烏の足跡



2010年7月2日(金)

 6/22にザレている「考えない練習」と同じ著者、小池龍之介さんの別の本を読みました。「煩悩リセット稽古帖」というものです。
 うん、こっちのほうが分かりやすいです。
 仏道でいう三毒「欲・怒・迷」がどういう具合に人を振り回しているか、それをユル〜い4コマと、多くても4ページ弱で少しずつ解説していく感じの本。
 心理学にかなり近いものだなと思って読みました。
 仏教で言う「我」は、「自意識の檻」のようなものなのかなと思います。
 自分を守りたい、良く見られたい、侮られたくない、自分はこうであるはずだ、とかいったときに生じている「自分」というもの、「自分を意識する自分」。これに囚われて振り回されると、たいていろくなことにならない。
 私はその「振り回される自分」をキャッチして分析し、ネタの一部に取り込んでいってモノを書きたいのですが、キャッチできず分析できず振り回されるままでいたら、たしかにツラいだろうなと思います。
 ともすると、自分がどういうモノかを知りたい、把握したい、コントロールしたいという理由から、自分の心理状態なぞをあれこれ調べて考えてきたことが、仏道とかなんとかとは関係なく、でもそれに近いことだったのかもしれません。やってることそのものは、であって、本質的には全然違うのでしょうが。

 「慢」というキーワードが、私には一番実感できました。
 傲慢、自慢、といった言葉に使われる「慢」です。
 つまり「オレスゴイ」「アタイエライ」。
 認められたい、讃えられたい、崇められたい。
 自分は正しい、自分は優れている、自分は間違っていない、自分は認められるべきだ。
 自分は傷つけられるべきではない、自分は批判されるべきではない、自分は非難されるべきではない。
 なんかそういう、エラそーな自分。
 プライドとか自尊心、しかも悪い意味で使われるときのそれら。
 他愛ないことでムカついたり腹がたったりするとき、私の場合はだいたい、これを刺激されてます(笑/←笑い事かよ

 そうだという自覚があって、「ああ、そういうヤな奴になってんなぁ自分」という自覚ができることで、自覚することで、生まれた感情は少しだけ緩和されます。
 小せぇなぁ自分と思うことで、生まれた感情が消えるわけではなくて相変わらずイヤな気分は残るものの、少しだけマシになることは、実体験として「私はそうである」と言えます。
 他愛ないことでイラっときたとき、なんでこんなことでイラつくのか、とか、この相手が別の人だったらどう反応するだろうか、同じように反応するんだろうかとか、じゃあなんでこの相手にはこんな反応をするのかとか、そういうことを見始めると、「イラっ」そのものはけっこう薄れます。どうでも良くなることもあります。
 でもまあ、日常の中では毎度毎度そう処理できるわけでもなく、「イラっ」のまま適当にあしらったりもしてます。このあたりは、意識的に自戒しないかぎり変わらないでしょうし、今のところ変えねばという思いもありません。
 のらくらと、相変わらずのらくらと生きてます。



2010年7月5日(月)

 我慢ならず、MASS EFFECT 2の海外版を購入しました。
 しばらくは英語漬けです。
 手元に辞書がないことに気付いて電子辞書を買ってくる始末です。はっはっはっ。
 ……それでもどんどん流れてくる字幕の、1/4理解できればマシなほうですね。意味はかなり部分的にしか分かりません。
 それでもなんとなく流れくらいは把握できるし、ゆっくり読むことのできる部分、ミッションの目的の確認などは簡単なので問題ない感じです。
 いや、面白いですね。戦闘パートが前作よりシビアになってますが、その分良くもなってます。TPSとしても平均以上くらいの出来かな。スナイパーライフルでヘッドショットしてるのが快感★

 前作でのお気に入りのギャレスはとっとと仲間にしました。いや、相変わらず可愛いなぁ。前作よりは子犬ちゃん度が減って頼もしくなってますが、前作が前作なのでどうしても可愛いと思ってしまいます。
 しかし、シェパードに再会した少し後にはもう重傷負って転がってるのはどうかと。戦闘ヘリの機銃に撃たれた挙げ句にミサイルの爆風に吹っ飛ばされ……そこまではともかく、その後の戦闘中、ずっと床に放置されてるのもどうかと思いますが(笑)。誰か遮蔽物の陰に引っ張ってあげようよ!
 まあでも、そういうシチュエーションも無駄に萌えるのでむしろ大好物です。

 サラリアンのメンバーもゲットしました。おじさん教授。モルディン? モーディン? Mordinさんです。
 戦闘に連れていけるようなんですが……いや、あの、この人科学者で医者ですよね? そりゃ顔に傷あったりしてけっこうハードな人生送ってきたようですが、それにしたって無茶なんじゃ……。
 種族からすると、エンジニア+バイオテック(攻撃・補助魔法系)なのかな。
 とりあえず、ハードな戦闘がなさそうなサブクエスト(アサイメント)へ連れて行ってみます。

 さて、気でどこまで和訳できるか。
 周回プレイが前提なので、せっせとがんばってみたいと思います。



2010年7月6日(火)

 まあ、しばらくはMASS EFFECTの話しかしないと思っていただいて構いません。
 このザレゴトの他にトーク集もあって、そっちでうだうだ書き散らすと、こっちを描いている時間がないことも多々あることでしょう……。
 今日も今日とて、帰ってきてまずやったのが、動画探しです。
 ニコ動で、字幕つきで最初からほぼ順に進めているものを見つけたので、それで、今までプレイしたところを見てました。そうか、そんなこと言ってたのかー。
 ……ホント、早くローカライズしてください……。
 英語が半分も分からなくても、雰囲気は伝わるし、戦闘は楽しめますが、やはりストーリーやキャラクター像が、分からない分だけぼやけてしまいます。

 いっそ、ゲーム画面をなんらかの方法で録画できれば、その字幕を片っ端から訳するくらいのことはできるのですが……。
 PCで取り込もうとするとなにかソフトとか必要なんでしょうね。調べてみようかな。
 以前、VHSになら録画していたことがあるのですが(三國無双の台詞集めのときです)、今時売ってるんですかね、VHSデッキ。あるんだったら別にそれでもまったく構わないのです。動画としてアップするわけでもなんでもないので。
 ……いや、まあ、気に入ったシーンだけ編集して眺めてニヤニヤしていたいとかいう願望はありますが、ええありますよ、ありますともさ! だから、ギャレスと会う前くらいで作ったセーブデータ、保存してあります(笑
 動画もいろいろあるんですが、ダイジェストだと台詞は分からず、ゲーム画面に字幕つけたものだと、別にどうでもいい戦闘シーンがずっと続いていたりして、そんなのいいから会話とイベントだけ見せてよと思ってしまう次第。

 ま、ローカライズされるのが先か、そのあたりをなんとかして私がじつくり和訳しはじめるのが先か、それとも動画などで補完しつつだいたい理解してしまうのが先か。
 ……ローカライズしてよーッ!!



2010年7月13日(火)

 一週間くらいなにも書いてませんね、ザレ。
 だってずっとMASS EFFECT 2のほうばっかり書いてるんですもぬ。
 われながらけっこうな長文。
 やってるのも、仕事orME2くらいの勢いですので、他に書くことなどなにもないのですよ!!
 夢の中までME2で、銃撃してたり、選択肢選んでたりする始末です。
 でもいいの、楽しいから!



2010年7月20日(火)

 一週間等に一度しか書かないというのも久しぶりですが、もしこのザレにMASS EFFECT 2のプレイ記を書いていたら、毎日相当な長文です。
 まあ、こういうタイミングがあってもいいのではないかと思います。
 極稀に存在してらっしゃる超物好きさんは、ご自分のプレイしてないゲームのプレイ記も読んでくださることがあるようで、そういうかたにとっては、「ザレない。またME2か(苦笑」くらいのものなのかもしれませんし、そうでもないのかもしれません。
 でも最近、ホント、「仕事・ME2・寝る・食う」くらいのことしかしてませんよ私。
 プレイしているのが海外版で、すべて英語というのが一応、「英語の勉強にもなる」と言い訳できます。

 「外国語をマスターしたければ、外国人の恋人を作るのが一番いい」とかいうのは、ある意味、正しいと思います。
 日本語を勉強する思う外国人の中には、アニメやマンガを日本語で読みたいからと思って、それが学習の切っ掛けになっている人もいるそうです。(「日本人の知らない日本語」参照)
 でも、そういうのが一番いいんじゃないかなと思います。
 好きな人ともっと話したい、相手の言葉で話してあげたい、好きなものをもっと楽しみたい。そういう気持ちで、ごく自然に、楽しみながら触れていったほうが、短期間での学習効果はともかく、持続するのは間違いないと思います。
 語学なんて、暗記よりフィーリング。どれだけ多く接したかだと思ってます。
 英語学習の本に書いてある、至極当たり前のことは、「ツリー」を「木」と訳さない、ということ。ツリーはツリー、ハローという言葉をわざわざ「こんにちわの代わり」と思って使わないのと同じように、「こういうものを指す言葉」こういうときに使う言葉」として、そのまんま自然と口をつくように慣れるのが、一番自然な身につけ方です。
 この単語の訳はこれ、というより、こういうときにこういう言葉・言い回しを使う、という大枠で捉えたほうが、より実際的なのは確か。
 ぶっちゃけ、英語を覚えるというより、「日本語でまったく別の言い回しを身につける」感覚で、英語だって使えるようになる気がします。

 とかなんとか言ってみるのには、根拠もあります。
 この二週間、仕事場以外ではほぼ英語漬けという、強制されたら絶対にやりたくないような環境にいて、毎日数時間は英語音声、英語字幕。もちろん日本語を使って考え、辞書で訳を調べているのですが、これは無理もない話。
 ドラマと違って、ゲームではやはり、画面を見ているだけで状況が分かる、というほどには人物が動きません。なので、見ているだけで「こういうときにこんなことを言ってる」とは分からないのです。
 なんにせよ、普段よりも圧倒的に英語に接している率が高い14日間。
 昨日たまたま、買い物に出掛けるのにMP3を持ち出して音楽なぞ聞いていたら、今までは耳に入っても聞き取れなかった単語がいくつか、ポンと聞き取れるのです。

 たかがゲームと言えばまさにたかがゲームで、ここで身につけた言い回しが日常で使えるかというと甚だ疑問ですが(けっこう荒っぽい言葉遣いが多いですし)、なにもしないよりははるかに、英語力の向上になってるのです。
 そう考えると、ゲーム好きなおかげで、そして、好きなゲームがあったおかげで、ものすごく楽しみながら英語に取り組める、これってとってもラッキーだし、ハッピーなことだと思いました。
 ローカライズされて日本語で出てくれれば、もっと簡単に内容を味わえるし、正確に楽しめるけれど、これはこれで、思いきって買って、本当に良かったなと思います。



2010年7月31日(土)

 ……相変わらずですよ?
7月は10日分もザレていませんが、MASS EFEECTのほうで書いている文章量は普段のザレの倍はあるかと思われます。我ながら偏った生活してますねぇ。
 来てくださるかたのことは大切ですが、そのことに囚われすぎて、作りすぎたことをとりあえず書いておくくらいなら、書かないほうがマシだとも思っています。
 まさに「慢」の禍。
 楽しいからサイト作ってるのに、人の存在を意識しすぎて、更新することがつらくなるくらいなら、いっそなにもしないほうが楽しい日々です。
 来てくれる=嬉しい、来てくれない=寂しい、これは自然なことですけど、前者を意識するあまり、後者への意識も肥大していくと、結局、「なんのために」やってるのか分からなくなってしまいます。

 楽しいからやってる。
 私は、これだけです。
 公共の場に開示される以上、人のことをまるで気にしないというのは無理ですし、常識的でもありませんが、他人を意図的に、あるいはひどく不愉快にするのでないかぎり、私は私が思うこと、考えること、楽しんでいること、困ったことなど、「私」の断片を、ザレゴトやSSという形で書きつけて、「楽しんでもらえたらいいな」とか「興味持ってくれる人いたら嬉しいな」という感じで運営しています。

 で、今年はすっっっっっかり、管理人自身が忘却し果ててスルーしていますが、6/1で、このサイトも丸9年が経過したことになりました。
 最初の頃とは全然違うことを考えてもいるし、重要視していたりもしますし、あまり変わらないこともあります。
 ただ、「こうあるべき」というのは、狭く決めすぎず、つい人のことを意識してしまう自分をいなしながら、あやしながら、楽しんでやってきたことが、続いている一つの要因だと思っています。
 今も、ほとんど共通の話題にはなるまいと思われる海外のゲームなぞのことばかり書いていて、このゲームに興味のない人にはほとんど無更新の状態が続いています。
 それがまったく気にならないと言えばウソですが、そのことを気にしてもころにもないことをひねり出し作り出して書く苦痛よりは、ちょっと気になるのを、仕方ないか、ゴメンネ★くらいで流しておくほうがはるかにラク。
 「こういう私でも、見限らずに付き合ってくれる人が少しでもいるなら、それでいい」と思います。そういう人がいないにしても、量だけはけっこうあるサイトなので、初めて来た人がしばらくも楽しむことができるでしょうし。

 結局―――私は、私が書くなにかを気に入ってくれるその分量だけ、返すつもりでいます。
 飽きずに懲りずに、私自身のあれやこれやをちょっと気にして、長く長く愛顧してくださるかた。こういうかたこそ裏切りたくないし、そういうかたたちの好きなジャンルのものを更新したときには、見つけてくれたらいいな、楽しんでもらえたらいいなとも思います。
 一見さんも、それはそれでいいのです。私はそれだけの量を既に用意してあります。それで満足できず、追加されないのが不満で、それがここに来る楽しみを上回るようであれば、そこが等価交換の終了地点です。去ることを選んでいただければいいわけで。

 今現在の私としては、当分このサイトはやめる気はありません。
 時々、閉鎖しようかと悩んだりする管理人さんもいらっしゃるようですが、今の私には、そういうことは僅かも思い浮かんでいませんし、浮かびそうな気もしません。
 楽しく楽しく。
 その楽しみを、時々でも分かち合っていけたらいいなと思っています。


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