烏の足跡



2009年6月5日(金)

 6月に入った途端、ネットに接続ができなくなり、しばらく沈黙しておりました。
 なんのことない、レオ●レスのネット契約の更新(正確には期限の切れたクレジットカードの登録しなおし)をしていなかったためです。
 捜査のために必要なリモコンをどこへやったか、かなり微妙な問題も立ちはだかりましたが、無事に復帰いたしました。



2009年6月11日(木)

 いや……ここのところザレゴト書いてないのは、仕事が忙しいというより、「仕事 or MASS EFFECT」というくらいに極まった生活しか送っていなかったので、なにも書くことがなかったのです。MEの話は別枠で書いてますしね。
 で、とうとう「書くネタがない生活している」というネタで書けるという有り様になったわけです。

 しかしそれだけというのもどうかと思うので、いつもどおり、映画の話でもしましょうか。
 どんどん公開が近づいてくるT4と、なにより、トランスフォーマー・リベンジです。
 T4は正直、ストーリーにあまり魅力を感じなかったりします。クリスチャン・ベールは大好きだし、SFも好きだけど、なんかもう、何番煎じ?という気がして。ターミネーターシリーズのほうが早くから制作されていたとはいえ、マトリックスとかも彷彿とさせる機械と人間の戦い。人間性の問題。
 見に行くつもりではいますが、ワクワクドキドキしてスクリーンと向かい合う気は、ちょっとしなかったりしています。

 それよりはトランス・フォーマーです。
 ハヤカワ文庫から出ているノベライズを読みました。これでストーリーを予習しておいて、ゆっくり映像とストーリーを堪能するのです。
 今回も面白そうですし、ロボたちが活躍してくれそうだし、無印にいた「イヤな奴」、シモンズがノベライズではかなりオイシイ役で出てきていて、コンボいは大ピンチになるし、バンブルは映画では泣いちゃいらしいし(!?)、ちょい役ながら良心のある軍人さんもレノックスたち以外にも出てくるし(しかもお偉いさんですね)。
 楽しみです。



2009年6月12日(金)

 「重力ピエロ」を見てきました。
 昔から邦画はあまり見ないのですが、相棒に、見たい映画を聞いたらこれでしたので。
 井坂ファンでもないけれど、本を扱っている関係上、話題作などは斜め読みでもざっと目を通しておくクセがついていて、ある程度の内容は知っていました。
 映画の感想としては、普通に面白かったかなと。
 すごいどんでん返しがあるでなし、予測もつきますし、やはり小説版のほうが深みはあるなと思いつつも、2時間きちんと見れました。あ、夏子さん(過去)は映像で見たほうがインパクトあるかも(笑

 ただ、まったくもって個人的な好みの話として、私は小説でも映画でも、「現実にもありそうな話」はあまり好きでなく、SFとか、ありえないアクションとか、そういうものの背景に現実が織り込まれているもののほうが好きです。
 だから、「重力ピエロ」をはじめとした、ヒューマンドラマものや恋愛ものは基本的に読まないし見ません。ヒューマンぽくても連続殺人だとか不可能犯罪とか、そういう非現実をうかがわせる推理ものなら読むのですが。
 そして、どうせ現実的なら、いっそ本物のリアルでいいのです。

 自分の目の前にいる誰かの恋愛の悩みとか葛藤とか、小さな罪の意識、家族の事情。ドラマになるほどのものでなくても、エッセンスとして、私の見ている現実の幅を広げてくれます。
 と軽く脱線するのには理由がありまして。
 先日たまたま知人から、恋愛がらみの悩みを打ち明けられました。
 その内容を聞いていると、私の場合、「そんなムカつく奴相手にしなきゃいいのに」としか思えないのですが、本人は「それでも好きで、だから腹も立つし悔しいし、眠れないほど悩む」のです。
 「それでも好き」というのが私にはさっぱり分からない感覚。
 でも、それは私が中途半端な依存を嫌い、心底頼りになる、あるいは許されるのでないなら、他人との深い関係は煩わしいだけ、それくらいなら浅い関係の人と気楽にか、一人で気ままに過ごすほうがいい、と思っているからでしょう。
 というか、そんなに誰かを好きだと思ったこともないしなぁ。
 そういう「自分にはないもの」、かつ「目の前にあるささやかな事実」こそが、私には役に立つのです。モノガタリをつくる上で。

 楽しむなら、現実にそのまま重なるようなリアリティは不要で、それでも見るなら、役立つレベルのエッセンスでいい。
 どれくらいの虚構度を好むかはホント人それぞれで、私とはまったく逆にSFや派手なアクションものはリアリティがなくて感情移入できないという人もいて、もちろん、赤裸々な恋愛小説とかを好む人もいます。
 それはそれで、そういう差異があることと、その人たちがその物語に触れてなにを思いどう感じ、だから何故好きなのか、その理由をはかるのは面白いなと思うのでした。



2009年6月14日(日)

 メモがわりに書いておきますが、「アサシンクリード2」「ニンジャガイデンΣ2」「MASS EFFECT 2」。このあたりが、発売日はまだ未定ながら楽しみにしているゲームです。
 どれも日本的なライトでキャッチーなところのないゲームなあたり、どんどん趣味がマニアックになっている気もしますが……って、唐突に思い出しましたが、いまだに「NINJA BLADE」プレイしてねぇ!?
 いくらなんでも……忘れすぎちゃうか自分? orz

 そういや、「ベヨネッタ」も楽しみと言えば楽しみではあるのですが、PVとか見てても、デビルメイクライなどの二番煎じにしか見えなくて、ビジュアルが違うだけで斬新さとか新しい面白さを感じることができません。
 趣味とか好みの問題もあると思います。
 たとえば「アサシンクリード2」は今からメチャクチャ楽しみなのですが、これは、中世ルネッサンス期のイタリアの町を散策できる、という興味もあります。美術とか芸術、歴史にそれほど詳しいわけではありませんけど、かつてなら絶対無理だった「都市の生きた再現」が、今の3Dグラフィックの技術ならかなりのレベルで実現できます。現代の街並み、歴史資料、そういったものから再構築された、「きっとこうだったろう+α」な芸術の街を歩き回れるなんて、やはりワクワクします。
 斬新さ、新鮮さは、今まで遊んだことのあるタイプかどうかが問題なので、ここから初めてそのジャンルに触れる人にとっては、なにかに似ているかどうかは関係のない話。美人な眼鏡のねぇちゃんが半裸を見せつつ暴れるところに惹かれてプレイして、こんな面白い世界があったのかと思うこともあるでしょう。



2009年6月15日(月)

 就職活動の相談をされました。
 シューカツ。
 したことありません!
 そういう奴に相談して、どんな実のある答えが得られると思うのか。
 ただ、以前に読んだ本に書いてあったことで、たしかにそうだと共感したフレーズに、「自己分析と自己PRは違う」というものがありました。
 自己分析というのは、過小評価も過大評価もなく、自分のいいところも悪いところもありのままにチェックして確認することです。
 自己PRというのは、その自己分析をもとにして、採用されたいと思う企業の人たちに、「ぼくにはこんな得意なことがあるので、お役に立てると思います」と訴えることです。

 企業は、自分がほしいパズルのピースを求めています。
 金の余っているときなら、少しくらい合わなくても、もしかすると今後なんとかなるかもしれないから、と思って、甘い査定で予備のパーツをたくさん抱えてくれますが、金がない今、教育に費やす時間も、その間に払う金(教えてやってる側が払うという!)も惜しいのは当たり前。すると、できるだけ自分たちの「絵」を完成させるのに適したピースを厳選したいと思うのが当然です。
 完璧にハマることはないので、どうしても変化してもらわないといけない。その変化や成長の見込み(成長する気があるかどうかや素直さ)と、持っている能力、人格、そういったものを考慮して、少しでも期待ができて、どうせなら成長も早そうで、しかもホイホイ出て行きそうにないくらい、自分とこで働きたいという理由を持っている人―――。企業が選ぶのは、そういう人。

 自己PRはそれに合わせてやらないと意味がありません。
 そして、嘘をついてまでPRしたところで、エントリーシートくらいは通ったとしてもプロの面接官にはバレるものですし、嘘を貫きとおしてだまして入社しても、求められるものと自分の持っているものとのギャップから、変化する覚悟や成長の意思がなければ、ドロップアウトしてツラくなるのは自分。

 だから私は、
1.自分のいいところも悪いところ、得意分野・不得意分野をはっきりさせる
2.その職種、その中でもその企業がいいという理由をある程度本音で語れる
3.その企業が必要とするスキルがある、あるいは身につける努力ができる
4.それを借り物の言葉ではなく自分の言葉で語れる
 という4つが、面接を通るのに根本的に必要な「真実」ではないかと思ったりします。

 ま、シューカツしたことがない奴の言うことですし、面接のハウツー本でも読むのが一番いいんでないかと思いますが、私が私の言葉で「もし自分が企業の代表者として面接を任されたら、どういう人に来てほしいと思うか」を考えて語ると、こういうことになる、とだけでも思って読み流してください。
 とにかくなんでもいいから就職しなきゃ、と思うなら別ですけど、私は、面接も自分から質問することで企業説明を受けるチャンスなんじゃないかと思うので、自分はこんな奴で、あなたの会社できっとこう役に立てると思ってるんですけど、実際はどうなんでしょうか、とコミュニケートして、「そういうことなら努力して身につけます。必要なことなら今日からでも勉強します」と約束したり、時には「あ、それじゃ私はお役に立てませんね」とこちらから辞退する―――選ぶくらいの気概でいかないと、本当に幸福な就職はできないような気もするのでした。


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