烏の足跡



2010年12月4日(土)

 つくづくと、人それぞれだよなぁと思う今日この頃です。
 たとえば、今サルみたいにプレイ中のモンハン。
 終盤になってくると、ほしいものが明確だったりするので「あれをしたい」「これをしたい」っていうのはかなり限られてきて、なにを聞いても「はいよ」としか思わなくなってしまいます。
 しかしこの序盤。
 なにから強化するかとか、どうやって進めていくかは、ホントに人それぞれです。(ここからはちょっと、モンハンやってない人には意味がよく分からない話になりますが、間もなく一般的な話に戻りますのでご勘弁)

 私は村長クエ優先で農場をしっかり開発し、バックグラウンドを安定させて効率的に進めるため、最初の地味な作業をコツコツと続けるタイプ。地味ですが堅実に、実はかなり効率重視なので、武器もどんどん作りつつ、防具を後回しにすることもありません。
 しかし、身近な狩友はホントそれぞれ、私とは違う進め方を好むのです。
 村クエはどうでもいい、お金はオンでガンガン狩って、余った素材を売ればいい、そのお金で買えるものは買えばいい、というのがYくん。彼は野良狩りもするし、いろんな人とあちこちでオンでもオフでも狩るようです。
 Kくんは、防具が相当後回しで、武器の強化ばっかりです(笑)。今のところ、かもしれませんけど、Yくんと私が、もう少しマシな防具を、とか言ってる横で、淡々と初期装備でした。まあそれで立ち回れる腕があるからかもしれません。
 同僚のFくんは、「あまりせっせとやり込まない、気楽にまったり楽しむタイプ」としての進め方が際立ちます。「どこでもいいですよー、ついていって、手に入れた素材でなにか作ります〜」と言ってます。あれこれせっせと作りまくることはなくて、今日は弓を一つ作って、一段強化して、ああ満足★というところ。
 Lさんは……知り合ってまだ一年たたないのもありますが、彼等のように「僕はこう」というので、私との違いを感じません。自然に私と同じタイプなのか、それとも彼等ほど忌憚なく意見を言えるような近さではないから、本当はこうしたいというのがあっても、まあ大したことじゃないし、合わせておいたらいいか、といった感じなのかは分かりませんけどね。

 なんにせよ、お互いが楽しく、心地良く過ごせれば私はそれでOKです。
 なので、今回ふと、「つい自分が仕切りそうになることがあるけど、自分の提案に従わない人がいるのが当然なんだよな」と改めて確認することができました。だから、「言うには言うけど、あくまで一つの提案で、どうするかは本人次第で本当にOK」と、自分のスタンスを確かめなおしています。
 これは実は、会社での異動後のメンバーからも思っていたことです。
 今までいた人で一人、他人の言うことにとりあえず頷いておく……いい意味でより、悪い意味でもそういうところのある人だったので(頷くだけですぐ忘れる/笑/そして違うことをしてて悪びれない。でもこっちも、従えと思っているわけではないので、そんなもんだと思って楽しく付き合っていましたが、ちゃんと約束してほしいこともそんな具合に、頷いてだけおいて流されてしまうこともあるので、困ったちゃんなのは確かです)自分の言ったことを「でも自分はこうだな」止められたことがあまりなかったのです。
 でも今のメンバーは、人当たりはよくて愛想もいいし、ほんわーとしてたりもするのですが、「うーん、でも僕はこう思うな」とか、「そういうのもアリですね」と、きちんと自分の考え方とかスタイルをもっていて、それをしっかり教えてくれます。仕事の話なら、適当に頷いて流すとかいうことをしないので、「そうか、こういうのも一つの正解だよな」と気付かされることも多々あるのです。

 10年ほど前の自分なら、それでも自分の意見を正しいとしたくて、あれこれ言い募ったかもしれませんが、さすがに多少は時を過ごして賢くなったようで。
 自分が正しいわけではなくて、正解なんてものは無数にある。法律とか会社のルールとして、あるいは一般常識としておかしいのでないなら、別にどれでもいいじゃん。ましてや自分の仕事で自分の責任範囲なら、本人が考えて選択すればそれでいい。
 そんなふうに実感する機会が多く、自分とは違う視点、価値観、基準の置き方での意見も聞けて、話していると非常に面白いと思います。

 「こうであらねば」は、自分に課すなら自由ですが、それを他人にも要求するのは、ただの押し付けに過ぎません。……あ、エラそう(笑
 でも、そうやって「こうするものでしょう」とか「こうしなさい」「こうあるべき」を強く強く人に求めるほど、そのとおりにならなくてイライラしたり、腹を立てたりするハメになるのだと思います。
 人の考え方は違うし、誰も彼もが「自分の言うこと」にとりあえず頷いてくれるわけじゃない。どっちが正解でも構わないようなことなら、自分の正しさに他人を従わせる正当性なんか存在しない。
 そういうのは、会社で言えば、社長とか店長といった、大きな責任を背負う人が、その責任の分だけ持っている権利だと思ってます。
 だから、どっちも正しいなら、最も重い責任を背負っている社長の正しさに従うのが、その会社の社員全員の義務です。(不正とかいった社会正義に反するようなことを強いられるのは別)
 店の責任を負う店長のほうが一般社員より重い分偉いのも事実です。だって、なんらかの判断・決定の結果を背負うのは、社員よりも店長ですから。だから、真っ当な店長なら、自分の意見を押し通してもいいし、そのかわり、その責任は自分で負う覚悟のはずです。
 で、社員とアルバイトも同じ。
 こういう、責任と権力の差がないかぎり、「どっちでもいい」ことなら、より重い責任を負うほうの判断を尊重したほうがいいし、たかがゲームのスタイルくらいなら、誰がどうでも構わんだろうと(笑
 ただ、ついつい自分の正しさ、自分の意見の正当性に固執しがちな私は、「うん、そうか」と聞いてくれた上で、「でも僕はこう考えてる」と言ってくれる人は貴重だし、また、相手の「僕はこう思うんだ」に「私はこうだなぁ」と言ったとき、「そうか、それもそうだね」と一意見として聞いてくれる人もまた貴重です。

 ともあれ、私は遊ぶ相手もそうですが、「テレビ見たいからこの日はダメ」とか、ノーのときがきちんとある人が好き。
 モンハンでアドパの約束してるくらいなら、「つい寝過ごしちゃったよ」と正直に言い合える人が好き。「そういうことだと思ったよ」と、お互いに相手の忙しさとか体調とかを考えて、のんびりと構えている人が好きです。
 違う意見でも、相手を否定せず、「自分はこうだけど」も簡単に隠したり譲ったりせず、「そういう見方もあるんだね」と、考えの幅をお互いに広げていけると、最高だと思います。
 ……うーん、昔はこんなこと、実感としては絶対に語らなかったなぁ(笑



2010年12月5日(日)

 ニーア・ゲシュタルト。
 今更なんだと言われそうですね。
 最近はまったくプレイしていません。
 でも、サントラをたまに聞いているのです。
 このサントラ、あまぞんでのレビがやたら良くて、だからソフトを買ってみたという私ですが、実はサントラだけ聞いたときには、「え? どこがそんなにいいの? 普通のサントラじゃん?」くらいにしか思っていませんでした。
 しかしゲームプレイの後では、たしかにいい!と思って、気に入っている不思議。



2010年12月6日(月)

 ちょっとだけ思ったこと。
 資格試験の勉強している人ってたくさんいますね。
 でも、私の周りにいる人たちの取り組み方を見ていると、「試験のための試験勉強」をしているだけにしか見えなくて、ちょっと疑問です。
 本当にその資格が必要なことを仕事にしたいとか、身につけたいと思ったなら、試験に出てくるような内容は、すべて「知っていて当然、クライアントにきちんと説明できて当然、処理できて当然」のことのはず。クォリティの高い仕事をしようと思うなら、1級のことをすべて理解していて当然のはずです。
 なのに、「覚えられない」なんて、そもそも興味が足りてないし、覚える気もない、使う気がないからではないかと。
 逆に、どうしてもその職業に就きたい、そのためにこの知識は必須だとなったら、暗記とかじゃなくて、本当に理解しようとしつつ進めていくものだと思います。クライアントに聞かれたとき、処理を頼まれたとき、迷わずにこなせるスキルを身につけるのが、検定試験のベースなんじゃないでしょうか。

 分からないといけないし、覚えて当然。
 それくらいの気持ちで自然と勉強してしまう人が、苦労した感覚もなく、本当に実になるものを得て、試験にも当然パスして、覚えた内容を実際に使うときにきちんと役立てられるのだと思います。
 資格試験の内容について、自分が実際にクライアントに質問されて、それに答えている。あるいは上司とかから処理を頼まれて、テキパキとこなしている。そんな未来を想像して取り組んだら、本当の勉強になるんじゃないかなぁと。
 肩書きのための試験でしかない人は、まあ、苦労して暗記して、でも大半はしばらくしたら忘れて、それでも肩書きが効を奏せばそれで良いんでしょう。
 でも私は、実の伴わない肩書きのために時間と労力を使い、ひーひー苦労するのは御免だと思うタチです。



2010年12月7日(火)

 なんのかんので仕事は今の修羅場中。こんなんで年末大丈夫なのかと思いつつ、どうしようもないので、できるだけのことをするのみです。
 それでどうしようもないものは、責任を負うのは私ではないわけですしね! 気にしても仕方ないので、気にしません。
 どうしようもない部分があるのだとしたら、そんなものは、どうしようもないたから、どうにもできないことなわけなんだし。
 そんなこと気にしてるくらいなら、自分のすべきこと、できることだけに集中していたほうがよっぽど能率的・効率的なはず。
 がむしゃらな努力や行動でなんとかする人もいると思いますが、私は、そうすることで失う冷静さとか客観性、全体を見る目を、淡々と取り組むことでなくさずにいたいと思うタイプです。両方備えているほど「出来る人」じゃないしー。
 相棒が前衛なので、私は後衛でいいんじゃないかな。
 前衛は体を使い、私は目と頭を使う。前衛がうまく処理できないストレスを、私が受け止めて和らげる。
 相手に不満があるなら考えものですが、それでいいと思ってくれるなら、それも「コンビ」だと思っていいのではないかと。
 ただ、頭を使う役割を担うなら、相棒が使う体力や時間を少しでも減らし、効率化するための方策もきちんと練ってやるのが、責任だとも思います。

 洗脳気味に「悪いところ」ばかり聞かされていたときには、こうしたいと思ってもなかなか成功しなかった「相棒を可愛いと思う」「相棒の欠点に対していちいちイライラしない」が、今はけっこううまくいっています。
 ちょっと突っ込んで話したら、「こいつ、不器用だけど、素直で頑張り屋だし、自己責任できちんと物事考えてもいるし、いい奴じゃんか」と思うことのほうが多くて、今まですまんことしてたなぁとも。

 私はたまたまこういうのが得意というか、苦手ではないのですが、「自分の心持ちを変えることで、対象から受ける感覚も変わる」というのは、事実です。
 いいところがあるから好きになる、のが自然ですが、好きになったからいいところが見える、ということも、実際にあります。
 その逆の、嫌いだから気に食わないところばかりが目について、ますます嫌いになるという悪循環。こっちは簡単に発生してますね。
 別にそのままで困らないなら、そんなものはそれぞれの人の生き方とか在り方、過ごし方の問題なのでどうでもいいのですが、私は、不愉快に思う相手は少ないほうがいいし。
 それなら、一緒にいるしかない相手のことなら、いいところをちゃんと見ようとして、好きになってしまえばいい、少なくとも私はそれができるほうだ、と納得しました。

 なんかこう、「人を好きなろう! そのほうが良い人生が云々」とか、胡散臭い自己啓発書っぽいとも思うんですけどね。
 現在と過去の自分の差として、気持ちの持ちようで変わるもんなんだなぁと。
 もちろん、完全ではありません。
 やっぱり今も些細なことで「こいつ……」と思ったりしますが、でも、それを「いやいや」と考え直すことができるし、「これじゃいかん」と思い直すことができます。「自分のほうが10ほど年上なのに、同じレベルでガタガタ言ってたらみっともない」とも思ったりしますが(笑
 でも前よりは格段に楽です。



2010年12月9日(木)

 順当にMHP3プレイ中ですが、アサシンクリードが出ます。
 今作は2.5って感じでちょっと自分としては盛り上がりにかけるのですが、3をプレイする土台として、ファンとしてはやっぱり見過ごせまいと。
 そんなわけで、元から親しい人が一緒にやろうと言うのでないかぎり、オンラインで遊ぶ気はまったくありません。
 そして来週にはキャッスルヴァニアも出てしまうわけです。
 しかしまあ……1月に待ち構えているBiowareの2作品に比べたら、「さあやるぞ!」感はかなり乏しく。
 そこらじゅうで書いている気がしますが、1月になったらニートになりたいです。



2010年12月11日(土)

 アサシンクリードもあるというのに。
 「二ノ国」を買ってしまいました。
 店の在庫が膨大にごにょごにょ。
 という裏事情もありますが、単純に、面白そうだとは思っていたので、在庫がはけないとヤヴァいというなら、それをきっかけに買ってもいいかなと思っていたのです。
 このゲーム、一緒についてくる「魔法の本」を見ながら、魔法の文字(ルーン)を書いたりして進めていきます。
 本の内容は、魔法のルーンの書き方の他、アイテム図鑑、モンスター図鑑みたいなものも兼ねていますね。
 で、作りがかなりしっかりしていて、単純に、いい雰囲気、味わいを出しているかと思います。
 物語はちょっと進めてみました。
 ジブリらしい、子供が見てもなんらまずいところのない内容で、ファンタジーRPGの王道。
 たぶん、誰でも安心して楽しめるし、やりこみたい人はやり込める、いいゲームになってると思います。
 私は個人的にジブリはどうでもいいのですが、だからこそ食指が今ひとつ働かなかったのですが、それを差し引いても、普通に最後までプレイしそうだなという予感があります。

 ……まあ、MHP3やってアサシンやって二ノ国やって。
 来週はキャッスルヴァニア。
 1月にはマスエフェクトにドラゴンエイジ。
 そして2月にはTWO WORLDもローカライズ。
 いやもうホント、ニートに……。



2010年12月12日(日)

 パソコン周りが……というより、ゲームなどもその位置でしているという、スタンダードスペースが、最近あまりにも微妙な気がしてきたので、テーブルを一台買いました。
 面倒なので通販なわけなのですが、……しまった、高さが思っていたより高い。
 でもまあ、こんなものは慣れだし、パソコン触ってる間猫背にならなくて済むし、まあいいかとポジティヴシンキングです。

 それに合わせて否応なく周辺の片付けをしました。
 ……2時間?
 コンセントが少ないのを延長コードとハブで補っているので、どれがなににつながっているのかとか、どのコードがどれかとかまとめるのが大変。
 で、スペースり有効活用ということで、テレビを乗せている台の下に、元々使っていたテーブルを入れて、その上にゲームハード、下にもハードと小物、とかやってましたが、これまた、めったにも掃除しないところなのでゴミとホコリはすごいし、いろんな小物が出てくるし。
 でもこれで少しはマシになったかな……。



2010年12月18日(土)

 さすがに……4本並列はなかなかハードです。
 MHP3、二ノ国、アサシンクリード、キャッスルヴァニア。
 メインはモンハンで、既に125時間とかいうことになってます。
 二ノ国は、ものすごくオーソドックスなRPGであるだけに、ほとんど抵抗なく「ちょっと進めるか」と思ってちまちまと。
 アサシンは序盤で止まってます。2はあんなに楽しみで、毎日着々と進めたのに、やはり2.5っぽいのがネックです。でも、ゲームとしてはより面白くなってるようなので、これもまたぼちぼちと。
 キャッスルヴァニアは……演出懲りすぎて、ちょっと邪魔かも。ストーリーをとにかく楽しみたいので難易度を下げてプレイしていますが、それでも簡単とは言えない感じ。

 という有り様なので、また、このザレゴトも含めて停滞気味ですが、気になさらないでくださいネ★
 11月に入ってからはマメにザレゴトも更新していましたが、7月とかは半分も書いてない有り様でしたし。
 ま、こんなもんです。



2010年12月23日(木)

 最近気になること。

 仲良くしてもらってる、あるいは勝手に仲良くしたい管理人さんたちの誕生日です。
 年に一度のことですが、自分がメッセージをいただいたときメチャクチャ嬉しいのもあって、やはり、好意を持っている管理人さんたちのバースデーには、一言なにかお伝えしたいなという気持ちがあるのです。
 で、プロフィールをどこかで公開してくださっているかたはいいけれど、サイト上にどこにもない、あるいは見つけられないかたの場合、これがなかなか……。
 たまに日記上などで「今日は誕生日」とか書いていらっしゃるかたもいるのですが、ほら、自分が昼夜逆転生活しているので、日記の日付とその人の実感している日付とが違うこともあるじゃないですか。なので、「え? 10日なの? 11日なの?」になったりするんです。

 不思議なもので、日記にしたところでそれほどの更新頻度はないと知っていても、なにかあるかなと日参しているサイトもあれば、頻繁には訪れないけれど、やはりたまに覗きたくなって様子をうかがいに行くサイトもあります。
 で、日参していないから、その管理人さんのことは「大したことない」かというとそうでもなくて、単に、日記などに書き付ける内容が、二次創作系だと私の好みとは違うから、それを面白く読むことはない、だからまめには通わない、というだけで、その管理人さんのこと自体は、とても気になっていたり、好きだったりすることもあるのです。
 ほとんど更新がないと知っていても日参している場所の管理人さんと、更新は頻繁でも私のほうがあまり頻繁には訪れないサイトの管理人さんと。
 私の中ではどちらのほうが好きということがないのが、実に不思議です。同じように気にかかっていたりします。不思議。



2010年12月30日(木)

 MASS EFFECT 2日本語版、発売まであと20日をきりました。
 そして、その2週間後にはDragon Age:Originsも発売されます。
 ありがとうバイオウェア、ありがとう日本マイクロソフト&スバイク!(ローカライズ担当会社)
 しかし悲しいかな、洋ゲーであるがゆえに、その雰囲気だけで好き嫌いを判断され、なかなか日本人ウケしない現実。私は1月になったらニートになりたいくらいなのに……ッ!

 英語での台詞を知っていて日本語になったものを見ると、「へえ、そう訳したのか」ということもあります。何枚か公開されている画面写真を見つつ、「この表現が、ちゃんとキャラクターの個性を反映させたものならいいんだけど」と思ったりも。
 たとえば、セインを仲間にした後、「荷物を置きたい。できるだけ乾燥した場所がいい」という内容の台詞があります。この訳もいろいろ考えられます。内容が、というより、キャラクターの口調として。
 ローカライズ版では「荷物はどこに? 可能なかぎり湿度の低い場所が希望だ」といった訳し方です。
 で、まがりなりにもショーセツを書く身としては、この口調が設定されたものなのか、そして、統一されたものなのかどうかが気になります。
 語尾を省略する傾向がある人なのかどうか? 「荷物はどこに?」も「荷物はどこへ置けばいい?」とか「荷物を置きたい」に換えられます。更に言えば、「荷物を置きたいんだが」「荷物を置きたいのだが」のように「ん」を使うのか「の」を使うのか。
 「希望する」といった言い方も、それが彼の個性として表現された、ちょっと癖のある言い方なのかとか……。
 一人称も、私の場合、セインは「私」と言いそうな気がします。物腰が丁寧でクールな人なので、「俺」というのはイメージじゃないなと。かと言って、です・ます調で喋るかと言ったら、そうではない気も。
 口調だけでなく、言葉の選択も気になります。
 「可能なかぎり」も「できるだけ」に言い換えられますし、もともとは「湿度が低い」という言い方ではなく「感想した場所」と言っています。「乾いた」では意味が通じにくいから「湿度が低い」と訳しているのだと思います。私が訳するとしても、ここは「湿度」と表現しますね。

 こういった諸々は、英語で見ていればこそ、「意味は分かってる。それをどう訳するのか」の面白い部分です。
 また、自分ではきちんと訳せなかったところも興味がありますし……。
 ああ、早くやりたい……!




Made with Shibayan Diary