烏の足跡



2009年2月16日(月)

 ちょっとだけ……ちょっとだけ……。
 そう思って手を出したが最後、5時間ぶっ続けてしまった「Demon's Soul」。
 デンジャーですね。

 「スーパーマリオ」。
 ありますね。突然話が飛びましたが。
 あれ、いいゲームだと言われていますね。
 でも冷静に考えると、難易度はかなり高く、現在のゲーム世界からすると、敷居もかなり高いゲームです。
 穴に落ちたら即死、モンスターに触れたら即死、炎に触れたら即死。そして残機は無限ではなく(得点で増やせるにしても限度があり、裏技で増やすことはできましたがこれは卑怯技)、全面クリアの前にあきらめたら、次にやるときは最初から。
 セーブできない。
 というだけで、現在からするとものすごくハードルの高いゲームです。
 まあ、昔は「悪魔城ドラキュラ」にしてもそんなもんでしたし、「ゼビウス」などのシューティングもそうでした。
 クリアできるより、できない人のほうが多く、それでもみんな遊んでましたし、楽しんでいました。

 ところがいったいどうしたことか、最近では「クリアできないのはおかしい」ことになってしまいました。
 高難易度ゆえの楽しみがあるのに、自分がクリアできないからと言ってゲームそのものを駄作扱いしたりつまらないと言う、そういう人が増えたように思います。
 ま、「スーパーマリオ」などは、世界観やシンプルさの中に、隠し要素なんかもあって、やはりゲームとしての出来がいいからこそ、多少難しくても面白いわけですから、なんてせも難易度高ければいいとも思いませんけどね。低難易度で誰でも楽しめて誰でもクリアできる、それもまたいいゲームですから。
 ただ、難易度だけでゲームの良し悪しを語る人は、昔はいなかったなぁと。
 昔は、クリアできない人のほうが多いゲームでも、クリアできないなりに遊んでいたりしたし、ゲームのほうがおかしい、みたいなことは言われなかったよなぁと。

 前置きが長くなりましたが、SCEとフロムの共同開発になる「デモンズ・ソウル」は、昨今類を見ないほどの、高難易度のA・RPGです。
 ……いや、ニンジャガイデンとかやってる身からすると、「そこまで言うほどかぁ?」とも思いますが、あれは、アクションメイン。こちらは、RPG要素がかなり強く入っていますので。
 SCEはソニーですから、「売れるものを作りたい」ので、ライトなもの、分かりやすいものを作りがちなんですが……「King's Field」など、難易度の高いA・RPGを世に送り出してきたフロムと組んだら、ソニーらしからぬ難易度になってます。
 序盤から死ぬったら死ぬったら。
 「死んで学ぶ」という古き良きゲームのスタイルです。
 でも、なにか学べることがあります。「ここに敵がいる」という単純なことでもあるし「この高さからでも落ちたら死ぬ」ということでもあるし、「ガチバトルは無理」ということでもあるし、「2対1じゃ無理」ということでもあります。
 本当にゲームが好きで、手ごたえや感動……ドラマの感動ではなく、ゲーム全体から受ける感動を大事にするゲーマーには、たまらないものが盛り込まれています。

 ディスカバリーです。
 敵の発見、戦い方の発見、やっちゃいけないことの発見、世界そのものの中にある発見、人の発見、アイテムの発見。
 発見したものを大事にし、それをもとに考え、戦い、進む。
 この面白さに、操作の快適さとか、システム面の面白さ、世界(映像)の雰囲気、美麗さ、そういったものが合わさって、私的には、「日本のゲーム会社によくここまでストイックな傑作が作れたなぁ」と思うものになりました。
 ここまで徹底してプレイヤーに媚びないゲームって、なかなかありません。

 もちろん、これはあくまでもA・RPGで、アクションの腕だけを問うゲームではないので、地味にレベル上げにいそしめば、難易度は少し緩和できます。そういった意味では、私に言わせれば、大規模な救済措置が用意されています。ニンジャガイデンよりはよっぽど敷居は低いと思いますけどねぇ。世界観はダークなので間口は狭いですが。
 オンラインでは他のプレイヤーの残したヒントが見られたり、誰かが死んだところではその死が再現されて注意を促していたり、面白いサポート要素もあります。
 難しい……というか、試行錯誤しないとダメで、アクション性も多少は要求されるので誰にでもは勧めませんが、難しくても楽しめる人やマゾっけのある人は(笑)ぜひ。

 なお、プレイ記書いてると「死んだ」の連発になるので、自粛しておきます。……たぶん。



2009年2月18日(水)

 「Demon's Souls」のプレイ記はトーク集の中に入れることにしました。



2009年2月19日(木)

 あらためて言うことでもないのですが、時間の進みって不思議です。
 私はアラームより早く起きることが多く、起床予定時間より1時間以上早ければ、もう少し寝ようとします。が、グースカ眠るわけでもなくて、ちらちら起きては時計を確認したりします。やや神経症気味です。
 そんなおり、あっという間に1時間が消費されることもあれば、うとうとして時計を見ると、まだ15分しかたってないこともあり……。
 なんにせよ、こういうときに思うのはいつも一つ。
 「時間止まればいいのに」。



2009年2月21日(土)

 「YOU DIED」を何度見たらクリアできるようになるのかと思いながらもデモンズソウル中です。相変わらずよく死んでおります。
 「生まれ」の違いを体験してみるのにいろいろやってたら、そりゃいい加減に進むので、一気に3体も奴隷兵士が群がってきてタコられて死んだりもしました。一番の雑魚でも3体いたら、どう戦おうか考えないといけないシビアさがたまりません。……Mじゃないですよ。

 で、なんだか期待してくださるかたもおられるので、調子に乗ってトーク集にぼちぼち記録することにしました。



2009年2月25日(水)

 久々に、仕事帰りに仲のいい同僚2人+1人(他店舗)と食事に行きました。
 一人は家庭持ちなので深夜の時間帯に誘うのはちょっと躊躇われるのですが、前々から「この日は自分ら三人で遅番だから」と約束して、仕事はとっとと定時で切り上げ、ファミレスへ。
 仕事以外で2時間なり話すことができると、知らなかった面をいろいろと見られてとても楽しいのです。

 3月にちょっとした出張があり、そこもまた気心の知れた人々と行くのですが……まあ、中に一人、付き合いは長いけれどあまり付き合いたくない相手というのもいて、そこは会社都合の仕方ないところ。
 最初はその人は来ないというから、みんなして(これもなかなかヒドい)楽しくなりそうだと言ってたのですがねぇ。
 って、共通で「あの人が来ないなら」と思われてしまっているのもどうかと。

 怖いのは本人にその自覚がないことで。
 だからもしかして自分も、そう思われているのに自覚はない、ということもありえないとは言えないことで。
 誰も面と向かっては言わないもんですから。
 ああ怖い怖い。



2009年2月26日(木)

 必要や義務、責任が、「生きる意味」になる。

 と書くと何事かと思われそうですが、特に必要もなく義務も責任も背負っていないと、生きてる意味ってのはかなり自己幻想によるんだなぁと思った次第です。
 ってますますワケ分かりませんか?
 他人とか社会から背負わされた「荷物」を持ってることが、その人の生きる意味だっちゅーことです。
 それが軽ければ軽いほど、生きてる意味ってのは脳内に存在するだけのものになるってことです。

 人の親とか。
 社員の生活を保証している会社の社長さんとか。
 熱愛中の恋人とか。
 それは、他の人ではそうそう代理になれない、という「その人である必要性」。

 どんなに鬱陶しくても。
 重ければ重いほど。
 それは本人にも、自分がここに生きている意味、生きて在る意味や価値になりもします。

 「自由」というものが、もし、しがらみの減少を意味するなら、自由な人ほど命は軽いし、自己の存在意義に悩まなければならないということ。

 また、別にその人でなくてもいい、似たようなことができれば他の人で構わないという薄さ、浅さは、誰かをつなぎとめることはない。
 その人は、いてもいなくても別に構いはしない。誰かが必要としているのはその人の持つ「属性」であって、その人自身ではないから。
 そういう軽い存在は、自分自身が自分を必要とし、責任を見出し、義務を作らないと、いてもいなくても変わらない存在になっていきかねません。

 なんで突然こんなヘビィ(?)な話かというと、まあ我が身を振り返ってみたのも一因ですが、なにより、モノガタリの中のキャラクターであるあたりどーしよーもないですね。



2009年2月27日(金)

 きっかけは、ケータイで見ていた通販サイトで見かけた「ポメラ」とかいうモバイルPC(?)でした。
 小型で携帯性に特化した分、性能が少し劣るPC。
 ほーう。

 私のPC利用の9割までは「文字の打ち込み」で成り立っています。
 それが戯言であるかSSであるか、あるいは巣にアップするためのなんらかの文章やファイルであるかはともかく、画像だの動画だのはかなりどうでも良く、言ってしまえば「高性能なワープロ」でさえあればいいのです。
 そんな私にとって、持ち運びが便利で、文章を打つのに不足がない小型PCというのはヒジョーに魅力的でした。

 「ポメラ」だったか、そやつは「電子メモ」といった感じで、たしかに小型ではあるものの、キーボードが折りたたみ式のため、左右の端のキーを叩くと傾くとかいう困った欠陥がありました。
 そんなもん、高速でガシガシ文字を入れたいときには邪魔でしかない。しかも、ポケットに入れておけるほど小型でもなければ軽くもなく、どうにも洗練されきってない感じ。
 そう思って以来、モバイルPC……ではなく、もっと低価格になるネットブックがほしくなったのです。

 最近、PC雑誌やライトなビジネス誌、あるいはデジモノ誌でネットブックをよく見かけるようになりました。
 これだけ情報が出てくると、「隠れた名品」はともかく、多くの人が満足しているある程度メジャーで、安心感のある商品は分かるようになります。
 それでここのところずーっといろんな雑誌やサイトをチェックしていました。

 で、ようやく「これにしよう」と決まりました。
 アスースから出ている「Eee PC S101」というヤツです。
 SSD 16G、メモリ1G。画像、特にデジカメで撮った写真などを扱うとなるとどうしようもないかもしれませんが、私、しょせん文字ですから。どんなにデカいファイルでもしょせん「KB」におさまる程度です。
 えー、1GBは1024MB、1MBは約1050KB。
 1GBは107万KBです。100KBのファイルなら1万個分です。PCの容量なんてものはある程度はソフトだなんだで食われてるにしても、どう考えても私には、160GBのHDDとか必要じゃないし。つかそれ、今使ってるこのノートより性能いいから orz
 というわけで、重要視したのは「バッテリーの持続時間」「携帯性」「長文の打ちやすさ」の3ポイントでした。
 値段は約6万と、ネットブックとしては少しだけ高い部類に入りますが、納得のいく価格かなと思います。

 バイオの封筒サイズのヤツも魅力的でしたが、さすがに9万〜11万はちょっと出したくないので、これは比較的早い段階で却下。だって他のもののほぼ倍はいくらなんでも選択肢としてはキツい。
 もう一つメジャーな、日本エイサーの「Aspire one AOA150-Bb1」とかいうのが、第二の候補でした。
 こちらは縦横のサイズが小さいわりにキーピッチは充分、しかも4万円半ばと安い。けどHDD 160GBという大容量型で、バッテリーの駆動時間がデフォルトだとちょっと短い。かといって別売りのを買うほどのこともなさげだし、クリックボタンの配置がイマイチ。クリックボタンの配置が変わった新しいものだと、今度はほんの少しが重くなる。それにほんの少しが厚い(といっても平均からすると薄型です)。
 でもかなり迷いました。
 迷いましたが、厚みまで含めた携帯性と、バッテリー、画面サイズ、キーピッチ、起動にかかる時間を考えて「Eee PC S101」に決めました。

 実を言えば、決めて注文した今でも迷いは晴れきっていません。
 起動時間ったってネオジオCDのローディングに耐えてきた私がたかが30秒ほどの違いを我慢できないかというとそれはないし、少し厚い・重いと言っても2ミリとか100g程度の差。それに縦横幅ではこちらのほうが小さい。
 でも、でも。
 とにかく大量の文章を打つ身には、このPCと、仕事で使うハメになる3台(仕様頻度は低いが正確には4台)、それぞれのキー配置やピッチが違うと、ますます打ちミスが増えるので、せめてピッチくらい広いものがいい。
 バリバリのビジネスパーソンでないから外で頻繁に使うことはないとしても、出張のオトモにとか気分転換にファミレスでとかいうときに、ほんの2時間足らずでバッテリー残量を気にしないといけないのはあまり嬉しくない。
 それに仕事の休憩中に持ち出す場合もあると思われるので、そのときにはさっと立ち上がってさっとシャットダウンできるほうがいい。
 とかなんとか、心の針の向きは変わらないのに、まだゆらゆらしているのでありました。



2009年2月28日(土)

 映画「WANTED」。
 というと、マカヴォイとアンジー、そしてMフリーマンの出てる最近のものをみんな思い浮かべるんでしょうが。
 私が最初に思い浮かべるのは、ルトガー=ハウアーの「WANTED」でございますよ、ええ。
 日本でDVD化されたのは2004年ですが、映画そのものは1986年公開だそうで。
 ブレードランナーから数年しかたってないし、レディホークからも数年? ともあれ、一番ノッてた時期ですかね。
 ブレードランナーで彼を知り、たまたまレディホークの主人公にも彼を見つけ、いくつかの代表作を見てルトガー=ハウアーが好きだーとわめいていた頃、友人がこれもオススメだと教えてくれたのが「WANTED」でした。
 ハードボイルド……というにはコミカルな印象も受けるほどの勧善懲悪ですが、やはりルトガーはルトガーで、正義のヒーローやっててもどこかダーク(笑


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