烏の足跡



2010年4月1日(木)

 GOW3ちまちま進行中。
 うっかりはじめるとやめどきが見つからず、ずるずる進んでしまうのですが、同時に、終わらせるのが惜しいというか、結末を見るのがあまりにも勿体無いというか……。
 どうしようもなく残酷なおっさんで、なかなか感情移入ができないキャラクターなのに、こうして付き合っていると、なにか「分かる」気がしてくる……頭で考えてではなくて、ふと共感するという感じ
 都合のいいこと言ってんじゃねえとか、さっきは俺をあっさり見捨てたくせに今度は助けてくれとかふざけんじゃねぇとか、そういった単発的な怒りや苛立もそうですが、ヘファエストスを「醜い、オリュンポスの面汚しだ」と言ったヘリオスに、「だから信用できる」と答えるところとか。 
 ああもうクレイトスかっこいい!
 ところで、声が玄田さんなんですが、私は、玄田さんの声は少し丸く優しすぎてクレイトスには合わないなと思ってる派です。大塚さんあたりのほうがイメージかなぁ。黒田さんはクールすぎてちょっと合わないかも。
 なんにせよかっこいいのでOKです。

 北斗も、技能を身につけはじめたらけっこう快適になってきました。
 攻撃から回避(固有体術)につなげたり投げにつなげたり、あるいはジャンプでキャンセルしたりもできますし、奥義用のゲージストックが増えれば雑魚相手にも派手にな繰り出していけますし。
 ただ、ステージごとのミッションを全クリアした場合に発生する、強ボスとの戦闘は心臓に悪いです(^^;
 トドメのとき、指示されたボタンを順に押して行くのが、失敗するとまた体力減らすところからやりなおしになってしまうので、ものすごくドキドキしながらになってます。でも、全ミッションクリアで進めたほうが技能習得用のポイントがたくさんもらえるので、やらないわけにも……。
 北斗無双は、最初の状態でのキャラクターがもっと強ければ、もっと高い評価を感じたかもしれないなぁなんて思ってます。



2010年4月3日(土)

 なにげなく、あまぞんで見つけたラッセル=ワトソンの新譜。
 輸入盤でもなんでもいいと買ってしまうのですが、今回は今までのアルバムにも収録されている曲の中でも、ラブソングに限ったポップスの集大成です。
 なんかどんどんオペラ楽曲がなくなってきている気がしますね……。
 たしかにラッセルはポップスもロックも好きですけど、古典的なオペラだけでなく、オペラチックな楽曲を歌っていただきたいなぁとも思います。
 そもそも私がラッセルを知ったのは、「悪魔城ドラキュラ」のEDテーマで、これがオリジナルの荘厳な曲でした。
 ああいうオリジナル曲をもっと歌ってほしいなぁ。



2010年4月4日(日)

 GOW3クリアしました。さすがEASYだけあって、7時間ちょいですね。ボリュームとしては決して大きくはないと思いますが、「これで終わりか」というほどあっさりとしたものではありませんでした。中が濃すぎます。

 えー……なんかよく分からないけど、泣けました。
 予想してたとおりの結末なのに、スタッフロールがはじまったらうるうると……あうあう。悲しいとかいうより、虚しいというでもなく、「やるせない」という感じでしょうか。おっさーん!! 〒皿〒
 憎しみとか怒りといったものからようやく解放されたのでしょうが、そこに安らぎは見つからずじまいのような気がします。……いや、思い返し反芻するほどに、いろんな要素が浮かんできて、クレイトスが最後に解放されたのは、妻子を殺めたことの罪悪感とか、自分を利用しては裏切る神々への怒り・憎しみからよりもむしろ、深い失望と無力感のようなものからだったように感じられたりも。あたたかい安らぎはないけれど、もうこれ以上怒ったり苛立ったり、利用されたり裏切られたりしなくて済むという安堵感と、……「やるせなさ」はやはりそこにある気がしました。
 このあたりは実際にプレイして、それぞれのプレイヤーが感じるのが一番です。分かりやすい、説明しやすい感情ではないので……。これだけ暴力的なおっさんの暴力あふれるゲームなのに、まさかこういう感覚を最後に味わうとは思ってもおらず、いい意味で見事に裏切り、完成させてくれたと思います。

 それにしても、中盤からは完全にやめどきロストでした。
 戦闘の数と長さも謎解きの数と難易度も程々なので、先が見たい一心でガツガツと進めてしまうのです。あと少し、あと少し、もうあと少し、が続く感じで。
 最初の3時間くらいはちまちまと、セーブポイントまで来たらまた次回とかいう、30分から一時間刻みくらいで進めてたのに、その後は一気です。
 そして、同じ難易度での2周目をはじめました。別にノーマルでもいいのですが、プレイ中にとった「神々の遺物」は、同じ難易度の2周目以降でのみ効果を発揮し、それが「体力ゲージ最大化」とか「被ダメージ3分の1」といった、いわゆる超ラクチン仕様にするものばかりです。
 なので、これでもう一度ストーリーを味わいたいなぁと、二周目開始です。1と2も進めたいし、PSPの「落日の悲愴曲」も買いたくなったりもしてますが、とりあえず、結末を知った上でもう一度、ストーリーを読み返したくなったのです。
 それから、CSアタック(指示されたボタン押しで発生する、派手なアクションイベント)が無条件で成功する「遺物」もあるので、これをオンにすればイベント見ることに専念できますからね!

 というわけでまたさくさくと進行中。
 結末に至るキーワードとか、結末に絡む人物(神物)なんかの伏線を拾いつつ、「ここでこいつはどういうつもりでいたんだろう」とか想像しつつ、強くてニューゲーム状態、かつ謎解きや進行ルートは知ってる状態で、楽しんでます。
 



2010年4月6日(火)

 GOW、3の二周目と1を並行してプレイ中です。
 いや……3をやる前に1をやったときは、「ムービーはともかく、リマスターされてきれいになったなぁ」と思ったものですが、3を見た後ではいやはや。
 それと、ゲームの快感、爽快感の差にも驚きます。
 1もかなりの完成度を持ち、映像さえ完全に作り替えられたら、これでも充分面白いと評価されるでしょう。たとえ今でも。にも関わらず、3との比較になると格段に落ちます。
 なにせ、3は最初のプレイも次々と進めてテンポが良かったし、一度クリアしてなにもかも知っていても、やはり楽しく戦えます。しかし1は、どうも先が長くてジリジリするし、EASYにしていても雑魚がひるみなしでカウンターを仕掛けてきたりして、結局、相手の動きを見つつ連携を切っては攻撃することになります。それもアクションとしては面白いのですが、私としては、クレイトス様は大暴れしていただければと……。

 あとやはり、アップになったときのクレイトスの顔、モデリングも無論ありますが、その表情のリアルさが3はぶっ飛んでます。湧き上がる怒り、苛立ち、そういうものが見事に出てます。これは、リアルな造形ならではの部分ですね。日本アニメみたいな整いすぎた作り物顔では、こういうことはできません。記号的に怒った顔とかが作れるだけで。
 このイカつくてゴツいおっさんを、素で「かっこいい」と感じられるようになるのもまた、GOWの醍醐味のような気がする今日この頃です。



2010年4月8日(木)

 最近、ゲームか映画か飲むかの生活です。おいおい。
 元々ヒキコモリな気配ただようくらいのインドア派ですが、それにしてもここのところ、MHP2GとGOWにどっぷり漬かってます。あ、あと世界樹3もちまちまと。

 お酒を飲むなら、少人数でまったりとが好きです。大人数でワイワイというのは苦手。
 話題は、多少の愚痴は構いませんし自分も言いますが、メインは「楽しいこと」とか「実になること」がいいですね。
 愚痴で終わるのはなくて「だからどうしたらいいだろう」という前向きな話になるとか、趣味とかの話でじっくり、あるいはわいわいと。
 なので、職場の女性同僚との飲みは、実は苦手。延々とただの愚痴で、「だからどうする」の話にはならないし、したがらないので。そんなこと言ってたってなんの解決にもならないので、言って発散するだけしたら、「じゃあどうする」を考えなかったら、また同じことの繰り返しだと思うのですが……彼女らには「解決する」つもりはないんだろうなぁ。自分が苦労している・正しいと訴えたいだけ、かつ、解決されるのを待つだけで。

 なお、お酒はかなり強いほうです。しかし好きかと言われると、「美味い酒」と「美味く楽しめる酒」が好きなのであって、仕事の後のビールが美味いとか風呂上りに一杯とかいうタイプではありません。反面、「強い」という要素があるため、なにかたんさんが飲みたいけど冷蔵庫にビールしかないとかカクテルバーしかないとか、そういう理由でも飲みます。

 最近リアルで知り合った人が、けっこう趣味が似てて、違っているところもまた「興味はあったんだ」ということが多いのと、ゲームの話がピッタリ一致するのもあって、よく連絡するようになりました。
 この間まったり飲んできましたが、元バーマンだけあって、お酒に詳しいし、しかも、なんというか、上手い。バーとか言って、お酒を頼んだり料理を頼んだりする、そういう手配り・目配りの仕方が非常にスマート、かつおおらかで、ものすごく居心地がいいのでびっくりしました。
 イヤミでもないし偉そうでもない、かと言って卑屈だったりとかやたら低姿勢だったりもしない。馴染みの店だからってやたらマスターにベタベタもせず、礼儀正しいというか、馴れ馴れしくもなく、よそよそしくもない。
 歳はほとんど違わないのですが、ううむ、かっこいいなと思ってしまいました。
 でもまあ、ゲームの話とかしてると、自分と似たり寄ったりの「おばか」で、ものすごく可愛いらしい人でもあります。

 占いは、見ても神事ないし気にもしないほうですが、今年はいいご縁に恵まれてスタートしてる気がします。
 ネットで知り合ったかたもそうですし、このリアルのかたもそう。末永く、楽しくお付き合いいただけたらなと思うのでした。
 って、話全然変わって終わりましたね★



2010年4月9日(金)

 GOW、1をクリアし、2にとりかかりました。
 1はもう……床から針が出てくるところで石を移動させて足場にするところでまたも涙目になり、回転刃の柱でキレそうになったりもしました、やっぱり。初めてプレイしたときには、それぞれそこで一度ずつ、「もうやらん!」と匙を投げ、でも続きが気になってイライラしながらプレイした覚えがあります。
 3ではこういう、何度も同じことに鳥らいさせられてイライラしまくったことはなかったですねぇ。あと、2も基本的にはそういうのなかったような。
 しかしたしか2は、スタートから間もない建物の中で扉のスイッチ仕掛けがよく分からず、無闇とうろうろした記憶もありました。今回、そこはさっさと突破できましたけど。
 2は景観が綺麗で好きです。特に、時の軍馬のところがお気に入り。
 後半では絶景ポイントもあるらしいのですが……。今回は諦めず、ちゃんとクリアしたいと思います。
 ちなみに3は三周目に取り掛かりました。どんだけやるんだと言われそうですが、魔法無限とかで大暴れしてるのも楽しいし、二周して手に入れた知識でまともにプレイしなおすのもまた楽しいのですよ。

 そういえば。
 メタルギアソリッド・ピースフォーカーとモンハン・アサシンクリードがコラボしますね。
 スネークがティガレックスと戦うって、ありえねえ(笑)。どうやって戦うんでしょう。一応銃器のようですが、画面写真みても詳細は分からず、すっごい気になります。
 アサシンとのコラボは、藁束へのイーグルダイブと、藁束ダンボール。これはもともと、どちらもステルスアクションなので納得。
 この情報聞いて、やりたい度が一気に跳ね上がった感もあります。
 私はもともとMGS3が大好きで、食えるものはなんでも食っていちいち感想を言うネイキッド・スネーク(若きビッグ・ボス)が好きなので、彼がそういうはちゃめちゃやるのが、また大好きなのです。
 ザ・ボスを失ってシリアスになる前の、余裕もあれば愛嬌もあるネイキッド時代。お茶目でいいなぁと。



2010年4月10日(土)

 この人になにをしてあげられるだろう、と考えることがあります。
 一緒に遊んでもらったりして、とにかく「いい人だな」と思う相手とか、「楽しいな」と思う時間をくれる人に、なにかあってお返しをしたいと思うとき、「なにをしてあげたら喜んでくれるかな」と。
 あまり簡単ではありません。
 物をあげれば気を使わせることもあるし、それが相手の気に入らなかったら話にならないし。楽しい時間を提供するったって、それも自己満足では意味がない。

 なにか感謝ぽいものを感じている相手を、本当に喜ばせようとしたら、っこう難しいと思います。
 イベントに乗っかってプレゼントとかは超お手軽ですけど、「ありがとう」という気持ちを伝え、それを負担にさせず、喜んでもらうこと。それを真剣に考えたら、「好きそうなもの買って、あげればいい」にはならないわけで。



2010年4月12日(月)

 GOW、2もクリアしました。
 1よりも謎解きがややこしいですね。手順が多いというか。頭を漬かって閃けばいいというわけでもなく、あれをああしてこれをこうして、と段階が多いのが厄介な理由のように思います。
 で、やっぱり二周目をやりたいと思うかというと、1ステージが長いのと謎解きの手順が煩雑なのもあって、物語が分かったからもういいや〜な気分。
 面白いパートもあるのですが、全体的にストレス高めです。そういった点では、1のほうが、非常にストレスフルなタイミングはあるものの、テンポも良くて良かったですね。
 それを合わせて練り上げたのが3というこでしょう。
 しかし……クリア特典のボーナスコスチューム見たら、とりあえず動かしてみたい衝動には駆られました。なにせ「おさかな」なので……。……ええ、「おさかな」ですよ。「おさかな」でした。



2010年4月14日(水)

 おさかなクレイトスで2の二周目プレイ中です。
 持っている「壺」はすべてONにした「強くてニューゲーム」プレイなので、宝箱とかは必要なもの以外すべて無視。
 そうすると、「やること」が大幅に減ってさくさく進めますね。宝箱を回収しようとすると手順が倍以上に増えますが、それを無視するとけっこうシンプルなのかもしれないと、今更気付きました。
 ただ、ストーリーのダイナミズムとしては、1のように「クレイトスって何者? なんで戦ってんの? なにがあったの?」というような魅力的な謎があるわけでもなく、ひたすら運命の女神目指して進むだけで、起伏に乏しい感じがします。
 でもやっぱり、面白いのは面白いんですけどね。

 なお、思い余ってPSPの「落日の悲愴曲」も購入することにしました。
 かつ、ギリシャ神話ってかなりうろ覚えなので、それの入門書みたいなのも買ってしまいました。
 いくつか気になってたことが、気のせいだったと判明したのもありますが、やっぱりそうだよねと、謎が深まったものもあります。
 最大のポイントは「ヘリオス」。オリュンポスの神の一員のように扱われていますが、確かヘリオスって、12神の中に入らないし、そもそもの出自はタイタン寄りじゃなかったっけなぁと思ってたのです。実際の12神に含まれる太陽神はアポロンなわけで。
 GOWでは、ちゃんと神話をふまえ、知った上でのアレンジも自由に加えてあるとのこと。なので、アポロンではなくヘリオスを入れたのにも、なんらかの理由はあるのだと思います。「太陽神」としてはヘリオスのほうがその性質が強いからかなぁ?

 ともあれ、改めてギリシャ神話のアウトライン、主だった神や物語を見ていると、クレイトスの物語も、非常にそれらとよく似た「ギリシャ神話」であることに気付きました。
 ゼウスがあちこちに作った子の一人。ヘラの嫉妬でたいがいろくな目に遭ってないゼウスの子やその母親。クレイトスもそういう生まれで、一種の「英雄」です。ペルセウスとかテセウス、ヘラクレスと同じですね。
 ギリシャ神話から生まれた悲劇……上演する劇としての悲劇や冒険譚の中には、因果応報の話もあれば復讐譚もあります。そしてたいがい、神の気まぐれや身勝手に振り回されるのが神以外の者の宿命で。
 以下、GOWのメインストーリーバレなので白く。
 ゼウスの子として生まれ、戦の中で殺されそうになってアレスを頼ったら、その代償に己の妻子を殺めるハメになり、まずはアレスへの復讐と、妻子を殺した悪夢からの解放を願って戦えば、アレスは倒せたけど魂の救いは得られず、アレスに代わって戦神となったものの他の神には認めてもらえず、暴れてたらゼウスによって力を奪われ、同じくオリュンポスの神に恨みのあるタイタン族のガイアに導かれて運命の女神を倒して時間を巻き戻し、最後にはゼウスに挑む物語。

 他の英雄たちと同じく、怪物を倒すこともあれば、別の世界、すなわち冥界とかを旅することもあって、様相は非常に似ています。
 唯一違うのは、クレイトスは最後にはゼウスすら葬ってしまうこと。

 GOWをギリシャ神話の英雄譚の一つだと思って見ると、これまた非常に面白く興味深い冒険物語ですね。




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