烏の足跡



2007年5月1日(火)

 おおおおお!? 師匠〜〜〜ッ!!
 と、本来は極大文字にして叫びたいんですが、鬱陶しいと思われるので普通のフォントにしておきます。
 師匠が、師匠が帰ってきたんですよ!!
 と叫んでも皆様にはなんことかすっかり分からないと思いますが、私のACTゲームの師匠です。
 そこ! 「このゲームオタクが……」と脱力したでしょ!?
 まったくもう……っ(ぷんぷん

 などと変なノリですみませんが、いつも以上に、本能の赴くままに語らせてください。

 師匠との出会いは、もう10年ばかりも昔、ネオジオが元気だった頃のゲーセンです。
 たまたま対戦台で向かい合って、やたらめったら紳士的だったんですよね。
 容赦なく勝って相手を筐体の前から去らせる上級者も多いんですが、一本目はさくっと勝った後、「よかったら少し手加減しようか?」と声をかけてくれて、二本目、三本目は強い技をことごとく封印して、わざといい勝負してくれました。
 それからも何度かゲーセンで会うことがあって仲良くなったんですが、けっこうゲームに関する感性が似てて、家がそう遠くないこともあって、すぐに行き来するゲーム友達になったんですね。
 が、師匠は半端なく強いんですよ。でも、変な強さでもあります。メーカー主宰の大会とか、出れば相当いいとこ行くと思われるんですが興味なくて。
 勝ち負けがどうというより、面白く楽しくゲームして時間を過ごしたいし、対戦するなら買っても負けても、相手も楽しかった、また対戦したいと思ってもらえないと哀しい、と。

 で、ここからACシリーズの話になります。師匠のおすすめでACはじめたので。
 この、師匠とその相棒というのがアホみたいで(失礼な)、ほら、車のCMとかで、二台の車がきれいに並んでスラロームして走ったりする光景あるでしょう。あれをACでやって見せてくれるんです。
 あとダンスとか、ほんとにアホなことばっかり。右に二歩動いてジャンプ、右手の銃三発撃ってからターンして、とか、なんかそういう、対のダンスを(笑
 こういう人に教えてもらったので、「余計なことをしていかに楽しむか」というのが、今になっても私の攻略魂の底にあります。

 で、その師匠が久々に帰国して連絡をくれ(実体はものすごく手堅い大手商社マン……)、しかも暇だからそっちに遊びに行くというので。
 うちにAC4あるよと言ったら、予定一日切り上げてやってきました。
 やりたかったそうで。でもPS3、……そらね、アメリカとかならともかく、そこじゃね。売ってないかもしれないね。
 それにしても、たった一時間で恐ろしいほど美しい動きを見せてくれるあたり、師匠はやはり師匠でした。
 「なに? これクリアしてないの? してもいい?」と言うから、むしろクリアしてくれ、しかもHARDでSとってくれれば武器手に入ると言ったら、あっさりと余裕のクリア……。
 ええ、調子こいて、ALL Sクリアで武器などが手に入るチャプター、全部やってもらいましたよ。

 そっからしばらくゲーム談義してたんですが、実は私は、師匠を主人公のモデルに使ったAC4話を書きたくて仕方ありませんでした。
 まあ……もしそんな、超凄腕のレイヴンが出てくる話を見たら、これがそうかと思ってやってください。



2007年5月2日(水)

 「ゴシック・メタル」というジャンルになるのだろーか。
 もともと私は、クラシックの要素が入った壮大なハーモニー+ロック(メタル)というのが好きで、TENだラプソディだANGRAだなんだと聞いていたけれど、最近ではそーゆーのは「ゴシック・メタル」に入れられるのだろーか?
 うーん、でも「ゴシック」という単語の含む退廃的な要素は、TENとかにはないんだよなぁ。あれはやっぱり「シンフォニック・メタル」とでも言ってもらったほうがしっくりくるんだけどなぁ、私の感性的には。

 などと妙な話からはじめたのは、アマゾンに注文してたCDが届いたからです。
 「ウィズイン・テンプテーション」というバンドと、「ラクリモーサ」というスイスのバンド。
 ウィズイン〜はきれいなソプラノの女性ボーカルとメタル、シンフォニック要素の組み合わせがなかなかきれいで気に入ったので、一気に三枚追加。ラクリモーサのほうは、アマゾンでウィズイン注文中に出てきたところから辿って見つけました。これは……オペラ? だよなぁ。プログレ+ゴシック+シンフォニー+ロック?
 まあジャンルなぞどーでもいいのですが。

 それにしても、CDも本もかなり溢れ出した状態のこの部屋、いい加減に棚を一つ二つ増設しないと、どんな本・CDがどこにあるのか、私にすらよく把握できてません!!



2007年5月3日(木)

 あまり定期購読の雑誌というものは持たないのですが、ここしばらくの間、私を虜にしている雑誌があります。
 その名も「Z」!
 ……ご存知のかたにはいちいち説明せずとも「ああ、あれか」とおお分かりでしょうが、まあ、ここをご覧の皆様の、半数以上は「???」なのではないかと。
 えー、「Z」=「じい」=「爺」でして。
 「青二才禁止!」「55歳以上」がターゲット層というメンズファッション誌です。
 言っときますけど私まだそんな歳ではないですよ!!
 でもですね、ジョニー・デップが好きというのが我ながら意外なくらい、とにかく基本は小粋なおじさん、じいさま好きなので、もう表紙のモデルを見た時から心惹かれ、特集の内容や扱ってるブランドにハァトを撃ち抜かれ、まあ、私のストライクゾーンど真ん中だったわけです。
 しかし、これ見ながら「このジャケットほしいなぁ」とか思ってしまうあたりまずいんでしょうか己。
 でもね、今月号(隔月発刊ですが)見ながら、「社員旅行でグァム行くってんなら」と、ついつい、載ってるようなカーゴパンツやジャケットがほしくなるあたり、まあ、真っ当なファッションセンスからはかけ離れていますね。だって特集が「リゾート先での粋Zファッション」なんだもーん……。かっこいいんだもーん……。
 つか50代のおやじに似合うような服が合いそうな自分ってどうよ。

 で、うちの親父がですね、今月号の表紙のZさんをもう少し面長にしたらかなり似てる気がしてならないんですよ。ほんの少しの差でハンサムかどうかは分かれてしまうし、うちの親父はこんな素敵なスマイルはできないので、そこが最大の欠点だと思いますが、顔つきだけならほんとに似てる。子の欲目じゃないって、たぶん。
 だから、「親父にもこの服似合うかなぁ」とか考えつつ、実はこっそり、プレゼントの算段もしていたりします。
 あんまりどころか、まったくと言っていいほどファッションに関心のない二親なんですが、だから私もさほどファッションに興味のない生き物になったと思われるのですが、だから服一着に万単位の金かけたことなんて、着物くらいしかない親なんですが、たまにゃあこーゆージャケットやシャツの一枚くらいさあ、とね。
 未だにバイク乗りなんで(あと一年か二年で60のはずなのになぁ)、ダンヒルのレザーブルゾンなら実用性もあっていいかなぁとか。
 ま、もうちょっと自分の身が安定してきたら、どかんと品質の優れたものを押し付けたいと計画中です。

 あと、今月の「粋Zストリートスナップ」(街角で見つけた粋なZさん)の、和服のおZさんがこれまた小粋でかっこいい! いいなあいいなあいいなあいいなあいいなあ(←しつこい
 ……いや、今なんとなく、いつになく自分一人の趣味の世界にどこまでも深くはまりこんでザレてることに気付きました。
 これがJJだとかMOREだとかELLEの話題なら、お読みの皆様の中でも「あの特集良かったですよね!」とか「あのモデル可愛いですよね!」とか反応のしようがあると思うのですが、どう考えてもこれはついてきてる人いないだろ……orz
 だれかー、粋Zファンクラブに入りませんかー?(←そんなクラブはありません
 LEONとかOCEANとかの中年向けのファッション誌もいいんです。モデルもかっこいいし、表紙飾るのもナベケン様だったりレノだったりね。ぶっちゃけ表紙買いしそうになったくらいに。しかし私はやっぱり、Zがストライクゾーンのようです。
 ちなみに、こんな私ですからジャニーズ系アイドルとか若手俳優は完全に眼中にありません。



2007年5月5日(土)

 今更やっと、ガンダム無双で武者ガンダム出しました。わーい二ヶ月くらいかかってるー。
 だってしんどい……orz
 無双のくせに、EASYにしても有名パイロットが無闇に強いことがあるので。
 でもまああらためて、良いガンダムゲーだと思います。
 ムービーとか、モーションとか迫力とかはまあなんというか言わないほうがいいかなって感じの意見しか持てないんですが、ムービーに描かれているシーン自体はなかなか美味しいと思います。
 さすがにキャラクターたちも良く生きてますし。なにせガンダム。ガンダム好きの人間が作るなら、キャラクターに関してはいい加減にはなりようがないでしょう。

 オリジナルモードで、ぼちぼちとサブキャラたちも進めてるのですが、最近ジェリドが好きです。あとシロッコがオリジナルでは意外にいい人で良い感じ。
 個人的な好みの問題ですが、やたらと他人を弾劾するカミーユとか、はっきりしないロランとかどれだけ腐女子狙っとるんだろうというヒイロとかは苦手……。
 バランス感覚のあるアムロ、脳天気で前向きなジュドーあたりは好きです。
 シャアはなぁ。映画のあの発言さえなければなぁ。百式LOVEな私としては、クワトロ大尉としての彼も好きなのですが。
 ハマーンは……たかが21かそこらの女が、どんな育て方されたらこんなばばくさいのに育つんだろうと思えてイマイチ。プルも10歳には見えませんな!! あれくらいで14とかじゃないんですかって気がします。
 それ言えば、シャアとかにしても二十代だったんだし(初代時代)、……まあ、たかが十代のガキ、二十代の若造で、あんなにしっかりした存在たちなんて、ほんとにただのファンタジーだなと思います。



2007年5月9日(水)

 SLEEPING MOONの『禍福』を、大幅リメイクするためにいったん撤去しました。
 あれは誰の語りでもないんですが、実はそれではまずいんですよねぇ……。「誰かの語ったものがたり」であることが実は重要なシリーズなのです。しかし、ムーから子どもたちに聞かせるにしては事件の内容がむごいのが目下の問題点。
 ともあれ、他の話にも全体的に手を入れる予定です。カユルとか、あのへんのあいまいなキャラをもう少しきちんと肉付けしてから動かそうかと。
 それにしても、自分で「ガルドクラン」読み返しましたが、……さすがに自分の口から「面白いね」というのもあれなんで(←言ってるじゃん……)、いやいや、だって自分が楽しいように面白いように書いてるんで、私にとって面白くないわけがないんですが、ともかく、亀の歩みだろうときちんと進めたいなと。
 だって、あれを書き上げないことにはファンナ姫の時代が舞台の話も書けないし、サイコの現役時代の話も書けないんだもぬ。

 眠月のほうも、実は一つ大きな仕掛けが全体に施されているので、その仕掛けのために、大幅な変更も発生しそうな気配です。ようやく全体を通しての仕掛けの全容、「だからその細部をどうすればいいか」というものがはっきりした感じです。
 もともとあの話は、「私が楽しく感じるために」、好き勝手に書いていたものの延長なので、整合性とかにこだわりすぎると本末転倒なのですが、ここに「ものがたり」としてアップする以上、ある程度はね。見てくださるかたを意識して、なにか驚きとか楽しみとか、ともすると感動とか、読むのに費やした時間を楽しいひとときだったと思ってもらえるような調整、小技は使っていきたいと思います。



2007年5月10日(木)

 自分は平気だからって、他人も平気だとは限らない。
 同じ言葉でも、それで傷付いたりムカついたりする人もいれば、まったく平気な人もいる。

 こんなことをいちいち気にしていたらなにも言えなくなるから、肝心なのは「ちょっとしたことで傷付いたり腹立てたりしなくていいよう、自分のココロを鍛えたり広げたりすること」なんだろうと思う。

 あるいは、あまりにも頻繁に、自分にとってグサッとかムカッとくる言葉を吐く人とは、付き合うのをやめてしまえばいい。
 とはいえ、これも少しの我慢も許容もせずに行えば、それはただの臆病で小心で孤独な専制君主だ。

 まあ、こんなとこでうだうだ転がってる一匹の生き物が言うことじゃないけど、ここ何十年かの日本って、自由だ成長だ思いやりだ平等だとうたいすぎて、社会生活営んでいくのに必要な忍耐や我慢を、教えるのを「悪」にしてしまったんじゃないだろうか。



2007年5月22日(火)

 またしてもなんだか危ういスケジュールになっててすっかりPC触ってませんご無沙汰です。
 寂しい仕事の日々のお供は、ついうっかり買ってしまったPSPです。
 いや、デビルサマナーがですね、やりたくて。昔セガサターンでやって、後に売却してしまったため手元になくなってしまったのですが、PSPでもう一度プレイ中。
 しかし同時に、ポポロクロイス物語と、テイルズのレディアント・マイソロジーやってます。
 テイルズは、キャラが私好みでない率が高すぎてほとんど興味なかったんですが、レディアントは、主人公はメイキングできるし、他に出てくるキャラも苦手なのは一人くらいしかいなかったので、評価の高さ(熱心なテイルズファンにとっては、お気に入りキャラが出ていないとかいろいろ不服も大きいようですが)につられて購入。ふつーに面白いので、もっぱらこれやってます、仕事の休憩中。

 それにしてもあれですな。やっぱりなんつーか、15歳とは思えないキャラとか、たかだか21歳で「大人」にされてしまうこととか、どんだけ夢見たら気が済むのかという気もするモノが多くて私はついていけません。
 そりゃまあね。
 平和ボケして甘やかされ放題の日本に暮らしていればこその感覚かもしれんです。
 世の中にゃ、10代で戦場点々とさせられる国もあるわけで。そういう環境で育てば、かつての日本みたいに、10歳にもなったら家のこと助けて仕事するのは当然、15歳にもなれば大人扱い、というのが当たり前なんだと思います。
 しかし私はどーしても受け付けません。やたらご立派なことのたまい活躍する10代ヒーローや、20代前半ですっかり完成してしまったようなキャラクターは。
 架空の物語なんだから、その「夢さ加減」を楽しめばいいんでしょうが、ま、私には無理だっちゅーことですな。

 なに? ならなんで、10歳の少年が主人公のポポロクロイスやってるかって?
 そりゃ戦闘能力言えば、おっさんとおぼしき白騎士やガミガミ魔王と同じってのは変ですが、考え方とか立派でもなんでもないのでいいのです。単に素直に、お母さん探して突っ走っちゃった、みたいな。で、親父さんとかの教育しっかりしてるから、10歳なりに「ただしいはずのこと」とか「なんかまちがってるようにおもうこと」知ってるだけかと。
 あとあれですね。昨今の、人が死ななきゃ泣けないのかと言いたくなるようなストーリーじゃなく、誰も死なない(ワルモノはともかく)のに感動できるストーリーってのが、ポポロの魅力だと思います。
 そういや昔、ポポロ1初クリア時、EDで歌が流れてきて、わけも分からず涙腺緩んだような……。
 私も、ああいう素敵なものがたり書けたらいいなと思ったりするのでした。

 というわけで、戦国コーナーの問い合わせもあってPC立ち上げて慌しく思いつくままに書いているので微妙に暴言気味ですがご勘弁ください。常々思ってることですしね!



2007年5月23日(水)

 酔ってなきゃ書けない話もある。
 素面でなきゃ書けない話もある。
 酔って書いた話はあとから見るとドえらい恥ずかしかったりするんだが、意外に人気があるのはそっちだったりする。



2007年5月29日(火)

第一部

 「正しい」映画評とは。

 えー、ザレゴト更新に私信返信を兼ねてしまいます。てへ★
 前振りとして、「映画についての評価はどう言え(書け)ばいいか、聞け(見れ)ばいいか」についての私見をば述べておこうと思います。
 「正しい」かどうかなんて私が決めることではないんですが、ま、いつも曖昧な態度でお茶を濁してばかりもよろしくないかと(謎

 まず第一に重要なのは、「書いている人の好み」をはっきりさせることです。
 私の場合、まだるっこしいのは大嫌いです。どろどろした人間関係も嫌いです。よって、恋愛ものとかサスペンスは、よっぽどテンポよく展開しないと「つまらん」と言いますし、アクションやSFでも、やたらぎすぎすした人間関係が存在していたり、うだうだしてる時間が長すぎたり、あるいは、カーチェイスが延々と10分も続くとかいうのもダメです。
 こういう私が「面白かった」「面白くなかった」と言っているのです。
 よって、人によっては「最高に面白い」映画も、私に言わせると「うざい」の一言になることがあります。
 そこで、書く側は「自分の好み」のありかをはっきりさせておいたほうが良いのです。その上で、「こういう私だから、こういうところが良かった、つまらなかった」と書けば、読む側も、「私もこうだから」「私はこうだから」と自分なりに判断することができます。

 もう一つ思うのは、注目する点が人それぞれまったく違うだろうってことです。
 映画ツウの人になると、音楽やセットにも着目したりします。同じ映画を何度も見ている人だと、細かいところまで気がついて、そこにあらためて魅力を感じることもあります。
 じゃあ自分が書くなら?
 正直に書いたほうが面白いと思うのです。
 変にツウぶってもっともらしいこと書くより、「このシーンのレオ様が最高にセクシー!」とか、「このシーンでアンジーの胸ポロリしそうでドキドキ」とか、そんなんでも、正直に、思ったこと感じたことを正直に書いたほうが、実は参考になるんでないかと思ってます。
 つい考えてしまうシーンがあったら、そこで自分はどう思ったか、その映画ではどうだと感じたかとか肩ってもいいですし、派手な炎上に興奮したというならそれでも可。
 ぶっちゃけ、そうやって正直に、自分にとって面白かったところ・気になったところを精一杯表現したものが、「良い映画評」なんでないかと思う次第です。それがたまたま、セットや衣装のことであるなら、なにがどうで感心したのか詳しく書けば、やっぱりそれだって面白く興味のある内容です。

 そんなわけなので、「映画に詳しい人が言うならそれが正しい映画評なんだろう」は、間違いです。
 すべての映画評の中で、自分にとってもっとも正しいのは、「自分の映画評」です。
 そして、他人の映画評は、その映画の見方に幅を出したりするのに役立つ、あくまでも補助的なものです。
 だから、「マトリックス」を見て、分かったようなコト言ってるけどほんとはちっとも分かってない人より、「わけ分からんけどかっこよかった、すごかった。そういうと、あの映画からじゃないかな。ああいう黒のロングコートや体にフィットしたスーツ=近未来っぽくなったのは」と言ってる人のほうが、実際は優れた映画眼を持っていると申せましょう。
 ですから、大ヒットしていようが不朽の名作であろうが、自分が気に入ったら「面白かった」と言えばいいし、つまんないと思ったら「イマイチ」と言えば良いのです。それは決して「間違ってる」とか「見る目がない」ってコトじゃないのですから。

第二部

 というわけで、きわめて個人的な返信内容+ザレに入ります。
 「スパイダーマン」です。
 3が公開されてだいぶたちました。映画館へ行かれた方はおられますか? 私はまだ見に行けてませんTT パイレーツも>皿<

 私、1はかなり好きです。起承転結がはっきりしてるし、ピーターくんでしたっけ? 彼が「力」の重さに気付いてスパイダーマンとして生まれ変わる、とても分かりやすい上に良いお話でした。
 あと、ウィレム=デフォー(親友のパパ=Gゴブ役)が好きなので、彼の端正な姿を眺められるだけでも良いというか!(←ダメ人間の見本
 「大いなる力には大いなる責任が伴う」という核の言葉は、非常に良い言葉だとも思います。権力なんかいい例ですね。いわずもがな、昨今の政治家はそのあたりビミョーですが。

 しかし2は、……orz
 先に挙げたように、人間関係がうじうじどろどろしはじめていて、その一点ゆえに、私にはイライラして面白くなかったのです。
 よって私に言わせれば「面白くない」なんですが、それはあくまでも、私の好みの問題です。
 ストーリーの展開もいまいちテンポ悪かったのも、アクション映画のわりに人間の内面に焦点当てすぎた性かもしれません。もっとも、これくらいのテンポに苛立ちを感じない人にとれば、ハラハラして非常に面白かったんじゃないでしょうか。

 一般的な映画評では、悪役の設定がどうとか、別のところで難癖ついていたりしますね。うーん、たしかにGゴブに比べると微妙ではありました。「バットマン」において私にとってはジョーカーを超える悪役がいないのと同じことかも知れませんが。

第三部

 映画評。ま、「評」なんてえらそうなものでなくとも、感想文でいいのですが。
 ブログとかにだらっと書き流すのよりもう少し丁寧に、「感想文」に近く仕上げてみると、なかなか面白いと思います。
 自分の気に入った映画を、「良かったんだよ」と人におすすめする時とか、あるいは「面白かったなー」という気持ちをよりはっきりと覚えておくために。
 いっぺん書いてみませんか?

 というわけで第三部は、映画感想文の書き方です。
 映画でなくても、マンガや小説でもゲームでもできます。
 学校感想文にも応用できます。……たぶん。
 しかもポイントは二つだけです。

1.語りたいシーンを三つピックアップする
2.正直に語る

 あれもこれもはダメだし、一つしか語ることがないのも問題。三つがちょうど良いかと思います。
 で、その三つの選択も、それについて語るのも、ごくごく正直にやるのが一番です。
 たとえば私、「パイレーツオブカリビアン1」が大好きなわけですが、これで三つだけピックアップするなら、
1.ジャック登場〜寄航
2.インターセプター奪取
3.公開版ではカットされた無人島でのシーン
 になります。
 このそれぞれについて、暑苦しく語ることになります。1と2については先日もやってる気がしますね★
 「ブレードランナー」なら
1.レプリカントの悲哀と人間の身勝手
2.作りこまれたサイバーパンクな世界
3.ルトガー=ハウアーのアドリブだという、感動的な名台詞
 について語ってしまいます。「パイレーツ」に比べて具体的なシーンではないのが特徴です。
 「ラビリンス 魔王の迷宮」なら
1.人形や気ぐるみなどを使って作り上げたファンタジックな世界(今ならCGで簡単だろうが)
2.お姫様と愉快な従者たちの王道的冒険物語
3.デビッド=ボウイの股間に目をやらずにおくのは至難
 とか。
 「リベリオン」は
1.最初は黒いロングコートを見て「マトリックス」のパクリかよと思った
2.クリスチャン=ベールはいい男なのに何故イケメン俳優に選ばれないのだろう?
3.ラストのガン・カタによるバトルはマジにかっこいい!
 になりますねえ。

 ともあれ、自分が特に気に入ったシーンや要素を三つピックアップして、それについて丁寧に言葉を費やすと、なかなか面白いものに仕上がります。
 あれもこれもとか、漠然ととか、一ヶ所だけとかではなく、三つポイントを探してください。いくつもお気に入りのシーンや要素があるなら、その中から三つに絞り込むのです。
 そして、そのそれぞれについて、なにがどうだから良かったのか、どういうところでどう感じたのか、きちんと語ります。映画のシーンを思い返しながら自分の心の中へもぐり、自分がどう感じているのかをサルベージしてくるのです。
 そうして作り上げたものは、端的な映画評とするには長すぎますが、感想文として、きっと面白いものになります。
 映画でもマンガでも小説でもゲームでも、熱心に語りたいなら、試してみる価値は、たぶん、あります。

 ちなみに学校感想文への応用ですが、これは、「どう感じるべきか」という鬱陶しいものが存在するため、三つピックアップするのは、「感動したり考えたりすべきシーン」です。国語の現代文読解です。
 ま、つまらないんでやらなくていいと思います。
 ただ、本当に気に入って面白いと思った本について書くなら、「べき」は忘れて正直に、自分の心に残ったシーンについて思いのたけを書くの一番です。
 そうでないなら、学校感想文はテキトーに枚数埋めるだけでいいかと思います。国語の読解力なんてテストでしょっちゅう試されてますし、それも、なにかを感じるというより、「どう感じるべきとされるかを当てる」ようなノリですしね。
 そんなものより、良いと感じたものを素直に吐き出して表現するほうが、なんぼも言葉に対する感覚を育てるんでないかと思ったりしてしまいます。

まとめ

 とまあだいぶ長くなりました。
 しかもこれ、仕事の休憩中に書いてるってどうですか己。
 ま、ぶっちゃけ思ったんです。
 「面白かった!!」と思ったそれをとくとくと語ってくれたら面白いのになと。いや、忙しいと思いますので「してくれ」とは申しませんが。
 私がどう言おうと思おうと、「面白い」と思ったならそれは本当に、その人にとっては最高に面白い良い映画なんです。だから私はこうお返事したいのです。「充実した楽しい時間持ててほんとに良かったね!」と。
 あとつい思ってしまったのは、そういや我々、ずいぶん長い付き合いなんですが、オフで会ったことないんですよね。同郷で、けっこう近い位置に住んでるはずなのに。3一緒に見に行くなんてのもありなのかなぁなんて考えてしまいました。……でもまあ、顔は合わせないほうがこれからも細く長く続くかもしれないし、ま、これこそザレゴトです。



2007年5月30日(水)

 ちと寝るわけにいかないし、話書けるほど脳が正常に機能もしてないので、思いつくままにうだうだとゲームの話でもしてみます。

 最近、モニターの前に腰下ろしてやるゲームより、寝転がったりとか休憩中にとか、ちょっとやってすぐやめられるタイプのゲームが好みです。PSPやDSとか、ケータイのアプリとか。PSPもDSもスリープモードというのがあるため、セーブできなくてもすぐやめて、後でまた再開ってのができるのがいいですね。ケータイアプリは全体的にヌルいしどこででもセーブできるのでストレスないし。
 で、相変わらず地味にテイルズのレディアント・マイソロジー進めてます。ふつーにハマってる感じです。

 昔っから「キャラクターメイキング」に弱いのは確かです。
 いにしえ、PS時代の「ウェルトオブ・イストリア」。これが最初とは言いませんが、PSとかメジャーなハードで出たゲームでは、かなり初期なんでないでしょうか。装備品によってキャラクターのビジュアル変わったり、髪の長さとか色、体格までいじって主人公を作れたのは。
 無論、PSOに手を出した理由の一つにもそれがあります。
 レディアント・マイソロジー(面倒なんで以下「TRM」と略します)の場合、性別・顔×4(髪形込み)、髪の色が五色ほどと、肌の色が三色、声が男女それぞれ三つ。ま、キャラメイクとしてはかなり大雑把な部類です。RGBで色作れたりするわけじゃないですし、体型いじったりもできませんし。これはデフォルメされたキャラが動き回る関係上仕方のない仕様ですが。

 この「マイ・キャラ」に感情移入するかってーと、まったくです。
 かわいこちゃん系ばっかりで好みとは言えないという理由の他に、ストーリー中、主人公の立場に立って物事を考えたりする場面がないという理由が大きいでしょうか。ま、自由度はありません。
 選択肢は時々出てきますが、全て、テイルズキャラとの信頼度(友好度)に影響するのみ。
 ファンソフトですな!
 一応「自由」がテーマっぽいんですが、ちっともピンときません、私には。

 ではなにが面白くてやってるかっていうと、職業ごとに戦闘のモーションが違ってるので、その部分でいろいろ楽しめるのが一つ。
 それから、装備品です。装備する品物によって外見が変化するのに加えて、装備品を強化することで付加値がいろいろとつき、「ガチンコ向け装備」とか「生産向け装備」とか「レア狙い装備」とか作ったりしてます。
 んで、基本的にクエスト達成で進むゲームなので、まだやってないクエストをプレイしては達成率上げていったり。
 しかしこの装備品のコーディネイト、一つ間違うと偉く笑えるものになるのでそれもツボです。

 んーと、拳や脚、投げで戦う格闘家という職業があるんですが、武器はボクシンググローブみたいな大きさの拳具、これはまあいいでしょう。
 でも、防御力重視で手持ちの装備品組み合わせていったら、兜・帽子は金色の王冠、ボディ部分はちょっとノーブルな感じの軽鎧、足元は魔法使いのとんがり靴という有り様になりまして。
 言葉で説明してもよく分からんと思いますが、とにかく珍妙な装いになったりするのです。
 レベルさえ上がれば、実用性は二の次にしてとにかく見た目でコーディネイトするという手もありますが、育成途中では無理な話です。
 で、目下この珍妙な格闘家のレベル上げ中です。こいつで特定のクエストをクリアすると、忍者に転職できるようになるので、それ目当てに。

 テイルズキャラで気に入ったのはと言われると、唯一のおっさんであるユージーンです(40歳だそうな)。でも見た目が黒豹の獣人なんで年齢よく分かりませんが。ただこの人、一番体格いいっぽいのに打たれ弱いのが痛い……。あとTP(MP)少ないのも欠点。
 あと、苦労症のティアちゃんも良いです。攻撃型僧侶ってことで、状態異常を回復する魔法は持ってないものの、攻防共に魔法が強いので愛用。実はテイルズキャラの中で一番レベル高くなってます。発動の早い攻撃魔法もあるし、かなりありがたい人です。
 クラトスは……年齢は20代後半くらいなんじゃないかとは思いますが、声が立木文彦さんだという時点で評価+。キャラ的にも渋い人だし、あと、回復・攻撃魔法も使えるし攻撃回数多いしで無闇に強いのでお気に入り。

 テイルズキャラも操作はできますが、主人公キャラで気に入った職業はというと、実は僧侶だったりします。
 自分は敵に一切近づかず、とにかく味方キャラの支援に徹するという戦い方です。
 攻撃力や防御力を上げてやり、体力減ってる奴は回復してやり、状態異常になってたら治してやり、TP尽きそうならアイテム使ってやり、戦闘そのものは完全に他人任せという素晴らしさ!!
 どうせなら、一定の条件を満たすと、他の職業で極めた技・術を取り込むことができる、とかだったらもっと燃えたと思われます。ま、これは攻撃・回復魔法を両方使える職業とか、魔法剣士なんてのもいるんで許容範囲ですが。

 というわけで余裕ができたら、本家テイルズシリーズの「リバース」と「デスティニー2」はやろうかなと思っとります。
 「リバース」はユージーンがいるヤツですね。で、詳しいヤツに聞いたら、特に私の嫌いなタイプのキャラはいないようだし、苦手な展開でもないようだし、しかも中古で1000円きってるので確保してしまいました。ただ、システムが無駄にややこしくて大減点だとか。魔法の円盤使用は確定です。ストーリー見られればOK。
 「D2」も苦手なキャラいないようだし、もともとデスティニーは某ツンデレぼっちゃん以外はみんな好きだったし、ダンジョンの謎解きが嫌になってやめてしまっただけなので、特にやらない理由もない感じ。戦闘など含めて、私のテイルズアドバイザーの一番おすすめだと言うのでやってみることにしました。丁度PSPで出てますし。

 ……はっ!?
 なんか冒頭近くで「TRMと略する」とか書いてるけど一回もその略称使ってないじゃん!?(←阿呆




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