烏の足跡



2014年2月1日(土)

 ちょっと見かけた、いい話と微妙な話。

 アメリカ北部のとある街。その子は-30度という寒い日でした。郵便局の前には、飼い主を待って震える犬が一匹……。
 すると、カウンターにいた男性がそっと列を離れて外に出、その犬を抱えてあたためてあげたというのです。
 やがて用事を済ませた飼い主が出てくると、丁寧に礼を述べて犬とともに去り、その男性は黙ってまた列の最後に並び直したとのこと。
 その場にいた人は喝采し、前に入れてあげようとしたけれど、「割り込みは申し訳ないので」とそれも断ったというのだから、なんかもうどんだけ敬虔な生き方してんだろうという感じ。
 これがいい話。

 微妙は話も同じ話題からです。
 この話を紹介したブログだかSNSだかには、当然大きな反響がありました。
 この男性のことを賞賛するコメントが多数ですが、中には飼い主を批判する人も。それについては、「連れて入りたくても規則としてダメだということもある。犬の散歩に出たついでに、郵便局に寄らなければならない用事を思い出したのかもしれない」と、執り成す意見もあるそうです。
 が、たぶん、批判したい人は「そんな"どうしても今すぐ"な用事なんてないだろう」とか、批判をやめないでしょうね。
 それにしても、人の至らない点をわざわざ取り上げて、なんでそこでそんな文句を言わなきゃいけなかったのか。飼い主さんに悪意があってそんなことしたわけじゃなく、ただちょっとした至らなさだろうに。



2014年2月3日(月)

「みんな勝手なんだから」
 とえらく怒ってるバイト仲間の話を聞くハメになった本日。
 他に聞いていた人が適当に相槌打ってくれてたので私は黙っていましたが、ホントは言いたい。
「勝手でない人なんて、まずいないんとちゃう?」
 と。

 そもそもみんな自分勝手です。
 自分勝手に、自分がOKできる範囲では他人を気遣ったり優先したり、ルールを守ったりしてるだけです。
 その線引は、ものすごく自分勝手です。しかもその線引すら、自分勝手に変動したりします。

 だいたい、「私の言うとおりに協力しなさい」という要望そのものが、自分勝手です。
 協力的でないそれぞれの人の考えとか理由を無視して、「私の言ってることは間違ってないんだから、逆らうほうが間違っている」と自分勝手に相手が悪いと決めつけているだけのこと。
 今そこで貴方に「そうだね」と言っている味方っぽい人も、自分が受け入れられないことを言われたら、勝手な人になるわけで。

 「正しい」ことであれば、全員従うのか?
 そもそもそれは本当に全員にとって「正しい」のか?
 私の結論から言えば、誰かはそれを「おかしい」と言います。あるいは「こう考えるほうが正しい」と言います。

 たまたま現在再読している、カーネギーの「人を動かす」にもこんな話がありました。(要点は異なります)
 ものすごい極悪人な犯罪者でさえ、自分が悪いことをしていたとは思っていない、と。そうするしかなかったからそうした、世の中のために貢献していたつもりだった、自分は善良だ、などなど。
 カーネギーの著書では、「極悪人でさえそうなんだから、普通の人だったらもっと、自分は間違ってないと思ってる。そんな人を、あんたは間違ってると説得することなん無理」といった流れなわけですが、これも、「万人の"正しい"が全員にとっての"正しい"ではない」ということの、一つの側面のように思います。

 だからそもそも、「みんな自分勝手なんだ」と思っておけばいいのです。
 もう少しきれいな言葉で飾ってあげれば、「人それぞれ」なわけです。「人それぞれに、考え方も、抱えているものも、なにを大切にするかも、そこにいる理由も、行動する動機も、どう行動するかも、なにに同意するかも違う」のです。
 それを全部無視して「私の言うとおりにするべき」と押し付けたって、人は動きません。

 私はカーネギーさんみたいに立派なことは言いません。
 私が社員だったとき、私が指揮すべきバイトに言っていたのは、「本音でいい」ってことでした。
 自分がすごくいい加減で、働くのなんか面倒くさくて、ラクしたくて、そんなにやりたい仕事でもない、というマイナスだらけの生物だという自覚があるので、ものすごく真面目に取り組む人もいる一方で、私と同じように「適当でいいや」「面倒くさい」と思ってる人がいることも、分かってます。
 だから別に、「たかがバイト」と思って働いてても全然構いませんでした。こちらの「してくれ」を、許容範囲内で実行してくれればそれで良し。その許容範囲も広め。
 もちろんその分クォリティは下がりますが、そこで問題になるのは、そういうテケトーな本音の人に、どうやって働きかけたらもう少しだけやる気になってもらえるか、気持ちではなくシステムや仕組みでクォリティを上げることはできないか、です。
 社員のチェックが入るから仕方なくきちんとするか、でもいいし。やりにくいとか、分からないからテキトーになってるならこまかく教えればいいし。褒めてやったらやる気になるのかもしれないし。
 シチュエーションや相手によって、とる方法は様々あるでしょう。

 でも「私が正しい!」なタイプの人はたいがい真面目で、頭っから「仕事はきちんとしなさい」、それのみです。
 そんなこと言われたってヤな人がいることを、受け入れませんし、そういう人を認めません。
 たかがバイト仲間くらいの関係の、一方的な説教で人格を変えることなんてできないのに、くどくどと……他人ごとでも、聞いてて思うのは「ああうるせぇ」(笑
 一所懸命に、いい店にしようとか、いい職場にしようとしているのは分かるけど、このやり方じゃ「もともとクソ真面目な人」以外は動かないし、ヘタすると「あいつうるさい」と嫌悪な空気が生まれるだけ、「あの人がイヤだから」と辞める理由になりかねないよなぁと、思いつつ見ていました。

 しかもその人、自分が気になるところはそうしてガタガタ言うくせに、自分自身は仕事中に3分以上もベラベラと、客で来た友人と喋ってるわけで(笑)。スタッフ同士でも、仕事の話以外でげらげら笑いながら大声でくっちゃべってるのとか、お客さんから見たらいい感じしないっスよ?
 ほらね、すごい自分勝手。
 自分がしてることは別にOKというかダメだとも気づいてなくて、他人がしてることで自分が気に入らないことはNG。
 でも私は、別にそれでいいと思うのでなにも言いません。社員としての責任も持ってないお気楽なバイトなので、私はただ私自身で、すべきと思うことをするし、すべきでないと思うことはしないだけ。そして別にどーでもいいことはどーでもよくしておきます。これもまた、自分勝手。



2014年2月4日(火)

 マイティ・ソー2を今日、今から見に行こうかどうしようか考え中……。

 そしてもう一つ迷ってるのが、「大脱出」。もっかい見に行こうかなぁ……。
 と思うのは、まあ、一ヶ月くらいたつから仕方ないんですけどね、近所の映画館ではもう、一日に一回しかやってないからで……チクショ―――ッ!!
 それにしてもこの映画のオフィシャルのあらすじは、嘘八百&ネタバレすぎて笑えます。

 まるって引用すると、これ。公式のあらすじすらバレはイヤだという人はここでサヨナラ!
 
 
 
 世界中の重犯罪者たちから恐れられ、“墓場”と異名を取るそのタンカーは、一度入れば二度と出ることが出来ない巨大な監獄。
 この船にある男が投獄されてきた。男の名はブレスリン(シルベスター・スタローン)。世界屈指のセキュリティ・コンサルタント=脱獄のプロだ。
 何者かの手によって拉致され、犯罪者の汚名を着せられたブレスリンは、自分を罠にかけた組織の陰謀を暴くため、自ら設計に関わった絶対攻略不可能なこの監獄の脱出計画を練り始める。
 しかしその前に立ちはだかったのは、凶暴な手下たちを率いる囚人たちのボス、ロットマイヤー(アーノルド・シュワルツェネッガー)だった。この男、敵か味方か?

 ―――と、なっているわけです。
 ここからは、そのあらすじにツッコミを入れるために更にバレなので更にご注意を。

 あのね、投獄されたブレスリンが、ロットマイヤーとの間で最初に話題にするのは、「ここはどこか?」なんだよ? ブレスリンは、構造な湿度なんかからして「洞窟じゃないか? 地下だろう」と言ったりするわけで、「ここがどこか?」が映画の中では謎になってるんだから、あらすじでバラすなや orz
 それから、別に犯罪者の汚名なんか着せられてないからね?
 「自ら設計に関わった」って、自らは関わっとらんわい!! 著書を参考にされただけじゃないかね!?
 ロットマイヤーは、パンフによると、カリスマがあり、囚人たちの派閥の一つのボスではあるけれど、あたかも全囚人のボスであるかのようなこの書き方……!
 敵か味方か!? なんて言われても、裏切りそうなシーンなんかなんにもないんですけどー? もちろん、なにか魂胆があるだろうと気づく人はいるとしても、「ロットマイヤーが異様に協力的」ということに、特に違和感を覚えない人にとれば、そんなハラハラするところなんかどこにもないし。

 あらすじに対するツッコミはこんなものですが、トレーラーではシュワたんが、「脱出するのはこの俺だー!!」みたいに叫んでるシーンもあったような……?
 時々ある、「本編にそんなシーンねぇよ、かすってもねぇよ!!」なあれですか。



2014年2月5日(水)

 Kindle買っちゃいました★
 スマホで無料のKindleアプリを落として来たのがすべての始まりです。
 いや。
 Kindle版しかない本の中に読んでみたいものがあり、しかも100円程度だったりしたのがそもそもの始まりなのです。
 スマホのアプリはなんと無料! 端末そのものに金払ってんだから別にいいよと言わんばかりの太っ腹。
 これで数日来、ぱらぱらと購入した本を読んでいたのですが……。

 やはり読みづらい。
 画面が小さいので一度に表示できる文字数にも限りがあり、そもそもが行間広めになっていたりすると、そりゃもう大変に読みづらいのです。
 そこでふと過る、己の部屋の有り様。
 実家の自室もアパートのこの部屋も、なんつーか……まあ、なんとも言えない本の量で、自制心のある人は「仮の宿だから物は置かない」とかやってるみたいですけど、そんなこと私には無理です
 それに、洋書。
 主にタロット関連ですが、洋書のKindleストアはけっこう充実していて、私が持っているものもいないものも、多数刊行されています。これらは取り寄せようとすると時間のかかるものもありますし、海外あまぞんで注文したりすると、送料も高かったりしますが、Kindle版なら買えばすぐ読めるわけで。

 日本語書籍のラインナップはまだまだという話。たしかにそうで、最近話題にしてるカーネギーの本はありません。
 それでも「剣客商売」とか「ホームズ原作」、「陰陽師」は全部電子書籍化してるじゃん。コミックはいいよ。別にこれで読もうなんて思わないし。
 とりあえず、実家に確実に残ってる剣客と、実家にも手元にもあるホームズはさておき(ちなみに出版社が違うので訳は違う)、陰陽師は長編以外全部DL。これは売っちゃったからなぁ。
 専門書のほとんどはKindle版なんてありませんが、これはもう仕方ないと諦めるとして、ちょっと有名なタイトルならそこそこ電子版で手に入るなら、物量を減らすためにあえて電子書籍として買い直すという手もありか。たしかにお金はかかるけれど、それで物量が減らせるなら……。
 うん、まあそれでも洋ゲーの設定画集でハードカバーの大判本とか、ことごとく物として手元に残るものもありますが、ペーパーバックの類は3……いや、5……いやいや、10分の1くらいは減らせるんとちゃう?(←どんだけマニアックなものばかり持ってんだという話

 そんなわけで近所のジョーシンに行き、カバーなどと一緒に買ってきてしまいました。
 さっそくパソコンにつないで充電しつつ、購入してある本をDL。
 入力時の反応が悪かったりしますが、まあ、基本は読む専用機なわけだから、設定するときや本を探すときくらいしか使わないしね。

 ちょっと触って使ってみた感じ、たしかに目には優しいと思います。スマホの画面、私はいつもライトを最小にしていますが、それに比べてもなおソフト。
 カバーは、お店にあったBUFFALOのにしました。純正はだいぶ高いし。
 これをかぶせて500円サイズのコミックと同じくらいの大きさです。厚みは1cmってところ。重さは平均的な文庫1冊分くらいでしょうね。
 しばらく使ってみて感想が変われば、またちらりとザレたいと思います。



2014年2月7日(金)

 おおぅ……Kindleいいねぇ。
 ヘビーユーザーだったり、他の電子書籍リーダーを知っていると思うことは違うのかもしれませんが、私はこれが初体験なので、今は便利なところが目につきます。
 とりあえず、洋書も読む身としては、単語の長押しで辞書引いてくれるのがありがたい!!
 専門書は繰り返しの単語がメインなのでまだいいのですが、小説に使われる単語の数はハンパなく、言い回しの独自性は雰囲気で理解しても、そのためには単語が分かってないとさっぱりなにを言ってるのやらで。
 これはヤバい。普通の読書も、空き時間にちょっと、しかも何冊も持ち歩かなくても好きなの読めるし、洋書は紙の本より格段にラクに読み進められます。それでいて少しずつ単語も頭に入ってくれば一石二鳥。
 つい、見かけて懐かしくなり、JETさんのホームズ漫画買ってしまいました。カラーでなければ普通に読めるし、たしかにもっとくっきりしたらいいのにとは思いますけど、読みづらくてしゃーないってことはありません。
 今更紙で手に入れるほどのこともない、という漫画は、これで集めてもいいかな。

 ……でも、2000冊? たった2000冊しか入らないの?
 しかもコミック入れると一気に容量食いますよね? 2000冊ってテキストのみの小説の場合ですよね?
 私の持ってる本……実家のものも倉庫のものも、そしてコミックも合わせたら、そんなもんじゃ済まないと思われますが……。
 それを全部買い直すわけではないとしても、案外2000冊分の容量(4GB)なんて少ない気がしてなりません。……4GBなんて、ねぇ。ぶっちゃけ、一ヶ月のスマホの通信量が5G前後なんですけど……? つまり、イラストとか見てたら、いくらカラー・高彩度でないと言っても、やっぱりけっこうなメモリ食うわけで……。
 やっぱ漫画は、「今更手に入れようとは思わないもの」だけにしとかないとな……。



2014年2月8日(土)

 原作の「陰陽師」ついうっかりばりばり読んでしまい、10巻まで読み終わりました。1と2はちょっと前に中古本で買って読んでたので飛ばしてますが。
 そうそう、8巻の「生成り姫」も長編だったっけ。これ、個人的には短編だった「鉄輪」のほうが好きですね。

 その流れで野村萬斎主演の映画版を借りてきました。
 1は見たことがあったのでやめて……嘘です、見たことはありましたが、借りてこなかったのはレンタル中で置いてなかったからです orz
 仕方なく2だけ借りてきました。
 ……うーん、中井貴一さんの敵方士役(幻角)はカッコ良かったけど、それ以外は微妙というかなんというか。ストーリーに迫力がないというか、うねりを感じないというか。原作の持つ様々な要素を、あっさりした味付けでさらっと流した感じ。
 萬斎さんの女舞も……舞は美しいのですが、……まあ、なんというか、うん、ごめん。別に化粧とか女物の衣装使う必要なんてなかった気もします。アメノウズメの舞というだけで。「神」が見かけなんて気にするか?って気もしますしね。その後の現実世界に戻ったときの、倒れている萬斎さんの顔のほうがよっっっっぽどきれいだと思いましたがなにか?(女顔的美形という意味ではなくて)
 それに、無駄に壮大な天変地異と、それを表現するのには力不足のVFX。もっと昔の映画なら、これも味かと感じるのでしょうが……。2004年くらいの作品にしちゃ、陳腐です。それでもいい!と言えるほど面白いわけでもないのがまた残念。

 1は真田広之さんが芦屋道満を演じていて、これがかなりワイルドでカッコいい存在でした。(原作ではきちゃない爺な存在ですが)
 ストーリーも、複数の別々の事件がやがて一つに絡まって……という流れだったはず。ベースは、「鉄輪」に、崇徳天皇の祟を絡めたようなものだった記憶。
 1はまた見たいし、真田さん好きだしと、面倒くさいので中古で買うことにしました。
 ……そういや真田さん、最近なんか映画に出てたっけ……? ウルヴァリンSAMURAI……? ジャックマンもカッコいいから好きだけど、あれは見たいと思わないなぁ。そんなくらいならまだしも47RONINのが超B級的に面白そうだと思ってしまうよ。



2014年2月10日(月)

 「陰陽師1」のDVDが届きました。
 ……ん? 早良親王? 芦屋道満じゃなく道尊とかいうオリジナルキャラクターだったっけ? どれだけ記憶が曖昧だったかという話(笑
 そして覚えていたよりも面白かったです。
 道尊が都を、早良親王の力を借りて滅ぼそうとした理由が今ひとつ明らかにならないままというか、野心の在処が不明瞭ですが……。

 夢枕獏さんの「陰陽師」と言えばコミック。
 実はこちらも注文し、届きました。中古でまとめ読み。
 博雅像としては、コミックのほうが忠実で、映画のほうはかなり違う感じ。
 しかし……獏さんの小説がエンターテイメントに徹しつつ、理解に必要な薀蓄を提供している、という程度であるのに対して、コミックは陰陽道とかの知識が先走っていて、コミックを楽しむのには不要なデータが多すぎる気がします。なので、アレンジとか演出は面白いのですが、1/3くらいは読み飛ばしています。
 しかも終盤の巻は、オリジナルと言っていいレベル。
 原作から外れていくことの良し悪しはどうでもいいけれど、漫画として面白いかと言われると、前半分のほうが好きですね。



2014年2月12日(水)

 そういえばバレンタインデーが間近ですね。
 私にとってはどーでもいいイベントなので毎回スルーですが、このタイミングでちょっと目立ってくるお酒、リキュールは、実はこっそりと毎年購入しています。
 知っている人も少なくないとは思いますが「モーツァルト」という名前の、チョコレートリキュールです。
 これを牛乳に入れたり、コーヒーの甘味代わりにちょっと混ぜてみたりして、ついうかうかと今年はもう既に3本めです。
 ところですごい謎なのが、モーツァルトのピンク色のパッケージのやつ。キャラメル風味だったと思いますが、これだけなんか異様に高いんですよね。
 金色のパッケの普通のやつと、白いパッケのホワイトチョコは1200円くらいで売ってたりするのに、ピンクのだけは2000円くらいします。
 なんで?



2014年2月15日(土)

 Kindle読書を満喫中です。
 著作権が切れたものを、シリーズ全話一括で、安く(まとめる手間賃みたいなものか)販売しているものがあって、ウハウハして読んでいます。
 半七捕物帳が全69話で99円とか。
 個別の話をDLすればタダなんですけど、表紙やタイトルがずらずら並ぶのは邪魔で仕方ありません。
 タイトルを編集することもできないのかな。また、ソートも「直前に読んだものがトップに」来るというだけのため、1巻から並べておくとかができません。このあたりは不便。
 タイトルに巻数が入っていないものだと、どの順番で発行されているのかとか、さっぱりです。
 でもまあ、お安く、しかも何十冊分をコンパクトに枕元に置いておけるというのは、ありがたいことです。

 ただ、洋書でタロットの参考書を読んでいて思うのは、当然のことながら「書き込めない」こと(笑
 簡易辞書をすぐに引けるのは便利だけど、それをメモできないわけです。
 それから、紙の本であればパラパラとめくって目当てのページを探せますが、電子書籍だとそうはいかず、一度目次に戻ってから該当するところに飛ぶとか、そうしようとしても、目次のタイトルが途中で切れていてどこからかよく分からないとか、そのあたりは圧倒的に不便ですね。
 つまり、頭から順に読んでいくだけの読み物であればともかく、前後したり探したり、なにか書き付けたりするのには不向き。
 一応、付箋というかしおりみたいなものはつけられるようになっていますが、それにコメントが入れられるでもなし。
 それと……本文中にリンクが張ってある場合、うっかり触れてワープしてしまうことがあります。タロット本読んでいて、リンクされているくらいなので当然関連した内容のページに飛んでしまい、しかしそのことに気づかず1ページ読んで、次に進んだとき「あれ?」と気づく、なんてこともありました。

 将来的には、書き込みができるようになるといいですね。
 あと、10ページ飛ばしとか、しおりにコメントを入れて管理できたりとか、本来のタイトルとは別に、ソート用の自分タイトルをつけて管理できるとか……。
 たぶん、これから先もっと便利になっていくんだろうなと思います。



2014年2月19日(水)

 雪? ああ、雪ね。
 というくらい、降らなかった私の地域。
 そもそも今年は正月すぎるまで雪が積もることもなく、積もっても1日か2日程度で溶ける程度だったので、「降った」という気がしません。
 14日くらいから各地で例年にない雪が降っていたそうですが、こちらは相変わらず……。昨日もちらっと降っていたけれど、積もりもしませんでした。
 なんというか、降らないほうが皆さんありがたがるのですが、私としてはきちんと降ってくれないとつまんない気分です。



2014年2月20日(木)

 映画「土竜の唄」を見に行ってきました。
 ………………………………………………。
 まあ……なんというか……「ところどころは面白いのに、その間がやたら冗長で無駄で、面白さがまったく続かない映画」でした。
 監督、脚本が三池にクドカンなのに、なんですかこの有り様は。
 一緒に行った友人は寝てました。
 私も久々に、「早く終わらんかな」と思いながら見てました。

 ところどころは面白いのです。劇場内でもクスクスと笑い声が上がっていたりもしました。
 けど、それがだらだら同じ繰り返しで続いたり、間延びしていたりするのです。もっとあっさり見せて1時間20分くらいの尺でやめておきゃ良かったんじゃないかと思います。
 既に使い古されているような、しかも洋画でそこそこ有名かつ出来のいい映画があるような「パターン」を組み込んでいる以上、よほど良いものにしなけりゃ、これがそのパターン初見だって人以外は呆然とする他ないわけで。
 潜入捜査をしている警察官が、兄貴分になったヤクザの侠気に惹かれていき、板挟みになって自分はどうすべきかと悩むとか、こんなんいくらでも見てきたパターンです。それがこの映画の主眼ではないとはいえ、下手に描かれると白けるだけ。
 ウケを狙いたいのかなんなのかよく分からないシーンも多くて、やけに長い2時間でした。

 生田斗真くんが体張っていい演技してるだけに勿体無いです。山田孝之の月原も良かった。あの淡々とした表情、私は好きです。
 他の俳優さんたちも豪華なのに、なんとも微妙な映画になってましたねぇ……。



2014年2月23日(日)

 報道のありようというか、表現や内容の不足について甚だ疑問な一件。

 私がそれを見かけたのはmixiのニュースだったけれど、「慶大生が自分の彼女に、"死んでくれ"とかLINEで繰り返し送って、そのせいでその人が自殺した」という内容でした。
 これだけ見ると、こう、イメージとしてはへらへら笑ってる馬鹿な男が、冗談半分マジ半分でそういうことやったようなイメージ。
 だけどそのニュースに対するいくつかのコメントとか見てみると、どうもそうじゃないらしく。
 女性のほうが精神面での問題を持っていて、共依存の果てだとかなんだとか。
 事実までは調べていませんが、「男のほうも被害者だ。精神病がなくなればいいのに」といった日記なんかもあるので、遊び半分に追い詰めたわけではないらしい……ようです。
 女性の側から見れば、精神病でどうのこうの、なんて報道されるのも大変に嫌なものだけれど、男性側からしたら、いかにも自分が極悪人みたいで、なににも悩まされていなかったみたいで、これもひどい話。
 だから、そもそもこんなデリケートな話を、報道なんかしなきゃいいのにと思った次第です。

 こんなことを全国民に知らせて、誰が得するんでしょう?
 知りたがりの好奇心、他人の不幸でほっとしたりにやにやしたり可哀想がってる自己満足のため?
 人には知る権利がある。けれどそれは、自分自身の生活や人生に影響するような内容や、公的なことだけで、人には同時に、プライベートなことを知られない権利だってあると思います。
 こんなにネットが発達する前であれば、こういう事件もそっと、その地方やその人たちの身内、関係者だけの中の話題で済んだろうに。

 ちなみに私は、「死んでくれ」と言いたくなった男の気持ち、それそのものではないけれど、そういう気持ちになってしまうことがある、ということは自分の実感として分かるので、詳細を知らないままでは、男が悪いとは思えません。そして女のほうが悪いとも。
 だって自分がべったり依存されたら、言いかねないから。「貴方がいないと死ぬ」とか言われたら、「だった死んで」と言いますよ? ホントに嫌になつてたら、死んでくれって思います。間違いなく。
 でも、どうしようもなく相手に執着し、依存してしまう……私自身にこれはないと思いますが、そういう精神・心理状態になってしまったら、自分自身でコントロールすることなんて、したくてもできないだろうし、そうなった理由は過去とか経験にあるとすれば、本人が悪いとは言えないことがほとんどだろうし。
 ついでに言えば、この人たちの周囲の人にだって罪がないわけじゃないでしょう。なんでその女性はそう(具体的にどうかは知りませんが)なったのか、なんで止めてやれなかったのか。もちろん、なんとかしようとはしても、どうにもならなかった、という友人たちだっているかと思います。相談されて真剣に考えたけど、いい案が浮かばなかったとか。身近な人たちだって今は、つらい思いしてるはず。
 だとしたら、この一件は全員が被害者で、全員が加害者。

 だったらそっとしておいてあげればいいのに。
 私たち完全に無縁な第三者からしてみたら、こういう事件で、こうしてものを考えることができたというのは、利です。
 でもこれは、その人たちの今味わってるもの、事件そのもののダメージと、その後の報道で追加されたダメージに比べたら、それを引き換えにしてまで必要なものなのか?という気もします。
 同時に、なにも知らなければ同じことを繰り返すかもしれないというようにも考えます。事件を知っているから、自分が万一似たようなことになったとき、冷静に考えて手を打てるかもしれない。だとしたら、知ることも無益ではないのだけど……もしこの"例題"になったのが、自分自身だったら?
 私がこの男性の立場だったら、もしかすると、もう世間に顔向けできないし、それこそ死んでしまいたいと思うかも、しれません。

 彼等はていのいいイケニエにされてるように思います。
 自分は消えるだけ、あるいは失うだけ。そして他のものの幸福や利益に使われる。
 誰だってイケニエになんかなりたくない。ましてや、それが名誉なことならともかく、こんな不名誉なものならば。
 報道してる人たちは、自分がイケニエにされても、同じように報道してほといと思うんでしょうか?
 せめて名前や所在地など明かさなければ良かったし、"出来事"以外の部分はできるだけ知られないようにしてあげればいいのに……恐ろしいネット社会、たとえ隠そうとしてもそれを暴き出すのを趣味にしている、これこそ悪趣味な人もいて、たぶんどうにもならないんだろうな……。
 そういう人こそ、自分がイケニエになったらどうするんだろう? そこで自分から暴露して自分の人生も周囲の人の平穏もめちゃくちゃにしてセンセーションで他人刺激するくらい根性あるなら、見上げたものですけど。



2014年2月27日(木)

 ……あ。
 そういえばPS3の男塾のゲーム、今日発売でしたっけ?
 いやぁ……格闘ゲームがベースだし、やる気になれないですわ orz
 格闘じゃなくただのアクションならまだしも、格ゲーはもう、難易度落としてCPU対戦すら満足にできないことが、昔出たほうのジョジョ格ゲームアーカイヴスで落としてきて思い知りましたからッッッッ(T□T

 それにしても、今PCに取り込んであるCDを適当に聞いてたら、洋楽が続いていたところに突然聖子ちゃんの「抱いて」が飛び出してきてぎょっとしました。そうか、デビッド・フォスターがプロデュースした歌集めたヤツか。ホイットニー・のI will always love youとかも入ってます。
 しかしこの歌(「抱いて…」のほう)……怖いよなぁ。男のほうはもう他の女がいるっぽいのに、そこに、「今まで秘密にしてたけど、貴方の子供ができた」と言ってくるわけでしょ? それで、「抱いていてね」って、めっちゃ怖いわ。私にとっては、にっこり笑って、逃げてもどこまでも追いかけてくるイメージです。目はイッちゃってるような。健気さとかいじらしさを感じるべきなんだとは思うんですけどね。



2014年2月28日(金)

 飲みかけの。
 缶チューハイがそこにあるのを忘れて。
 コンビニに寄ったついでにもう一本。
 そして帰ってきて気づく orz
 しかもこれ飲んでたの、昨日の今頃だ★

 幸い気温が低い上にエアコンなんてあっても使わってないので、それなりに冷えてます。でも冷たいというほどでもなく。
 ちなみに食生活的な最近のマイブームはカレー・パスタです。
 レトルトのカレーを茹でた(&軽く炒めた)パスタにかけるだけの簡単調理。……いや調理って言うほどのものですらないのですけど。
 しかも、ボンカレーがレンジで温められるようになったので、ますます手早くなりました。

 これ、どっかに書いてる気もしますが、カレー・パスタに使うのはボンカレーとかククレカレーといった、ありきたりなもののほうが合うように思います。
 一度、ちょっと高いので試したら微妙だった記憶がまざまざと。
 欧風カレーとかより、カレーカレーしたののほうがいいと思うのです。


Made with Shibayan Diary