烏の足跡



2014年5月1日(木)

 「テルマエ・ロマエ2」見てきました。
 内容……? 鑑賞後、一緒に行った友人と、「ないよね?」と言う他ありませんでした!
 ストーリーとかドラマとか、そんなもんあってないようなものですが、大変楽しめました。くすくすとあちこちで笑えたのでそれでいいのです。
 基本的に、ルシウスが悩んで、現代日本にワープして新しい浴場のヒントを得、ローマに戻って再現し、また悩んで……の繰り返し。それを横糸にし、縦糸がしっかりと……なんてことはなく、一応は戦争を望まないハドリアヌス帝と、戦による領土拡大を望む元老院との対立が絡んでくる、という程度。
 でもそんなことよりも、日本の温泉の美しさ。日本の風呂文化について。ぶっちゃけ、それでこの映画はおなかいっぱいで、変なドラマとか盛り上げられても仕方ない気がします。
 友人と二人して、一番ウケたのは、"連呼"でしたねぇ。
 それだけに、無理にマミとルシウスで恋愛沙汰にしなくても良かった気はしますけど、原作も最後はアレだったしなぁ。
 あと、レビュー見ていると上戸彩ちゃんについて否定的な意見もよく見かけますけど、私は普段からドラマや邦画をほとんど見ないので、別に……。
 ともあれ、なんにも考えずくすくす笑いながら見られる、というのもとても大切な要素。BD発売されたらこれも買おうと思います。



2014年5月2日(金)

 新スタトレ1・2ともに届いたので、さっそく1も再鑑賞。
 私はドラマ版をまったく見てなくて、話で知ってる程度なのですけど、オールド・スポックの役者さんて、そのドラマのスポックですよね?
 昔のものに比べてどうの、と批評するオールドファンの気持ちも、分かります。
 でも、無理に同じ世界のリメイクにせず、パラレルワールド的にしていることで、うまく逃げたなと(笑)。 今更1作目のバレを封印することもないとは思いますし、パラレルであることで大きなどんでん返しが起こる、なんてこともないのでさらっと書いてます。
 ともあれ、そのスポックが感情的すぎるとかいうのは、「成長途中」ということでいいんでないかと。
 そもそもオールド・スタトレって、おっさんたちの話ですよね? みんな、家庭を持ってたりするいい大人。大人のドラマ。
 でも映画のほうは、カーク船長もまだ若くて、船長になったそのときの話です。スポックだってまだまだ若いし、人間である母親から引き継いだ人間の部分と論理との間で挟まれるのも、面白い要素でした。ドラマのほうのスポックはとことん論理論理で、それを他のキャラにからかわれるような役どころ、と見たこともありますけど、私としては、人の感情を我が事としても知り、それを尊重しつつも論理を重んじる、という着地点のほうが好きです。
 ただ、ウラたんとのちゅーは、いらねぇ(笑)。つーかこの三品にはそもそも恋愛要素自体がいらねぇという感じ。だからカークと誰かというのでもいらんのです。それを何故よりにもよってスポックに持ってきたかな。

 お話としては、そう、冒頭で亡くなるパパ・カークと、そのときかろうじて生き延びるママ&おなかの中のジム。ここで、一人の妊婦が助かるという点と、ネロの妻もまた妊婦であり、しかしこちらは死亡するという点。こういうふうに、物語に説得力を持たせようとして伏線のようなものはきちんと入れているなぁと思った最初の鑑賞後。
 でも、ネロのどうしようもない怒りが分かるほどではないなとも。そのへんは、二度目に見ても半端な印象でした。
 ロミュラン星ほ破壊した張本人がオールド・スポックだと思い込んでる……とするには周辺状況が過激だし(超新星爆発に巻き込まれつつある、というほど大きな事象をまったく知らずに、スポックの仕業と思うのは無茶。もしスポックの仕業としたら、何故彼がそんなことをしたのかという疑問くらいは出てくるだろうに)、スポックの作戦が間に合わなかったのは分かっていても、おまえが間に合っていればとやり場のない怒りの矛先を向けているだけにしては、葛藤がないし。

 実写版トランスフォーマーについても同じなのですが、悪役が魅力的なほうが、物語はいっそう面白いのではないかと思います。
 アニメTFはデストロン軍のキャラたちも立っていて、実写版でも1は、その片鱗がうかがえました。人間が出しゃばってる分削られてますけど、それでも、スタースクリームだのブラックアウトだのバリケードだのが目立つシーンはきっちりあったわけで。
 でも2からはサイバトロン側ばっかりで、デストロン側はメガトロン、スタースクリームと、サウンドウェーブ、ショックウェーブくらい? しかもそこには大したドラマも作られず。
 でもアニメだと、サイバトロン側とほぼ同じくらい、デストロン側が描かれるんですよね。悪巧みしてるだけだったりであれ、きちんと出てくる。
 それがないので、実写版の不満な点です。人間ドラマ主体の映画、と割りきって見ていればそれなりに楽しめますけどね。

 で、新スタトレ1・2の話に戻って、ネロとその副官みたいな男、そして2ではカーンについてもう少し描いてくれたら、もっと没入できたかなと思わずにいられません。……そう言っても、あんま無駄なシーンもなく2時間なので、これ以上の長尺になると厳しいのは分かるけれど。
 1は特に、ネロに従ってるロミュラン人たち全員が彼と同じような思いを持っているのかとか、ネロをどう見ているのかとか……。船が崩壊していくとみんなパニックになって逃げようとしますけど、それでいいのかなと、改めて思いました。それって、ネロほど必死じゃなかったってことですよね? それなのに何十億人って殺す作戦に平気で従う、その心理は? しかも採掘船だった大型艦を、採掘に携わる鉱夫がメインだった彼等で、どうやって最新鋭に等しい軍備とか整えたの?
 とまあ、けっこう私なりにツッコミたいところが多いのですが、これだけ語れる=面白い、ってことです。

 そして……いい加減360修理出して、MASS EFFECTシリーズ遊ぼうぜ自分……。へたすると一年言い続けることになるぞこれ。



2014年5月10日(土)

 ジョジョ3部アニメ、5話まで視聴。
 うーん……なんていうか……漫画をそのままアニメにしすぎていて、アニメとしてはすごい微妙な気がするんだけど、熱烈なジョジョファンにとっては「だからこそいい」のかなぁ?
 たしかに、アニメになった途端に余計なあれこれつっこまれて原作台無しになったりすることもありますが、「漫画だから良い表現」と「アニメで良い表現」は別だと思いつつ見てました。
 分かる、分かるんだ。コミックでの絵そのものを再現してることはさ。だって3部大好きだからさ。だからこそ、1部も2部もアニメは見てないのに3部だけは見ようとしてるんだし、面白くないなんて言わないよ?
 でも、「一連の動きの中でそのポーズが発生する」のであって、ただ漫画のコマを見せて口だけ動かして見せるようなのが続くと、なんか違う、と思ってしまいます。
 アニメならではの、「コマとコマの間にあたる部分」がかなり少ない感。
 一方で、つーか香港でのおかゆのシーンなんてコミックにはなかったわけで。で? このシーンを入れることでなにか面白くなってるの? 飛行機墜落後にレストランへ行くまでの間に「ファンが見たい」「ありうる」シーンは、もっと他にあると思うんだけど……。
 でも、ちゃんとお茶を注ぎに来るウェイトレスがいて、その彼女に向けて花京院がありがとうのサインして見せつつ説明するところとかは、良かったですね。

 とかなんとか思いつつ見ていて、悟りました。
 そうか、これはアニメじゃないんだと。
 アニメとコミックの中間。そういう新しい表現なんだと思って見ればいいんですね?
 ……でもやっぱり、DVD化しても買わないだろうなぁ……。



2014年5月11日(日)

 バットマンのMr.フリーズを久々に借りてきました。
 びーちく付きのスーツはさておき、クルーニーはカッコいいよねぇ。
 アメコミのほうもだったように思いますが、フリーズというヴィランは愛妻家というものすごく善良な面があるのが好きです。
 ユマ・サーマンの冴えない女学者・美女の変貌も好きな映画。
 なのに全体としてはどうしようもないB級感。もっとも、そのB級っぽいところも好きなわけですけど。
 シュワちゃんもなかなか怪演してますしね。
 惜しむらくはテーマが散漫なことでしょうか。
 バットガールという新しい仲間の誕生に、仲間として家族としての信頼の話、死の話、愛する者を失う悲しみの話、愛ゆえに暴走する話。それらがどうもまとまってないような感じ。
 でもま、ちゃちなSFXとか見てると、今みたいになんでもかんでもCGでリアルにできない当時の、映画らしさみたいなものもあってワクワクします。リアルじゃない部分がケレン味として面白いというか。

 一緒に借りてきたのが、ジョニデがマッドハッターやってる「アリス・イン・ワンダーランド」。公開時に劇場に見に行ってますが、DVDは買ってません。そこまで繰り返し見たいとは思わなかったので。しかし久々に、なにも考えずに楽しめるものが見たいとの理由でレンタル。
 ぶっちゃけジョニデとアン・ハサウェイ見たいだけみたいなもんですけどね!
 この間「オズ 始まりの魔法」でしたっけ? あれも借りてきて見ましたけど、現実離れした奇妙な存在感という点では、ヘレナ・ボナム=カーターの赤の女王、アンの白の女王ともども、オズの魔女たちよりも圧倒的な気がします。「スノーホワイト」の女王・姫も、インパクト的には弱いかな。
 それもまたたぶんケレンという部分であって、アリスの女王二人の非現実感が私好みだということ。
 なんというか、こういうお伽話的な物語では、突飛なくらいじゃないとありふれてしまう、というか……。
 もちろん、スノーホワイトもオズも面白かったし、あの映画でこういう変な人物造形されていたらそれでもマッチしたのかと言われると、分かりません。
 これはやっぱり監督の空気ありきなんだろうなぁ。

 次は……公開終わる前に「キャプテン・アメリカ」見に行って、あと、韓国映画の「ファイ 悪魔に育てられた少年」が面白そうで気になってます。
 5月末に「万能鑑定士Q」。これは原作の小説は別に読みたいと思ったことないのですが、予告見たらけっこう面白そうだったので、映画だけなら見てみようかなと。



2014年5月12日(月)

 昨日の今日で「キャプテン・アメリカ」見てきました。
 やたら評判良かったのですが、実際に見た感想は、「普通におもしろいレベルかなぁ」というところ。ウィンター・ソルジャーって副題ついてますけど、それがキーってわけでもないし……。
 さすがにまだバレだらけの感想は書きません。
 相変わらずキャップは特殊能力らしきものはなくて、単なる超人。人の何倍も頑強だったりはするけれど、超常能力みたいなものはないので、基本が肉弾戦ですね。
 で、相変わらず盾が大活躍。なにがあろうと必ず拾うところがちょっと笑えます。
 今作はキャップとナターシャ、フューリー長官、そして新キャラのファルコンのお話。ヒルさんも出てます。デキる女。
 単純にアクションがカッコイイという映画でした。
 あとファルコンがカッコいい! 飛び回るシーンはハイスピードで迫力あって良かったです。「ビルの外に階数は書いてない」は良かった(笑)。ただ、キャラとしてはちょっと曖昧かも。真面目で誠実な退役軍人、て役どころと、ハイにかっ飛ぶところとの折り合いがついてない感じ。"ああいう"ので飛び回るのに本人いたって真面目で律儀、とか、"ああいう"ので飛び回るのに似合ってハイな奴、とかなら分かりやすいんですけど。……まあでも、よくいる黒人のおしゃべりでやかましいキャラはおなかいっぱいなので、ファルコンはある意味普通人でいいのかも。

 あとちょっと思ったのは、この話はアベンジャーズの一環でもありますが、きっちりキャメリカ(←また変な略を……)の1話めを頭に置いて、その続きとして見ないと混乱しそうかなということ。
 フューリー長官が最初っから目立つので、私は見ていて違和感というか……なんか違うものを見ている感、みたいなものがしていました。で、中盤以降になって、「あ、そうだよね。これ1作目の続きだもんな。間にアベでなにがあっても、これはあくまでキャメリカだもんな」と思った次第。

 恒例のエンドクレジット後に入る続編へのチラ見せも見てきました。
 アベシリーズはまだ続くのでしょうが、支離滅裂にならない内に、ある程度まとめたところできちんと着地して欲しいですね。



2014年5月13日(火)

 先日ショッピングセンターに出かけた際、店頭販売してたラーメンが美味しかったので買ってきてしまいました。試食につられてまんまと(笑
 でも、1食300円くらいのものならコンビニでちょっと高めのインスタントラーメン買うのと変わりないし、手軽に作れてそこそこ美味しいならたまにはうちでラーメンにしよう!と。
 あと、一緒に販売してた「ねぎ油」が気に入ったのもあります。
 サラダ油にねぎ漬け込んだりして自作もできるみたいですね。
 試食してたとき、「これ入れると味が変わるよ」とちょっと足してもらったら美味しくて、これならカップ麺とかに足したりもできるし、炒めものの風味付けにもいいし、価格も手頃だしと、一緒に買ってきました。

 さっそくラーメンは一食。具は適当にねぎ切って、ひき肉炒めてそぼろにしてぶち込んで……。メンマとかは常備してないですよさすがに。そういう「ラーメンの具」って商品もあるなぁ。
 その後、チャーハンにも使ってみました。うまうま★ 小さなミニのチキンラーメンにもちょっぴり足してみたり。
 コレステロールがどうのとか、おっちゃんが効能を口にしていた気もします。私じゃなく、一緒に食べてたおばちゃんに。へー。
 軽く炒めて溶かして、サラダにかけたりしても良さそうです。



2014年5月16日(金)

 恒例の飯時映画鑑賞、手持ちでなんかないかなーと掘っていたら、……あれ? ナルニアの1作目って、見た記憶が……。
 というわけで超今さらに、ていうかなんで買っておきながら放置するんだという感じですが、やっと見ることにしました。
 CG、うん、まあ、もうこれ七年前だっけ? 今だともっとリアルになってる気はしますね。なんというか、いっそ古い映画のVFXだとそれが"味"のように感じられますが、CGがこの、今ひとつ違和感がある、というレベルだと、妙に目につきます。
 最初は「あーもーしょーもないなー、早くナルニアで冒険せんかなー」と見てましたが、途中からはけっこう夢中で見てました。ものっそ面白いということはないけど面白かったです。ていうか狼リーダーがテライケメン(ぉぃ
 動物たちが良いのですよ。ビーバー夫婦とかすごい可愛い。アスランの前に出る、というときに奥さんが毛づくろいしてるのですが、そこに旦那が「今更毛づくろいなんかするなよ」と叱る、その後で「そんなことしなくても君はいつもきれいだよ」って。かわええわー!!
 キツネもかっこ良かったですね。
 あと、ケンタウロス的な将軍がかっこいい。グリフィンぽいのもかっこいい。
 もちろんライオン王のアスランもかっこいい。「毛を刈れ」と言われたとき、たてがみだけじゃなくこう……ネコのスフィンクスみたいにされるのかとハラハラしました。ぶっちゃけそこが一番ハラハラしました。そんなアスラン見たくねぇ!!と。
 ……は!? 動物ばっかり!?
 あ、もちろんタムナスさんは"可愛い"です。

 四人の子供たち、彼等がただの冒険活劇にしてはリアルで、そこが嫌いな人もいるみたいですけど、私は程々にイラッと来て、そのリアルさが良かったなと思います。
 全然デキた人間じゃない、それぞれに勝手なところがある子供たちが、でも時にはお互いをちゃんと思いやって行動するから、良いんじゃないかな。
 やたらいい子、いいところだけの子、みたいなのも、空想の物語としては楽しめますが、こういう、たまにムカつく子も、それが程々だとしっかりと面白いのです。度を超えるとイライラして見てられなくなりますけど。

 2、3作目も借りて来ようかなぁ。



2014年5月18日(日)

 久しぶりにまた「電王」見てます。けっこうたびたび見てる気もしますし、そのたびに書いてる気もしますが。
 これ以後全部見た平成ライダーってたぶんないけれど、気になるタイトルがないわけではなく。Wとオーズは見たいなと思うんですよ。思うんですけど、近くのレンタル店で巻抜けしてやがるのです。てかその店前の職場なんですけどね( ̄皿 ̄;
 まあ……仕方ないんだ。子供向けのDVDとか、洋画に比べるとめっちゃ高いんだ。挙げ句に子供が見るものだから傷みも早いんだ。それでいて古いものはそう回転が良くないから揃えるのに二の足踏むんだ。分かってるんだ。でも揃えないとますますそれ以後の巻の回転悪くなるんだ。それも分かってるはずなんだけど、たぶん日々のルーティンに忙殺されてるんだ、それも嫌になるほどよく分かってるんだ……っ。
 なにせこの間、閉店の1時間前にレンタルとは別のフロアで返却処理の手伝いしてましたからねぇ……(遠い目

 ともあれ「電王」、今回は映画から視聴。
 電王はシリアスなときもあっても基本がコメディなので見ていて楽しいのがいいですね。
 映画の中では「俺、誕生」と「鬼ヶ島」、トリロジーの「青編」が好きですね。青のおばーちゃんと孫の話は泣けるでぇ(T_T) ってのはたぶん、うちが両親共働きで、小学生の頃とか、学校から帰るとばあちゃんと過ごしてたばあちゃん子だからかもしれませんが。

 ……そういや昔、仮面ライダー(どのシリーズだったかは記憶にないけど)で、花の怪人みたいなのが出てきて、そしたら、よりにもよって家の近所の玄関前でその花育ててて、なんだか怖かったのを覚えてます(笑)。他の怪人でそんなふうに思ったことは一度もないのに、なんでかその怪人・花だけ怖かったんだよなぁ。不思議。



2014年5月20日(火)

 電王TV版ちまちま好きなところ視聴。
 最初の2話と、キンタロス登場の回、リュウタロス登場の回、ジークの回、てんこ盛りの回、という感じに。
 黒田崇矢さんが声あててるせいでやたらと渋いオウルイマジンが、しかし面白いほど弱い事実(笑)。最初に戦ってるときから弾食らいまくってるし接近戦でも全然駄目だし、一度として電王を苦戦させることないままやられるあたり、弱すぎてなんとも言えません。
 あと、このあたりからガワの使い回しが始まってますね。



2014年5月23日(金)

 仮面ライダーオーズを全話見ました。
 面白かった!
 もともと、人間の欲望がテーマということで気にはなっていたし、暴れん坊将軍とのコラボ映画だけ先に見て、けっこう面白いとは思っていたので、ほとんど一気に視聴しました。ただし、レンタル店で巻抜けしていた6巻以降は、返却待つのも面倒になったのですべて動画で。
 全体的にクウガのノリ、というかすごく似た空気感ですね。でもクウガほどヘビーでない感じ。
 残念なのは、終盤の今一つ盛り上がりに欠けた感じというか……アンクとの決別や微妙な関係は良かったし、アンク周辺はいい感じでしたが、深みのない形而上的な破壊の意志との戦いになっちゃったなぁというか。
 あとは、あまりにもクウガと似すぎているのも、ネックと言えばネックでした。主人公が暴走する危険性を抱えて戦うとかね。見ていて「あ、クウガっぽい」と思うと、その分移入できないので。
 でもキャラクター的にはみんな良かった! 敵のグリードたちもそれぞれにいい味出してました。
 ガメルは実際には6歳くらいの子供ですよね? なのに長身イケメンが演じてるのが面白いところ。(21のコアメダル、とかいうネット配信のものも見たら806歳とか書かれてたから) 最期までメズールに「これあげる」って……T□T
 アンクがあんなにぎりぎりまで懐柔されないというか、馴れ合わないのも意外でしたね。でも、本当に強い欲望・願望は他人のそれを押しのけ食いつぶしてでも叶えたいもの。終盤に入ってグリード側につくあたり、筋が通っていて良かったと思います。
 見ていて飛ばしたくなるようなダルい回もなくて、ホント一気に見れました。

 そして暴れん坊将軍とのコラボ映画と(こっちは二度め)、大ショッカーの映画も視聴。
 将軍様とのコラボは私の初オーズ。「仮面ライダーはクウガと電王しか、全部は見てない」という話をしたときに、そこにいた何人かがそれぞれオススメを言っていて、でも好みなんててんでバラバラ。「それなら映画見てみたら合う・合わない分かるかも」ということになり。で、もともと暴れん坊将軍は好きなので、だったらこれを見てみようかと。
 なのでまったく人物とか知らずに見ましたが、楽しめた一回目。で、また見てみようと思うのは間違いなく松平健さんがいるからでもある気が(笑
 それで気になっていたのは、この「会長」って人なんなんだ? ワルモノなのか?ってことでした。本編見てやっと分かりましたけど。

 ショッカーのほうは、またで電王か、と思いつつも好きだから別に構いません。そんなもんです。"腕だけのモモ"は意味不明ですけどね。ああなる必然性も蓋然性も皆無なのに。
 ライダー全員集合のお祭企画なので内容にあれこれ言ってもしゃーない映画かも。「あのときのあの人が!」的なのが、あちこちに散りばめられてるんですよね? それを堪能するのが正しいと思ってます。
 しかし、私がしっかり記憶している仮面ライダーは実はクウガが最初で、それ以前のものは小さいときに見ていてもさっぱり記憶にないため、ほとんど分かりません。唯一、倉田てつをさんが演じてるブラックとRXは、倉田さんのイケメンぶりが記憶にあるくらい(笑)。内容はさっぱり覚えてませんけど。
 藤岡弘さんでしたっけ、一号の本郷猛役の人。声がシブすぎてどうしようもない件。しかし高笑いはドス効きすぎてどう聞いてもすげぇ悪役っぽい(笑
 それイマジンメダルってよりモモちゃんメダルだろとか、出オチのキングダークが可哀想だとか、
 あと怪人が昔ながらの爆死するのはいいけれど、火薬量多い気がする(笑
 なんとなくですが、オーズのエイジくんがナオキに「諦めちゃ駄目だ」と言ったこと。それをナオキが、ピンチのとき友達に言うこと。そのナオキが大人になってライダーを助けること。
 子供の頃に仮面ライダーを見て覚えた勇気とか友情とかが、大人になっていく過程できっと大切なものになる、という、昔からの製作がの理念の表れのように思いました。
 欲を言えば、最後のベルト渡すとこ。最初のスリのチームワークを見せて、もう少しショッカーを翻弄してほしかったなぁ。
 あとは、1号、2号のジャンプからのキックのときとか、アマゾンの跳躍とかの姿勢があまりにも美しくて、中の人はすごいしやっぱさすがだなぁと見惚れてました。このあたりの美しさは、平成ライダーにはない気がします。「ポーズがかっこいい」はあるけど、「姿勢が美しい、それがすごい」はないなぁと。ジャンプから伸身、体を丸めて一回転してキックへ、という流れを見せているかどうかの差かなぁ。平成ライダーのキックだと、キック一つのあれだけの時間をかけないし、エフェクトなどで派手にして迫力出している分、シンプルだからこそ分かるもの、が剥ぎ取られている感じ。

 とまあ、いろいろ思いつつ見れたのだから、とても面白かった!と。いう結論です。
 返すまでにもう一回くらい、好きなシーンだけピックアップで流して見ようかな〜。(逆に言えば、さして興味のないシーンは飛ばすというコト)



2014年5月27日(火)

 ナルニア2番め、「カスピアン王子の角笛」見ました。
 王子イケメン!という前に、家庭教師のじいさま萌え(ぉぃ
 それはさておき、相変わらずヒロイックじゃない子供たちです。
 映画としては、飛ばさず見ましたが、面白かった!という感じではないですね。ところどころ「おお」と思ったところはありましたし、最終決戦のときの作戦は良かった! あと、敵の将軍が良かった!
 部分部分ではいいとこありましたけど、今ひとつ散漫な印象でした。
 せっかくなので、3作目も見ようと思います。

 それから、フォーゼとオーズの映画。これでオーズは一応制覇かな。
 短編連作みたいな構成ですね。オーズはTV版のその後でもあって、ヒナちゃん良かったねと。あと、後藤さんが相変わらず後藤さんです。伊達さんは相変わらず伊達さん。里中生身なのに強すぎ(笑
 アンクが最後に見せる微かな笑顔ももちろんいい!
 オーズの登場人物はみんな好きです。チヨコさんの大らかさも素敵ですしね。

 その後はBOXで買って手元に置いているルパンシリーズ。
 まずはピンクルパンの、しかも一番最後の4話分から。そして遡りつつ、好きな話を。
 「ターゲットは555m」とか好きだなぁ。あえて言えば、最初の銭形と保険会社の女性、本物が現れるまで、それがルパンと不二子だとはバラさないでいたほうが良かったと思ってます。
 私は原作も大好きで、モンキー・パンチさんの「作者vs読者」という構図も好き。なので、正体が分かったり、仕掛けが判明したときの「そうだったのか!!」という驚き、気持よく騙される快感が欲しいんですよね。なにせルパンなので、彼の知恵と機転に、騙されてこそ面白いというか。一流の手品師に驚かせてもらうのと同じです。
 でも次元の神業と、五エ門の半ば力技(笑)、クライマックスのルパンの緊張感と、見どころも多い話。そして、珍しくルパンが最後、不二子にデレデレしない(笑

 カリオストロも……何度目だろうな。10回とか見るほど大好きなわけではないですけど、それでも5回めくらいじゃないかな。見てました。
 これ見てると、むかーしにセガサターンで出た、この作品のソフトを思い出します。
 映画の後のカリオストロ公国・城にルパンとなって忍び込んで、あちこち調べつつ謎を探る、みたいなゲーム。といっても、「カリオストロの城」に対する薀蓄ソフトみたいなものです。
 あちこち調べて、ゴートコインだったっけ。なんかアイテム見つけて集めると、スチルとか見れたんじゃなかったっけな。なんのヒントもなく手当たり次第に調べまくるだけの、ゲームとしてはかなりお粗末なものでしたけど。
 これ、今のスマホのアプリゲームとして作りなおしたら、もっと面白いものにできるような気がしてしまいました。指型のカーソルを動かしてAボタンで調べる、みたいなやり方でしたけど、スマホなら直接タッチでいいわけで。
 たしか映画と同じ仕掛けもちゃんと作ってあったはず。本棚の裏から覗き窓のところ行けるのとか、再現されてたんじゃないかな。なにせ20年近く前のものなので記憶はかなり曖昧ですけど……。

 ここからは最後に、流れでゲームの話。
 アーカイヴスにいろいろゲームありますけど、こういう、「私がもう一度やりたい」ゲームはほとんどありません。
 つーかサイバードール……。あとディスピリアとか(ドリキャス)、真サムのRPGもあったなぁ。
 分かってるんだ、マイナーなもんばかりだってことは……っ。



2014年5月29日(木)

 久しぶりに、「面白いな!」と笑える本を見つけました。
 と言っても好みはいろんな意味で分かれそうです。
 そもそもが物理とか進化とかの話、科学の話です。扱っているのは、相対性理論だとかなんだとか。
 扱っている題材は超真面目、というかワケ分からんレベルの難解な物理学とかなわけですが、書き方が、ものっそいバカバカしいのです。

 著者は、さくら剛さん。私は、『インドなんか二度と行くかボケ!でもまた行きたいかも』とか、『三国志男』とか読んだことがあったので、「ああ、あの人か!」と思いましたが、メジャーな作家・著書ではない、と言えると思います。
 バカバカしい、くだらない、更に言えば超ベタな笑いの取り方なので、かえって白けてしまって笑えない人もいることでしょう。
 なので、そもそも相対性理論とかの、「なんやよー分からん」物理学の、そのよー分からん不思議な部分がなんか面白い人で、かつ、ベタな笑いで笑える人にはものすごくオススメ。
 でもそうでない人にはどーでもいい本だと思います。
 まだタイトル書いていませんでしたが『感じる科学』、サンクチュアリ出版です。
 これ、自分が今も書店勤めしてたら、絶対オしたな(笑

 まえがきで著者自身が書いているように、バカバカしい本です。「『○○学入門』入門」みたいな本です。
 このテの話は本格的に理解しようとしたら専門書を何冊読まないといけないし、しかも、読んだとしても理解するだけの能力が備わってなかったらどうしようもないものです。
 でも、相対性理論だとか量子論だとか、そういったものについて、堅苦しさや真面目さ、難しさをできるだけ廃して、とにかく楽しく読んで「なんか雰囲気分かったかも!?」という感じになれます。
 というか、今目の前にあるこの世界が、実はかなり面白おかしく不思議なものなんだなと、思える……ようになるかもしれません。

 基本的にたとえ話で説明していて、速さの相対性と、光の速さの不変性あたりは、タケコプターつけて時速80kmでスカイツリーの前を通るのび太だったり、動くものの中・上にいると時間が遅くなることについては某ボクサー二人、猫のタマとかゴキブリ長老とか、そんなこんなのいろいろです。
 質量保存の法則でしたっけ。E=mc(二乗を表記できないorz) あのへんは、1gのものがエネルギーに変換されただけでもこれくらいの破壊力になって、だからマ○コ・デラックスさんがエネルギー変換されたらとんでもない破壊力になる、とか説明しています。(原子力発電や原子爆弾なんかが質量→エネルギーへの変換)マ○コさんだと広島型原爆20万個分だそうです。
 タイムマシンで過去に行けるのか?という話題では、「親殺しのパラドックス」を取り上げており、量子論の「シュレディンガーの猫」とも合わせて、「なんでそんな残酷なたとえで説明しようとするんだ!」と言ってたりもします。

 ともかく、面白くて一気に最後まで読んでしまいました。
 ちなみにKindleです。紙の書籍で買うより安いし〜。
 それにしてもまあ……一般相対性理論の式が載っているのですけど(基本的に数式は出さない本で「こんなワケ分からんものなのよ」というのを見せるために掲載されてるだけ)、ホントにワケ分かりません。
 これを、説明されて理解できる人ってのは、そこそこいると思います。自分の周囲でも、式の表すものくらいは「へぇ」と理解できるんでないかなと思います。
 しかもそれを活用できるレベルで理解したり、ましてや自分で作り出す人たちって、どんな頭してるんでしょう。
 それくらいの頭脳が自分にあったら、どんな人生待ってたんでしょう。世の中がどんなふうに見えて、どう感じられるんでしょう。
 そういう頭持ってたら幸せになれるのか、満たされた生活遅れるのかったらそれはまた別問題なので、別に羨ましくはないのですが(もちろん、その頭脳を駆使して欲しいものを手に入れられるなら、めちゃくちゃ羨ましいケド)、好奇心的に、そういう人の頭脳を通した世の中ってものを見てみたい、味わってみたいなぁ。
 今の自分と変わりなく他愛ない物事のほうが多いだろうけれど、時々、今の自分では到底ありえないなにかが見えたり、感じられたり、思いついたりするんでないかなと思うのでした。



2014年5月30日(金)

 ルパン鑑賞は、初期映画&TVシリーズ中。
 カリオストロ後、バビロン、複製人間。
 そしてレンタルしてきたトワイライトジェミニ、ヘミングウェイペーパー、お宝返却。
 バビロンと複製人間も好きで何度も見てますが、場面によっては飛ばしたくなるのがバビロン。ロゼッタばあさんは大好きなんだけどなぁ。マザーグースの歌もいいし。複製人間はその点、飽きずに見ていられます。あの当時にクローンを取り上げているというあたりもなかなかのもの。
 複製人間の唯一苦手なところは、不二子が役立たずなところ……。
 カリオストロの不二子って、ルパンがいなくても全然構わない、しっかり自立して生きてるいい女です。それでいて、きっちり協力もしてれば、出し抜いてもいる。
 でも複製人間の不二子って、お色気担当なだけでなにも活躍しないんですよね。最後も、カリオストロの不二子なら自分で脱出しそうなものを、飛び移ることさえ恐れて戸惑ってしまってるし。「ルパンと一緒じゃないなら不老不死はいらない」というところとか、いいシーンもあるのですけど、今一つ。
 映画を連続で見てるとなおのこと、不二子のかっこよさの差がすごかったデス……。

 TVSPは好きな話だけ選んで借りてきました。
 トワイライトは特別いい出来とは思わないのですけど、けっこうテンポもいいし次々と見せ場があるしで、案外飛ばさずに最後まで見てしまうんですよね。もう少し最後のボスに迫力あったり、意外性がほしかったところです。あと、なんでそこに出てくるのが五エ門の同門で、しかもオカマなんかという疑問が(笑
 でも最後の「ありがとうよ、ルパン」「よせやい。ベイビーって呼んでくれよ」とか、大好きなシーンです。……ねえ、ルパンも100年生きるとあんなんなっちゃうの……?(笑
 ヘミングウェイは終盤までそれぞれに行動してて協力しないのが少し珍しい作品。でも、それぞれに自分の人生があるんだから、いつも協力できるわけでない、という距離感が好きです。対決をどうやって切り抜けるのか、というのもいいし。「降ります。でも降ります」とか、ちょっとした、でも気に入ってるシーンもあちこちあるなぁ。
 お宝返却は、……この前後、あまりいい作品がないので特に際立ってる感。悪役側もかなりいい味出してるし。特に、ルパンの映画・SPの悪役ってただのクズなことが多いのですが、ラッツは最後に彼女庇ってしまうのが珍しいですね。地獄みたいな人生生きてきたミーシャが、なんでラッツに思いを寄せてるのかとか、背景がないためちょっと浮いた感じもしますが(ラッツ→ミーシャも同様)、こまかいことこだわらなければ、いい話です。
 それになにより、最後に出てくるお宝の荘厳さが見事。銭形も、有能なんだけど詰めが甘い、という描かれ方だし。




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