烏の足跡



2009年7月16日(木)

 クリアしたので、真面目にDQ9についてでも書いてみます。
 全体として、面白かったかと問われれば、まあ平均点かなと。ストーリーの先は気になりましたし、ガングロ妖精も、主人公を助けてくれようとしたりするシーンもあって、その頃にはけっこう「かわいいかな」と思えるようになりました。
 たかだか6000円もしないもので、ゲームとしては決して高額ではないので、買って遊んで、飽きたら売れば、もとはとれると思います。それなりに楽しい時間も過ごせると思います。ソロプレイでも。
 これが総評。

 ピンポイントで、これはけっこう面白いかなと思ったのが、フィールドに点在する素材探しです。
 行き止まりとか、特に建物もないのに小高くなってる部分とか、地図で見て「なにかありそう」なところには素材が光っていて、これを集めるのが地味に楽しい(笑
 あと、戦闘による経験値稼ぎとG稼ぎは相変わらず必須ですが、「あそこまで行って、なにか素材落ちてないか見てこよう」とか、引き受けたサブクエストをこなすのに敵を倒したりしていると、それなりにレベルは上がるはずです。私は魔法使ってるのでアレでナニですが……。
 クエストが基本的には敵とのおつかい戦闘に終始してつまらない、という意見も出ていますけど、経験値とG稼ぎに、今までは黙々と戦うしかなかったのが、少なくともクエストついでということができるようになったと考えれば、進歩です。
 ダンジョンのマップが上画面に見えているのは、私的には○。うろうろと迷って時間かけたくない。もともとギミックとか謎とかをメインにした探索RPGではないし、ストーリー主体なので、ダンジョンで悩みたくはありませんから。私の場合はですが。ダンジョンの謎ときとかギミックとかを楽しみたいならワイルドアームズとかやればいい(笑
 DSなので映像はショボいものの、まあ、DSならこんなものですから。それ以上を期待してません。勤務中にPVをハイビジョンの大画面で見てると心配になるほど粗かったのですが、実際にDSでやってると「けっこうきれいだよね」と上司と離したりしてました。

 逆にマイナスで気になったところは、なによりも戦闘のテンポの悪さ。大量の戦闘をこなさないとならないゲームであるにも関わらず、誰かが動き終わるまで次のキャラが動かないとか、変なところで間が悪く、「あれ? 8ってもっとテンポよく次々動かなかったっけ?」と思ってしまいました。魔法使ってなかったら私にはやってられませんね。イライラしてきます。魔法使ってるとアホみたいにレベルが上がるとスキルポイントも入るので、キャラが異常に強くなるため、戦闘はほぼ一撃で終わるようになりますし、回数をこなさなくていいので「テンポ悪いなぁ」くらいで済みましたけど。
 それから、ガングロ妖精も最終的にはかわいくないわけではないのですが、あのキャラにする理由がよく分かりません。ああすることで、どんなターゲットのユーザーを喜ばせようとしたのかサッパリ。なにせ時代遅れだし。しかも、聞いた話ですが、のんびり派のプレイヤーの場合、「せんれき」の画面で進行が遅いことに文句言われるそうですね。さっさと先に進むだけがプレイじゃないのに、キャラにそういう意見言わせるってのは最悪。むしろ、プレイ時間とレベルが釣り合わないプレイヤーに(笑)文句言わせたほうが妥当でしょう。
 DQ3時代の「主人公チームが全無個性」というのも、さすがに今となってはどうだかなと思ってしまいました。感情移入できません。よほど意識してキャラ設定を自分でしないと、愛着がまったく湧きません。それに、いい無個性主人公のRPGは、プレイヤーが自分のことのように感じ、考える瞬間というものがありますが、これは……私には少なくとも、そういうものはありませんでした。
 それから、どうしても数をこなさないとならない戦闘に必然性を持たせるためのクエスト、というのが事実スクエニの狙いだったとしても、ランダムの落し物にかけてただひたすら戦うとか、かいしんの一撃が出るのを待ってただひたすら戦うとか(ある程度「きようさ」を上げる装備をするなどフォローはききますが)、あまりにも「ひたすら戦え」でしかないものが目立ちます。インチキして「きようさ」が最大になってるキャラに(999とかではありませんが)、買える装備品で最高の「きようさ」をそろえても、かいしんの一撃が出る確率はそれほど高くはないわけで……。普通に遊んでたらもっと確率低いわけでしょ? どんだけ根気いるんだろうなぁと。

 黙々と、延々と、地味に地味に戦いつつ、ほんの少しずつ強くなりつつ、先に進んでいく、というのが苦にならないならともかく、私にはこれは、戦闘時の駆け引きのような楽しさも見つけられないし、テクニカルな部分もないし、まともに進めるとした苦痛だと思われます。
 パーティプレイをすれば話は別、とも思えません。モンハンのように、ある程度こちらと息を合わせて動いてくれる仲間が一人でもいればかなり違う、というアクション性の強いゲームではないわけで、しょせんはレベル頼りのようなものです。スキルがどうなっているかの問題なだけです。どういう武器防具を装備しているかという問題です。強い仲間がいれば自分はガードしてればいい、といった次元を―――出るのでしょうか?
 かと言って、面白いんですかね? うちのキャラみたいに、卑怯な魔法で全スキル習得し、レベルも簡単に60とかまで上がった鬼みたいなキャラに助けてもらって、一人では倒せなかったボス倒して? 真面目にプレイしている人にとれば、自分の費やした時間、かせいだ経験値で、苦労してHPやりくりして、敵の攻撃パターン見抜いて勝つのが楽しいのでは?
 自分のところでは出にくい素材を、人の世界で集めるといった楽しみはありそうですけど……。
 今後配信されるクエストがどんなものかにもよりますが、いかんせん、パワー不足である感は否めません。王道ではなく中道を行きすぎて、誰にでもそれなりに遊べるけれど、誰かの心に強く突き刺さるものではなくなってしまったような……。
 それでもやはり、「すごく面白い! 感動した!」って人はいると思いますが、少なくとも、ゲーマーにとっては「凡百」という領域にとどまってしまった気がしないでもないのでした。



2009年7月17日(金)

 あまぞんのDQ9レビューが荒れに荒れてますね。
 もういい加減、日本人はDQとFFに対する依存を卒業して、もっと広くRPGを楽しむほうがいいんじゃないかと思ってしまいます。
 ゲームはほとんどやらないけどDQとFFだけはやる、とか、よく分からない理屈ですよ。それが面白いゲームだと判断したからやろうとするわけじゃなく、面白いはずのゲームだからやる、と思ってるだけのこと。それで自分の好みに合わなかったら、スクエニはもうダメだと言ってたりするなら、なんかおかしい考え方です。
 たくんさのゲームをやってるならなおのこと、DQとFFだけを特別視する考え方がいびつだと気付かないんでしょうか。マイ・フェイバリットとしてとらえるのはいいけれど、「国民的」とかいう冠をつけて、誰がやってもある程度面白くて不満もあまりないことを要求するのは、やはり狂信者の領域です。
 DQ神話とFF神話は、メーカーもユーザーも狂わせるだけなんじゃないかななんて考えてしまうくらい、今回の批判はものすごいものがありますね。
 べつに信者じゃないのでどうでもいいことですけど。私はそのゲームが金額分面白そうなら買うし、面白ければそれでいい。そして、自分にとっては面白くなくても、なにがどうだから自分には面白くないのかを説明し、全否定しようとは思いません。そんなことしたって、プレイしただけ自分がバカみたいですしね。

 この手のレビューを見るときに、書き手の個人的な嗜好にできるだけ左右されないためには、プラス評価をしている人のあげているマイナス点、マイナス評価をしている人がそれでも認めるプラス点だけを見る、というのもアリだと思ってます。
 また、個人的な感情や感覚によるもので、そのことに書いている本人が気付いていないレビューなのか、それとも、そういう主観であることを自覚した上で書いているものなのかも、よく読めば見えてきます。

 しかし私は、自分の好きなものに関するレビューは見ないようにしています。
 わざわざ好きなものの、単なる悪口やアンチ意見は見たくないから。
 プラス評価した上で、ここはイマイチとか、こうだったらと言っているものはいいのですが、全否定、どころか、それを面白いと思ってる人のことすら否定するようなものは、見たくもない。ましてや、レビューに対するレビューみたいなものをああいう公共の場で見せられるのもげんなりします。
 なにを面白いと思うのかは個人の感覚の問題だから、全然面白くないと感じる人がいるのは当然のことですが、それをそのままレビューに書き込んで、見た人を不愉快にさせることについて配慮しないのが嫌いです。
 あくまで客観的に、それに加えて自分の価値観をふまえて、こういう自分だからこれは面白くなかった、と書くなら、同じような考え方を持つ人には警告になりますし、そうでない人には、「私はそういうこと気にしないから面白いかも」と思える、立派なレビューですけどね。

 あまぞんの大作やメジャー系レビューがろくでもないものでなんの参考にならないのは半ば周知の事実ですが、それにしてもDQ9については、発売前に二度も全削除がかかったりして、あまぞん自体がレビューのシステムについて見直すときにきてる気もしたのでした。



2009年7月19日(日)

 ちょっと停滞しているようですが、実はちまちまとトランスフォーマーのSSを書き連ねています。
 「IF」の仲良し話を書いているのももちろん楽しいのですが、なんだかどうしてこれまた不思議と、本来のディセプティコンらしいお互い呆れるほど仲が悪くて喧嘩腰というのを書いているのが、妙に楽しくてたまらなかったりします。

 性格悪いスタースクリーム書いてるときがサイコーです! ひゃっほう!
 烏屋ver.のスタスクは、高慢で厭味で尊大で人を小馬鹿にしたみたいな態度と言動、そしてサディスト。人が苦しんでいたり悲しんでいたり絶望したり自分の掌で踊らされているのを見るのが楽しいという……。嫌いなのは見下されることや馬鹿にされること。自分の美しい計画を台無しにする馬鹿。
 オリジナルと変更しているのは、ナンバー1になろうとは思っていない、というところです。戦闘能力が高く本当に頭も切れるなら、ナンバー1にならずに、メガトロンの期待に応えつつ、矢面には立たず、面倒なことは他人にやらせつつ、どうやって上前をはねるか、そういう立ち回りのほうが面白かろうと。できるだけ自分はなにもせずに結果を手に入れられれば最上、でも動かざるをえないとしたら相応の実力もある。要するに名実ともにナンバー2なのですが、感情的になったり最後の最後で勝ちを確信して油断したりで、完璧な結果というのはなかなか出せないあたりはやはりスタスク。
 アニメと映画のスタスクが持ってるお馬鹿さん加減や可愛らしさというものがない、相当イヤな奴にしてますが、私的にはこれがかっこいいなぁと。……ダメ?
 メガトロンはそういうスタスクをよく分かってて、けっこう認めてもいるし面白がってもいます。わしの目を掻い潜ってどれだけのことができるか見せてみろ、みたいなね。「奴は野心をあおってやったほうがよく働く」みたいな感じなところもオリジナルのほうにありますし。ただ、たまに身の程というものを思い知らせてやらないと増長する(笑

 ブラックアウトは、メガトロンへの絶対的な忠誠という部分と、実は臆病というところをマッチングさせるため、過度の忠誠と傾倒に縛られた感情的な存在として扱っています。まあ、単純馬鹿なのです。でも、直情径行で分かりやすいため、ディセプにしては珍しく、部下からあまり嫌われていない、という変な奴。
 ものすごく単純なので、メガトロンが気に入っているものは自分も気に入るか、さもなきゃ大っ嫌いです。特に「気に入られている奴」。なのでバリケードと嫌になるほど仲が悪い、と(笑
 けっこう普通の人です。だから死ぬのは嫌だし、怖いとも思えば調子にも乗る。弱い相手を一方的にたたきつぶすのは楽しくても、わざわざ危険なところに出たくはないので、ドローン部隊を独自に持ってる、というところはムービーガイドの設定を使ってみます。で、おだてやお世辞に弱く、そのへんをうまくつついて頼られるとついいい気になってしまい、時には部下からいいように利用されていることも。なんてザンネンな奴なんだろう。
 けっこう強いんですが、優勢になると油断して隙をつくり、劣勢になるとストレスから判断力が鈍るという……。とにかくザンネンな感じのキャラクターではあるものの、人間くさくて可愛いなぁと思って動かしてます。
 メガトロンには便利に使われてます。これはこれで重宝するなぁと。スタスクのようにいろんなことを任せられる相手ではないものの、裏切らないし、そこそこの結果は出すしで、安定感は抜群でしょうね。

 バリケードは戦闘への渇望と怒りっぽいというところを取り出し、それに加えてノベライズのけっこう淡々としたところも盛り込んで、IF話のイメージとそれほど違わないキャラクターになってます。戦うことそのものに自分の欲求と衝動があり、どうやったって満たされないので、いつも苛々してます。でもそれを分かりやすくまき散らすことがなく、うっかり喧嘩になるといきなり殺し合いに発展するという困ったちゃん。
 破滅的な性格ですね。仲間内で争うのも度が過ぎれば咎められるのは分かっていても、だからどうしたと攻撃せずにはいられないみたいな。とにかく無駄が嫌いで、無意味な冗談や冗長な会話、議論のための議論、反抗のための反抗、戦闘における遊び、そういうものにすぐ苛々して攻撃的になります。
 頭も悪くなく、思考そのものが戦闘特化なので、他の連中と違って遊びや油断がないのが怖いところ。小柄なためパワーや総合的な防御力は劣りますが、いくつものスキャン手段を持っていて、相手の弱点を見つけ出してのピンポイントアタックが得意な感じで。戦闘に完全集中し我が身を省みないという点が強さにつながり、大型の相手とも互角に戦います。
 メガトロンからすると、他の連中のようなぶれ幅(遊びや油断)がなく、どんな戦闘でも厭わないし、過剰な戦闘嗜好は見ていて面白くもあるのですが、仲間内でのトラブルメーカーになりがちなのは厄介なところ。あと、指揮官としての才能……というか対人能力は皆無に等しく、単独でしか利用できないのが悩みの種かも。

 ブロウルは映画ではほとんど描写がなく台詞もないのですが、全身これ武器みたいなところと、他のメインメンバーとの差を明確につけるため、破壊のもたらす快楽を求める敵味方お構いなしの壊し屋、というところに落ち着きました。性格は狂騒的でどっかイッちゃってる感じ。
 危険に対する警戒心や危険察知能力が鈍化していて、どんなに危険な状況になってもそれを感じられず、自分の中の狂喜に身を任せて遊びまくる……まあ、危険人物です。
 敵でも味方でもなんでも、とにかく誰かが破壊されて死んでいくのを見るのが好きで、砲撃で木っ端微塵にするのも、自分の腕で叩きつぶすのも快感。正確さはありませんがパワーと装甲にものを言わせて暴れまわります。
 嫌いなものというのは特になく、気に入らないなぁと思ったらその時点で自分からそこを戦場にして楽しんでしまうので―――あ、たぶんメガトロンが嫌いですね、自分よりも圧倒的に強いから。命令にされてそれに従わなければならないのが嫌い。そのときだけはムスッとしてそう。
 メガトロンにしてみれば、非常に迷惑な部下ではあるものの、力で押さえつけることができ、敵しかいないところへ行かせれば充分以上の戦果を上げてくるので、使いどころは多いかと思われます。

 ボーンクラッシャーは淡々とした職人肌。自分の頭があまりよろしくないことを自覚していて、戦略を担当する者からの意見にはあまり反対しませんが、納得いかなければそのことをきっぱり言う程度のことはします。口数が少なく黙々と作戦遂行。
 メガトロンへの忠誠ってものは特にありませんが、トップに立とうなどという野心もなく、人に指示されることへの抵抗や嫌悪感もないため、逆らうこともなく。それなら何故ディセプティコン側なのかといえば、禁止事項が多いのは嫌だから。オートボット側だとあれはするなこれは駄目だが多く、それに加えてああしろこうしろこうすべきだと……。それが彼のそもそもの性分に合わないものが多くて我慢できないため、メガトロンの言うことさえ聞いていれば、それ以外はけっこう自由なディセプティコン側についた感じ。
 正確さには縁がありませんが巨体に相応しいパワーと、巨体に似つかわしくない移動スピードで、ガチの勝負ではかなり強いと思われます。……のわりに映画じゃオプティマスにあっさりやられてましたがねっ。というところから、防御面はあまり強くない、というのをブラックアウトのほかにこいつにもあてはめてみました。
 人付き合いは好きではなく、ほっといてくれ派。部下の使い方も粗雑で、采配を誤って何人死のうと別にどうでもよく、ただ、作戦の遂行に支障をきたすなら対策を考えないとならないのが面倒だなぁと。なにも考えず目の前に相手に集中していられる、戦闘時が一番気楽なのかもしれません。オートボット側にならなかったのは、仲間意識が低いからというのもあるかもしれません。
 メガトロンから見れば比較的安定した戦果を出す部下で使いやすいのですが、無目的に生きているため気分が乗らないとやる気にならず、斑があるのが問題点かと。それから、イレギュラーが発生したときにとっさの判断と対応ができないため、なにかを任せるといったことはできず、参謀役をつけてやる必要があります。

 サウンドウェーブは基本的に宇宙空間にいるので仲間との接点がありません。
 他のメンバーとの個性差というところから、彼くらいはメガトロンの目指すものを理解してつき従っている唯一の部下というところにしようかと思っています。ただ、メガトロンという存在に忠誠を誓っているというより、彼の理念に従っているだけなので、気に入らないとなればいつでも離反する用意があります。
 メガトロンの目指すものというのが「独裁による秩序」であるなら、それに賛同するということは、サウンドウェーブの求めるものも秩序ということになります。それで何故ディセプ側にいるかと考えると、オートボットのやりようは馴れ合いでしかない、それでは実現しないと思ってるからかもしれません。情報を司る存在として、過去から現在にいたる膨大な歴史を振り返ったとき、最も安定した秩序は圧倒的な支配がもたらされている間にのみ顕現する、とでも考えたんでしょうかねぇ。ってまるで他人事みたいに書いてますが。
 なんとなく、思索者というか、哲学者というか、静寂を好み喧騒を嫌う、世捨て人みたいなイメージになりつつあります。彼こそ、自分の求めるもののため、それを実現しうる存在しとてメガトロンを選んで利用しているような。
 ただし、戦闘力は高くなく、メガトロンにとっては裏切る気ならいつでも破壊できる相手。情報や意見には信用を置いていますが、その反面、力で押さえつけて言うことを聞かせられるわけではない厄介な相手で、たまに鬱陶しく思ったり。いつかどこかで使い捨てる気でいるように思われます。
 生身の存在を相手にするより、情報を相手にしていることが多すぎたため、一番浮世離れした存在になったのかも。

 とかなんとか、映画ともアニメとも違うキャラクタライズになりつつありますが、ま、それもパロディならアリだろうかと。
 ディセプティコンに比べるとオートボット側は、基本的にみんないい子なので個性づけが難しかったりします。その点、ノベライズ「ゴースト・オブ・イエスタデイ」のジャズは面白いなぁと感心します。飄々としていて、それでいて仲間思い。クールなようでけっこうホット。口が減らないったら。
 ま、ヒーロー側はあんまりエグい設定できないんで仕方ないかとも思います。個性を際立たせようとするとなんかコメディになったり……。
 というわけで近日中に、ディセブ側の「どいつもこいつもほんとにもう!」なギスギスした話と、IF世界の王様ゲームな話をアップする予定★



2009年7月20日(月)

 最近、ブルーレイの魅力に気付いてしまったがため、いくつかのお気に入り作品を購入しなおしています。
 たまたま今、勤務している店で値引きセールをやっていることもあって、「バットマン ビギンズ」と「ブレードランナー」を買いました。
 Cベイル主演のバットマンは、故ヒースの怪演も見事な「ダークナイト」も好きですが、あれは見ていてけっこうツラいというか、ストレスでもあるので(もちろんそれも面白いからこそですが)、その点ではビギンズのほうが娯楽として楽しめて、実はこっちのほうが好きだったりします。ナベケン様があまり活躍なさらないという不満はあるものの、ね。このシリーズのバットマンは映像が全体的に暗いこともあって、BDのほうが断然楽しめました。ふー、かっこいい。
 ブレードランナーは、なにせ古い作品なのでBDになったからってそれほど美麗な映像が楽しめるわけはないのですが、逆に、古い映画だからこそDVDのリマスターでははっきりしない色彩や陰影もあって、それがBDなら鮮やかになるんじゃないかなぁと。これもまた、堪能しました。

 他は、今のところ店頭ラインナップでは惹かれるものがないですねぇ。パイレーツ・オブ・カリビアンの1は買いなおそうかどうか迷ってますが。2と3はDVDで持ってりゃ充分です。
 目下の不満は、商品の販売方法ですね。TFもそうでしたが、最初に販売されるのが「DVD」と「DVD特別版」と「BD」とかで、BDを選ぶと特典映像とかがないとか、なんらかの足りないものがあるのです。それでDVDの特典つきを選ぶのですが、すると一年ほどして、BDの特別版が出たりする。今回もそうでした。私は、パンフの小型版が入ってることもあって買いなおしましたけど、どうせなら最初から、BDでも特別版を出してほしい! そうすれば、多少高くても迷わずそれを選ぶのに。



2009年7月22日(水)

 日食ですね。
 私が絶頂で寝てる時間に欠けられても……。
 見たいとは思いますが面倒でもあり。
 そして結局、ちまちまとTFコミックのあらすじ&感想書いてる間に12時になってました。ちゃんちゃん★



2009年7月23日(木)

 あーあ、とうとう三度目のTF見に行ってしまいました。
 だって「見に行きたいから一緒に来ない?」と誘われてしまったんだも!
 今回は字幕です。
 そしてつい、メガ様のキーカバー買ってしまいました。こんなカバーつけられるタイプの鍵は持ってないんですが、キーホルダーとして使えるからいいやと。ちなみにオプとビーのメタルマスコットがついたストラップは、最初に見に行ったときにこっそり買ってます。
 9さんも書いてらっしゃいましたが、このメガ様、デフォルメ具合が無性に可愛くてたまりません。

 で、三度目ともなるとできるだけ背景や細かいところを見ようともしますし、一方で、「これが本当に撮影してるだけで、彼等も役者だったら」とかわけの分からんことを考えながら見てました。
 リベンジに出てくるヘリさんはブラックアウトではないそうですが、「いや、これ同一人物が演じてるだけだって」とか……。それを言うと、サイドウェイズ(上海の銀色の子。別名ダブルフェイス)は、シルエットといい、バリケードがスキャンしなおして演じてるんだったり?とか……。
 「大統領に聞いてくれ。もし我々が去った後で、彼等がまだ残っていたら?」、このオイシイ台詞をコンボイがトチッてたら面白いなぁとか。ちなみにこのシーン大好きです。レノックスの「いい質問だ」とかいうところとか、その少し前のエプスの「あいつを撃とうか」「落ち着け」とか。
 コンボイがデモリッシャーに掴まって攻撃するところで、手を滑らせて落ちてNG出してたりしてなぁとか、本当はジョルトにも台詞あったのに、棒読みだから削除されたんだったりしてとか、メガトロンが宇宙を飛んでフォールンのところに行くシーンのカメラマンは、実はブラックアウトがやってるんだったりとか(メガ様以外にも、飛行タイプの者は宇宙に行けるようです。どれくらい飛べるかは別として)、なんでこんな唾液だかなんだか分からないけど変なもの飛ばさないといけないんだとスタスクが監督に抗議してたりとか、タトゥーは実はシールで剥がすとき地味に痛いとか……。
 まさかこんなことを考えながら見てるとは、劇場内の誰も思うまい。



2009年7月24日(金)

 ここのところ、家にいると英語を接していることが異様に多い日々が続いています。
 MJのDVD見たりしてるのもありますし、洋楽のCDばかりかけているのもあります。TFのアメコミだなんだと読んでいたりもすれば、最近買ったBDを英語字幕で見ていたりとか……。
 あと「超字幕」という、USBメモリに収録されている映画をいくつか手に入れてみていたりもするから、どうなってんでしょうね。極局地的な英語ブーム?

 そういえば、映画を字幕で見る人が多いのは日本くらいのものだと聞いたことがあります。たいがいは吹き替えが主流だそうで。
 私の場合、気に入れば必ずどちらも見ます。映画館に行くかDVDなどで見るかとともかく、字幕で実際の俳優の声を楽しみ、吹き替えで気楽に眺めるのです。
 しょせん日本人で、英語で思考できるわけではないので、英語でしゃべっているのを聞いていても相手の感情などは、日本語のそれよりも伝わりにくいとは思います。けど、―――ほら、吹き替えの声優さんていつも同じじゃないですか。それに、実際の俳優と声が全然違うこともあって、違和感を感じるのも事実なのです。
 なので、私の最終形は、英語字幕で単語などを確認し、その意味を日本語字幕と吹き替えで理解した上で、英語音声のみで見るというもの。

 そういうスタイルなので、「超字幕」はものすごくありがたいアイテムです。
 USBにインストールされている映画をPCで見ることになるので、画質は知れたもの。ですが、実際にしゃべっている台詞がすべて横(設定で下にもできる)に出てきて、いつでもそれを止めて確認できます。
 過去形や複数形に変化していたり、俗語の一部では辞書機能が働かないのはどうだろうと思いますが、定型の単語であれば、マウスカーソルを合わせることで意味がポップアップで出てきたりもしますし……。
 しかしいかんせん、そこまでして見たい映画というのが、今の「超字幕」ラインナップの中にはトランスフォーマーしかないという……。あとは友人が持ってたフォレストガンプと、マトリックスを見てます。
 マトリックスは簡単なフレーズが多いし、買ってもいいかなと考え中。3部作の中では1作目が一番好きですしね。



2009年7月25日(土)

 ポケモン映画のDVDなぞ見ておりました。
 アルセウスですか? この夏の映画のボスポケモンの声を美輪サマが演じてらっしゃるというので、それだけでなんとなく見に行ってみたい気もして、そういえばギラティナ見てなかったなぁと思って、ダークライとともに借りてきたのです。
 ギラティナは……微妙ですね……。盛り上がる場所がよく分かりません。シェイミも、ああいうキャラは苦手ですし。
 最初のミュウツーのときみたいに、心に訴えかけるものがない感じ。
 ルギアは山寺氏の演じるルギアの声の男前さと、鳥3匹を向こうに回してのバトルがけっこう好きですし、エンテイは父親の役目を終えたエンテイの戦いとともに、ポケモンバトルそのものもテンポよく描かれていて、気に入っています。このあたりは傑作とは思えないけれど、なにか好きになれるものがあるのですが、ギラティナはなぁ。

 ダークライは、よくあるキャラだとは思いますが、まんまとツボですから!
 自分を怖がらず助けてくれた少女(とその孫)のため、誤解されていても構わずに、命をかけて街と恩人を守ろうとする、あの不器用でいじらしい男気はタマランです。
 こんな建物を設計できるわけねーだろ!と突っ込みながらも、光の翼を生み出す聖堂もきれいですしね。
 トータルでよくまとまっているとは思います。しかし、神とも呼ばれるポケモンが縄張り争いのために大暴れしてるのはどうかと……。そんなもの神でもなんでもない、時間と空間という強大な暴力を備えたケダモノでしか。
 まあ、ターゲットが基本は子供なので、大人の視点でガタガタ言っても仕方ないのでしょう。強いポケモンが戦ってるのが一番かっこいいんだろうし。

 というわけでアニメ版TFもぼちぼちと見進めています。
 相変わらず調子に乗るスタースクリームと、愚か者、小者と罵りながらも見捨てないメガトロン様に乾杯。ホントになんでこんな馬鹿をナンバー2にしてるんだろうと、見るほどにつくづくしみじみと思います。
 あと、コンボイがたまに大雑把すぎてびっくりです。ちょっと司令官それいいんですか!?とツッコミたくなることも。
 ちなみに、カーリーが出てくる回でアイアンハイドの株が上がりました。



2009年7月27日(月)

 モンハン3発売まで一週間をきりました。
 あいにくと1日は休みにならず「ごめんね〜」と言われてしまいましたが、いえ、いいんですよ、ええ、別にね、別に……。
 というか、e-CAPCOMで注文しているので宅配で届くことになるため、1日の何時に届くかは分からないのです。ということは、どっちかというと2日が休みだったほうが嬉しかったなぁと。しかしそれは残念ながら叶わず、のんびり遊べるのは月曜以降になりそうです。
 それまでの間はPSPでP2Gを楽しんで待ちます。
 まあ……武器・防具も極まり、立ち回りも安定しているP2Gのほうが安心して遊べる、という要素もあるので、3をはじめたところでP2Gはプレイしつづけそうですけどね。

 そういうと。
 英語得意なんですかと問われましたが、―――うーん、どうなんでしょうね。
 高校時代、3年生のときの英語の担当先生が面白い人で、一気にそこで成績も上がって、大学受験も「国語・英語・論文だけでなんとかなるところ」という基準で選んだくらいですが……。
 古文もそうなのですけれど、しょせんは「人の使う言葉」なので、ある程度の単語や熟語、助詞などを覚えてしまえば、構文のパターンは感覚で捉えられます。理屈で覚えてはいません。
 英会話なんてとてもできないし、ヒアリングは相当に怪しいし、発音だってテケトーに決まってるし……。かろうじて読解だけは、それが「言葉」であるからそれなりに可能だ、というレベルです。
 英語や古文が苦手な人は、なにもかもを記録しようとしすぎるからじゃないかなと思うこともあります。
 私は感覚です。感覚そのもので覚えてました。古文の「〜〜かや」とか「〜〜や」とか、それがどういうモノで(助詞とかなんとか)、どういう意味かなんて知ったこっちゃない。ただ、正しい訳文と一緒に見たときに「へぇ、こういう雰囲気(語尾とかに表現されるもの)を、古文だとこういうんだ〜」という感じで、「〜〜かや」とかいうものそのものを、自分の感覚の中に落としてしまうだけです。
 要は、数、なのかもしれません。とにかくいろんなもの、歌詞でもなんでもいいので、それを見て、訳と照らし合わせて、「へぇ、こういう意味なのかぁ」と思う回数を増やし、理屈じゃなく感覚に落とす。

 あとやっぱり、好きなのが一番です。
 私は、英語に関しては洋楽の歌詞を見てベンキョウしてることになってたりしのす。ついている日本語訳がよく分からなくて、どうなってんだよと実際の歌詞を見てみたり……。
 それから、最近読んでるアメコミとか(笑)。ものすごい口語、省略、定型構文無視なものもあって、ろくに意味が分からないものもあるんですが、好きだから、せめて単語の意味くらい調べて、それを数珠つなぎにして無理やり意味を知ろうとしてたりします。
 英語圏の子供向けの読み物は、日本人が楽しみながら英語を学ぶには丁度いいと思います。トランスフォーマーの本を探していて見つけた、映画のストーリーを子供向けにダイジェストにしたりして作りなおした小説は、構文は簡単だし、基本をほぼ守ってるし、それでいて、映画を見ていれば内容(シーン)は分かるので、なにが言いたいかも分かります。種類は限られていると思いますが、子供も見るようなディズニーやピクサー系なら、いろいろ出てるんじゃないでしょうか。

 面白いと思わなかったら覚えられないもんなんですよね、きっと。



2009年7月29日(水)

 好きなことを仕事にするのが一番だ、みたいな本をちらりと見かけました。本そのものではなく、注文書ですけどね。
 それに、仕事の選び方として4つのポイントがあって(あと1年で世界が終るとしたらなにをして過ごすか、とか)、私の場合すべて迷わず「話書いてるね」と答えられるのですが……。
 好きでしていることは、自然と繰り返すのである程度のスキルは身に付きます。
 しかし、文筆なんてものは世の中の流れに合うかどうかも問題です。
 100年後の世界でなら大絶賛されるものでも、今の世の中で認められなければ食う役には立たないし、認められなければストレスだってたまる。
 他人の評価が気にならず、それをしていることそのものが楽しい、という切り口もあったりしますが、それはどう考えても違うだろうと。
 実際に評価され、切り捨てられ、ダメ出しされたとき、それがあくまでの趣味レベルのものであれば、それを気にせず続けられるかどうかだけの問題でも、それに生活をかけようとしたら、評価されなかったらまったく意味がない。
 歌や音楽、芸術など、生活の役に立たないものを職業にする場合、それが人にどれくらい受け入れられるかが、最大の問題です。さもなきゃ金にならないし、誰も使ってくれないんだから。

 だから私は、100質問でも答えていますが、「(文筆以外に)一つだけほしい才能は」と問われたら、ものを書く力がそもそももっとほしいというのがあります。世の中に認められ、受け入れられ、金に変えるものを軽く書きあげられる力という意味で。
 そしてそれを除外するなら、パトロン・パトロネスをつかまえる力です。大勢の人に受け入れられなくても、いくたりかの人が、私の作りだすものを楽しみ、もしかして愛して大事にしてくれるなら、私はそれでいい。大勢に愛されたいとか認められたいとは思いません。そんなもの自分を縛る視線の鎖でしかなくなるし。
 ただ、好きなものを好きなように書いて、それが売れても売れなくても安心して生活していける環境、それがほしいと思います。
 お金は直接持ってると管理にも追われるので、それを管理してくれる人も込みで、パトロン・パトロネス。

 ま、それは叶う可能性が極限まで低いので夢物語とし、目下、書いたものを読んでもらえて、楽しかったよと言ってくれる人のいる現状を守れるだけでも構いません。
 あえて言うなら、そういう人たちのありがたみを忘れないためには、パトロンなんかの存在は危険だなと思うくらいで。
 もういちいち宣伝もしませんでしたが、6月の1日でこのサイトも8周年でした。地味に地味に重ねてきた年月の中で、来訪者の数も22万を越えました。決して多いわけではなく、日別の来訪者数では弱小にもほどがありますが、それでも私がこっそり自慢に思っているのは、その中に何人かの、長いお付き合いのかたがいてくれることです。
 my roomというセガ(ドリキャス)提供のHP時代からのかたもおられますし、geocity時代に知り合ったかたもおられます。coolに引っ越してからのかたもおられます。lolipopに引っ越してからのかたも。
 なにか「ラクのもの」を手に入れることで不安がなくなってしまうと、自分を支えてくれる、ささやかだけれど決して欠かせなかった力の存在を忘れてしまいそうで、それは怖いし、嫌だなと思います。
 「こんな私」という具合に、自分を否定的に(謙虚にというと美しすぎるのでやめときますが、それほど事故否定的な意味ではありません)とらえたとき、だからこそ、「こんな自分といてくれる」人がどれほどありがたく嬉しい存在かが分かり、「こんな自分」でしかなくても、実は捨てたもんじゃないってことも、分かるのです。

 最初に書こうとしてた話からすっかり逸れてる気もしますが、なーに、ザレゴトですから!
 話の流れのまま、今またあらためて、ご来訪くださる皆様に、感謝の気持ちをお伝えしたいのでした。
 ありがとうございます!!



2009年7月30日(木)

 アニメTFの話。
 「アトランティス浮上」を見ました。
 TFたちがアメフトって! 海中を飛ぶスタスクたちも笑えますが、人間混合でアメフトは小さいひとたちの命に関わるでしょうっての。
 リンカーンの石像を退けて、あの巨大な椅子に座ってご満悦のメガトロン様もどうかと思います。
 で? いつの間に抜け出してきたのスタスク。ちょっと期待したんですよ!? あの場に残って少しは活躍するんじゃないかなぁと。なのにあっさり身動き封じられた挙げ句にいつの間にか抜け出して、結局最後まで、銃を奪っておきながら何故守らなかったとか言われてるし。
 お話としては店舗も良くて一気に面白く見れました。

 ナイトバードの回は彼女の強さが異様に際だってましたね。
 「いいから黙って乗れ」の名医さん。普段は物腰の穏やかな人がいきなり乱暴になるとけっこう萌え。怒らせちゃいけないのはアニメも映画も同じような気がします。
 で、相変わらず……お馬鹿でダメな子なんですね、スタスクは……orz
 というか、お馬鹿な子の使い方を間違ってるメガトロン様も、もう少しこう、コーチングとか、勉強したほうがいいかと思います。あの短絡的なはねっ返りがどう動くかは、けっこう分かりやすいと思うんですけどねぇ。

 で、いよいよダイノボット・アイランド。
 ダイノボットたちが可愛いですね。なんだかんだでちゃんとリーダーやってるグリムロックとか。
 で、スタスクが警告するときって、たいがい的を射てるのに、彼が発言しているというだけで聞かないメガトロン様。その結果がタイムワープですか。
 後編はまた明日にでも見ようと思います。




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