烏の足跡



2003年11月16日(日)

 夜10時に出勤。
 帰ってきたのは、朝の9時。
 その間延々と、本の移動や棚の分解、組み立てといった重労働。
 しかしまあ、私はいい。問題は、学生さん。朝8時から学校で、また夜6時からバイトだったりする人がいる。カワイソウニ……。

 それはそれとして。
 怒鳴らずに注意しても、「あ、しまったな」とちゃんと分かる連中ばっかり揃っているところに、何故怒鳴る必要があるのか。
 全員、怖がっていたり申し訳なく思っているというより、白けたムードになっていた。
 まったく、バカバカしい。
 プレッシャーや責任感など、様々なもので精神的につらいのは分かるが、それを飲み込むのが店長の器だろう。
 もっとも、怒りっぱなしではないだけ、よっぽど出来た人だとは思う。
 個人的に嫌いな人ではないから、もっとでかくなってほしいと思わずにはいられない。

 店舗の運営に本気で取り組んでいるというならばなおのこと。
 人は、自分の器に盛れるだけのことしかできないんだから。
 自分の器がでかくなければ、どんなに本気でやったところで、高が知れてしまう。入りきらなくて零れるか、器が割れるだけだ。



2003年11月17日(月)

 ほしいものがあったら、一週間待つ。
 それでもまだほしかったら買う。
 そうすれば、無駄遣いは半分近くおさえられる、という。
 同様に、なにか感情的な判断をしそうになったら、三日待つ。たとえば、今付き合っている彼女・彼氏に別れ話をするかどうか、といったことだ。
 その瞬間には「もうイヤ、別れてやる!」と衝動的になってもちょっと待って、三日後もやはりそうしたい、そうすべきだと思ったら、はじめて実行してみればいい。
 そうすれば、短慮による後悔は半分以下になる。

 昨日分にも通じるんだが、カッとなることは誰にでもあるとして、ほんの少しでもまだ理性があるならば、「本当にそうしていいのか?」「他にやりようはないか?」と己に問い掛けて10秒待つだけで、かなり違ってくる。
 無論、即断が必要なこともあるだろうが、それほどの即断が必要になることなど、普通の人生ではめったにない。
 たいがいは、やってもやらなくても構わないこと、であることがほとんどで、どちらを選択したかによって人生が激変するようなことなど、かなりレアだろう。そういう生き方をそもそも選んでいるのでないかぎり、まずないと言ってもいい。



2003年11月18日(火)

 根本的にポジテイブな人は、たまにネガになったって、ポジティブにしか考えないわけで。
 ネガティブになることだってあっていじゃん、少し沈めばけっこう気が済むもんだし、ってくらいにしか思わない。

 ネガティブな人とポジティブな人と、どうして分かれてしまうのか。
 そんなことを考えてみた。
 たぶん、行動力の差なんじゃないかという気がした。
 問題が起こったり、まずい未来が予見されたり、今やってることがうまくいかなかったりする時、「なんとかしよう」と行動を開始できれば、たぶんポジ派だ。「なんとかしよう、なんとかなるかもしんないんだから」というのは充分ポジだ。「なんとかなるに決まってる」はちょっとポジすぎというか、これは楽観という言葉に近い。現実的に具体的に解決の見通しが立っているならばともかく、まだなんにもする前からこんなことを思ってるのは、ポジってよりパア?(ぉぃ
 ネガ派は、悪いことを予想したりうまくいかないことを嘆いたり、まずかったことをいつまでも思い出すだけで、なにもしない。するのは「嘆く」「愚痴る」「落ち込む」だけだ。こういうものは、今回の場合「行動力」には入れない。
 「なんとかなるさ」と解決するのを待ち受ける時でさえ、「結果を受け止める」という行動力が生じる。むしろ、出てきた結果に応じてなんかやりゃいいだろ、と思えれば、待つことは多少不安でも、腹は決まるもの。
 ネガ派は、結果を受け止めるのではなくただそれに叩き伏せられて、なにもせずにダウンしていることを選ぶようなものだろう。

 とかなんとか考えてみると、ふと、「ああ、ネガティブな人って、要するに怠け者なんじゃないの?」という結論に到った。
 「怖がり」というのも考えていたが、それよりやっぱり怠け者な気もする。
 怖がりの場合、どんなに怖がってたって、怖い結果になってしまうこともある。その時、怖い怖いと思いながらも、逃れようともがくことができる。こんなんヤだよ〜っ、と行動開始することもありそうだ。
 怠け者は、怖いのも痛いのもイヤなんだけど、なにかする労力を使うことのほうがもっとイヤで、ずっとそこにいる。

 生きていく上で、良い・悪いはないと思う。
 どちらのほうがその個体にとって、生存しやすいか、ということなのかもしれないし。
 性分として怠け者なら、無理に行動しようとしたってやる気もなく、やる気がなければパワーだって出し切れず、下手に足掻いたがためにかえって悪いことにだってなりかねない。
 坂道に、丸い岩の塊があるとして、それを押し上げることは不可能ではないとした時、性分が積極的で活力に溢れているならば、よっしゃやったるか!と思いっきり踏ん張れる。けっこう簡単に、押し上げられてしまう。性分が無気力だと、どうせ無理だろうという頭があるし、気が乗らないもんだから、力だって入らない。それで結果、触らなけりゃ良かったものに触って、押しつぶされることになりかねない。
 そういうことだ。
 だから、ネガティブな人は無理にポジティブになろうとしたって、ろくなことはないのかもしれない。それよりむしろ、ネガティブな自分とうまく付き合う方法を探すほうが、より快適に生きられるんじゃないだろうか。



2003年11月19日(水)

 某肉屋のあつあつのカニクリームコロッケ。
 某ラーメン屋の揚げたての春巻き。
 某軽食店のホワイトソーススパゲティに、某中華料理店の野菜スープ。
 取り合わせとしては妙だが、こういう組み合わせで食事したひ……。

 スーパーの出来あい品なんかじゃなくってね。
 やっぱサクサク衣のパリバリ皮のがいいわけで。
 しかしまあ、全部揃えても2000円もしないあたり、ずいぶんと安上がりにリッチな気分になれる私。
 一度付き合いでン万円という価格の料理を食べたことあるけど、別に美味いとも思わなかったんだよなぁ。
 やっぱ、日頃から口に馴染んだ味に、ちょっとなにかが加わった程度が、一番美味に感じられるのかもしれない。



2003年11月20日(木)

 高橋克彦氏の「京伝怪異帖」(上・下:講談社文庫)を読んだ。といっても数日前なんだけど。
 高橋氏は実在の人物を巧みに関わらせた面白い時代小説をいくつも書いている。そうでない作品にも好きなものの多いお気に入りの作家さんの一人だ。
 平賀源内、山東京伝、田沼意次、蔦重なんてメンバーが出てくるなら、まさに丁度この頃の江戸が好きな私としては読まずにはいられないわけで。
 面白いと言えば面白く、時間を無駄にしたとは思わない作品だったが、氏のほかの作品ほどの爽快感やカタルシス、美味しさは感じられなかった。なんというか、盛り上がり方が今ひとつ小ぢんまりとしているような感じ?
 もう少し強い押しがほしかったなぁ。

 で、今はバーリー・ヒューガート氏の「鳥姫伝」からはじまる三部作を読んでいる。
 これがまた、文章などをいえばどうにも脈絡が掴み難かったりして、これは英語の段階からそうなのか、訳者が苦心惨憺した結果なのか。
 しかし、細かいところなど読解せずとも読ませてしまう異彩と独自性はある小説で、寝る前に少しずつ読み進めていって、とりあえず一冊目を読み終わった時には、素直に「さぁ、次は二作目だ」と思えた。

 中国古典文学というとまずあげられるのが三国志や水滸伝だが、実際にはいろんなネタが転がっている。
 実は、その辺のをじっくりと読み込んでみたいとは常々思っているのだが、図書館は探すのが面倒で(爆
 しかも、大全集とかになった日にゃ、買おうったって手が出ない金額。
 でも、三巻目の解説なんかで並んでいる書名を見ると、これは知ってるなぁというもの以外にも面白そうなのが山ほどあって、こらえられなくなる。

 一方では日本の古典も読み返したくなる始末。
 中学とか高校の授業なんかで徒然草だの源氏物語だのなんだのと習うが、あれは読み下しがメインで物語の面白さを時代背景なんかと関わらせて学ばせるようなものじゃない。授業で読まされたってちっとも面白くない。
 むしろ、良い現代語訳で純粋に読み物として、そこに表されているものを読み取る教材にしたほうがいいんじゃないかという気もするくらいで。
 そういや大学で、そんなもんの単位なんてとらなくてもいいのに百人一首なんか扱ってる講義に首突っ込んだこともあったっけなぁ。あれは面白かったなぁ。れっきとした日本古典文学の学科の人には文字とかも判読させてたけど、部外者で首突っ込んでるだけの私は免除で、それだけに、書かれている内容の解釈だけに集中できた。
 教授も気さくで大らかな人で、珍しくサボりもせずにちゃんと出て、苦痛じゃなかった覚えがある。

 学校の授業の大半って、せっかく面白いものをつまらなく見せるプロフェッショナルだよネ?
 本当の教養が、学びたいと思う意思によって身につくものならば、内容を叩き込むことより、興味を持たせる教え方をしなければならないようにも思うんだが、……まあ、無理な話か。それこそ受験に関わらない私塾ででもないかぎり。



2003年11月21日(金)

 久々にハイテンション。バイトの休みに合わせてこれで三日寝ていない。
 日々更新どころか、一日に数度更新するために、更新履歴に時間を入れていたあの頃のノリ。
 geo、あるいはcoolに移転してからのここしか知らない人は初耳だろうけれど、my roomにあった時はそうだったんですヨ。調子いいと一日に二度、三度追加するとゆーアホっぷりで。

 寝てない、とかいうと「大丈夫?」と心配してくださるかたがいるが、むしろ必要ないのに寝る理由が私には分からないというんだから、たぶん人類から足踏み外しつつある。
 眠気を感じるとか、疲れているとか、病気でダルいとか、こういう時は寝ればいいけど、眠気も感じないしやりたいことあるし体力も気力もあるなら、何故に寝なければならぬぞや?
 ……いやまあ、その時は良くてもあとで大変だろうって? 
 それがそうでもないからやってんだったりするわけで。

 しかし、一日にたとえ数本話が上がってきても、アップするのはなるべく一日一本にしたいとは思っている。
 なにも追加のない日があると、来てくれたかたが残念だろうから、そういう日に回すために。
 そりゃこういうペースのがおかしいってことは分かっているが、私も日々更新されている某サイトさんへ行くのが毎日楽しみで。
 それに比べると、やはり正直なところ、更新頻度のスローなところは数日に一度、週に一度、半月に一度とどんどん間遠になる。
 とはいえ、一本仕上げるのに4時間〜8時間かかる以上、どうしても途切れる時は出てしまうんだけれど。
 ……つか、アホだわね。真夜中過ぎにバイトから帰ってきて、制服のまんまで、しかもコートもまだ着たまま、昼くらいまでカチカチとキーボ叩いてることもあんだから。



2003年11月22日(土)

 今日(21日)はこれから(pm 22:30現在)から仕事に行きます。
 帰りは日がのぼってからです。
 そーして土日も仕事です。たぶん月曜も仕事です。
 ちくしょう、いつ話書けってんだ……。



2003年11月23日(日)

 中指深爪。
 おかげでキーボは叩けんし、仕事もしづらいし(レジキーも中指多様して打つため)。
 深爪といっても切ったのではなく、昨晩というか今朝の重労働で思いっきりめくれたわけで。いや、爪はがれたというんじゃなく、先のほうだけ浮いたというか、折れたというか。爪なんてもとから指の陰に隠れてる程度なのに、なんでこうなる。
 ちなみに、左手の人差し指付け根甲側、親指付け根のにくきうのあたり(←そんなものはない)、右手の甲二ヶ所、右腕と、あちこち怪我しまくる阿呆。怪我したくないと思ってないから、つい勢いで尖ってるの知ってて持ったり、引っかかりそうだなと思いつつまあいいかで手ェ突っ込むせいでございます。アホです、はい。



2003年11月24日(月)

 ……焦った。
 突然キーボードの認識でもおかしくなったのか、バックスペースを押すと半角・全角が切り替わる始末。
 ヤーメーテーT□T
 しかしキーボの認識なんて立ち上げの時にしてるはずだろうから、と一度電源落として立ち上げてみたらなんとかなってホッ。
 なお、念のためスキャンディスクかけたりしている間に、ちまちまと無双。
 27日には待ちに待ってたワイルドアームズAFが出るので、そこまでにある程度進めておかないとどうなるか分からない始末で。

 ところで、「リベリオン」のDVDを買おうかどうしようか迷っていたりする。
 粗は多いし、洗練されていないところもかなり目立つんだが、ポイントポイントの美味しさに負けた感じで。



2003年11月25日(火)

 PCが凍る率が低くなった。
 なんのことない、部屋が寒いからである。
 室内にいて息が白いってのとか、コート着てないとどうしようもないってのはやはり問題ですか。



2003年11月26日(水)

 先日書いたバリー・ヒューガートの三部作を読み終えた。
 なんつーか……二冊目はともあれ、三冊目のラスト。かなりやっつけ仕事というか、別に面白くもなければ興味も覚えないレースの描写に延々と使われていて、全部読み飛ばしたけど己?
 そんなものを面白いと興奮して読む人がいると思って、延々と何ページも使ってんだろうか。
 ただでさえ「読みやすい文章」じゃないんだから、これはたまったもんじゃない。せっかくの大ラストがどーでもいいままに終わり、三作全部の色が褪せた気がする。

 いろいろな事柄がからまりあって、最後の最後に向けて収斂していく、というスタイルはいいが、三作ともそれでは芸がないし、かつ言えば、なんというか、ガバーッと散らかして無理やり「これはこうでこうね」と説明して一つにしている感じで、最後の最後に「おお!」と読者の中でつながって閃く感が薄い。
 ネタ取り、キャラ、ストーリーは良くても、これじゃ一定レベルの理解力(それも高め)を持ってないと面白くもクソもなかろうな、と。
 ケータイの液晶画面ですらスイスイ読める、文章そのものは小学生レベルの物語のが面白いと言われるのと、いい対になっている。

 さて、問題はこれが作者自身のせいなのか、訳者のせいなのか、ということだ。
 英語から漢字への変換など、相当な苦労をしただろうことは分かるが、あまり上質とはいえない日本語の文章ではあると思ったりする。



2003年11月27日(木)

 久々に先生部屋を読み返してきたんだけど、先生、かっこいいよネ!
 なんかもう、ほとんどPSOどころかオリジナルと化している気もするが。
 自画自賛爆裂気味ですが、こんなことを叫べるキャラを作り出し、そして話を書けたことが自分でとっても嬉しいデス。

 なお、今回読み返して自分で「ええのぅ」とひたってたのは、特に「ある少女の願い’」。
 この「エリーザ」というキャラは独立させて確立し、PSO-r外伝の一つにしたい気もする。
 ところでだいぶ時が過ぎたが、「先生」が何者で、なにとして作られてなんのために生きているのか、推測できた人はいるんだろーか……。ヒントはそこかしーこに出しているんだが。



2003年11月28日(金)

 買ってきたヨ、WAAF……って全部略するとなにがなにか分からんがな。ワイルドアームズ・アルターコードF。
 とりあえずゼノム山とこまで進めた。

 WA1の流れをもとに、3Dでリメイクされたイベントシーンが入り、また台詞もいくつか丁寧に追加された感じで、元からのファンとしてはとても嬉しい。
 が、OPのアニメは元祖のほうが良かった気が。最初の本がパラパラめくれるのがものすごい好きで。
 キャラもねぇ。ポリになってなんだか表情が曖昧かつ間抜けになった気もしたり。アニメとかコミックというほどデフォルメされてもおらず、FFとかのみたいにリアルに作ってあるわけでもない中間で、あまり味がない。ヘタウマというか、ウマヘタというか、なんかそんな。

 ともあれ、ダンジョンの構成や仕掛けは一新されていて、相変わらずジェーンの置手紙があったりもして、抵抗なく進めていける。
 さすがに三作やってくると、共通して存在しているグッズの使い方(仕掛けの解き方)なんかは何パターンも知っているから、迷わずに済むわ。ディテクターの新しい使い方はいい。ちょっといい。いや、けっこういい。
 システムとしてはこれまでのものの集大成っぽく、ずいぶんと親切設計になっている。エンカウントキャンセルとマイグラントバッヂによるその数の制限、サーチシステム、VITシステムなんかは私には馴染んだものなので、新しいものをやっているという気もせずとても馴染む。
 若干親切設計すぎて、ボス戦のヒントまで戦闘中に出てきて、簡単すぎやしないかという気もするが……逆にいえば、攻略本見ないと解けるはずがないもの、見つかるわけがないものが山ほどあるよりはいいと思う。NPCとの会話の中とかにきっちり攻略ヒントがあって、それを追うことでほとんど全て解明できるのが理想だろうと思ってる。攻略本を見ることを前提にした隠し要素なんてものは、なんか違うと、ずっと。
 とはいえ、ボス戦中に「これが発動するとこうなる、止めるにはこうする」なんて解説されるのはどうかと……。序盤だけであることを祈る。

 今回パーティーキャラに入れられるようになった三人。OPは別にすると、さっそくエマ博士は出てきているんだが、かっこいいしきれいだし、好ーきーだー!!
 しかしたぶん、魔法使うの面倒くさいとかいう理由で、最終的なメインパーティは「ロディ・ザック・マクダレン」と思われ。
 つかザック。早撃ち使わないと格闘(殴るor蹴る)で攻撃するとは思わんかった……。

 ARMの改造費用かせぎと、早撃ちの消費MP低下のため、黙々と戦闘してしまいそうな自分がちょっぴり怖い。
 そういうと、マウンテンパスの「閃き」。風が吹いただけで技閃くという、頭悪いにもほどがあるイベントが、剣に残った思念から、とかいう無難なのに置き換わっていてショック(笑
 なお、きっちりOP前のフェンリル騎士団の顛末も見たヨ。ゴルドバーグかっこいいよね! なお、レディハーケンのデザインは昔のが好き。新しいのは半端なバルキリーみたいでいまいち……。
 つーか早くブーメランとルシエドに会いたい〜〜。



2003年11月29日(土)

 たとえば、今の流行に照らし合わせて「かっこいい」とか「いい」かどうかというと、そんなもん、私には分からない。ただ、私故人の(←ヤな変換)好みでいって、とてもツボだったりする。
 なにがって、「泣きのメロディ」とか「切なさ」とか「優しさ」「アラビヤ〜ン」とかそういうキーワードで表現できる音楽が好きならぜひとも行ってほしいので、もうズバッと書いてしまうけれど、xadealさんにダウンロードさせてもらった自作曲。
 mp3ならDLして焼けることが判明したので、お願いしてmp3ファイルとしてアップしてもらったのだ。

 びんぼー性なので、これの他に何曲か一緒に突っ込んでいる。前後にあるのは、face to ace、陰陽座、「禁じられた契約」(←気に入ったノ)が前。そしてxadealさんのをずらっと並べた後に、加古隆
 ……そりゃあね、ゆーめーな人で、ものすごい好きだけどね、加古さんの曲。壮大で雄大できれいでね。でもなんつーか、壮大すぎて私にはドラマが感じられない。物語性というか。一曲の長さもあるだろうけど。
 ゲーム大好き生物だから、どっかそういうところがある曲のほうが好きだってだけなのかもしれないけど、こういうラインナップで並べておいても、聞き劣りするとは思わない。味がちゃーんとあって、それがまたオイシくて。
 ホント、わがまま言ってDLさせてもらって良かった!

 で、mp3ファイルならDLできることが判明した以上、次にキリ番踏んだら曲をお願いしたいとかたくらんでいますが? ……300番踏み逃してかわりに地団太踏んだ私です。……うぎゃ――――っ!!
 なんかもぉ、他の曲も聞きたいなぁ、とか思ってるんですが?
 基本的に明るくて素直な曲って、あんまり気に入ることないんですよ。ただ心地いいだけだと。でも、やっぱ「泣き」だと思います(笑) それが入ると、その素直さとか明るさの裏側、土台にあるものが垣間見えて、ものすごく好きになります。

 技術的にとか、他のヒトのと比べてとか、そういうことになると、「上手い」のかどうかとかは私にゃてんでまったく少しもちっとも分かりません。
 けど、私はもう、聞かせてもらえて良かったと、お気に入りCDになったくらい好きです。全部、電子音じゃなくて相応の楽器で演奏されているのを聞きたいっちゅーくらいに、好き。人の手で、もっとリアルで微妙な「間」とかとったらたまらなくいいんじゃないかと。
 「その他」のリンクコーナーから「風の街」に通じているので、興味持たれたかたはぜひ行って聞いてみてください。

 ここからはWA話。
 コートセイムにまで辿り着き、風の海の墓標に入ったはいいが、6階に行けずにうろうろ。エレベーターを6階へ動かすためのパスワードが分からん……。「だいち」と「そら」はそのまま入るのに、「ほしのうみ」は違うのか? なんか他に言い方があるのか? とさんざんいろいろ試してみたけどダメ。
 無双話も書きたいし、ということでこのあたりで一時停止。攻略情報が追いついてくるか、なにか閃くか、あるいはどなたかに教えていただくまでは放置の方向。
 ブーメランも出てきたが……なんじゃありゃ(笑) 元祖のはスマートな忍者系デザインだったのに、AFではウェスタン番長。あのままの格好でこの後も延々といくんだろうか……。性格クールなだけにあの格好は大笑いなんだが。
 かっこいいのはベルセルク。2のトロメアっぽいところが出てきたような。頭悪いけど、己の武力のみを頼ってそれに賭ける愚直なまでの一途さが良い。元祖ではただのバカっぽかったけど。LV16くらいでぶつかってあっさり全滅させられ、そこからヴォルカノントラップの中で10レベル上げるハメになったワ・タ・シ……(げふ
 ゼットは……2のトカ&ゲーが笑わせすぎてくれたせいで、あんまり可笑しいとも思わん。
 アースガルズは異様にかっこよくなったネ! 男前になった。前はコミカルだったのが。実はアースガルズが目覚めるシーンは大のお気に入りである。



2003年11月30日(日)

 「良い作品」について。
 質がある程度あって鑑賞に耐えるだけのものであるのは仕方ないとして、それさえクリアしていれば、あとは「いかに思い入れているか」「いかに楽しんでいるか」だと思ってる。
 それは、けっうバレる。
 仕方なしに無理やり書いていてちっともノッていないものとか、ノリで書かないにしてもしっかり煮詰めてあるかそうでないかとか、けっこうバレる。
 それに比べると、技術的には劣っていても「好きでたまらない」「面白くて大好き」という気持ちでせっせと作り上げたものは、良く見える。
 もちろん、ある程度の技術的な問題がクリアされていればの話で、それが追いついていないとどうしようもないのだが、こんなものは、「好き」という思いで延々と続けていれば、いつしかそれなりにレベルアップするもので問題にするほどのことはない。

 私はmy roomからの移転に際して、やっつけ仕事な感のあるものは全て移転させずに放置してしまった。今では私しか入れない仕掛けになっているから、移転後に来てくれるようになったかたにとっては、まだ見たことのない塾ものなんかも埋もれている。
 けれどそれは、見てもらうのが、時間を使ってもらうのが失礼にあたるようなものだ。
 照れとかカラーが違うとか、今ひとつまとまっていないという理由で放置してあったものは、手を加えて再アップしているから、それ以外のものは本当に、見たってなにか「気が抜けてる」と分かる程度のものでしかない。これこそまさにお目汚しというヤツで。
 手を入れなおしてしっかりと隙間を埋めるまでは、とてもお目にかけることはできない。

 どんなに技術的にしっかりしたものがあっても―――、というか、技術的なものが充分であればあるほど、手抜き・気抜きは目に見える。特に、思い入れ優先で書いてるアマチュアの、つまりこういうweb上のものは、あからさまに分かる。
 密度の違いがあからさまに文章のつながりや展開ににじみ出てしまって、「下手だから」で誤魔化せないから、ものすごく分かる。

 たとえラフ画・ラクガキや言葉の断片でも、なにか思い入れてかきなぐったものにはちゃんと魅力が滲んでいる。
 好きという気持ちも、かいていて楽しいという勢いもなんにもない、ただ流されたものは、はっきり言って面白くない。技術的に高いレベルの人がやればやるほど、「だったらかかないで」と思う。
 「良い」作品を見て、「こんな気抜きでサバ容量とって勿体無くないの?」というシロモノを見ると、つくづく、最低限、人様にお見せして失礼でないだけの思い入れのあるものをアップしていきたい、と思わずにいられない。
 手抜きは省略という意味合いもあるからまだいいが、気抜きのモノなんか見たくもないし、見せたくもないのであった。

 それをからめて考えると、キリリクなんかは、私は際限なく待つし、かけないと言われてもいいと思ってる。
 どうしても気持ちが入らないということはあるし、それをコントロールするのだって、プロとしてそれに専念しているわけでもないのだから、なかなか難しい。
 気抜き品なんかもらうくらいなら、いくらでも待つ。本人にとって100%の満足になるまで、となると果てしなく待たなければならなくなりそうだし、そこまで徹底して二年三年待たされるくらいなら70%でもいいから見せてほしいと思うが。けれどそれは、思い入れの時点でもう臨界に達してるわけで、100%の全力投球だろう。ただ、理想通りの球になってないというだけで。
 どうしても気持ちがこちらに向かないなら、キャンセルされても仕方ないし、気抜き品もらうくらいならそっちのほうがマシだとも思っている。どうでもいいとあっさり放り出されるのではなく、気持ちがもう向かなくなってしまったからどうしようもない、ということであれば、仕方ない。
 ここ40000hits分ほど、うちにはリクエストなんて来ていないから、これ幸いと気楽にやってるが、それまでに引き受けたものは忘れていないし、まだ却下もしていない。ご本人は来ておられずとも、私自身のケジメとして書くつもりでいるし、それこそ人様にお礼としてさしあげるものなのだから、気抜きだけはしたくない。

 なんか、趣味嗜好の同盟じゃなく、こういうモノカキ(絵・文とも)意識の宣言の一つとして、同盟作りたいという気さえする今日この頃。べつになにするってんでもない。単に管理人のプライドと責任として、「気抜き品は置きません」と宣言するだけのモノなんだけどね。


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