烏の足跡



2006年12月2日(土)

 年末です。
 クリスマスが訪れ、そして過ぎれば正月ですが、ま、仕事です。
 大学入ってこのかた、世間が休みの時にバイト・仕事を休んだことは一度もない気がします。
 そういうところで働くがこれまでの私のデフォルトなので、普通に盆暮れに休みがあったりする会社員の生活ってどんなんだろうと思います。
 ところで、ネット上で仲良くなるかたはたいてい、世間の休みには縁のない生活をしてらっしゃいます。謎です。いや、例外というか、盆暮れに長期休暇をとれるような生活のかたももちろんおられますが。



2006年12月3日(日)

 自分の感情とか気分の動きを、まともに受け止めてるとそれに振り回されますが、「何故私は今、こういうふうに考えているのだろう、こう感じているのだろう」と、分析するための視点に移動すると、かなり楽になります。
 悩み、煩悶ってのは問題の渦中に自分自身を置いたままにするから生まれます。
 そこの渦の中から解決策を見出せない時には、渦は渦であるままに、自分の身はその中にあるままに、その自分の有り様ごと見詰めるための、第三者の位置へ自分の目だけでも、動かせるようになるといいかと思います。

 腹が立ったりムカついたり、要するに決して嬉しくない気分が自分を襲った時には、「何故?」と自問する。
 他人に対してではなく自分自身に問い掛ける。
 そうして見詰めた結果、「そんなことにこだわるからじゃないか。よく考えればそんなもの、べつにどうだっていいよね」とか、気付ければ、途端に鬱陶しい感情は萎んでいきます。



2006年12月5日(火)

 12時に寝て0時に起きる……。途中一度は起きたけれど、ほとんど寝っぱなし。
 疲れているのか?
 昨日は仕事終わって家ついたのが4時でしたよ……orz
 ま、2時間の残業程度、私と違って朝から入ってる社員はよくやってるし、幹部クラスは毎日が半日労働のようなものなので、べつに構いやしないのですが。
 でも心底、あの会社では絶対に昇進したくないです。



2006年12月6日(水)

 パイレーツオブカリビアン2DVD購入です。
 とりあえず今日は、特典映像見て、1見て、2見て、寝ます。
 来年の3が楽しみです。

 相変わらず江戸が好きなので、ついうっかりと、品出しの最中に見つけた本を確保してしまいました……orz というか、買って帰ってます。
 使いすぎなんですが。
 でも、私はどーにも「お金」というものそのものに価値を感じられず、あくまでもそれが「物」に化けないと興味がないのです。
 お金で、未来の安心を買うという、ごく真っ当で健全な趣味は持ち合わせていません。



2006年12月7日(木)

 昨日は、カリビアン2の特典DVDと本編だけ見て終わりました。
 だって特典ディスク長っ!

 でも見ながらつくづく思いました。
 どんなに大変でもハードでも、本当に自分の心が求めるものに向かい合っているなら、がんばれるだろうなと。
 映画製作もいろいろと浮世のしがらみがあって、夢いっぱいではないだろうけれど、予算とかなんとかの厳しいしがらみの中で、面白いものを作りたい、凄いものを作りたい、というパッションが人を鍛えるのだと思います。
 自由気侭にはならないから、なんとかする方法を考えなきゃいけない。爆発したって壊れるだけで解決しないから、自分を律する必要も出てくる。

 そしてまた、私の放浪癖に悲しい火がつきます。
 ドミニカ国がきれい!(共和国ではなく) カリブ海へ行きたい!(東海岸には行ったことない……)
 水平線に沈む夕日とか、ああいうものをぼーっと好き放題に眺めるためだけにでも、行きたくなります。観光とかどうでもいい。私は私の好きなものを見、楽しみに行くだけだから。
 でも、日のある内はおんもに出らんない……T□T
 とか言いつつ、傘さそうと完全防備しようと、どうしても見たいとなったら行きますが。

 でもあれですね。映画産業なんかに関わったことのない自然一杯の島国に、映画一本とるために道路を作る。
 ……映画は、好きだし、カリビアン好きだし面白いし。
 でも、―――その道路は、地元の人たちにとっても便利で、これからもちゃんとみんなが使っていくものなんでしょうか。だったらまだしもいいけれど、ただ木々を伐採しただけに終わるなら、なんだかな。
 なんか、私たちの楽しみのために、一本の映画のために、木が切られ草が抜かれ地形が変えられ……。
 嬉しいけれど楽しいけれど、なんとなく哀しくも勿体無く、これでいいのかなと釈然としない気持ちになりました。



2006年12月8日(金)

 ……また本が増えた……orz
 見てしまうと買いたくなる、そしてここに「やめとけよ」という理性が働かない。
 そして増える。
 こういう奴が、自分の趣味と合致した職場にいるのは危険ですね。



2006年12月9日(土)

 ……また本が増えた……orz
 と、昨日と同じ書き出しにしてみる。
 宝島社による「このミステリーがすごい」の、今年の第一位作品です。
 かなりエグくてグロいんですが、不快感は感じないのはさすが。ったって、もとからこういうのが苦手な人には、やっぱり読めますまい。



2006年12月10日(日)

 平然とした顔の裏で、少しずつ確実に心が離れていく。
 よくあることだね。



2006年12月11日(月)

 結論。
 人は、防衛時ほど攻撃的になる。……ことが多いのではないかと思う。

 いったい何事かと思われそうですが。
 愚痴って、攻撃ミサイルの零れたのだなと思ったんですよ。
 誰か、何かに対して不満がある時、心の中で「そんなこと言うけどアンタだって」とか、文句というミサイルを派手に乱射した人の、そのミサイルが外に零れたのがいわゆる愚痴なのではないかと思ったのです。
 愚痴を言う人の内心には、その愚痴のもとになる不服、なにかが悪いと責めようとする攻撃的な要素があるんだろうと。

 で、どういう時にこのミサイル撃ちはじめるかっていうと、相手から攻撃を受けた後、というタイミングがけっこうあるように思います。
 何事もない間はなにも言い出さないのに、たとえば誰かに叱られたり不愉快な思いさせられたりすると、その後で、「僕は悪くない」という形ではなくて、「あいつだってああじゃないか」と言う。
 たぶん、自分から攻撃をしかけた時に比べて、発射されるミサイル数やその大きさは、防衛時(先制攻撃を受けた後)のほうが派手な気がしたのです。
 でも、その心理をよくよく見てみると、相手を攻撃するためというより、どうも自分の身を守ったり、あるいはダメージから気を逸らそうとするために行っているように見える。

 愚痴をただ聞かされるほうにとれば、零れたミサイルは全部関係のないところへ着弾していくので基本的に問題ないんですが、たまに、それが命中することもあってなかなかに油断がならない。
 つまり、「それって俺も当てはまるんじゃ?」みたいな。
 気がつくと、愚痴ミサイル発射しまくってる人との間に溝ができていたり。

 そして第二の結論。
 愚痴は、大事に付き合いたい人にはできるかぎり言わないほうが吉。



2006年12月12日(火)

 誰だって、自分を好きになってくれる人が好き。

 必ずとは言えないけれど、自分に対して好意をもってくれている人にならば、いくらか甘くなるのがフツーの人間だと思う。



2006年12月13日(水)

 信頼と信用の違い。
 文字通りなんだけど、信用は「信じて用いる」。信頼は「信じて頼る」。
 用いるのはあくまでも「使う」ということで、自分が主体だけど、頼るというのは支えてもらうということで、相手の力をかなりアテにした状態。
 「信頼はできないけど信用はできる」ということは、あると思う。
 アテにするにはイマイチだが使うことはできる、ということだから。



2006年12月14日(木)

 自分の小ささを知ることが、大事だと思う。
 そして、小さい自分の、それでも持っている小さな価値を、ちゃんと見つけることが大事だと思う。

 世の中にすごい奴等はいくらでもいる。
 けれど、私は一人しかいない。



2006年12月15日(金)

 裏表。
 あるのはたしかでも、裏と思ったものが表であることもあり、表と思ったものが裏であることもある。
 結局、どちらが真実かは分からない。
 
 と、昨日の会社の飲み会の感想。