく上でなによりのブースト剤になります。
 しかしジレンマも存在します。
 それは、読んでくれていると分かっている人の意見や嗜好を知っていると、それと反対の感想を書きづらくなる、ということ。
 つまり、「これが好きだ」と言っている人が見る可能性がとても高いことを承知で「これはつまらない」とは、非常に書きにくいということです。

 別に、相手を意見の相違があったら付き合えないと思うからではありません。対面で語り合える友人なら、「え? そう? 自分はこうだな」と言えます。
 それはそこに、なごやかな、あるいは楽しい空気ってものが存在していて、私の口調や様子でも、「貴方とは違う感性をしてるからこう感じるよ」というだけであることを、伝えられるから。
 もちろん、そういう相違を気軽に言い合って、それでも仲良くしていける相手に限ってのことで、誰に対しても平気で言えるほど豪胆でもありませんけど。

 しかし書き付けるということは、その場の感情や雰囲気は存在せず、ただ言葉だけが届くということです
 そのため、対面であればそこにある、貴方とは違う意見だけど貴方が好きですよ、という空気が伝わりません。
 その結果、相手の意見を否定しているような乾いた感覚で受け取られそうなのが怖いのです。
 ましてや相手が、「こいつは自分がこういう意見だと知っている」という前提があると尚更。

 だからそこにジレンマがあります。
 私が「好きだ」と書いたものについて、「自分もなんだ!」と伝えてもらえることはとても嬉しい。
 でも、なにもかもが同じではない以上、「でも今回はつまらなかった」とか「ここが気に入らない」といったことは存在します。
 そういうときに、途端に正直なことが書けず、嘘を書くつもりもない以上は、「なにも語らない」を選ぶ他なくなります。

 それは好き嫌いとかだけでなく、ある事柄に対する意見も一緒。
 ある人が、とある物事についてどう語っているかを、たとえばブログとかで読んだとします。で、相手もこちらのザレゴトを、時折は読んでくれているらしいと知っている。
 そういう状態で、「その問題について私はこう考える」と、わざわざ異なる意見は、非常に書きづらく感じます。それはどうしても、相手の意見・考え方・価値観を否定するようなニュアンスが出てしまうから。
 相手がそう受け取るとは限りません。心の広い、タフな人で、「そうか、この人は私と違うんだな」とだけ思って、それでも変わらず良い関係であれる可能性だってあります。
 けれどやはり、懸念せざるをえません。不快にさせないかな、と。

 ジレンマなのです。
 語るのではなく書くということ。
 顔が見え、雰囲気の分かるところで、良い空気を作りながらかわす言葉ではないこと。
 ともすると相手が非常にナーバスになっていたって、こちらは全くそんなこと知らないわけですから、いつもと変わらず相手の目に飛び込んでいきかねない。

 気にしすぎるとなにも書けないし、なにも伝えられなくなるので、言うほど気にもしていません。
 が、このあたりの配慮とバランスを取ることが、"節度"というものなのかなと思ったりする今日このごろでした。



2014年9月25日(木)

 レビューとか見ててたまに思うこと。
 自分にとって面白かったか、面白くなかったか、どうだったかという感想は、どんなもんでもいいと思います。
 で、それを上手く書けば、購入や鑑賞を検討している人にとって有用なレビューになります。
 下手に書けばただの感想です。それでも、同じように感じた人に共感者がいるということを伝える役には立つし、吐き出したいものかを吐き出してすっきりとできるなら、悪くもないと思います。
 ただ、えらく否定的な、感想や批評というより批判・非難・駄目出しになると、「はて?」と思わざるをえません。

 つまんないとかしょーもないとかここがダメだとか、いくらでも言えばいいのですが……私から見ると、愛のない、見下したような批判文て、読んでても面白くはないんですよね。楽しくもない。わくわくもしない。
 それに比べたら、たとえつまんなかろうが、楽しませたい、役に立つといいと思って作られた道具や娯楽のほうが、はるかにマシじゃあないかと。

 人ってのは"快"を求めて、それに代価を払ったり、あるいはそれのあるところ・人と寄り添って生きていきます。
 楽しい、嬉しい、面白いといったものだけでなく、つらくない、苦しくない、不安じゃない、といったこともそう。"不快がないという快"ですね。
 で、誰かにとって"価値ある人"というのは、有形無形問わず、相手に"快"を与える人です。
 それは安心感かもしれないし、楽しさかもしれない、充足感や幸せかもしれないし、お金とか物かもしれない。たとえ一見しては不快でも、ためになる役に立つ勉強になる鍛錬になる、最終目的はそこ、あるいはその先で得られる"快"。

 なので、どれだけの"快"を与えているのか? 与えようとしているのか? という物差しで見るわけです。
 ただ否定的な感想がどれだけ見た人に"快"を与えるのか?
 もちろん共感者ってのはいるし、その場合には「そうそう、そうなんだよ!」と心強かったり、あるいは自分が表現しづらくてモヤモヤしていたことが言葉になってたりもしますし、共感はできなくても、批判や非難の中から考えることが見つかることだってあるので、ゼロではありません。
 ただ―――批判とかって、きちんと考えて書かないと、「批判できる私のほうがよく分かってる! 上だ!」という自己主張にしか見えないわけで。

 感想なら、ただの感想でありたいと思います。つまんねぇなとか、イマイチとか、私はこれ嫌いだとか、ただそれだけのもの。
 良し悪しを論じてエラぶりたくない。
 もし良し悪しを論じるなら、自分の好みを離れて客観性をきちんと取り込みたいし、できるだけでいいから公正でありたい。先見・偏見・先入観、あるいは自分の無知といったもののせいで、本当に正しく評価できているのかどうか心もとないってことくらいはわきまえていたい。

 ……と思ってはみても、自分もそういうこと書いてることはあるわけで。
 昔よりは少なくなったでしょうけどね。



2014年9月26日(金)

 二日続けてマジメな話だったので今日はまた映画のことでも。
 というか、公開日が近づいてきたためエクスペ3の情報が雑誌などにも出ていてとてもハッピー。あと、アベ2の話もコミコンの流れでちらほらと。
 で。
 2冊の雑誌でそれぞれに見かけたインタビューで、ちょっと思ったこと。
 キャメリカの、クリス・エヴァンスかセバスチャン・スタンだったと思いますが(確認のため探すの大変なので別の人だったら失礼)が、スタントマンを要するアクションシーンについて、「自分でやりたいという虚栄心のようなものが昔はあったけど、今は、そんなことをして怪我をして撮影に支障が出てはならないからプロに任せる」といった発言をしていました。
 これ見て、なるほどなぁ、たしかにそうだなぁと思ったのがその1。
 で、別の雑誌にスライ(スタローン)の、エクスペ3についてのインタビューが載っていたのを読んで、内容自体は別にスタントについてのことじゃなかったのだけど、ふと。
 「THE アクションスター!!」として知られる人たちの場合は、そうとは言えないよなぁと思ったのです。

 ジャッキー・チェンしかり、リー・リンチェイ(ジェット・リー)しかり、シュワちゃんにスライもしかり。
 ぶっちゃけ彼等の場合、観客は「彼等」を見に来ているわけです。なので、どうしても無理なことをしてほしいとは思わないけれど、できるだけスタントではなく彼等自身を見ていたい。たとえロングショットや背後からのショットでこまかいところは分からないとしても、彼等自身が動くのを見たい。
 少なくとも私はそう思うので、この場合に関しては、「プロだからこそ、本人がやる」という逆の信念が成り立ちます。虚栄心とかよりも、観客の求めるものがそこにあるがゆえに。

 で、スライのインタビューに戻るのですが、「アクションスターと呼ばれる人には"何か"がある」と語っていました。その"何か"ってのは、ただのアクションとかでなく。スライの感じるそれがなにかは私には分かりませんけど、私にとっては、「"アクションスターだ!"と思う人は、可能な限り自分の体でアクションをする人」です。そうでなければただの"俳優"。
 演技力とか個性、そういったものがあってこそだけど、やはり"アクション"そのもので観客に受け入れられ、魅せる要素がなければアクションスターとは言えない。
 なので、一朝一夕にスライたちのようにはなれない。何年も、そうやって積み重ねたものがあってやっと、彼等と同じカテゴリに分類されます。

 「より良い映画を撮るためスタントに任せる」という考え方はとてもスマートで現代的で正しい。実際のところ、スタントに任せたほうが動きがきれいで格好いいでしょうし、それは一面の真実です。単なる虚栄心のためにみっともないアクション披露してほしくはありませんし。
 けれど、アクションそのものが売りになる場合、スタント使っちゃったら元も子もないわけで。
 そのあたりが、"俳優"と"アクションスター"の違いなんだろうなぁと思った次第です。



2014年9月27日(土)

 「追跡者」、手元に届くまで我慢ができなかったのでレンタルしてきました。100円だしね。
 出てきた瞬間に分かってしまいましたが、トミーさん……いきなり鳥のきぐるみで登場するとは……。
 で、カタい役が似合わないロバート。トミーの横に並んでるとちっこい(笑)。トミーも183cmで特別デカくないんだけどな。ロバートの173cmって嘘じゃないのかぉぃ。
 けっこう淡々と進むんだなぁと思って見ていたら、終盤に入ったあたりでいきなり緊張感アップしました。
 真相が分からないまま最後まで引っ張ったどんでん返しより、倒叙型の緊迫感が入り込んで一気にのめり込みます。
 でも弾のすり替えはリアルタイムでは見せないほう良かったな。それ見てると最後の対峙シーンの緊張感が激減するから。
 見終わってみると、ロイスが何故先走るのかとか、一応伏線なのかな? という感じで、二度目に見たほうが面白い映画なのかも。返す前にもう一度見ようかな。若いロバートもかっこいいし。
 でも内容自体は「逃亡者」のほうが好きです。
 というわけで実は「逃亡者」も見直したかったのですが……なんつーか……事故ったのかレンタルにないんだよこれが…… orz

 仕方ないので、少し前から準新作になってた「ゴースト・エージェント」をもっかい見てみることに。
 やっぱ好きだな、これ〜。
 普通だと、年長者のほうが頑固で堅物で真面目。若いほうがやんちゃなはみ出し者、というのが刑事バディものの鉄板ですけど、この映画では逆になってます。
 最後にはお互いを相棒と認め合って戦うとことか普通に燃えるし!
 で、こうなったらもう買おう!と思ったら、これも11月に安価なBDが出ることを知ってさっそく注文。その際、ケヴィン・ベーコンて名前が目に飛び込んできて、「そういやボビーって……」と今更気付きました!!
 GotGで「フットルース」が取り上げられて名前も出てるので、「最近映画見た人がここにもいる」系でびっくり。
 じゃあ、ジェフ・ブリッジズ(お茶目なジジイ刑事役)つながりでアイアンマン1も見直すか……。




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