烏の足跡



2014年8月3日(日)

 久しぶりに立て続けのSS追加中です。
 なんというかこう……資金面でですね、遊んでられるのもあと数ヶ月かなと(笑)、そう思ったので、全力を投じて遊ぶことにしただけです。
 そしてそれがたまたま、今回はゲームとかじゃなくて書くことに向いた、と。

 7月末日に「トールキン話はこっちへ」とか書いてますが、だからって8月に入ったら書かないわけじゃありませんよ? 熱いときは素直に熱いものです。
 あまりおおっぴらに叫べない妄想なんかを書きなぐったページとか、今更ながらの感想ページとかでも作ろうかとも目論んでいます。
 ちなみに、ホビ1EEのマッパ水遊びシーン、トーリンはいませんでした(笑)。原作でも「トーリンはお高くとまっているので」とか書かれてるし、さすがのあの中には入らなかったか。ドワーリンとかバーリンまで参加してんのに。
 さて、どこに誰がいるかなのですが、右の端っこでパンツ脱いでんのがオーリだよね? で、泉の外でこっちにケツ向けてるのは明らかにノーリ。右端で背中向けてのんびりしてるのはバーリンで、その上にいるのはどう見ても間違えないボンブール。バーリンはのんびりと温泉浸かってるみたいな雰囲気ですね。
 上のほうにいる二人はフィーリとキーリ? どう見てもCGだろっていう落ち方はどうかと。
 三人ずつ肩車してるのの、右側は一番上がボフールか。その下にビフールがいて、一番下はパゲてるように見えるのでドワーリン? 左の一番上はドーリ。その下にオイン、グローイン?
 あのー……フルチンで肩車って……いや、まあ、ドワーフさんたちは全然平気なのか……。

 そういえば特典だかコメンタリーだかで、CG合成を嫌がる俳優もいるけど、彼等の演技の上に乗せるメイクとか衣装みたいなものだ、とか監督と脚本の人?が力説してましたけど……。
 危険すぎるとかで生身では撮影できないシーン、雷合戦のところとか、ロングショットはドワーフたちすべてCGだ、とか解説されてます。
 あのさ、衣装やメイクは、それだけで動きまわったりしないから。
 ぶっちゃけ、あまりにもCGが見事になると、俳優なんかいらないわけですよ。一瞬たりとも出さなくたって映画が撮れる。だから嫌なんじゃないでしょうか。とてもメイクとか衣装だとは思えない。自分自身がそこにいなくても構わないように感じる。たまたまメイクのようにつかうこともあるけれど、時には完全に居場所を奪ってしまう。
 私は見る側で演じる側ではないので、面白ければなんだっていいのですけど、「俳優いらなくね?」と思うのは、あんまりいい気分ではありません。



2014年8月4日(月)

 市川監督の「病院坂の首縊りの家」見てました。
 草刈正雄さんがイケメンすぎてどうしよう?みたい。たしかハーフでしたっけか。それにしたっても超つけたいほどのイッケメーン!! そもそも見ようとした理由がイケメン見るためと言っても過言ではないわけですけど(ぉぃ
 あーかっこいい、やーかっこいい。若干挙動不審気味で演技がどうと言われると微妙なんですけど、背高いしスタイルいいし顔いいし、しかも今どきでも十分ウケる顔立ちです。
 桜田淳子さんも好きです。かわうい、というよりやっぱ、美人、かな。
 話としては、婚姻関係とかややこしくて、系図横に置いて読む・見るしないとさっぱりさっぱり。

 で、返す前にもう一度「ホビ2」見てて「あれ?」と思ったことが一つ。
 今回は字幕・英語音声で流しつつ別のことしてた&今これ書いてるのですが、闇の森に入る直前、「ドゥリンの日までに行かないとならない」という台詞の後、字幕に「何の日?」って出てきて、「え? そのこと知らない人なんていたの!?」と。
 思わず英語字幕で見なおしてしまいました。(そこからは英語音声・英語字幕で掛け流し)
 言ってるのはビルボでした。……えー……んー……ビルボってそのこと知らなかったっけ?? ドゥリンの日までにどうの、というのは月光文字に書いてあって、あのときはビルボは傍にいなくて……でもそれっきり、旅の中で話題にすらならなかったんですかね?? (つーか見なおしたらその場にいるじゃんビルボもさ)

 あと、やっぱりどうしても語っておきたいこと。
 エスガロスで、キーリを置いていこうとしてトーリンとフィーリがかわす会話ですが、どうしてもここの日本語訳に納得がいかないというか、いゃ、字幕・吹き替え訳の担当者さんの苦労が忍ばれるので文句はないのだけど、「ニュアンスが出てないんだよぉぉぉぉ」と思うのです。
 キーリと残ろうとするフィーリに、トーリンは「馬鹿な真似するな」と引き止めて、その後の台詞は、日本語訳だと「仲間と行くんだ」でしたっけか。原語では「You belong with the company」です。で、それに答えたフィーリの台詞が、「I bolong with my brother」なのですね。
 たしか日本語では、「弟が大事です」と、「弟も仲間です」だったと思います。
 いい台詞ではあるけれど、翻訳という観点で見ると、これじゃなんか違うんだよなぁと。あのときにフィーリが言ったのは、直接に弟が大切だということではないし、「仲間です」だと、言葉自体に、キーリが仲間じゃないと感じて反論したようなニュアンスが出てしまいます。「仲間といろと言うなら、弟だってその"仲間"なんだからこっちにいる」という意味かもしれませんが、さすがにこれは長い思考を要するわけで(笑
 直訳でいくと「おまえはエレボール行きの一団のほうに属してるんだ」「俺は弟のほうに属してます」です。
 直訳は必ずしも日本語で伝える場合と同じではありませんが、この会話の場合には、直訳が持つニュアンスがあるように思います。
 しかしこれを、短い音数、文字数で表すとなると、そりゃ難しい……。
 一番直訳に近いので思いつくのは、「おまえはこっちだ」「いいえ、こっちです」だけど、会話としてはありえても、すっごい間が抜けててビミョー。「仲間と行くんだ」「嫌です。弟といます」? これだと少し長いし、ニュアンスは薄れる感じ……。

 と、実際に自分で訳してみようとするとものすごい苦労するので、よっぽど変な間違いをしてないかぎり、文句は言えないのです。
(LOTRで、ボロミアに対してフロドが「嘘つき」と言う字幕はさすがに問題ですが)
 ……と書いてる前で流れてるシーンに、つい「ちょっとそこの豆腐さん」とツッコミたくなったのは扉の前のトーリンのせいです。「こう書いてある。どこで間違った」という台詞が、吹き替えの声より情けないんだもぬ。
 おかげで、戻ってきた格好いいシーンもどうにも締まりませんね。つい今しがたおぼろ豆腐だった人にカッコつけられてもな(笑

 あと、バルドさんちに戻ってきたドワーフたちは(エレボ組もですが)、人間用の鎧を脱いでラフな格好に戻ってるわけですが……どう見ても、フィーリの着てるのがバルドサイズに見えて、だってコートとかには見えないのにてろ〜んと丈が長いし、手首のあたりですごいダブついてるし、だとしたらあの縫い目は本来肩の位置のはずなんじゃないかとか、つまりその、こう、つい、彼シャツ状態か?と思うわけですみません。
 ボフールはもう少しサイズの合ったもの着てるし、オインもそうダブダブではないし、というかこの二人は仕立てのいい頭領にもらったっぽい装いなのに、なんでフィーリだけあんなてろ〜んとした安物っぽいものになっててその前に着てた赤紫のいい服はどうしたのかと?
 そもそもドワーフたちが頭領からもらった装備が基本的に人間サイズで、子供用では小さすぎると大人用になって、肩とかでたくし上げてるんだと思うのですね。トーリンもそうだし、バーリンもそう。しかも袖折り返してます。これが、昔の子供の着物を肩上げしてるように見えるわけで。
 何度も作りなおすのはもったいないので、大きく作って、育つまでは肩のあたりでたぐって縫い止めて着てたのを「肩上げ」と言って、「小さな子供の内に、なんかマセたことをする」と、「肩上げのとれない内に」と表現したりするのです。時代小説とか時代劇好きな人、あるいは着物についてちょっと知ってれば言うまでもない豆知識。
 ……という知識のある日本人の目から見てると、ドワーフたちが可愛くて可愛くて仕方ないわけです。かっこつけて、実際にかっこいいトーリンも、子供みたいに肩上げしてもらってんだなぁと。うぷぷ。
 その点、ビルボは肩上げされてないので、子供用のガウンでないかと思います。

 最後に。
 マイティ・ソーをマイティ・ソーと読むなら、トーリンは「ソーリン」なわけで、トーリンをトーリンと読むなら、マイティ・ソーは「マイティ・トー」になるわけすが、このあたりはどーなんでしょーか?
 Thはサ行とタ行の中間ゆえに。発音は、舌の先を上の歯と歯茎の接点あたりにつけて、そこから息を強く出す



2014年8月7日(木)

 TF4……明日じゃん。
 でもどーせ混んでるんだろうな〜夏休みだし。
 どうしよう?
 隣に人がいない状態でゆっくり見たいんだよなー。
 すごい迷ってます。



2014年8月9日(土)

 「推理作家ポー」と「三銃士」視聴。ルーク・エヴァンスつながりです。もちろんホビットのバルド役の人。
 ルークさんの出てる映画は、「インモータルズ」のみ見たことがありますが、語りたいとも思わない微妙な内容だった記憶。ゼウス役だったと言われても「はて? そんな顔してたっけ?」。それはまあ、「タイタンの戦い」でアポロン役だったと知っても、「……アポロンなんて出てたっけ?」というよりはマシですが。
 まあ、要するにはただのイケメン鑑賞会です。

 映画としては……うーむ、★3、普通かなぁというどちらとも。
 ポーはそもそも自分のハンドルRAVENが、ポーの詩からとっているくらいで、作品は好きなのですが、あまり興味が湧かなかったのでスルーした映画。
 犯人当てという要素もなく、「だからなに?」という感じでしたが、飛ばさず見られたのでそこそこは面白かったです。フィールズ警視(ルーク)がかっこいいからいいなと。しかも最後付近で肩を撃たれて怪我するの萌え(ぉ

 三銃士はオーリーまで出てるイケメン品評会みたいなものですし、ミラ・ジョヴォビッチも美人なので画面そのものが楽しいので良し。でも内容はと言われると……。今一つこう、ぐわっと盛り上がるところに欠けたなぁと。
 しかもものっそい続編の存在漂わせて終わってますけど、これの2作めが作られるとはちょっと思えない……。
 個人的にはロシュフォール役の人が、このシブメンどっかで見たことあると思ってたら、「タイタンの戦い」のドラコじゃん!! 吹き替えだと声が大塚芳忠さんで二倍好きだという素敵な配役。……あれ? 「カジノ・ロワイヤル」にも出てる? けっこう見かけてたんだなぁ。ほーちゅーボイスっていえば、LOTRのアラゴルンもそうだったなぁ。もちろんデネブ(電王)の姿も脳裏にちらほらする(笑



2014年8月11日(月)

 たまに思うこと。
 サイト上で日記とか、あるいはブログを持っている人で、たまに、更新のないことをえらく気にするかたがいる。
 私としては、もちろん楽しみにしているブログであれば更新頻度は高いほうがいいけれど、「更新するために更新する」くらいなら、なにも書かなくていいのになと思うわけで。
 好きだったり、有意義だと思えば、数ヶ月に一度の更新でも、何年も愛読したりするし、現に私にはそういうブログもある。

 読み手がいようがいまいが、書きたいから書く、書き綴ることが楽しいからブログやってる、という人がいて、こういう人は(私もだが)、それ自体をとても楽しんでいる。だったら、書きたいこともないのに無理に書くというでは、それが楽しみじゃなくなってしまうのだから、無理に書かなくていい。
 読者の関心を掴んでおきたいというなら、その場合には、「関心を得る」ことが目的なのだから、ひねり出してでも書くことには意義がある。もっとも、その場合は自分が書きたいことではなく、読者が好むことを書くことにもなるから、ずいぶん大変だろうなと思う。

 サイトもブログもなんでもそうで、自分がなんのためにやってるのかを見失って、その本筋とは関係のないところで悩むのは、勿体無いというか、やらんでいいことしてるというか。
 「自分は、なにを求めて(なにが楽しくて)それをやってるのか」。
 それをしっかりと知っていれば、ブレることはない。

 私も、「こんなこと書いてもしゃーないんだけど」と思いつつ書いていたりもするが、「書きたいことを書く、自分の覚えとして書く」というのが第一だというのが確かだから、「まあいいや、誰も読まなくても」と開き直ることができる。
 もちろん、気に入ってもらえれば嬉しいとは思うけれど、気に入ってもらうために書きはじめたら、だんだん自分ではなくなっていくとも思う。
 人に好かれることそのものを目的とすると、自分というものがどんどん希薄になって、他人の望む自分を演じるだけになってしまう。
 嫌われるのは嫌だな、というのが素直な気持ちなら、その程度は配慮して、書くことなどを加減するのはいい。それもまた自分の楽しさを維持するためになるのだから。

 私はかれこれ10年以上もサイト続けて、このザレゴト書いているわけで、途中には間違いなく、「書くために書く」時期もあった。
 けど、続けられているのは、自己顕示欲が強いというのもあるけれど(笑)、自分がなんのためにこんなことしているのか、それを見失って自分が望まない無理(苦労、あるいは努力)をするようなことはなく、「なにが楽しいからやってるのか」を、その時々で振り返ってきたからではないかなとも思う。

 そうやって好き勝手やっていても、何故だか長いこと愛読してくださるかたもいたりする。それは、とても、とても、ものすごく、嬉しいこと。もちろんそれはザレゴトだけじゃなくて、SS、攻略コーナーとかも含めた全体に言えることで。
 無理をして作り上げた自分で、100人の人に好かれたってものすごく疲れるだけだ。
 ある程度自然な自分で数人に好かれるなら、それはとても気楽で、本当に嬉しい、幸せなこと。

 書くこともないのに惰性でブログを続けて、たまに書くときもひねり出すようならやめればいいし。
 たとえ半年に一度しか更新しないとしても、その場が大切なものならしっかり確保しておけばいいし。
 書きたいことを書くのが楽しいならそれでいいし。
 人気者になりたいならそのつもりで書くことを選定してがんばればいいし。
 なんにせよ大事なことは、本当の目的とは違ったところでがんばるという、無駄なことをして時間と労力を浪費しないこと。
 もちろん、そういう果てに自分で気付くこともあるから、無駄ではないだろうけど。



2014年8月12日(火)

 やっとTF4見に行ってきました。
 いつもどおりのベイ映画でした。
 つまり、ぎゃーひゃーどかーんばこーんわーわーきゃーずどーんがしゃーんどーん。
 安定の、人間ドラマについては「別にいらねんじゃね?」という内容の薄さ(笑
 そんなもの期待して見る映画じゃなく、TFの場合はド派手な破壊とロボットの変形や戦闘、カーチェイス、これです。これだけです。これが面白かったらそれでいいんです!
 さすがに公開から間もないのにバレが含まれるような感想は書きませんが、けっこうみんなカッコ良かった!
 まず、太っちょに顎鬚、葉巻のハウンド。彼がかなりイカしてました。なんやこのタル体型のおっさん、かっこええやないか……。
 渡辺謙さんが吹き替えやってるドリフト(何故か侍風の外見)と、ロングコートみたいな腰部がかっこいいクロスヘアーズのコンビもなかなか。対照的な二人です。
 グリムロックたちもデカくてかっこいいですね〜。どっから出てくるのかと思ってましたが、あそこからとは。恐竜型でだけでなく、人間型でも戦ってほしかったな。黒と銀だけのカラーリングがすごくかっこいいのに。
 そして、宇宙の賞金稼ぎロックダウンがこれまたかっこいい!! ええわー、プロっぽいというか、骨太な感じ(性格が)というか。顔面が巨大キャノン砲に変形するってどうなのと思ってましたが、むしろ人間ぽい顔のほうが微妙です。ドリフトもそうだけど、あまりにも人間ぽいと変ですよ?
 ビーは相変わらず(笑)。年齢的には、前作までのサムとのコンビのほうがしっくり来ますね。今回は人間たちの中の特定の誰かの友達というわけでもないですし。
 前3作品のシモンズに相当するようなキャラもいました。次の作品にも出てきてほしいな、あの人。
 しかしヒロインのテッサ……17歳? にはとても見えないのは私が東洋人だからか。
 彼女の恋人役のシェーンは正統派イケメン。しかもレーサーという設定なので、今後も活躍してくれそうです。実際、車スタイルのときのカーチェイスの中で、普通の車運転して爆走できても不思議じゃないってのがいいですね。
 ヒーロー役が父親で、けっこう駄目な感じの発明家ってのも良かったと思います。ハイテク機器が出てくるので、それをなにか使える人、利用できる人という設定は大きいですね。つーか親父、強すぎだ(笑)。レノックスらより強いだろあんた。
 それから……随所に「パシフィック・リム」へのオマージュがうかがえました。そもそも主人公のケイドのファミリーネームが「イェーガー」。ガルバトロンの胸はどう見てもジプシー・デンジャーのリアクターみたいだし。舟ぶっつけるのもそうだよね? ジプシーがタンカーでぶん殴ってるのを意識してるよね?

 「おいおいこれじゃなんも解決してないっつーかまたそこらじゅうぶっ壊してどうすんだよwww」というツッコミどころとかはありますけど、骨子は、「トランスフォーマー」として、次の作品が期待できるところにあると思います。
 やっぱ(ピー)は(ピー)じゃないと(ピー)だし、(ピー)(ピー)に(ピー)の(ピー)はありえないよなーという感じ。
 けっこうショッキングなシーンも多かったりはしますが、相変わらずバカスカとド派手で内容なんかなくてつまり頭使わなくて構わない、至極真っ当なベイ映画でした。
 内容求める人には見に行く理由ないけど、ロボットたち見てカーアクション見て「やっふー!!」てなれるなら、3時間弱、退屈せずに見れると思います。



2014年8月13日(水)

 今日はまたトールキン関係のあれこれ。

【その1:原作】
 ここしばらく放置していた原作「指輪物語」、「二つの塔」の後半を読み進めました。
 ……ギムリたん萌え★
 ローハンで王が我に返って、アラゴルンらと出発するあたりで、馬に乗るより自分の足で行きたいと言うギムリが、「またガンダルフの前に粉袋みたいに乗せられるのか」とかボヤいたのを、「それが一番安全だ」とレゴラスが宥め、その後で、「ガラドリエルのことを悪く言ったのはいったん水に流して、私の馬に乗りなさい」とエオメルが言い出すと「願ってもない。戦友レゴラスが隣にいてくれればなお良い」みたいに答えたりとか、仲良しすぎてどうしようかという勢いです。で、逆側にアラゴルンが並ぶので、これはもう素敵な絵面。誰かここを挿絵にして描いてくださらんものか?
 馬に名前があるのもいいですね。セオデンの馬は雪ちゃん。エオメルのは火の足。
 そしておじい、灰色のマントを脱ぎ捨てて白一色で白馬にまたがるシーンなんて、なんともビジュアル的で最高です。灰色の小汚いおじいも大好きですけどね。むしろ大好き。
 しかしギムリの「戦友」発言は、映画のタイミングが一番の萌えですよね? 早々にそんなこと言う間柄になるより、なんのかんので仲いいじゃん、くらいにしておいて、最後かもしれないってときにそれを認める。あれは良いシーンです。ベタでもOK。

 そしてフロドサイドの下巻にも突入しましたが、……サムが朴訥でいい味出してるのは映画以上だし、なによりファラミアがかっこ良すぎる件。
 兄貴が猪突型で、戦士としては有能だけど執政としてはどうか、みたいなキャラクターであるのに対して、ファラミアのほうが頭も切れて落ち着いた青年でした。フロドたちに対しても映画よりずっとジェントル。
 父親との関係がどうなってるのか、「王の帰還」読むのが楽しみです。

 それにしても原作がここまで萌え要素満載だったとは……。そう感じずに最初に読んだ当時、たしかに今ほど「萌え」なんて言葉はまかり通ってなかったけれど、よくもまあ記憶にないほどまでに読み流したもんだと思いました。
 そういう小説は他にもたくさんあるので、読む時期ってのも大切なんだなと思います。
 逆に、昔は面白いと思って読めたものが、今ではつまらないこともあります。
 その例として出すのは大変申し訳ないのだけど、単なる好みの問題ということで最近の実例を出しておくと、浅田次郎さんの「きんぴか」。初めて読んだときはすごい面白いと思ったのに、最近またKindleで買って読んだら、「……あれ?」という感じ。つまらなくはないんだけど、なんか気分が盛り上がらなくて。微妙なところでベタなネタやられるので、かえって冷めるというか。こういう作品の中でそういうベタはちょっとというか。不思議です。ベタな笑い自体は嫌いじゃないはずなのに。
 けどこれも、また十年とかして読んだら別の感想を持つのかもしれません。

【その2:レゴゲーム】
 いや……つい買っちゃったんですよ、レゴホビットPS3版。
 知人に面白いよと教えてもらい、台詞とかは俳優さん本人の映画音声使用で、かなりこまかいところまでよく作られていると聞いて。
 オープニングというか、タイトルバックの映像からしてやられました。フロドが招待状持って屋敷の中に入ってきて、老ビルボへとカメラが移り、地図を前になにか書いてるビルボは、紙飛行機を作って飛ばし、それが暖炉に火をかすめて燃えながら床に落ちたのに気付いて踏み消すと、そこにある宝箱から剣を取り出し……と動きます。その向こうの窓から、ちらっ、ちらっとガンダルフが覗く(笑)。おじい、お茶目すぎや。
 スタートすると、ビルボの冒頭台詞から、エレボールへと移ります。……スロール……orz 玉座の上で黄金撒き散らして遊び、脇にいるトーリンが渋い顔で溜め息をつく、というものすごく分かりやすい演出。で、スランドゥイルの来訪シーンもレゴオリジナルになっていて、エルフから献上された弓を、スロールが「え? そんなもの? いらないよ」という態度で拒んで、スラ様たちは怒って帰ってしまいました。
 そして、トーリンが操作できるようになります。
 簡単なアクションもありますが、敵と戦うというより、そのアクション使ってギミックを解除しつつ進むゲームですね。
 ないだろうなぁと思って日本語の攻略サイト、あるいはブログででもある程度まとめて攻略記事書いてるとこないかなと思ったら、ええ、まったく見当たりません!!
 しゃーないので海外サイトのウォークスルー見ることにしました。
 てか、日本語で話題にしてるブログ、「つまらない」と一刀両断にしていて、見なきゃ良かったなと(笑
 私は気に入りました。たまにフリーズするため、「え? 章の冒頭から?」てなるのが怖いのですが、ぼちぼち楽しもうと思います。……ぼちぼちで済むかどうかは分かりませんが。
 ストーリーモードだと、その時点では解除できないギミックもあるし、アンロックしていくキャラクターとかもいるので、つまりはやり込み要素アリです。

【その3:趣味に走りすぎた壁紙】
 最後に、すげーどーでもいい現在のデスクトップ画像の話。
 これまでしばらくは、Darksidersのウォーのイラストを使ってました。
 しかし今はこれ(笑
フィーリだらけ
 DA(海外のイラストSNS)で拾ってきた画像をコラージュして作ったフィーリだらけです。Pixivのイラストだと、一枚絵のイラストレーションにまで仕上げてあるものが少ないというか。(写真と絵の境目がわからなくなるような素晴らしいものもありますが)
 それに比べるとDAのほうが、投稿者数が圧倒的に多いのもあって(英語ゆえに)、けっこういろんな素敵画像が見つかります。
 あと、オフィシャルの写真を加工したようなものもがんがん投稿されているのが特徴。
 この壁紙にしたものも、左下は普通に写真です。でも……こんなシーン実際にはなかったよね?? トーリンとフィーリが二人で岩に隠れてるっぽいの……、……つーかなんで実際の映画に含まれとらんのじゃこれーッ!? あれか? 2部EE版にでもあるのかっ!? ……いや、これ1部の、オークに追われてみんなで逃げてるシーンっぽくもあるんだよなぁ。うーむ。
 あ、ちなみに2部EE予約しました。11/12発売予定です。追加シーンは25分で、1部より長くなってます。どきわく。
 なお、デスクトップをフィーリだらけにしたのは、SS書いてるとどんどん本物のイメージから遠ざかっていくからです。なので、実物ちゃんと見てようと(笑)。それから、SS書いてて、言葉遣いがどうもピンと来ないのがフィーリなので……。



2014年8月14日(木)

 レゴホビット進行中。
 楽しいです。可愛い。映画とは違うシーンになってたりもして、いろいろと楽しめます。
 ただ、笑いの質が子供っぽいのは否めません。
 でも私は隙だな、これ。
 しかし無論というべきか、日本語の攻略サイトなんてものは存在せず。
 ……作ったろか? ストーリー部分だけなら簡単そうですしね。コンプするとなると大変でも。

 ただ、「ないかなー」と思って探したとき見つけたブログが、このゲームについて触れてはいたんですけど「つまらない」と一刀両断にコキ下ろしていて、見なきゃ良かったと思いました(笑
 そもそも毒舌気味の人で、LOTRの世界がものすごく好きで(原作から映画まで)、相当のめり込んでいるからこそいろいろと、映画の設定でも気になって辛辣にツッコミたくなるところがあるようです。好きは好きだけど、ものすごい好きでハマりかたが半端ないからこそ、こまかいところにもすごいツッコむというか。
 なので、不快ではないのですけど、自分が面白いと思ってるものをコキ下ろされるのはおもろないなぁと。
 ただ、その人はたぶん、高尚なんです。映画とかにしても、ものすごいこまかいところまで見ているし、ゲームにしてもかなりシビアなゲームがお好みのよう。
 なので、こういう子供っぽいゲームだと白けるんだろうなぁと。

 そんなことを思ったとき、私もたいがい、「嫌いなキャラいるとそれだけでゲーム自体やるのが萎える」とか、我が儘な好き嫌い持ってますけど、あそこまで許容範囲狭くなくて良かったと思いました。
 つまりは、このゲームを面白いと思えるユルさがあって良かったなと。

 利口になることで、馬鹿よりも損をすることってのは、ありますね。
 子供っぽくてもなんでもいいから、きゃっきゃと楽しめるものが多いほうが得ですよね。特にそれが娯楽ならなおのこと。



2014年8月15日(金)

 気になってしゃーないので「タイタンの戦い」もっかい見てみることにしました。ルクエヴァ=アポロンなんてさっぱり記憶にないアレです。(なんか前の日記でアーミティッジと勘違いして書いてたことに気付いて直した★)
 無理やりな3Dのせいで無駄に評価低くなった作品ですけど、やっぱ個人的には分かりやすくて好きだなぁ。
 で、アポロン……ああ、いたいた。最初の神の会議のときにキンキラキンの鎧で。多少は台詞もあったんですねぇ。でもルーク氏は黒髪だしけっこう尖った顔なんで全然アポロンらしくない(笑)。ミスキャストだろこれ。

 イオさんやっぱり美しい! そことても大事! 特におみ足!! 彼女は「プリンス・オブ・ペルシャ」のタミーナ姫もやってますが、イオのほうがきれいに撮られてる気が。たぶん役柄が合ってるんじゃないかと。「ヘンゼル&グレーテル」のヘンゼルもやってるのか……今度見てみよう。
 あとやっぱりドラコ隊長=マッツ・ミケルセンがイケオジすぎるのと、ジンもかっこいい。ゼウスもイケオジ。リーアム・ニーソンは何度見てもかっこよすぎる。しかもあの長身たまらん。若いエウセリオスもきれいな顔してます。けっこう好きです彼。
 ほーちゅーボイスが聞きたいのでつい吹き替えにしてしまう……。

 しかしこの映画、クライマックスはゴルゴンとの戦いですよねぇ……。ここでみんな死んじゃうし、その後は今ひとつ。ゴルゴンの首巡ってのチェイスがもっと短ければ良かったのに。クラーケンがデカすぎてまともに戦えないのため、アクションのしようがないのが原因でしょうけどね。
 クラーケンはゴルゴンの首でとっとと固めて、ハデスとの一騎打ちとかにしても良かったんでないかな。純正神とまともに戦えるかどうかは問題ですが。

 未公開シーンだと神々の会議が長いですね。つーか軒並みアポロンのシーン削られてるってどういうことよ!? ……まあ、髪型といい鎧込みの体型といい、ビジュアル的に今ひとつだったりしますけど……。つーかもう少しデザインなんとかできんかったんか。せっかくのイケメンが……。
 蛇連れてる女神のは誰? 冠は戦馬みたいだし、アテナかな? アルテミスならアポロンとの会話で「兄」と言いそうだし。



2014年8月16日(土)

 本気でレゴホビのストーリー&コレクション攻略作ってますがなにか?
 常に、ニッチすぎるニーズに応えるというよりむしろ自分が作りたいから作る!!主義です。
 ゴブリンタウンのところまで作りました。海外の攻略サイトを参照してアイテムの取り漏らしを防ぎつつ、とりあえずギミックについてと、コレクションアイテムについてくらい網羅できればいいかと思ってます。

 そしてこのゲーム、ストーリーをクリアしてしまえばオープンワールド★
 ワシに連れられてあちこちへ……そんなら映画・原作でもワシ使えとツッコミたくなりますが、ゲームとしての利便性から逆に文句つけてもしゃーないわけで。
 ともあれ、このゲーム中のものとして地図は調整されていると思いますが、中つ国を好きに探索できるのは素敵なところではないかと!!

 このまったりプレイに一つだけ言いたいとしたら、見えているキャラが2人だけになるのが残念だってこと。ぞろぞろ歩きたい……せめて4人ほしい……。
 で、適当にふらふらしながら、仲間集めて、地図に表示されてる分は集めてしまったので、今度はクエストこなそうとしてみたり。
 ホビット庄のほうから順番に、ワシは使わずてくてく歩きながら。
 ………………。中つ国デート? と思ってしまう二人旅。二人しか見えないのが悪いんだ!!
 なので、その時々で好きな組み合わせにして歩いてます。ドワーリン&バーリンの、しかも若いバージョンでとか。トーリンとビルボにしてみたり。スランドゥイルとエルロンドにしてみたり。フィリキリ兄弟にしてみたり。あと、ビルボとフロドとか、サムとロージーとか。ガンダルフとサルマンとか(笑)。……なんで二人なんだよ、三人いないとドリノリオリ兄弟で歩けないじゃん……。表示人数くらい選ばせてよ……。
 と、我が儘を言うところがなにか違う気もする今日このごろです。

 それで、サイドクエストもちまちまとこなしてます。
 英語とはいえそれほど難しい単語、構文が出てこないのは、英語圏では子供向けの知育ゲームみたいなものだから?
 私レベルでもだいたい分かります。水車直すのにパーツ持ってきてくれと言われて届けたら、その後で今度は、ホビットは食べたり眠ったりするのは得意なんだけどなぁ、あんた作ってくれない?とか言われてコンチクショウと思ったりとか(笑
 まあ、中つ国デートのついでに、ぼちぼちこなしていきます。

 ……ただ、ストーリーでもなくフリープレイでもない間にふらふらしていて、突然フリーズしたときはぎょっとしました。「え? そこでフリーズ……? オートセーブって……どこでしてるのよ……?」と。
 幸い、気付いてなかっただけでそれなりにちまちまとオートセーブはされてるみたいです。ほっ。



2014年8月19日(火)

 ハマッてる内にと、ルーク・エヴァンスの出てる映画を梯子してみました。
 あまりにも端役なのは除いて、「インモータルズ」再びと、「ワイルド・スピード ユーロ・ミッション」、「ノー・ワン・リヴズ」。

 「インモータルズ」のゼウス……けっこう出てるのに顔に覚えがなかったのは、俳優をノーチェックだったからですねぇ。きゃっきゃしてたのは、ハイペリオン役のミッキーロークだけでした。てへ★ あと、「300」と比較してビミョーな気がしたのもあり。
 改めて見ると、「神の掟」を破ったアレスを自ら処刑するところとか、その後とか、いい演技してると思います。でも人間臭すぎるかな。ギリシャ神話の神様は人間臭いといいますが、人間と似たような感情は持っていても、発揮する場面がどっかおかしい(笑

 「ワイルド・スピード」では敵のボス役ですね。ワイスピはMAXあたりで飽きたきりでした。車とか好きなわけではないので。でもヴィン・ディーゼルは好き。……老けたなぁ、さすがに。
 で、ルクエバの演じるオーウェン・ショウは……なんのためにこういうことしてるのか、という背景がないので、かっこいいけど薄っぺらい……。仲間=部品という考え方を裏付けるようなシーンもなくて、「ベリショのルークが珍しい、見慣れない、なんか違和感」そればっかりでした(笑
 むしろドゥエイン・ジョンソン(ザ・ロック)が超かっこいいことで胸がいっぱい。GIジョー2でロードブロック、ハムナプトラ2ではスコーピオン・キングやってる人。さすがレスラー、196cmという長身に加えてあのぶっとい腕と胸回り。すごい好みの体格です。目も好き。

 中では「ノー・ワン・リヴズ」が一番面白かったかな。スプラッタ系、北村龍平監督。緩急のある展開とカメラワークがいい感じ。
 「父親が歴史好きで」というだけしか出てこないため不明の名前で、「ドライバー」という役名の、殺人鬼。抑えた演出だけど、ドライバーの狂った愛情とか、よく出てるなぁと。
 ただ、最後のヒロインとの関係は、「そうなるよなぁ」という納得感がなく、「なんでここに至って?」という感じもなきにしも。しかしあれがハッピーエンドかと言われると……。

 彼が主演というと、今年、もう少しで「ドラキュラ・ゼロ」が公開。見に行ってこよ。顔立ちと役柄が合ってるので、ビジュアルだけで見られそうだし(ぉぃ



2014年8月23日(土)

 まだ映画な日々。
 今回は「プリースト」と「ブリッツ」。
 「プリースト」はポール・ベタニー主演。同監督の「レギオン」があまりにもアレだったというか「……え?」すぎて途中で見るのやめた挙げ句見たところの覚えもほとんどないという微妙さで、いくらベタニー好きでもこれはちょっとだったため放置してたのですが、それなりに面白いらしいのでようやく見てみる気に。
 ……あれ? この人……LOTRのエオメル役の人ちゃう? この鼻の穴(ぉぃ
 とか思いながらスタート。……ベタニー、カコイイ★ 相変わらず青い目が作り物みたいな人ですね。きれい。
 そして武器の使い方が無茶苦茶すぎてカコイイ。アクションもありえない系。プリーステスと合流した後、彼女が投げた岩……人間の頭くらいの大きさですが、空中でそれを踏み台にして走る(跳ぶ?)とか、ありえないけどカコイイ。
 ちなみに、ヴァンパイアvs超人聖職者プリースト、なわけですけど、ヴァンパイアがどうみても「牙のある人型フルフル@モンハン」。クリーチャー系ヴァンパイアですね。ヴィンパイア=耽美系とかゴシック系だと思ってると残念感ですけど、これはこれでありじゃね?と思います。
 なんかフツーに面白かったなぁ。ただ、プリースト三人をあっさり殺したボスが呆気なさすぎなのは否めないですね。しかも戦闘で倒すわけじゃないっつー。せっかく因縁の相手なんだから、もっとこう、さぁ。
 もったいつけて渡された大型の十字の武器も実のところただのナイフみたいなもんだったし(笑
 結局一番カコイイ武器って、小型の十字架手裏剣でした。というか、使い方がカコイイ!!のですが。
 続編がありそうな終わり方ですけど、……無理なんちゃうかな、制作は。
 あと、都市の雰囲気は「ブレードランナー」、プリーストという立ち位置は「リベリオン」ぽいなぁ。でもこのテのものでブレラン越えるのはなかなか難しいと思う個人的に。

 「ブリッツ」は、また後日。ディアブロ3もやらなきゃだしねー。



2014年8月24日(日)

 「ブリッツ」はジェイソン・ステイサム主演の刑事もの。刑事を狙った連続殺人を、暴力刑事が解決するというありがちな話です。イサムさんが好きなのもありますが、ちょっぴしルクエバも出てるので見てみることにしました。
 んー……んー……? んー……。
 まあなんというかこう……wikipediaの記述内容がものすごいあっさりしてるところからでも分かりますが、微妙な映画でした。
 イギリス映画なので、アメリカの刑事バディもののようなドンパチはハナから期待しませんでしたけど、それにしても散漫な印象。
 ルークが演じてるイケメン刑事も、「そいつこの映画に必要か?」という感じの中途半端な出過ぎ感。いや、イケメン見られりゃそれでよくもあるのですが(ぉぃ
 ラストもすごい乱暴。ていうか、あれだけテキトーに犯罪おかしてそこらじゅうに指紋も残してる犯人を証拠不十分で釈放するハメになるような警察だからこそ、ああいう乱暴な決着の付け方も可能なんだろうな、と(笑
 いろいろ破綻しまくりですね! イサムさんも暴力は見せてくれるけどアクションしてくれるわけでないし。これはあれだ、エクスペ2の僧侶コスなイサムさんの華麗なアクション見てもやもや感晴らすしかない!

 でも、イサムさん演じる主人公のブラントと、相棒になったナッシュ警部との、絡み過ぎないさりげない関係は良かったですね。それこそアメリカ映画の分かりやすすぎるバディものとは違う、抑えた感じ。特に派手にぶつかったりはしないけど、ちょっとしたことから、表面にとらわれず互いの刑事魂みたいなものを認め合う、というか。
 ブラント自身は良かったです。暴力的でめちゃくちゃなところと、仲間思いで優しいところと、「こういう人いるかも」と思わせる佇まいになってるのはイサムさんだからだろうなと思うし。
 フォールズ婦警と、彼女が面倒見てた不良少年との関係も良かった。ていうかそこは良かった。でも、それを映画全体のダイナミズムに乗せきれてないというか、パーツになっちゃってるというか、そのあたりが残念。

 うーむ、ただ派手なアクション映画なら、こういう破綻あろうとも、「いや、この映画ってド派手なチェイスとかアクションでひゃっはー!でいいから」って楽しめるんだけどなぁ。
 刑事ものと言えば……「ダーティ・ハリー」「ダイ・ハード」あたりがドラマ、アクション双方で「面白い」と思う個人的な名作。
 ……あれ? なんだっけ。警察もので、やたら個性的な、でもびみょーに落ちこぼれ警官ばっかりの部署が、その個性で活躍する映画……。1980年代くらいの……声真似とかするの上手い奴がいた記憶だけやたらはっきりあるんだけど、全然タイトル思い出せなくなってる……。



2014年8月25日(月)

 ところで、実写「ルパン」の公開が近くなってきましたね。
 見に行きますよ、劇場へ。
 面白いかどうかは、あまり期待してません。でも、期待せずに見れば、それなりに楽しめるんじゃないかなぁと。
 「ルパン三世」の実写化は、挑むほうだって相当な覚悟があるんでないかと思います。
 なにせ、ルパン三世は「声」が確定してしまっているから。栗田貫一さんが山田康雄さんの真似までして維持しているあのイメージを、実写では「声」の時点で絶対に保てないわけです。
 トレーラーの第一声目、「こいつは俺がいただくぜ」聞いた時点で、「うむ、アニメとは違う」と思いましたからね、実際。
 ただ、「こんなのはルパンじゃない」とは言いません。そんなもの最後まで見てみないと分からないわけで。
 演じる役者さん(ルパンの場合小栗旬さん)だって、いかに新しいルパンとして、しかも原作のルパンの延長線に作るかは、ずいぶん悩ましかったんじゃないでしょうか。
 それでも「やりたい」という思いがあればこそ作ったのだろうと思うと、ファンとしては見るしかない感じ。少なくともその挑戦は高く評価したいのです。十年一日のごときアニメオリジナルよりはチャレンジングです。
 だから、ロバート・ダウニーJrのシャーロック・ホームズのように、「これはこれていんじゃね?」と思えれば一番いいなと思ってます。



2014年8月27日(水)

 気がつけばキスク三昧。
 と書いて分かる人がここ見てる気がしないのですが、洋楽のロック・メタル系の名ボーカリストの話です。
 つらつらとPCに入れてあるアルバム眺めつつ聞き流していたら、Place Vendome→Unisonicという流れになって、「そういやこれどっちもキスクだったなぁ」と。
 で、ついなんかいいアルバムないかなとあまぞんでMP3探してうろうろ。
 最初はロディ・フレイムあたりのオルタロック近辺にいたはずなのに、買おうとまでは思わないまま、気がつけばまたメタルばかり。
 The Alienと、いつの間に新譜出てたねんと、Derdian。
 たまにこう、くっさくさのクサメタル聞きたくてたまらなくなるわけです。

 ホビット見てて「ドワーフってコルピ(Korpiklaani)似合うよなぁ」とか思ってるくらいなので、どうしようもありません。世界観的にはフォークな気がしますけど、ドワーフたちの無茶っぷり見てるとメタルでもいいよなと。
 気になったらネットで調べてみてください。「ドランク・メタル」……酒飲みメタルです。
 つーかコルピ、2013年にアルバム出してないんだよな。今年はリリースするのかな。たしかメンバー一人変更されてた記憶が。



2014年8月28日(木)

 「リディック」の新作をやっと見てみることに。3月くらいに公開してたとき、見に行こうかとちょっと思ったのですがイカず終いでした。
 「ピッチブラック」→「リディック」ときて「ギャラクシー・バトル」なわけですが、正直前作は、「……どこが最凶の悪役??」といういい人ぶりがって10年も前かよ!! そんなに前だったっけか……。
 前作はもうほんと、細部は忘れて「え? 普通のヒーローだよね?」ってのが最大の感想で、面白いとかどうとかを食った記憶だけあります。あと、最後になんか、皇帝になっちゃったーみたいなオチと。
 さて、新作はどんなものなのか。
 
 ヴィンはやっぱ声がいいので字幕が一番です。
 のっけからぼろぼろなリディック。
 一応前作の続きか。そもそもあんたが帝国のボスってのは無理だし……って、ここにもいたかカール・アーバン鼻の穴の人(笑)。つかこの人、新スタトレのボーンズもやってましたねぇ。
 ってのっけから子犬(違)拾うなよリディック!!(笑) でもなんかもう、この悪人になりきれないのがリディックなわけでね。しかも犬、育つの早いな! どれくらい時間たってんだ。
 えー……つまり、序盤は、「ネクロモンガーに裏切られて辺境の星に置き去りにされたよ。皇帝なんかに祭り上げられて俺ナマってたなぁ」と反省したリディックが、サバイバルしながら野性を取り戻す話。
 で、「この星から脱出するために、緊急避難のビーコンを使って賞金稼ぎを呼び寄せて、その船奪って逃げちゃえー」と。
 ジョンズって誰じゃったっけ?と思ったら、「ピッチブラック」のおクズ野郎のパパか。
 賞金稼ぎのリーダーがいい感じにクズいですね。

 そして展開はまたこのパターンか!!
 終盤は、「そんなことやってたら惑星原住の凶暴なクリーチャーにみんなして襲われたぜひゃっはー!!」。
 でもそのクリーチャーの怖さみたいなのが今ひとつでした。大挙して押し寄せてくるったってそんなにわらわらいないし、襲いかかるのも、時代劇の殺陣じゃないんだからって感じで。
 うーん……飛ばさず見たけど、カッコ良かったけど、今ひとつ燃えない感じ。
 盛り上がりどころが微妙なんですよね。リディックとジョンズの共闘も地味だし、そもそも1作め見てないと特に感慨もないし、見てたとしても「おおおお、この二人が!」という盛り上がりは、ないわけで。
 でも4作目があるなら、レンタルででもまた見るとは思います。が、また10年後はやめてね?(笑



2014年8月31日(日)

 「リディック」2作目……というか、このタイトルとしては1作めなのですが(シリーズ1作めは「ピッチブラック」だから)、久々にまた見てみました。DVD持ってるんですけど実家なので、レンタルして。
 うーむ、やっぱけっこう面白いんだけど、リディックが全然ワルくない。すごい普通のヒーロー。ちょっとワルぶってるけどあんためちゃくちゃ優しいじゃん、みたいな。
 でもヴィンの表情とか声とか、そういうものがいいのでいいのです。そういう映画です私にとっては。
 あと、カール・アーバン鼻の穴の人(←やめなさい)演じるヴァーコが、思ったよりいっぱい出てました。そういえばいたなぁ。敵の幹部で、けっこう真面目系っぽいんだけど、奥さんにそそのかされて馬鹿やっちゃった挙げ句、リディックが皇帝になるお膳立てしちゃったっていう間抜けな人(ぉぃ

 あと、唐突すぎてなんだかなすぎるのでもったいない、「私もフューリア人だ」。あれはなんつーか、非常にオイシイ役どころですよ? でもね、「なんで今更リディックに味方したの?」ということと、「なんで死なないといけなかったの?」と、「なんで装飾品はずしたの?」がすべて謎すぎて、つまり伏線を寄越せと。
 せめて、半洗脳状態みたいなのが急に弱まるとか、実は前々から機会をうかがってたとか、匂わせないといけませんよね? べつに死ななくても良かったですよね? てか仲間のふりしてリディックを引き入れるとかできましたよね? それとも今までしてきたことの罪悪感なのかもしれませんけど、だったら死ぬより手伝えやという話で。装飾品はずしたのは、ネクロのものだからかなとは思います。だからそれをすべてはずして、フューリアンとして死にたかった、とか。
 でもとにかくこのへんすべてほんのりと説明してくださいよ。さもないとすごくいいシーンなのに私完全に置いてきぼり!!

 ディレクターズカット版があるので、これを見るともう少し説明されてるらしいんですけど……なんで4000円もするねんな……。2500円くらいなら購入して手元におけば、また見るかもなと思いますけど、4000円出して手元に置きたいかと言われたら、「DC版で満足できるかどうか分からないのに?」という気がしてしまいます。
 ついでにいえば、ピッチブラックも見直したいんですが、近所のレンタル屋にありません orz


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