烏の足跡



2007年4月16日(月)

 悪気なくても無神経すぎ。
 場と空気読まないにも程がある。
 たぶん本人、無神経で人の神経逆撫でしてる自覚もないんだろうけど。
 ひさびさに萎えました。
 具体的に愚痴る気はありませんで皆さんはお気になさらず。
 怖いのは、自分も空気読まずに白けさせたり見当違いのこと言ったりしてないかなってことです。



2007年4月22日(日)

 映画評なんかではありません。
 ただまあ、思ったことを書きたいように書きなぐるだけです。
 お題は間もなく「ワールド・エンド」が公開されるパイレーツオブカリビアン。

 好きなんですよ。しかし正直に言えば、やはり「デッド・マンズ・チェスト」より「呪われし海賊たち」のほうが好き。「デッド〜」もたしかに、笑えて面白かったし考えることもあったんですが、シーン一つ一つのインパクトやヒネリに、心から「そうきたか!」というような感動はありませんでした。

 「呪われし〜」は登場シーンからしてかっこよく、しかもその直後の落差で笑わせてくれました。威風堂々とマストの上に仁王立ちしているキャプテン・ジャック……かと思えばそれはオンボロの小さな釣り船のようなもので、浸水はじめちゃってるもんだから慌てて水をかきださないといけなくなる。
 それでも、少しも恥じる様子はなく入港し、停泊料金をという役人に「この船のこんな有様でも?」という態度。でもやっぱり払わないといけないらしいとなると、「俺の名前はスミスってことにしておいてくれ」ってな感じでチップまでつけているようですが……ちょっと行った先に、誰かが置き忘れたらしいお金の袋があって、それをとっていくキャプテン。みみっちぃんですが、「これがあったから払ったのか、抜け目ない!」と思わせる。
 ウィルとの鍛冶屋での決闘もかっこよかったですねー。「デッド」の三つ巴は迫力はあるし転がる水車を使っての派手な立ち回りでしたが、こんなにドタバタ派手にする理由が見つからない、という点で私には空回り気味でした。
 かっこいいというと、やっぱりはずせないのはインターセプター号を盗むシーン。大型のドーントレス号を盗むと見せかけて、追っかけてきたインターセプター号に乗り移り、「出航準備済ませてくれてありがとう!」と悠々と去る。インターセプターのほうが速いので、ドーントレスでは追いつけないことを見越しての、鮮やかな手口です。
 このあたりがたまらない魅力になり、映画全体をしっかりと保持していたように感じます。

 二作目というのはどうしても一作目との比較で見られてしまうし、作る側の苦労も分かるんですが、どうしても派手さで強引に盛り上げたように感じられて仕方ありません。
 笑わせるシーンも「さあ笑えるだろう」というようなあからさまなコメディ。
 全体的に、押し付けがましく感じます。
 ただ、二作目も好きなのは好きなんですよねぇ。ジャック船長が「人間」であることがよく分かって。

 一作目の、本編からは削られてしまったシーンの一つに、「エリザベスと無人島に残された時、ジャック船長の伝説が嘘っぱちだったことを知ってなじる彼女に、傷跡を見せる」というものがあります。DVDの特典ディスクに入ってました。たぶんこれは、いかにも説明じみているというか、こんなふうに自分の過去を人に見せるようなジャックではあるまい、という理由で削られたのではないかと思いますが。
 なんにせよジャックは超人的な存在ではないし、奇跡も起こせない。撃たれれば傷跡も残って、その傷跡は非常に醜い、ただの人間。
 二作目では、デイビー・ジョーンズの力に怯えて逃亡をはかり、口先三寸でズルくウィルを騙し、クラーケンと戦うところでは一人で逃げ出そうとする。死を恐れ自由を失うことを恐れる無様な人間です。
 むしろウィルのほうが無鉄砲だけれど勇敢で誇り高い英雄的な振る舞いをします。実際、一度襲われた経験をいかしてクラーケン撃退の指示をするウィルはかっこいい!! けれど、できすぎた人物である感も否めません。
 それに対してジャックは、仲間を見捨てて逃げ出してしまう。無様でかっこわるくて情けない。
 けれど、最後の最後に「本当にほしいものを示すコンパス」が、ブラック・パールか、それともエリザベスか、あるいはそこにあった全てか分かりませんが、それを指し示す(示したらしい)。だから、戻る。そしてエリザベスに騙されて船に繋ぎ止められた後は、最後まで冷静に必死に足掻く。生きるために。それももうどうにもならないとなったら、真っ向からクラーケンに対峙する。

 ジャックは非常に頭が切れ、しかも度胸のある男ですが、あくまでもどこまでも、ただの人間。
 だから、かっこいい。
 ジャックが欠点のない完璧な男、完璧な海賊だったら、この映画、こんなにヒットしなかったんじゃないかと思います。
 だらしないのはポーズじゃなくて素。卑怯なのもズル賢いのも素。しかも、強い。頭がいい。そしてなにやら、誇り高いところもしっかり持っている。だから、かっこいいんじゃないかと。
 生に意地汚いけれど、それを支えるのは不屈の魂。無人島から脱出できたのはたまたま密輸船が通りかかってそれに乗せてもらっただけだったとしても、絶望的な状況でヤケにならず、その幸運の訪れを待てたのは強い精神力があるためでしょう。
 ウィルが悩みや迷いすらお伽噺のヒーロー的なのに対して、ジャックはあそこまでコミック的なのに、どこか人間臭い。
 と、私は思うのです。

 「ワールド・エンド」が公開されたら見に行きます。
 なにがどうなっていくのか、整合性とかも気にならないといえば嘘になりますが、ジャック船長に会えることが一番の楽しみです。
 願わくば、一作目のような「おお、そうきたか!」という驚きと感動があらんことを……。



2007年4月23日(月)

 逆転裁判4なぞプレイしていました。以下、辛口の評価だとおことわりしておきます。

 ストーリーは面白かったと思いますが、推理(裁判)部分はずいぶん杜撰ですよねぇ、相変わらず。反証がまだできる状態なのにチェックメイトになったり。
 とはいえ、それら全て徹底して煮詰めていったら、とんでもなく膨大な時間がかかるので、ゲームとしては仕方のないものなんだと思います。
 ただ、推理するプレイヤーとしては、「そんなんでいいのかよ!?」と、そのせいで正解となる証拠品が分からなかったりもするので。
 それから、どーしても気になったのがメッセージ速度。遅い! そのくせ変えられない! 連打して進めると読む前に先に行ってしまうこともあるし。オプションで一括表示できるようにしていただきたかったところです。
 あと、プレイして間もなくツッコミどころが分かってしまう、あからさまな展開も子供騙し……あ、いいのか、子供がプレイするものだとすれば。
 中でもとり分け下手だなと思ったのが、「めがみ」です。以下バレ混じりなので白く。ここで「女神」だと思い込んでしまうなんて、オドロキくんただのバカじゃないですか。せめてここはオドロキくん自身に「女神」と言いたかったのか「目が見えない」と言い掛けたのかを迷わせたほうがはるかに質はよくなったと思いますが。
 新システムの「みぬく」も使いどころが少なく魅力とは言えませんでした。
 まあ、一つだけ言えるのは、これは推理小説なんかまったくと言っていいほど読まない人のためのソフトだってことですね。



2007年4月29日(日)

 最近気に入っているのは、「カロリ」というシリーズの缶カクテルです。
 もともとはスクリュードライバーだかなんだか、ともかくオレンジの絵を見て買ったのですが、一言言ってよかですか、スクリュードライバーは基本的には炭酸じゃありませんぜ?
 とはいえ美味しいジュースだったので気に入って、しばらくちまに飲んでたのですが、いつしか店頭から消えておりました。
 そんでまたキョウふらりとコンビニへ行きましたらば、今度は「ローズアップル」だとかいうのを発見。ほおほお、ローズヒップにアップルね、と購入し、ただいま飲んでいるのですが、これまた美味なジュースでございます。気に入りました。ただまあ、ローズヒップとバラは違うものなんだがと思いますが、缶に書いてあるバラの花へのツッコミはよしておくことにします。
 あと、「チェリーペシェ」とか、これもまた初夏限定のなんだか華やかな缶に惹かれて買ってきました。
 飲んだ感想は、以下に書こうと思っとります。
 ちなみにこういったものは私にとって、あくまでも「ジュース」でしかないので、下手するとごはん食べながら飲み始め、そのまま五本とか気がつけば飲んでいたりします。

 で、飲んだ見ました「チェリーペシェ」。
 ……甘……orz
 これはもういいです、はい。



2007年4月30日(月)

 アイアンリーガー再び。
 見てますビデオ。
 いいですね!!
 頷いてくれるかたが、ここをご覧のかたの中にどれほどおられるのかはかなり定かなりませんが。

 今回見ていて、ILコーナーのたわごとに追加したくなったのは「熱砂の大盗賊」の回でした。
 子供が見て理解できるとは思えない深さですね。つか私もリアルタイムで見て、終了して間もなくレンタルして見てた頃とか、ちっとも分かりませんでしたから!(←ダメじゃん
 盗賊稼業で暮らしてるシスレーたちについて、リカルド氏は「彼等にとっては必要な行動だ」と言って咎めることをしません。そして、「何故彼等を止めないのか」等と「何故」を連発する十郎太に「何故月はあそこにあるのかな。月の勝手か?」と言って笑う。
 この疑問は投げっぱなしで、解答が述べられない。子供向けとは思えない渋い作りです。

 月は、いろんな因果や条件、法則が重なり合ってそこにある。
 人もロボットも、それがそこに存在するためには様々な因果や条件・法則が重なっている。
 彼等がはぐれて盗賊に身を落としていることも、そう簡単な因果の結果じゃない。月の位置をいきなり変えることなんてできないように、簡単に彼等を別の場所に向かわせることもできない。
 そして、こうやって迷うことも間違うことも苦しむことも、生きていくなら大切な要素だ、無理やりに正しい道に引きずり込むことよりはよっぽど大事なことだ、とでもリカルド氏は言いたかったんでしょーか。
 そしてはぐれた彼等を少しなりとも動かすことができるのは、人間ではなくて同じリーガーなんだと、だから「私にはなにもできない」と言っているのかな。
 いろいろ達観してるっぽい十郎太も、リカルドの前では子供同然ですね。

 それにしても……ワールドツアーのF兄弟とマグナムの煮え切らなさっぷり。
 G兄弟はがんばってるしシルバーの他の面々もかわういのでワールドツアー自体は好きなんですが、彼等・元S兄弟のせいで、どうにも見る気になれませんでした。


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