烏の足跡



2004年4月1日(木)

少し前の話

 家のすぐ近所で、自殺事件があった。
 そのことを倫理だのなんだので云々する気はない。
 ただ、「なんでそんなことをするのかまったく分からない」としか言わないうちの親は、私とは完全に違い感覚で生きているんだろうな、と思った。
 私が思うのは、死にたいと思ったりするのはそう珍しくないとして、本当にその一線を踏み越えるのは、決して簡単ではない。死にたいと思うほど簡単なことではない。恐怖とか不安とか躊躇いとか、様々なものが去来しただろうに、いったいなにがその人の背を押して、最後の一歩を踏み出させてしまったのだろうか、ということだ。
 まあ、これは一般的な感想ではないと思うけど。

 魔がさしたような一瞬の意識の空白で、 境界線を踏み越えてしまうこともある。
 激情に駆られた勢いで突っ走ってしまうこともある。
 理詰めで自分の背後の道を崩すようにして、追い込んでいく方法もある。
 予想される苦痛と苦悶への恐怖と不安を、なんらかの形で振り払わないことには、そうそう飛び込めない「場所」だ。

 なにがあって、なにを思ってその方法をとったのか。
 そうするしかない、とまで思いつめてしまったとすれば、何故なのか。
 ココロの重荷を、誰かに一緒に支えてもらうことはできなかったのか。

 死を選ぶ心境は、孤独だ。
 誰かがいる、と他人の存在を感じていれば、そうそう死ねはしない。
 もう誰もいない、と錯覚でもしないことには、おさらばできない。誰もいない、誰も助けてくれない、誰も頼らせてくれない、誰も分かろうとしてくれない、誰も誰も誰も。
 それとも、誰にも頼ってはいけない、自分でなんとかしなければならない、と頑ななまでに真面目なのかも、しれない。そして一人では抱えきれず、押しつぶされるのか。

 以前、バイトの同僚だったコの自殺についてこのザレで触れているが、そのことも考え合わせて、自殺者の最後の心境を思う。
 もしかすると、たとえば赤の他人の私でもいい、その時そこにいて、「よ、どうしたの?」とでも笑って尋ねれば、すべてをぶちまけて楽になれたのかもしれない。そうすれば、明日に希望が持てたのかもしれない。



2004年4月7日(水)

 久々に更新。
 つか、ぎりぎり。
 ここのところうちにすら帰ってませんでした(死
 ぽそぽそとメモなどに書き溜めておいたのを、寝りゃあいいのに書いてみた。
 最近鉄息子が愛しいらしい。



2004年4月8日(木)

 鉄息子と、周囲の人たち。
 パパ二人はほっといて。
 書いててユーサムかっけー!!とか思ってる自分がどうしようもない。
 つかかっこいいんだよ、ユーサムは。
 おやじバンザイ!
 ハイル・オヤジ!!

 レイヴンとの『TWO HANDS』書いてる時も、ユーサムかっけー、と思いっぱなしで楽しかったが、アズールとの話も楽しい。
 いぶし銀だよ、いぶし銀。

 そりゃまあ、ものすごい戦闘してくれるタイランとかレイヴンとか、スタイリッシュに組み合わせようとかアホなこと考えてるレイマートリオとかもかっこいいと思えばこそ書いてるけど、ユーサムの「かっこいい」とはちょっと違う。
 なんというか……ユーサムは特殊性のあまりない存在のはずだから、かっこいいのだ。
 量産型ということにしているんだが、そのくせに、独自の発展を遂げつつ生き残って、ちょっとやそっとじゃ辿り着けない境地と腕前を持ってる。
 最初っから強く作られてる連中とか、天才と呼ばれるようなベータとは違う。
 そしてまた、ユーサム自身が自分を「特別」とも「特殊」とも思ってなくて、それでも「ワシはこういうふうに戦う=生きる」みたいなのがある。
 タイラントとかのはヒーロー性というか、「そう作られてしまった以上はこう生きる他なかった」的なお涙頂戴混じりなところがあって。
 ものごっつい冷静な目で見ると、なんか自己陶酔してるようなところがあるわけで。ラッシュなんかそれが一番強いし。いやまあ、それはそれで分かりやすいドラマなんだし、私も好きなんだけど。
 そういうのがない、地に足をつけて一歩一歩、踏み固めて生きてきた男の生き様というか、それが淡々とさりげなく、一見は他愛もない人生のようで、実はものすごい。
 そこがユーサムのかっこいいところ。
 たまらんね、これは。



2004年4月9日(金)

 ビールの話。
 酒はいろいろと飲むが、ビールは好きじゃない。美味いと思ったことがない。
 それでも、手軽で安価なために、水代わりに、喉を湿らせるために飲むことはある。
 それでもやっぱり、缶は不味い。缶自体の味がする気がしてならない。

 そんな話をすると、「おまえの舌は敏感なのか鈍感なのかよー分からん」といわれることもある。
 あんまり美味い不味いに敏感じゃなくて、人がどーかなというものも、普通に「不味くない」と思って食べていたりする一方、変に細かい味の違いにうるさいとのことだ。

 しかしそんな私の最近の定番夜食は……といっても、ここ一週間ほどはそんなものを作る暇も食う暇もなかったが、ともあれ、ツナパスタ。
 たまねぎ切って、パスタゆでて、ツナ缶半分。
 たまねぎ炒めて、パスタ入れて炒めて、醤油は小匙で二杯分くらいか? まあテキトーにかけて炒めて、ツナぽん。混ぜ混ぜ。
 大根おろしがあるといいが、おろすのが面倒だとこのままいく。ちょっと寂しいなと思ったら、たまたま味付け海苔があったので、適当にもんでふりかけてみる。

 冷蔵庫に合挽き肉があったので、残ったたまねぎをみじん切りにして、ピーマンも細かめに切って、それらと一緒に炒め炒め。味付けは面倒なので、焼肉のたれ。変にあれこれ入れて調味するより、手軽で簡単。

 なお、野菜炒めなどには、油を使わず、そのかわりにマヨネーズを使ってやると、それなりに面白いものができる。
 とかなんとか、こういう雑飯としか言いようのないメニューでも、てきとーに紹介したコーナーでも作ろうかねぇ、暇ができたら(死



2004年4月10日(土)

<アップから36時間経過したので消去>

 こういう問題は、「今」で批評しても仕方ない。
 それでも、キーワードを一つ決めて徹底してそれによって評する、という手法で、一つのくっきりした鏡は置いた。
 しかし、それは「一部しか見せないことで全体像をまず間違いなく歪ませる」という現象も巻き起こすので、「真実ではない」として、一日半の命に定めておいた。

 二日後に、別のキ―ワードをいくつか列挙しておく。



2004年4月11日(日)

 いろいろなゲームの話。

・DQ5
 更にぼちぼち進めてみる。それはそれとして、DQにはドラマがない、という話を聞いた。
 まあ……3なんていきなり、「16歳になったから旅立ちましょう、アナタは勇者の息子だから勇者です」だ。そんな「自分」を自分なりに想像してこそのRP・Gだとはいえ、それで感情移入できるとしたら、よっぽど友達いないんじゃな(以下自粛
 FFのように、RP要素なんかカケラほどもなくなって、別志向のゲームとして面白い傑作になることを、DQには目指してほしくない、とは思う。あくまでもRPGであってほしい、と。
 けれどもう少し、「自分」を作り上げるための補助的なシナリオや要素を入れて欲しいというのはある。
 コーエーのジルオールが私は好きだが、あれは「主人公のスタート地点=それまでの暮らし」を選ぶことができたし、スタートから一連のイベントで、それをある程度うかがうことができた。そういうガイドラインがあれば、そういう環境の中でどういうふうに育ちどういうふうに考えているか、と、「自分」を投影することもしやすくなるし、「キャラクター」を想像するのも容易になる。
 ただ、簡単に「ドラマがない」と感じてしまうとしたら、それは、スタートはともかくとして、そこからつむがれていく点と点の物語の合間を、自分で埋める想像力がない、というだけである可能性もあるとは思うのであった。

・マニアクス
 仲魔が強いから、主人公の持ってるスキルは補助系ばっかりになりつつある(汗
 フォッグブレス・雄叫び・タルカジャ・マカカジャあたりしか使ってないよずっと!
 物理攻撃が効くボス戦には、「貫通」&「煌天の会心」を持ってるシヴァたまとトールちゃんに、補助系の充実したメロンちゃんを突っ込んで、鬼のように殴り殺す常。
 ギリメカラ戦にはブブ様入れたけどね〜。
 今回はヨスガに肩入れしてさっくり進めてる。一応メノラーも集めたけど、アマラ深界は2カルパクリアしたところまででストップ中。ダンテにも再会すらしてない。このまま議事堂突破してクリアしようかな〜。

・PSO
 まあ……マグを残してほしかった、とよく言われていたけど、たしかにそうだ(T□T
 それでも、その状態を想定してLV90のFOnmを移動させたわけで。素マグつけて防具もフレームのままでいきなりULT坑道に突っ込ませ、TPきれたら帰還して病院へGO。いやー、ニューマンってTP自動回復するからいいねぇ。使い切っても少しぼーっとしてれば、パイプ出す分くらいすぐ回復する。
 坑道なら麻痺ることもないし、ほとんどギフォしか使わなくていいからラクチン。
 奴にマグ三つ、パワー&DEX、DEX&パワー、マインド特化で育てさせつつ、てくてくと坑道を巡り続けさせてる。マグさえ育ちきれば、パワー全振りのRAmlとか、マテだけ食わせたもののLV3でしかないHUctとかが、マトモに活躍できるようになる……。
 しかし、パワー型マグにはマイラがほしい、と思うと、一匹、うちのメンバーではマイラを覚えさせられないヤツがいて、放置中。今度オンでUにマドゥにしてもらわねば。
 ともあれ、コンバート第一陣はそんな具合にして育て中。
 第二陣には、鉄坊やがいる。アズール(HUct)、メリッサ(HUcl)、エリーザ(HUnl)、シャナ(FOnl)が第二陣の予定。……なんかハンターばっかだな(汗
 コンバートする八人中、四人までハンターってどうよ? HUclは単体接近武器の性能が面白いからなぁ。うーむ、HUnlを消してRAmrでも作ろうか。それならH:R:Fが3:2:3になる。
 つーか、今までに何人かHUnl作ってるけど、マトモにULT行けるくらいまで動かしたことがないなぁ(死
 RAct、RAclでもいいんだけど、マテの使用限界数が低いのと補助テク使えないのと考えると、LV180とかにしない限り、絶対的にヒューマンのほうが強いんだもんなぁ。



2004年4月12日(月)

 錯綜してるなぁ。
 伝えられる情報は、真実とは限らない、ということの端的な例示でもある。
 なに、真偽などどう転ぼうと、どうなっていくか、その動きから得られるものもあるだろう。



2004年4月13日(火)

 ドラクエ5。
 フラフラと天空城まで辿り着いた。サラボナのブオーンにえらくてこずったものの、以後の太陽のマントとか天空城への道とかは、無問題で。
 そこまで来て、天空城の中に探索してない部屋があることに気付かず、行き詰まった(死
 天空城でしか行けない塔はあるけど、なんだか入れないし……と仕方ないので、4万Gほど引き出してカジノへ行った。

 お金はまた稼げばいいや、と全額コインに変換し、スロットスロット。
 まずは、10コインスロットで2000枚を8000枚程度にまで増やす。なにせりセットのきく人生だから、もともと手元にあったのより大きく増えることがあればセーブ。コインがなくなったらリセット、ということができる。それでちまちま人生にリセットかけていた結果。
 それだけ稼いだら、100コインスロットへGO。ここでもやっぱり、リセット人生。比較的ベル3つがそろいやすいので、無事に3万枚くらいまでは利殖(←違います)する。
 そこで何度目かのリスター人生中。
 ベルが5つ、7が3つ、スイカが3つ、同時にそろうというバカげた目が出た。
 3ラインあって、1ラインごとに300枚ずつ、合計900枚かけて回してるんだが、それが一気に33万枚に増殖……。
 おかげでメタルキングの剣とキラーピアスとグリンガムの鞭が一個ずつもらえた★
 でも、グリンガムは装備できるキャラが娘しかいないパーティだし、キラーピアスもそうだし(てっきり装飾品で、装備すれば誰でも二回攻撃だと思ってた。ダ・マ・サ・レ・タ)、なんか微妙。
 メタルキングの剣は、スライムナイトとかゴーレムとかピピンとか、スタメンに入れた奴に回して持たせてる。
 はあ……やっぱちいさなメダル35枚だか集めて、はやぶさの剣もらおっと……。

 ともあれ、そんなことした後でまたふらふらと天空城の中を歩いていたら、世界樹の苗木としずく、フックつきロープを手に入れた。
 なーんだ、これがあったのかー、とのほほんとマスタードラゴンの塔へ。ここまでで暇潰しにレベル上げたりしてたので、主人公がLV40。ずーっと連れてるスライムナイトもLV39くらい。他のメインメンバーは、もっぱらゴーレムとホークブリザード。息子と娘は補助系呪文はおいしいが、いまいち使い勝手が……。魔法使い系はMP回復アイテムが潤沢にないと使う気になれない私。息子はゴーレムとかと比べると弱いしなぁ。
 ともあれ、ドラゴンのいる塔もクリアして、ようやく神殿に辿り着いた。マーサに化けてた神官は倒したが、その先のダンジョンで、たぶんどっかみとおしているんだろう。先に進めなくなっている現在。
 このあたりでまたドラゴンの塔に戻って、お金とEXPと落としてくれるアイテム稼いでこようかなー……。



2004年4月14日(水)

 鉄息子にファンができたらしい。
 まあ、人の趣味の広さは、触れるほどに楽しいし新しい世界が広がるので、とてもありがたい。
 しかし……BGを初めて聞いた時も驚いたし、どうすればカラむんだ!?と思ったものの、今では「ありうるっしょ」とか思ってるし「裏」に存在してるし(滅
 でも、AGはどうなんだろう……(滝汗

 まあ、これは私のキャラ同士だから、なにがどうなろうと「プレイヤーさん」の顔色うかがう必要がないだけ楽だ。
 ……鉄とマンか……。
 何故そうなるか、の問題さえクリアすれば、させること自体は、書き手として面白いかも。どうするのか、どういうようになるのかが。
 いずれなんか思いついたら、「裏」にでもアップしてみます(←私信



2004年4月15日(木)

 たまに議論とかを傍聴する。
 というか、一応は出席者というか巻き込まれ的に発言してもいい立場なんだが、たいていそういう時には、聞く側に回らせてもらう。
 聞いていて思うのは、結局全員、自分の意見を「正しい」として通したいんだな、ということだから。

 世の中に、絶対的に「正しい」ことなんてなにもない。……と思えば、自分の意見もその一つ。
 しかしそう思っていても、うかつに口にすれば、ほかの人をそれに従わせようとする気配が出てきてしまうことは、自覚している。
 だから、言わないほうを選ぶ。

 コソリと或るSSで書いているが、人は人に意見する時、「自分ならこうする」を相手に押し付けることになりやすい。その人の特性とか性分とかまで考えて、「貴方はこうしたほうがいい」ということではないことがほとんどだ。
 それならば、「自分はこうする」と自分の場合を例示して、「貴方はどうする?」と問い掛ける余裕を持ちたい。本当のアドバイスは、その上で、その人がそうした場合どうかを考えながら、していくものだろう。
 ……と思わんでもないわけで。

 大学生と一緒に仕事していることが多いので、就職とかの悩みや不安もよく聞く。
 きちんと就職活動してできるだけ早く会社に入って……、というのもありだろう。
 少しくらいスタートが遅れてもいいから、自分が本当に頑張れる仕事を探して、雇ってもらえるまでトライする、というのもありだろう。
 結局は、どうすることで自分が充足できるかでしかない。
 私が思ったのは、ただ闇雲に不安になったり投げ捨てたりする前に、自分はどういう人生を送りたいかのビジョンを見つけることじゃないか、だった。そういう「目標」がはっきりして初めて、そのためにすべきこと、してはいけないことも見えてくるんだから。
 まあ、それが分からないままでも、なんとなくでも生存はできるし、案外それも、幸福なのかもしれないとは思うから、やはりなにも言わないんだけどね。


Made with Shibayan Diary