烏の足跡



2004年12月1日(水)

 さて、一日過ぎたところで。

 イエスと答える必要はないし、頷けないとおかしいのでもない。
 ただ、「私もそうかも」とか「私は違うなぁ」とか。
 ただ自分自身の姿を確かめてはっきりさせるための鏡。

 昨日分の、ともすると考えないほうがいいかもしれないことに突っ込んだザレなんかは、その典型。
 私は否定も肯定もしない。
 「私はこう」と言うけれど、それがどんなに自身満々に感じられても、間違っているのが私のほうであることは、珍しくもクソもない。というか正解のあることなんてもの自体がたぶん、ほとんどないから。

 どうしなさい、どうするべき、ということもない。
 自分にとって、今の自分が一番求めてて一番納得できる答えを、自分で見つけるか作るかするしかない。
 他人の言葉はあくまでも参考書で、しかも正解が載っているわけでもない。
 ましてやこんな阿呆の言葉は、反面教師になることも多いのでわないかと。
 でもそれでいいのだ。
 阿呆は阿呆なりに、それでものほほんと胸張って蠢いているんだから、「あたしにだってできそうね」が一番いい。



2004年12月2日(木)

 DDS2とデビルメイ3とジルオールIが楽しみ。

 DDS2はとりあえず敵増えたみたいだし仲間も増えたみたいだし、ちゃんと完結もしてくれるみたいだし。
 もともと、メガテン3で完成したあの戦闘システムが大好きだから。
 単に強属性・弱属性やダメージ差がある程度じゃなくて、凍結すれば、普段は物理攻撃が効かない敵にも物理通用するようになるし、クリティカルも出て攻撃回数も増える特典つき。感電もクリティカル出るようになる。弱点をつけばこっちの行動回数増えて、逆につかれると相手の行動回数増やしてしまう。そういったとこがねー。
 ただ、DDSは3人で戦うから、メガテン3よりは地味な気がする。ターン回すにしてもいかにも効率良くなったって気はしないし。
 あとやっぱ悪魔がな……。仲間にできた挙げ句に育てられるというメガテン3には叶わない。それに、主人公たちの姿が固定であれってのも。どっちかっつーと、今までに出てきたような悪魔の姿をいくつか、選択して変身できるようになる、とかいったほうがウケたと思う。クーフーリンとかかっこいい系に変身される人もいるだろうし、獣系に変身させる人もいるだろうし。

 デビメイ3は、これ、ダンテでクリア後に絶対バージル使えるようになるよねー。
 間違いない。99%そういうオマケあると思う。
 いっそ二枚組みにして、一枚目でダンテでクリアして、そのデータがあると、二枚目でバージルのオリジナルストーリーがプレイできる、とか……。
 もしそんなんだったら、実質ソフト二本分みたいなものだから、これは9000円とかしてもある程度納得いくかも。某DQと違って。
 あとやっぱり楽しみなのが、時空神像でモード切り替えられること。ここまでは苦手だからロイヤルガードでいって、ここからはソードマスターでいこう、とか、自分なりに楽な進み方を見つけられるはず。逆に、ずっとトリックスターだけで進むとか、そういうこだわった戦い方もできる。いろいろ試せる。この間はここの区画をガンスリンガーで進んだけど、ソードマスターだと楽になるかな、とか。
 小僧ダンテは……キャラクター的には私にとってはどーでもいい感じなんだけど、単純にACTゲーとして面白そうだし、体験版プレイしたかぎりには面白いと思ったし。外見は絶対大人ダンテのがいいにょー……。

 ジルオールは第二報が雑誌に載ったねー。
 CGクオリティは確かにアップしてる。戦闘のエフェクトキャンセルは今回もあってほしい……。
 あとだからほらやっぱりレムオン兄とED見たいわけで私。
 海賊娘もパーティに入れたいよなー。海賊村へもっと簡単に行けるようにしてくれないと、友好度上げるの面倒くさすぎ、あの子。好みなのに、かわいいのに。
 っちゅーかゾフォルだかなんだかの妖術宰相を入れたい。
 白虎将軍も入れられるようにして、助けたいよなー。
 外見とかキャラ的には好みでもなんでもないけど預言者青年も仲間にしたい。
 EDだけでいいならエリス王妃とのEDも見たい。
 ネメアのおっかけ(←違)やってるディンガル宰相のベルちゃんも仲間にしたい。
 いっそゴブゴブ団の三人をパーティに(←無茶
 いっそ竜王仲間に?(←無茶2
 レイヴン(くどいようだがこういう名前のキャラもいる)とネメアと主人公の三人で戦ってる画面写真あるんだから、きっとこの中で何人かくらい、パーティインして一緒に戦ってくれるのがいるはず……っ!
 あと、ギルドで受けられる依頼に「殲滅」がないのが不思議だった。その場所のモンスター全滅させる仕事もあればいいのに。
 それからあれだ。武器鍛えると外見も変化するのはいいけど、あれ、いくらかは自分でデザイン選びたい。最強にしたらバランス悪くてかっこ悪くなるものが多すぎ。鍛えてランク上げていくと、選べるデザインも増えて、選択したデザインのままで鍛えられればいいのになー。
 ちなみに私のメモカの中には、全ステータスMAXで全ソウル取得という主人公が一人いたりする……。基本だよね?

 どうでもいいことだけど、「RAVEN」という名前のキャラとか多すぎ。
 鉄拳5にも出てきたし……。
 もともと、自分がゲームやるときに主人公につける名前、ってだけのものだったわけだから、ハンドル変更しようかと思うんだけど、これで三年やってきちゃったからなぁ。
 無双で作った「烏羽」とかを使おうかとも思ったりするけど、「烏」と「鳥」と見分けがつきにくいんで、絶対「トリ」と間違う奴がいる。っつーか年単位で付き合ってる人の中にさえ、いまだにこの巣を「トリヤ」と読んでるのがいる。なんのためにローマ字で「KARASUYA」と書いてるんだか。
 さりとて「鴉」の字は気取ってて嫌い。
 トリの頭の中が一足りないカラスのほうが好き。
 ……しかし、烏羽と書いても、ウユウと読める人はどれくらいいるのか。どこかにはじめて書き込んだりメール出したりするたびに「トリでなくカラスです」と注意書きつけるのはバカげてる。それでも私はカラスが好き……。



2004年12月3日(金)

 お気に入りの素材屋「トリスの市場」の管理人さんとか。
 ちょっと交流があるのでお名前は出さないけれど、塾サイト時代から付き合っていただいている何人かのかたとか。
 デフォルトで優しく穏やかでふんわりした雰囲気のかたのサイトは、とにかく好きである。
 掲示板のレスにしても、あちこちの注意書きや日記のようなものにしても、人柄というものは自然に滲んでいると思う。ご本人たちは「そんなことないですよ」と言われるのだろうが、滲んでいるのである。本人は「私は別に優しくもなんともない」つもりでも、それでも私から見れば優しいのである。

 ああ、いいなぁ、すごいよなぁ、素敵だなぁ、うふふふふ〜と思う(←変です

 けれど。
 自分がそうなろうとは思わない。
 だいたい、優しくて穏やかでふんわりしたRAVENなぞ、不気味でしかなかろ?(笑

 PSOの話の中でキャラにいわせたことがある。
「一流のハンターズになる前に、一流の自分自身になりなさい」
 と。

 私から誰かに言えるような言葉ではない。
 この間Taro先生のことを書いたけど、ああいう言葉に「うんうん、私もそう思う」と思っても、私には言えない。
 格が違う。人間としての。
 自分の生き方を、自分の言葉どおりに貫いてきた人になら堂々と言える言葉も、私の口や手から出れば理想という机上の空論でしかないのだ。実践しない者には、「〜〜と思う」としか言えない。「〜〜だ」とは絶対に言えない。
 だから、話の中でキャラにいわせる台詞は、私から読者に言いたい言葉ではなく、むしろ私から私に言い聞かせたい言葉であることが多い。

 私は私である。
 デフォルトの状態で、「変な奴だけどあれはあれでいいんだよ」と認められるような一流の私になるのが、一番いいと思ってる。



2004年12月4日(土)

 PS2「ナノブレイカー」の体験版をやってみた(今日じゃないけど、ずっと書き忘れてたナリ

 ……微妙。
 爽快感というには敵が固いし、駆け引きというには適当でもなんとかなるし、かっこいいかというと、ポリゴン顔がイマイチ地味というか、変な意味にリアルでかっこよくも美人にも思えないというか。
 ウリになっている「噴出すオイル」も……なんつーんですか。「血」にしないためにオイルということにしたんでしょーが、あまり「血」に見えすぎるとまずいんでしょーが、みよ〜んと変なスライムが飛び出してるみたいでスプラッタ感がないわけです。スプラッタ感がないにしても、派手に飛び出せば爽快だったりあるいはすさまじかったりするかというと、どこかコメディ調というか、ヌルくてあんまり意味が感じられません、私には。
 体験版ではできなかったけど、チップというアイテムを使ってコンボルートを増やせるという仕組みも、さしてワクワクはしないし。

 一言で言えば、ありとあらゆる要素が中途半端。
 私にとっての印象だけど。
 敵の強弱がもっとはっきりしてて、弱いヤツは普通の斬撃の二発くらいで死んで、強めのがコンボ入れないとダメ、とかいうメリハリがほしかった体験版。どれもコンボ一通り入れないと撃破できないあたりがストレス。
 製品版でストーリーモードになるとまた違うのかもしれないけど。

 ただ、コンボルート次第で武器の形状が変化して、周囲をなぎ払う鎌、前方の広範囲を叩き潰すハンマー、前方の一点に攻撃を集中させる槍、と、こちらのできること自体は非常に面白いと思う。
 だとしても、コンボルートをがっちり把握しないと自在には出せないあたり、このゲームをノリノリで楽しめるのは、ACT上級者か、世界観などにハマって何度も集中してプレイ、特訓できる中級者以上かなという気配。
 敵の動きはたいがい遅いし(素早く突進してくるのもいるが)、敵を切ってオイルを浴びれば体力回復したり、難易度自体はそう高くないと思うけど……。
 魅力といったものは感じませんですた。

 結局、今のところ自分的に一番気に入っていて、しばらくするたびにまたプレイしたくなるACTは、ANUBISかもしれないなぁ。
 Shinobiは難度のせいで気合が充分であり、かつ「またしばらくプレイする」というつもりがないと手がのびない。
 無双系はどっちにしたってやってることが少なすぎる。武将や物語が好きでなかったらとっとと売ってるたぐいかも、どちらも。
 デビメイはダンテ様がかっこいいから売らないだけで、ACT部分は中の下か下の上程度の腕しかない私には、「適当にプレイして適当に倒す」域を出られないし。
 その点ANUBISは、戦闘時にできることの種類が程よいのが素晴らしい。あれこれ複雑なコンボルートがあるわけでもないけれど、サブウェポンの使いようがいろいろある。敵の攻略方法が、最適なのは一つだとしても、他の立ち回り方でもちゃんと遊べる(たまに、単純なパターンの繰り返し作業でないと倒せない敵がいるゲームもあって、こういうのは面白いとは思えない私である)。組み合わせ次第で難易度が激しく変化するのもいい(アーマーンアヌビスだけはどうしようもないが)。爽快感とテクニカルな部分のバランスが良く、初心者〜中級者でもちゃんと楽しめるようになっている。と思う。しかもスペシャルver.が3980くらいと、非常に安い(笑
 ただし上級者には、できることの数が少なくてイマイチだろうとは思う。純粋に難易度だけを上げると、単に敵の攻撃頻度が上がってHPが増え、いくつかの攻撃パターンが追加されるだけで、こちらのできることの少なさがかなり深刻になってくる。……ベリーハードやったさ……結果は聞かんといて……。



2004年12月5日(日)

 カップラーメン。
 時間どおり派ですか?
 時間長め派ですか?
 時間短め派ですか?

 私は短め派です。
 3分のものなら2分半くらいであけてしまいます。
 ことにカップヌードルは短めがマイ・ベストです。

 私の友人には長め派の者がおりまして。
 本日二人して、カップヌゥドルで昼食をばとりましたところ、奴は5分くらい放置していました。
 別にこんなもの、しょせん好みの問題ですし、長かろうが短かろうがどうでもいいことですが、それじゃあ食べ終わる頃にはかなりのびてしまっているんじゃないか、などと思いますが私。

 それにしてもつくづくと、現れては消えていく幾多のカップラーメン・インスタントラーメンの中で、何年も、何十年も残りつづけているものは、素晴らしいと思います。
 某人にはさんざんほざいていますが、私はインスタントなら「出前一丁」「サッポロ一番」「日清焼きそば」が定番。少しランクが落ちて「うまいっしょ」。
 カップなら「カップヌードル」「UFO」「夜店の一平ちゃん焼きそば」「俺の塩」「どん兵衛」「赤いきつね」「緑のたぬき」あたりが外せません。比較的新しいのは一平ちゃんと俺の塩ですが、それでもこの二つ、もう十年近いのではないでしょうか。

 それにしても、ごいことです。たいていのものは、本当に一年もたたずに消えていく中で残りつづけるこれらの品々。
 お菓子なんかもそうですけど、その年、初売りで大フィーバーしたところで、五年後にはなくなってたら結局二流。やはり何十年も愛好されているアポロとかベビースターとかかっぱえびせんとかetc..、こういうものが一流というわけでしょう。
 これらを見ると、誰が食べてもあまり「不味い」とは言われないスタンダードで日本人の口にあった味であることの他に、安いことがあげられます。
 近頃は凝ったカップラーメンとかありますけど、一個250円とかして、チャーシューなんかも本物っぽいものが入っていても、一年残ったためしがありません。
 こんな場当たり的なもので新製品マニアの懐あてにしてばかりおらず、年単位に愛好されるものを作ったらいかがですかメーカーさん。



2004年12月6日(月)

 ジョシュ・グローバンが気になっている。
 ポップスとかロック系のミュージシャンだとは思うんだけど、声がオペラとかも歌ってそうな、余裕がある深い、優しい中音。
 曲が良ければ言うことはないけど、この声だけぼへーっと聞いてても癒されそうだ。
 オムニバスに入ってるバラードしか知らないんだけど、つくづく、私好みの声であるよ。



2004年12月7日(火)

 ありがとう、ありがとうまいふぉーむまん!!TT

 昨日の真夜中のことですが、メール受信した途端にメールソフトがエラー出して、受信したはずなのにどこにもメールがなく、再度受信しようとしても「メールはありません」と出るという哀しいことになったのですよ。
 ガーン、と思ってトップに「よかったらもう一度送って〜TT」とメッセージ出したんですが、直後にふと。
 そういえばまい・ふぉーむまんって、CSVデータ(要するにログ。CVSだったかもしれない)を見られたよな、と思い出して。
 ソッコーであさりにいって、ちゃんとメール内容ゲットしました。

 最高です。
 使いやすくカスタマイズしやすく、しかもログの保存さえ、メールソフト内とは別にしてくれて、ある程度たまると自動的に送ってもらうこともできるわけです。
 ああ、よかった★

 にしても。
 ご自分のサイトを、しっかりと楽しんで運営しておられるかたは、とても幸せだろうと思う。少しくらいイヤなことがあったりはするとしても、そんなことは「まあいいや」と気にせずいられるくらい、基本的に楽しいなら。
 私もそうだけど(笑

 サイト運営でゼニはもらってない。
 でも、「私」のものに触れて楽しいという気持ちを送ってくれれば、それは代価の一つ。お金じゃないだけで。
 楽しいことの発信地であり、そしてその返礼として、関わった人からも楽しいものをもらい、共有してより楽しくなっていく。これは素晴らしい良循環。
 たぶんに管理人の人柄とか性格というものもあるだろうから、どうすればそうなるとは決して言えないけれど、せめて私の好きな管理人さんくらい、ヤなことより楽しいことを、ご自分のサイトの中でたくさん味わってほしいなと思うのであった。
 成功しているようで、なによりです。「そうか〜」と私ものほほんとしたいい気分になれました。上記危うかったメールの主、この巣、最古参組のお一方(笑



2004年12月8日(水)

 シャンパンのセットをもらった。
 セットになってるんじゃ廉価品だろうなと思ったら、思ったら!
 ド○○○入っとやないけ!?
 ひゃほーぅ!!

 ところで。
 今日のおかんの晩御飯話。
 お好み焼きだった。
 さっくり感などはもともと期待しないけれど、たまにとんでもない組み合わせの具が入っているので、博打要素の高い料理である。
 定番は豚肉。
 今日はさて、とどきどきしながら切ってみたら。

 イカリングが出てきた……。

 エビも入っていたから、シーフードなつもりなんだろう。
 でも、でもさ……っT□T
 しかも豚肉まで入ってるってどーゆーことよっ〒皿〒
 いっぺんうちのおかんは、お好み焼き屋に連れて行かんとならんな、これ。



2004年12月9日(木)

 体験版で「九龍学園」と「バンピートロット」をやる(これも数日前

 九龍はキャラやストーリーは面白そうだけど、テンポが悪い。幾久しくAVGなんてやってなかったんで、タラタラ出てくる台詞読むのが。つまり、これはゲームが面白いかどうかという以前に、私の嗜好の問題。
 だとしても、いちいち右向いたり左向いたりして会話したり、テレビアニメふうに一話ごとにOPやCM前のカットが入ったりというのもウザ。
 ゲームとして面白くても、私にはやはりやれないなと思った。
 戦闘も地味だし。

 「バンピー」は、面白そうなんだけど、声優が棒読みで台無し。オフィシャルのイラストを完璧無視したポリゴンキャラもどうかと。キャラのモーションが終わるまで次の台詞が出なかったり、台詞も、ちゃんと聞き取らせるためにゆっくり喋ってるつもりなのかもしれないけど、間延びしている。テキストも読むのが早い人間はやたらと待たされるてイラつく。
 あと最大の問題は、3D酔い。
 トロットビークル動かしたりするのは楽しいし、できることもいろいろあって、選択肢の選び方次第で展開が変わるらしいというのもいいけど、これは30分と続けてプレイできそうもない。
 なんつーか、私的にはダメだなコレ。



2004年12月10日(金)

 引きこもり。
 これを、不健全な精神状態ゆえのもののように書いてあったのを見た。
 私は、違うと思う。

 引きこもれるならまだマシだと思うのだ。
 それを実行できる勇気というか思い切りと、それを仕方ないとかあるいは不服に思いつつも許容してくれる環境があれば。
 本当はもう学校とか会社なんか行きたくなくて、ものすごくつらくて、でも、サボれない休めない。ホントにホントにつらいのに、それは悪いことだと思って自分を守ってあげられない。そしてまた、そういうつらさとか苦しさを「甘え」と言い捨てて認めてやらない家庭。
 こっちのほうがよっぽど不健全で心身に悪い気がする。
 もう知らない、と未来を一時期見ないことにしてしまう無鉄砲さは、時に裏目に出るかもしれないが、一概に悪いとも決して言えないと思う。そこで自分を守ってやることで、なにか見つかることだってないとは言えない。
 そういう態度は、社会的には正しくないだろう。でも、間違うこと自体が悪いのではないはず。間違いを、ただなんでもないゴミ、無駄にしかできなかったらまずいだけで。間違ったことはしたけれど、そこからちゃんと得るものがあれば、単純に責めていいものでもない。特に取り返しがつくものならば。

 人間、小さい時から適度に、小さな悪いことはやって育つべきかと思うこともある。
 入ってはいけないと言われる危ない場所に入るとか、親との約束を破るとか、学校をサボるとか。
 ちょっとした悪いこと、叱って「もう仕方ないなぁ」と言えば済む程度の悪さをちゃんとしていれば、そこでガス抜きができるし、この程度の悪いことというのもさして面白いわけでもない、単なる気晴らしでしかないと分かる。でも、気晴らしにはなっている。
 真面目に、正直に、律儀にしか生きられない人が、ストレス溜め込んで大爆発したり自滅方向に走りやすいとすると、ガス抜きはしてもいいものだと思ってる人間のほうが、結局は小さなガス抜きだけで健康でいられることになる。
 些細な悪いことを「こんなことは絶対にしちゃダメだ」と抑えつけて自分にムチ打つより、「もーヤだ〜っ、ポイ」と少しだけサボッて一息ついたほうが、体にいいだろう。
 この切り替えを、そして限度の見定めをちゃんとできるように、育ててあげるほうがいいんじゃないかと。

 一番いいのは、引きこもらなくても楽しく生きていけること。それは確かだけど、引きこもりたくても引きこもることのできない子のほうが、よっぽど可哀想で不健全な生活をしているんだと、私は思うのであった。



2004年12月11日(土)

 「ナツノクモ」いいねぇ。
 篠房六郎です。
 動物園編も一段落ついた感じで。
 コミックスでしか読んでいないので、今どうなっているのかは知らないんだけど。

 極めてバーチャルリアリティ度の高い、オンラインゲーム。
 そこにあるものは、虚偽。
 キャラクターを作り、時にはリアルとは異なる自分を徹底して演じて生きている。
 バカバカしいと言えばそれまでなんだろうけど、その虚偽を生み出しているのは、まぎれもない真実。
 何故そんな嘘をつくのか、その理由は真実極まりない。

 「ミカオ」という老婆のキャラクターを演じている老婆が、この動物園編にいる。
 元気で豪胆で磊落で頼りになるばあちゃん、ミカオ。
 でも実際の、リアルのプレイヤーは、どうやら本当は病気で寝たきりに等し
い。語られることが嘘か本当かは分からないけれど、ろくに動くこともできなくなった、リアルでは気の弱いばあさんが、ゲームの中でミカオとして生きている。
 リアルの自分には決して堂々と語ることのできない理想でも、ゲームの中の強い自分なら堂々と語れること。
 私にはよく分かる。ザレにも書いているが、実績の伴わない机上の空論に等しい理想に、断言はできないのだ。でももし、ゲームの中でそんな理想を実践できれば、断言することができるようになる。
 現実にはない勇気や覚悟を、ゲームの世界でなら発揮できるとすれば。

 虚偽かもしれない。
 けれど、真実でもある。
 リアルでは気弱な老婆の、ゲームの中のミカオ。
 偽善者とか嘘つきだとは思わない。
 それもまた、「本当はこうなりたかった、こうしてあげたかった。それができる自分であれば、なったのに、してあげたのに」という真実の自分。
 虚偽かもしれなくても、それは真実の影。
 だから、語られる言葉が心を打つことだってある。

 分かりやすくもないし、なにがなにやらと思うことがないとも言えないけど、やっぱりこの人のマンガは好きだ。



2004年12月12日(日)

 先日ほざいてたジョシュ・グローバン。
 ……クラシックのところにあったTT
 あのなぁ……なんつーかなぁ……。
 某店の音楽認識の狭さというさわびしさというか貧しさというかいい加減さというか、つくづくそういうものにげんなりしたよ自分の仕事場だけどさ。
 「こんなものがハードロックかよ!? こんなんただのポッブスだろ!?」とか「これでパンクっていうのかよ!?」とかいろいろと日頃から疑問もあるが(それは各バンドなどのジャンルの名乗り方自体にも問題がある)、それにしたって……。
 可哀想に。たしかにオペラティックな声だけど、歌は決して声楽曲なわけではない。もちろんそれも歌ってるけどさ。それこそ声の癒しとしてポップスの一種として推せば、声自体がきれいで歌が上手いんだから。もっと売れる。
 デビュー前にセリーヌ・ディオンとかララ・ファビアンと一緒に歌ってるとかで、クラシカルな素地がある人たちではあるけど、ポップスとして大ヒットしてもおかしくない気配なのに。ちなみに私はララも大好きなので(「ララ・ファビアン」という名前そのもののアルバムが一番好きだ。ジャネットとかセリーヌとかよりも個人的にはいい)、ぜひその曲を聞きたかった……っ。

 ともあれ、名前と同じタイトルの1stだけは店にあったので買ってきた。2ndアルバムは注文中。
 イタリア語とかスペイン語とかでも歌ってる。曲もしっとりとしたきれいなバラードとかが多いので、これは音量はさほど上げず、質のいいヘッドフォンでぼへーっと聞きたいタイプ。
 あー和む……。

 にしても、これでレコーディング当時二十歳だとか。
 すごいよなぁ。
 世界の三大テノール(パバロッテイとか)に比べると「朗々」さは低いけど、その分ソフトでこれはこれでとても良い。
 声楽曲やオペラは好きなので、D=F=ディースカウの歌う「冬の旅」もお気に入りの一枚だけど、声だけ問題にしたら、今のところジョシュが男性ボーカルでは一番かも。
 ちなみにこの「冬の旅」には、ものすごい音量で聞いてると一ヶ所、たまにぞくっと来るところがある。
 話は完璧に逸れるが、たまにそういう変な(?)曲に出会う。
 意外すぎるので名前は出さないが、某ロックバンドの某曲を、やはりものすごい音量でかけると、目の前に白い……なんというか、スクリーントーンとかで点描の楕円形が宙に漂ってたりする、ああいう幻覚が見えたことがある。今はどうか知らないが、一度は確実に、見た。その後も何度か、ふっと意識の焦点が現実からそういう感覚の世界にシフトしたことが。
 どんな音楽も大音量で聞いたほうが、とは思わない。ことにこのジョシュの1stは、音量あげたらちっとも良くなかった。耳に心地好い音量が、やはりベストなのだ。



2004年12月13日(月)

 DQ8を借りた★
 買ったけどプレイする時間がない、という友人から貸してもらった。内容的なネタバレはいっさいしないけれど、ホントにちょこっと。

 面白いですよ。
 面白いと思います。
 先も気になります。
 でも。
 ただそれだけでもあります、今のところ、私にとっては。

 熱く熱く、「これいいよ、みんなもやってほしいよなぁ」と語れるところは微塵もありません。
 大作。
 でも名作からは程遠い。
 それが、私の評価ですな。



2004年12月14日(火)

 もう直したが、昨日分の冒頭で「DQ」と打ってた……。
 まだ出てねーっつーの!

 まあ、借りてるものなので、早く返すために延々やってます。
 闇の遺跡でいっぺん殺されてきました。
 レベル足りないっぽ……。
 装備も貧弱だしなぁ。
 でもレベル上げもお金かせぐのも面倒なんだよなぁ。
 はぐれメタルでも狩りにいこうか……。



2004年12月15日(水)

 まだやってますDQ8。
 今度は少し先走りすぎたのか、某鳥さんにあっさり殺されました。単発ダメージ180で、一度につき二回攻撃、しかもライデイン使ってくるのはやめてけれ〜TT
 倒さずに何ターンかこらえればいいのか?とか穿ったことを自然に考えてしまうRPG慣れしすぎた私です。
 ゴルドとか砂漠のほう先に行くべきだったんだろーか……。
 相変わらず装備は、たまたま金ができていれば買い換えるくらいなので、現地に売ってるものより2〜1ランクは下のもののままだったり。
 ともあれ、一度戻って行けるところ行ってみよう。法皇に会えないのかも気になるしなぁ。

 ここからストーリーに関するバレがあるので白。内容は、とある女性キャラに関する真っ黒なことなので気おつけよお。
 海賊の洞窟行った時に思ったこと。
 この女八つ裂きにしてやりてぇ
 っつーかおまえなんにも仕掛け解かずに、全部こっち任せかよ!?みたいなさー。まんまと、ステキなキャプテン・クロウ様に(DQ8内でやっとこさ初めてであったかっこいい男。もう亡霊だなんてひどいよぅTT)ぶっ飛ばされてスカっとしましたがな。
 むしろあのまま手足バラバラの細切れに、ゆっくりと切り刻みつつ殺してみたいねあの女。……ゲームのNPCに素でここまでムカついたのは初めてかもしれないってくらいに嫌いだ。一寸刻みにして自分の傲慢さと無力さ思い知らせてやりてぇよまったく。ビーナスの涙とりにいったあたりでは「ありがち」なだけだったんだけどな。
 たまにこういう、口ばっかりで他人を動かして横からかすめとるタイプのキャラはいるけど、ゲルダほど愛嬌もなければかわいげもなく、さりとて突き抜けた悪人でもなく、してやられた、という爽快感もないというイヤラシイだけのキャラは今まで見たことがないぞ。

 今日はDQしかしてませんでした。


Made with Shibayan Diary