烏の足跡



2008年9月17日(水)

 「彫辰捕物帖」の上・下巻も読み終わりました。下巻は……説明ばかりでちょっと微妙でした。ネタ的に面白いものもあったのですが。
 それにしても最終話は……。

 それはさておき、次は「名犬フーバーの事件簿」を読んでます。
 こちらは現代もの。
 引退した元刑事が、フーバーという白い犬とともにちょっとした事件を解決するもので、必ずしも殺人が起こるわけでもないし、どちらかといえば、大岡裁き的なほのぼのとしたものです。
 それでも、主人公である元刑事のじいちゃんと、タフでクールな犬がかっこいい。
 赤川次郎の三毛猫シリーズのように、猫に人間的な発想を投影、解釈したようなものではなく、犬は犬、忠実に命令を守り職務に尽くすって感じ。
 文庫で4冊出てますが、1巻目の10ページくらい読んで、まとめて4冊買いました。
 オススメです。



2008年9月20日(土)

 PS3「トラスティベル」プレイ中です。
 X箱版は「戦闘システムもいいし、ストーリーも前半はいいのに後半になるとワケが分からなくなり、EDにいたっては文字だけ、説教くさいだけ」という酷評でした。
 そんなわけでPS3版も当初はプレイする予定がなかったのですが、大幅にリメイクしたとのこと。
 それならまあやってみましょうか。
 というわけで購入しました。

 14や16、ましてや8つやそこらのガキがこんなに頭いいかよ、とかいうツッコミをしてしまうともともこもないので自粛しますが(←もうしたじゃん)、メルヘンチックでファンタジックは御伽噺のような世界でのRPG。
 戦闘は、基本はターン制なんですが、自分のコマンドの順番が回ってきたら、「一定時間内はなにをするのも自由」という仕組みです。タイムゲージがあって、行動開始からどんどん減っていくそのゲージが尽きるまでの間なら、攻撃、回復、魔法、移動、必殺技、なにをするのも自由。だから、隣接した敵に必殺技を3回当ててもいいし、通常攻撃だけを延々繰り返してもいいし、回復しまくってもいい。
 必殺技は、日向にいるときに使えるものと日陰にいるときに使えるものがあるので、移動もけっこう肝心です。敵も、日向と日陰で姿や攻撃方法などが変わるものもいます。
 敵の攻撃はタイミングよくボタンを押すことでガード可能。というか、ガードがきちんとできないと、かなり苦戦します。特に中ボス系。雑魚もバカにできません。
 音楽は「ショパンの見ている夢の中の話」というだけあって、浪漫ちっくできれいなものが多いですし、ショパンのピアノ曲も聞けます。

 けっこう真っ当なRPG。それでいて、戦闘システムは「これはなかなかいいもの作ったなぁ」と思わざるをえません。カメラアングルが数種類の中からの固定で、自由に動かせないため、敵の居場所によっては密着しづらかったりもしますが。
 あとは、X箱版でさんざ叩かれた後半のストーリーがどうなっているかだけかなと思います。
 今のところ普通に面白く遊んでます。ちょっとレベル上げしないとキツいのが難点ですが、戦闘そのものはあまり苦になりませんしね。



2008年9月22日(月)

 急に涼しくなりました。
 仕事が終わってa.m.2時頃、外に出ると肌寒いほどです。
 日の短くなるこれからがマイ・シーズン。
 そういう去年は、一度もエアコンをつけずに冬を過ごしました。
 おそらく今年も、そうなるのではないかと思われます。



2008年9月23日(火)

 つくづくと、「人それぞれだよなぁ」と思った本日の出来事。
 同じ言葉でも、それを軽く流して気にも留めない人もいれば、傷ついてしまう人もいるわけで。
 言ってみるまで分からないことですから、結局は、どれくらい相手を見、気にかけているかなんだと思います。
 顔色をうかがえというようなネガティブなことではなく、心地良く過ごせているか、というようなサービス精神。

 人が好きになるのは、自分を楽しませたりいやしてくれる人、ということにもつながるかもしれませんね。



2008年9月24日(水)

 母方のばーちゃんのお通夜でした。
 当初実家のほうに泊まる予定だったのですが、ばーちゃんちが今住んでるアパートからそう遠くないため、こっちに戻ってきても問題ないということになり、更新しています。
 小さい頃はお盆だ正月だ以外に、日曜日などにもよく遊びに行ったので、本当によく面倒見てもらいました。
 うちのおかんの兄弟は、おかん合わせて6人いて、そのうちの2人は県外、ちょっと遠いのでこんな頻繁には遊びに来てませんでしたが、実家にいる一番上の兄貴さんと、次男、おかんの弟さん、おかん、この4人の家族は、ばーちゃんちでよく集まりましたね。だから従兄ともけっこう遊びました。
 とはいえ、一番仲良かったのはやっぱりばーちゃんの内孫、一番上の兄貴さんの子供とです。

 個人的に、「形式」って好きじゃありません。
 お寺さんがどれくらい心を込めてお経読んでるかなんてさっぱり分からないし、葬式だのなんだのは、結局は生きてる人のためにしてるもんだと思います。
 てもせめて、お焼香するときにはばーちゃんに、「ありがとね、むこうでも元気でね」と呼びかけてみました。
 15年ほど前に一度、脳梗塞で倒れて入院してからは、急激にボケが進んでしまい、私も外に出てたためろくに会うこともありませんでしたけど、たぶん今頃、一番いい時代の自分になって、やっと自由になってるんでないかと思います。
 死後の世界を信じるのか? と言われれば信じているというほどでもないのですが、たとえ気のせいでも、自分の死んだじーちゃんに励まされたと思っておきたい私は、こっちのばーちゃんも、今頃どっかにいるんだと思うことにするのです。

 ところでそのお通夜の最中、ふと、「こっちのばーちゃんの名前って「ひめを」さんだったっけか。……はて? うちの親父のほうのばーちゃん(一緒に住んでたほう)の名前って、なんだったっけ?」と思いました。
 ひでぇ話です。忘れてますよ私。20年ほど前に亡くなっているのですがね。
 で、なんとか思い出そうとしたときには思い出せず、「たしか、コ○○。○○コなら普通の名前なのになぁと昔思ってた覚えがある」というところ止まり。
 しかしぼけーっとしてたら急に閃きました。「小久」さんでしたね。コヒサちゃん。ちなみにじーちゃんはゼンノスケです。善之助? 善之介? 漢字は見た記憶すら消失してますが。
 だからなんだというと、メモしておこうってだけです。忘れても、どこかにこうして記されていれば、その場所が常に記憶していてくれるから。

 ところでお経って、ある種の歌みたいで、聞いているのは嫌いじゃありません。
 不思議ですねぇ。なんであんな音程とか抑揚がついて、節回しまであるのか。ただ朗読するのではかえってつらいから、謡のようになったんでしょうか。
 なんにせよ、20分以上続くお経を朗々と唱え続けるお寺さん、けっこう美声が多いように思います。
 うちの親父のほうの檀家の住職が、これまたえらくいい声してましてね。今もあの人なのか、もう息子とかに譲ったのかは分かりませんが。



2008年9月25日(木)

 コートを買いました。
 といっても、ほぼ日除けのために存在しており、ぼへーっと羽織っていられるようなザッパなものです。必須は、ファッションとして考えたときにベストになるサイズではなく、袖で手が隠れるもの(つまり1〜2サイズ上)で、フードがついていること。適当に扱っても惜しくないもの。ポケットが大きいもの(カバンをほとんど持ち歩かないので、サイフからケータイから手袋からなんから、いろんなものが突っ込まれます)。
 そんなわけで今回選んだのは、フランス軍のミリタリーコートのレプリカです。……レプリカ? 古いタイプの正規品の流出ものなの? なんかそのへんどーでもいいのでよく分かりませんが、縫製の粗さを見ると、国産ならこれが「正規品」ではないだろうと思うのですが。
 まあいいや、気に入ったから★



2008年9月27日(土)

 近藤……コンドウと打って変換しようとして、「今度う」と変換するバカ辞書、ホントになんとかできんのかと思いますが、それはさておき。
 近藤史恵の「タルト・タタンの夢」「ヴァン・ショーをあなたに」という小説を読みました。
 2冊はシリーズ作品で、ミステリ短編集です。
 小さなビストロが舞台でして、そこを訪れる客のちょっとした謎をシェフが見抜くという形の、ほんとに「ちょっとしたミステリ」です。
 フランス料理なんてほとんど食べたこともないので具体的な料理の解説については「美味いのだろう」くらいでさーっぱり分かりませんが、それでも面白く、2冊続けて読んでしまいました。
 正直、「タルト〜」の1話目は微妙だなと思ったりもするのですが、全体としては楽しめましたし、なにより、あえてここに書いておこうとしてるのは、「タルト〜」の一番最後も「割り切れないチョコレート」というタイトルのものが非常に良かったからです。
 今から読もうという人を邪魔しない程度に、軽くあらすじでも書いてみます。オチのバレはしません。

 ある日店に、雰囲気の険悪な男女客がきます。
 ちょっと冷たい感じのする男はあからさまに不機嫌で、一緒にいる女はその前でうつむいている。挙げ句、男のほうはデザートに出したチョコ(ボンボン)にケチをつけて帰って行くという感じの悪さです。(実は仕入れているチョコレートの質が悪くなったためのことで、男にけなされてそれに気付く)
 後日、その男はショコラティエであることが分かり、チョコレートにくわしいのも納得がいきます。
 で、語り手役の青年(ギャルソン、すなわちウエイター)が、意外に近くに新規オープンしているその男の店に、シェフに言われてチョコレートを買いに行きます。質の落ちたチョコレートは、他から買うしかないので、そのための下調べのようなものと、そいつの作るチョコはどんなんだという感じです。
 で、「23個詰め」のセットなんかを買って帰ってきます。
 チョコレートは絶品なのですが、パンフレットを見てみると、このセット以外でも、チョコレートのセットはすべて、いびつな六角形の箱に入った、7個とか17個、19個、29個、41個といった、えらく不自然な数の詰め合わせばかりなのです。
 普通は、縦横きれいに並んで、4×5で20個とか、4×6で24個とかですよね。
 お気づきのかたもおられると思いますが、その男の店で作るセットは、すべて素数なのです。(素数:1か、その数自身でしか割ることのできない数字のこと)

 何故、こんな「割り切れない」数の詰め合わせしか置かないのか?
 これがこの短編の眼目です。
 その理由が明らかになったとき、ちょっと唸りました。

 この、末尾に収録されていた話が気に入ったので、2冊目もそのまま読んでしまったようなものです。
 好みによっては微妙だなというものもありましたが、とりあえずちゃんと楽しめる2冊でした。
 そして、アマゾンのレビューにあったのですが、たびたび出てくる「ヴァン・ショー」を飲んでみたくなるのは、確かです。
 ヴァン・ショーというのは、ホット・ワインのことだそうです。赤ワインにスパイスとオレンジなんかを加えてあたため、お湯で割ったものだそうで、フランスでの「たまござけ」的なもの。風邪をひいたりしたら、からだをあたためるのに飲むといいみたいな。美味しそうです。
 ノリとしてはカクテルに近いものですし、今度バーで、近いカクテルを作れないか頼んでみましょうかねぇ。赤ワインを使ったホット・カクテル。オレンジを少しきかせて、あとはお任せで、とか。ウフフのフ。バーでは、程々にこういう我がままを言うのが楽しいのです。それにどれくらい快く、上手く応えてくれるかが、バーマンの器です。もっとも、変な注文ばっかりする客ってのは歓迎されないと思いますが。



2008年9月29日(月)

 好きですけどね、「ジルオール」。
 好きですよ。大好きです。私が初めて、半年以上も遊び続けたゲームです。
 PS2で「インフィニット」が出ると聞いたときには、小踊りしたいほどでしたし、もちろん、めったに買わない限定版を予約購入しました。
 PS版では容量の関係からオイシイ部分を大幅に削らざるをえず、中途半端で終わってしまうシナリオもあり、好きだけどものすごく残念でしたからね。それがPS2で補完されるというなら、やらずに済ませられるわけがありませんでした。

 だから、クリスマスにPSPで出るという「プラス」も買います。新キャラ追加にシナリオ追加、仲間にできるキャラも追加―――なのが楽しみなのではなく、もともとのジルオールが好きだから、寝転がってでも手軽に遊べるというならまたやろうと、そういう感じです。

 だから購入予定にもしっかり組み込みましたが、心の片隅に「もういい加減にしろ」という思いがないわけでもありません。
 猛将伝商法にスペシャル版商法に、一度発売したゲームを微妙にアレンジしながら他ハードで出すという移植商法まで定番化しますか?
 求める人がいるから、それに応えるために他ハードに移植したとか、追加要素を入れたものを出したとか、それは「アリ」だと思います。ジルオールで言えば、PS→PS2がそうでしたし、やりたいけど対応ハードを持っていないから我慢した人にとっては、自分の持っているハードでも発売されれば嬉しいことです。
 それはそれとしても、一流の商売ではないなと思わざるをえないのも、私にとっては事実です。
 以前にも書いていますが、そうそう改訂や修正などできないくらいまで突き詰めたものを、最初から発売してほしいものです。



2008年9月30日(火)

 今年の12/25は、
・ジルオール インフィニット プラス
・ファンタシースターオンラインDS
・白騎士物語
 と、一気に3本ゲームまとめ買いの予定です。
 これ以上増えなきゃいいのですが……。まあ、増えても買いますけどね!!

 ところで、今モンハンのは言ってるのとは別のPSPで、「ワイルドアームズ2」をプレイしています。プレステストアからDLしてきたヤツです。
 ポリゴンとか粗いけど、今やっても面白い、いいゲームだと思います。前半は
 後半については、ストーリーの本筋はいいのですが、1ダンジョンでしか使わないグッズがあったりして、せっかくのサブキャラクターもあまり練り込まれておらず、不出来な印象が強い作品でした。
 しかしまあ中盤、ブラッドの「俺は帰ってきたッ!!」はかっこよかったなぁ。
 あと、トカ&ゲーは最高です。
 それから主題歌も好き。今でも歌えてしまいますもぬ。

 1がリメイクされているこのシリーズ、2もまたリメイクしていただきたいと思ってます。
 サブキャラたちの、立ち位置や、物語上においてもグッズ使用においても存在価値の微妙すぎる存在価値をもっときちんと明確に作りこんで、「こいつらいなくてもストーリーに支障ないじゃん」というのではない、「彼等がいないとWA2じゃない!」というものにしていただきたい。(マリアベルは特殊なイベントで仲間になるボーナスキャラ扱いなので、あのままで構いませんが)


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