烏の足跡



2009年5月16日(土)

 ルパンの「ファーストコンタクト」のDVDを買ってきました。
 ブルーレイディスクでも次々出てきてますが、この機に、好きな話だけでも集めようかと思っています。

 そういえば、ルパンvsコナンってどうだったんでしょう。
 面白かったんですか?



2009年5月17日(日)

 最近、仕事に行くたびに思うのは「オバマコーナー、いつ撤去しよう」ということです。
 案の定、選挙終わった途端に日本ではまったく話題にならなくなりましたね。ここまで踊らされているといっそすがすがしい気もします。
 大統領選挙が盛り上がっている間は、「来日するまでは残しておくべきだろう」とか言ってたんですが、それっていつ? で? いつまでこの、一冊も売れない本どもを積んでおくわけ?
 予想では、7月に入って夏のコーナーが増え、文庫の100冊などもやらざるをえなくなると、120%消えると思われます。来日してなくてもね。



2009年5月19日(火)

 中森明菜の、フォークソングカバー集を買いました。タイトル見てません(ぉぃ
 明菜の歌、というか声や歌い方が好きなので、「艶華」ですか? それも無条件で買いましたが、あれはイマイチでした。声質と歌があってない感じ。もっと太くて強い声でないと、演歌は深みが出ないような気がします。
 今回のフォークソングも、どうなんだろうとは思いましたが、いやいや、これがかなりイイ!
 物憂くて気だるげな、そして、決して陽性とは言えない声が、暗めの曲調とこれでもかというほどマッチして、「彼女のオリジナルアルバムです」とか言われても納得するくらいぴったりとハマッてます。
 情念というほど強く迫るもののない、どこか諦めたような雰囲気。好きです。



2009年5月20日(水)

 またなにやら、厄介なウイルスが出回っているようですね……?
 GENOとかいうヤツですか?
 今のところうちは大丈夫、と思われます。
 そもそも、ほとんどネットサーフィンなどせず、決まったところをちょいちょいとチェックするだけの日々。ただ、その「いつも行くところ」が感染しているとヤヴァいので、またおりを見てサイトとPCと、チェックしてみようと思います。

 それはそれとして、またゲームの話でなんですが、急遽、X箱の「マス・エフェクト」を予約してしまいました。
 前からちょっと気にはなっていたのですが、FTPタイプの戦闘画面があまり好きではなく(MGSやるくせにな!)、躊躇っていたのですね。
 でもまあいいやと。王道SF的な、ドラマ重視のRPGで、戦闘は大雑把だということなので、これはやっぱりやってみるべと。

 で、そのMGSシリーズ……ではないかもしれませんけれど、小島プロダクションの公式HPに、謎のカウントダウンが出現しています。
 「5」なのか、「S」なのかはともかく、文字がドンと、モノトーン調の草原にうっすらと浮かび上がり、その上でカウントダウンが進んでいくという……。
 ……MGS5?
 なんにせよ、22日に0になるので、楽しみに待とうと思います。



2009年5月21日(木)

 「天使と悪魔」を見てきました。
 すごい端折りっぷりですが、あの長さを2時間におさめるならこんなもんかと思います。
 スピード感のある展開で、ものすごく盛り上がるところというのもないのですが(原作を知ってる私の場合かもしれませんけどね)、気がつくとじっと見入っていて、久々に余計なことを考えずに映画に没頭してしまいました。私好みの展開スピードです。
 ラストの展開も、原作のラングトンは「ありえねえだろ!」になって、その違和感が興醒めだったのですが、映画のほうはとりあえず無理のない感じでした。ただ、犯人がああいう終わり方をするのは、―――この続きを迂闊に書くと、読んでない人に犯人が誰かを簡単に推測させてしまうので(一般教養があればの話ですが)、以後に白字にして書いておきます。ただ「ああいうことはしないというか、できないんじゃないか?」と思ったということだけ、ここでも書いておきます。
 あと、犯人が「なぜ」その犯行に及んだのか、「なぜ」そうする必要があったのかがイマイチ分かりづらいのが欠点です。
 要するには、反物質という物体を利用して―――って、これもまた犯人が分かる手がかりになるので後ほど。

 個人的に、リヒター警部(でしたっけな)の部下の、スイス衛兵隊の一員と思われる、ラングトンのお目付け役になった若い隊員が気に入りました。それともヴァチカン警察の刑事? どっちでもいいんですが、脇役なのにけっこう頻繁にカメラに映る(笑)。ラングトンと一緒に書庫に閉じ込められたり、最後までちょこちょこ出てきます。
 それに、若い頃のルトガー=ハウアーを思わせる、ちょっと険のある冷淡な、爬虫類的な印象が好みです。しかもこちらのほうが細面でスマートです。そういや、ターミネーター2でT-1000役やった人にも似てるなぁ。名前忘れましたが(酷

 さて、ここからは犯人に関するネタバレです。名前は書きませんが、推測するのに充分すぎるネタの提供になりますのでお気をつけて。

 原作を読んだのがなにせ5年ほども前なので、大筋くらいしか覚えていません。なのでまた今度読み返そうと思うのですが、とりあえず映画から思い出し、推測する範囲での話です。
 犯人が事件を起こした目的は、よーするに、「反物質」という科学の最先端を「恐怖」「神の敵」として世界に知らしめることで、それを否定し、教会とキリスト教を守るため、だと思います。
 そのために、科学との歩み寄りを考える前教皇を殺害し、コンクラーベという非常に神聖な儀式すら「反物質による惨事が起こるから」と中止させ、それを世界にアナウンスさせ、「科学は神を冒涜する」という世論に持っていこうとしたのでしょう。
 しかし映画の中では、最後にチラリと台詞で触れているだけなので、それだけでここまで推測できるかどうかが疑問です。
 で、つまり犯人は敬虔なカトリック教徒なのですが、だったらいくら追い詰められたところで自殺するか?という疑問があるのです。
 原作ではたしか、ヘリの上でラングトンと争いになって、ラングトンはヘリから落ちて無事、というトンデモ展開で、犯人もあからさまに自殺はしなかったはずです。それ同然になったとしても。(22日追記:原作でも同じ方法で自殺してますな……。そういえば、原作を読んだときに「自殺するか?」と思ったような覚えも)

 あとは、ラストでちょっと感動してしまったことも付記しておきます。
 事件が解決し、教皇が選出され、お披露目直前に呼ばれるラングトンたちに、新たなカメルレンゴ(ちなみに人の名前ではなく、教皇の侍従のこと)になった人物が、「宗教には欠点がある。人間に欠点があるから」と言ったりします。
 この人物は、コンクラーベの中核を担う重要なキーパーソンで、愚直なまでに(信仰のない者から見れば愚かに思えるほど一途に、という意味です)「教会の法」を守ろうとするのですが、不思議と、頑迷な老人という印象派ありませんでした。なにかこう、もっと大きく広く、深いものを見て「尊守」を破るほどのことではない、というような……。無闇に「神のご意思」と生死を超越しているのではなく、覚悟の上でそうしている感じ。
 原作でもたしかそうでしたが、人間らしさを失った宗教マシーンではない、人間みのある信仰者、という印象です。

 そして、ぎりぎりで枢機卿を一人救出し、事件のために奔走したラングトンに対して「神があなたを遣わしてくれた」と言います。そこにもなんとなくですが、神の偉大さとか、なんでもかんでもありがたいことは神のおかげにする狂信的なものよりも、自分に恩恵をもたらしてくれた人を尊ぶ気持ちがあるようにも感じました。神も大事だが、この世界で骨を折ってくれた人そのものを、神を思うのと同様に大事に思う気持ち、というか。
 10億という信者の混乱を防ぐための狂言(すなわちウソ)が最後につかれますが、そこには、なんとなく犯人に対する思いやりも感じられました。ただ権威を守れればいいというのではないなにかが。

 宗教が金儲けに走ると、神の名を盾と武器にしたテロリストと変わりなくなりますが、本当にただ「神」を思う信仰と、その信仰のよりどころとしての象徴、あるいは集合体としての宗教は、こういうものなのかもなと思います。
 無宗教で特に信仰心もない私ですが。



2009年5月24日(日)

 「天使と悪魔」原作を読み返しました。こういうとき、読むのが早い……遅くはないというのは得です。文庫で3冊、5時間てとこですね。
 そういやこんなんだったっけなとか、こんなところに伏線あったのかとか、映画のこの台詞は本来はこの人が言ってたんだっけとか―――いや、どっちも面白いと思います。
 あらためて原作を読んで、映画のほうがいいと思ったところもいくつもありました。
 ここからは内容バレになるのでまた白く。

 まず、冒頭の科学実験から最初の殺人までは、原作はちょっと長過ぎるし、不必要な情報の多さや冗長さも否めません。映画では簡潔すぎるしちょっとセットなんかもショボいのですが、さっと本題、面白い部分に入ってくれるのでストレスがありません。
 「宗教には欠点がある」という台詞が出てくるタイミングが原作よりも良くて、すんなりと胸に響きましたし、なにより、原作では助からなかったバッジア枢機卿(水の人)が映画では助かっていて、しかも彼が教皇に選ばれます。原作では、コンクラーベの監督をしていた枢機卿が次の強硬になるのですが、映画では彼はカメルレンゴになります。これも、かなり老齢の侍従とはいえ新教皇は頼もしいパートナーを得た感じがして好きです。
 書庫に閉じ込められるシーンは、原作ではラングトン一人なのですが、映画では先日書いたように若い刑事だかも一緒で、この人が煙草で買収されてたり(笑)先にダウンしたりでちょっと可愛い(笑
 それから、原作ではヒロインとラングトンがいちゃつくシーンで終わっていて、これはこれで平和でいいのかもしれませんけど、映画のラストのほうが絶対に静謐で美しい。

 もちろん原作のほうがいいシーンもたくさんあって、……映画のヒロインいらねーじゃん?というのがまず一つ。原作のヒロインは、最初に殺された物理学者の養父との間にある深い愛情が書きこまれていて、反物質を作りだしてしまった責任と、父親を殺した犯人への復讐に狩りたてられて行動しています。また、暗殺犯に連れ去られたりしてドラマを盛り上げてもくれますが、映画のヒロインは別に……ねぇ。いないと画面が男ばつかりでムサいってくらいの存在でしかないような。
 カメルレンゴ(映画ではパトリックと言われていたような気がしますが、原作ではカルロ)がコンクラーベを中断させ、全世界に向けて現状を訴え理解を求めるシーン、その台詞は数ページにわたるにも関わらずすらすら読めますし、深いものがあります。感動できるテキストでもあります。
 すぐ前に書いていることと逆のような気もしますが、監督をした枢機卿が教皇になるというのも実は好きです。思慮と慎み深さをもって判断しなさい、と一喝するシーンとか、とにかくこの人は人柄がいいのですよね〜。
 あと、登場人物が多ければこそ、そして背景などもしっかり書ければこその良さがあります。反物質を生成したセルンの最高責任者(映画には出てきません)、この人が宗教を嫌い科学を信奉する理由とかもそうですが、なにより、犯人が犯行に走った決定的な引き金、これに説得力を持たせる「ある設定」が映画にはないのです。原作を読むと、どれほどショックだったろうと思うし、そのときの衝撃も分かるし、狂気に陥る理由も分かります。そしてまた、真実を知ったときのショックも。
 あと、ラングトンのユーモアが随所に見られるのも原作の特徴ですし、彼のトラウマ、それから、かわいらしいミッキーマウスの時計について。そういうものが書かれているのも原作なればこそ。
 犯人の「灰」をそっと「棺」に入れてやる、枢機卿の愛もまた、原作の感動ポイントです。その後で「焼死した痕跡がないのですが」という別の枢機卿に向かって(つまりは本当に天に召されたのでは、と言いたいのだと思います)、雨が洗い流したんだろう、と答えるのですが、これがイイ! 現実的で味もそっけもないような返答ですが、「灰を集めて棺に入れてやった」のは現実。天にのぼったなんていう奇跡を信じるより、現実の真実ほうが確かにあたたかいのです。

 もう1時間のばしてもいいから、映画にも犯人と「親」の関係はなんとか織り込んでほしかったと思います。
 実際には1時間のばせば製作費がいくら上がるか……億単位でしょうし、そう簡単にできることではないのだと思いますけど。
 犯人が一連の犯行に走ってきっかけと、彼の絶望、失望、そういったものをきちんと入れたほうが、「なぜこの犯行に及んだのか」に対する説明もはっきりしでしょうに。

 とまあ相変わらず長いザレゴトです。
 DVDは出たら絶対に買いますが、その前にもう一度映画見てこようかなと思ってます。
 原作を一通り読み返し、だいたいのストーリーや展開、台詞を確認した後で見るのもまた格別だろうし、もっと単純に、もう一度見たいシーンがいくつもありますので。



2009年5月29日(金)

 MASS EFFECTの話題はトーク集に移しました。
 ザレで書いていると、あまり細かいことまで書くのもどうだろうと思いますし、毎日その話題もどうだかなと、なにかと自分自身で思いきりが悪くなるので、たとえ短くても、トークが途中で終わろうとも、専用のページに持っていったほうがいいだろうと。
 相変わらず、自分の覚えとして、面白かったこと、気に入ったことを書きつけておきたいという理由と、どんなゲームかなと興味を持っている人のプレイを後押ししたいと言う気持ち、あとは、プレイしようとまでは思わないけれど、ちょっと覗いてみたい人に楽しんでもらえればと、書き連ねています。
 ページを独立させたので、画面写真とかももっとつけて、SFな世界観の楽しみをアピールしていこうかと画策中。

 いやだってねえ。
 遊んでると、細かく設定されたエイリアンのこととか、仲間になったメンバーの事情や性格、そういったものがかなりきめ細かくて、コントローラーを置きがたくなるほどです。
 エイリアンというところもポイントで、ありきたりな人間の美形の言動ならこんなに気に入らなかったのではないかと。

 ただ、このゲーム、文章による情報量が半端ないので、普段から小説を読むような人の方が楽に楽しめるかと思います。そうでないと、コーデックス(ストーリーの進行などで随時追加されている解説集)はとても読めません。なのにこの中に、いろいろと面白い情報が詰まってます。
 問題があるとすれば、うっかりハマってしまったがために、5月中には終わらせようと思っているACfaの攻略がいきなり滞ったことくらいですかねぇ(汗
 待っててくださるかた、協力してくださるかたに申し訳ないので、是が非でも明日には完成させますが、いやはや、4と同じく、ソフト発売から1年以上過ぎて完成することになるとは。って、まだまだ精度を上げたいと、HARDのクリアにも触れて行きたいしで、終わりは見えないのですけれど。




Made with Shibayan Diary