烏の足跡



2003年9月16日(火)

今日の一言。

 自分がエゴイストだと、にっこり笑って公言するエゴイストは、まだいい。
 自覚もなくジコチューになってる奴が一番始末におえない。



2003年9月17日(水)

 昨日、ふとした思い付きで、だいぶ前に書いた話を読み返してみた。
 サイトにはアップしていない某アニメのパロディものなんだが、これは実は、同人誌に提供したことのある話。
 その時にも、思うことがあって書いた話だった。
 今読み返すと、その時とはまた違った実感をもって読める内容があって、我ながら驚いた。

 それを書いた時、私は、無理やりに続けてきた友人関係の破綻を前に、もうなにを言う気もなくなり、「黙ること」を選んだ。なにをどう言っても、相手の都合のいいようにしか解釈されず、伝えたいと思うことが伝わらないならば、「沈黙」を勝手に解釈してくれ、と。
 そんな思いが、その話の一幕にも表れている。

 一方でその中には、「愛されること、大切にされることを当たり前のように感じてきたが、たとえ兄弟であれ他人である以上、それは、もらえないかもしれないものをもらっている、ということだ」と主人公が気付く部分がある。
 兄弟にかぎらず、親子でも夫婦でも恋人でも同じだと、今はそちらのほうを「テーマ」として強く感じた。

 稚拙な部分も多いし、アニメそのものが目当てとした年齢層が低めであろうことを考えて、あえて「てきとう」にしたところも多いが、昨今書いたものよりは、よほどに血肉が通っている話であるような気がしてしまったのであった……。



2003年9月18日(木)

 見せるために書いているのか、書きたいから書いているものをついでに見せるのか。
 私にとっての優先順位を、間違いたくはないと思う今日この頃。

 昔書いたもの、しかもワープロを使用していたために、印刷するしか人に見せる方法がなく、見る相手もいるかいないかも分からない趣味的なものを今読み返してみると、かえって面白い。
 そういう時に、今の自分を振り返ってみると、サイトを作ってアップするようになってから、ある面では良くなったところもあるだろうが、ある面ではあきらかにレベルダウンしたところもあるように感じる。
 見る人にとってどちらが面白いか、は私に分かることではないが、ただ書きたいから書く、というスタイルを、今一度はっきりと自分のものにしたい。

 たぶん、今この巣の中にあるもので、読者がいなくても構わないつもりで書いているものは、オリジナルにあるものだけかもしれない。
 そのこととあわせて考えると、いっそ掲示板を撤去し、メールを送れる場所も総合トップのみにし、カウンターも廃止、可能な限り、読者の反応をシャットアウトしてしまいたい気もする。
 その一方で、読んでくれるかたの声が、大きな糧であることも確かだ。
 完全な自己満足に陥ってしまうのも避けたいとなると、このあたりはとてもビミューな問題。
 まあ、だから当分は、なにも変えないことになるんだけれど。



2003年9月19日(金)

 近頃読み返しているものは、アイアンリーガーものだったりする。知ってる人も少なく、見ていた人も少なかろうが、私にはお気に入りのアニメ。いまもって楽しみにするアニメなどルパン三世くらいしかないのだから、アニメオタクからは程遠い私が、にも関わらず何故か、本当に我ながら不思議なのだが、何故か好きだった作品。
 二、三、絵の上手い同人誌を古書店で見つけて、読んだこともある。その縁で、主催者のかたからお誘いを受け、小説をあげたこともある。

 思えば、ここでロボットたちの愛憎劇(即死)を書いていなければ、PSOのアンドロイドのことも、ろくに書けなかっただろう。
 随所に、PSOの中へと流用した設定や考え方がある。
 ことに、「オリジナルの長編を作りましょう」と言われて、マンガとの合作として進めていたシナリオの中の(相手のかたの時間的な都合で消えたが)、「アズラエル」と名づけたソルジャーロボットは、完璧、先生に受け継がれている。
 ロボットのくせに哲学的な内容まで思考できて、しかも他のロボットにはできるはずのないことができる。妙に紳士的で、歌が上手い(そのロボット本人は歌っているつもりはないのだが)。
 そーして、忘れてならない801(爆
 鉄の塊同士でどないせーっちゅーねん、と思いながら、「いや、そういう機能と機関があるってことで」と書いていなければ、おそらくPSOでも書けなかったに違いあるまい。あるいは、相当苦労したか。

 なんにせよ、当時書いたものは、お呼ばれして親しくしていたサークルが女性向だったこともあり、ギャグでなければことごとく、そういうテイストのものになっている。
 しかし、さりげにちゃんとテーマがあったりして、バカにできないことに己で驚く。
 しかも、鉄兄弟の兄弟船など見ていると、これこのまんまタイ・レイに流れてないか? という気もするし、なにより、PSOのアンドロイドを「人間とするか否か」ということにも関わる考え方が、既に出ているから己ってなかなか侮れん。……進歩してないとか言わないようにそこ、それホントのことだからっT□T
 鉄の塊同士を、なにをもって兄弟とするのか。そのことに対する答えは、私の中では八年近く経ても変わっていない。
 そんなわけで、ほとんど自己満足的に、過去に書いたアイアンリーガーものを、リメイクしてアップしていくことに決定。
 物好きな人は覗くも良し。そこから誰か一人でも、なかなか面白そうだと原作のアニメに興味でも持ってくれたら言うことはない。
 リメイク→アップの了承をくれたS嬢とK嬢には、あつく御礼申し上げつつ、リメイク作品はすべてささげさせていただきます。



2003年9月20日(土)

 またふらふらと素材屋さんを見てくる。
 今度見つけたところは、空の写真を加工したものがメインで、とてもきれいだったのだけれども。
 クリップアート系は縦横のサイズが小さいうえにサイズ変更不可で、壁紙系は無駄にフルサイズ(1024x760だかのモニターフル)。し・か・も、その大半はただの真っ白け。
 あ、アホか〜〜〜〜い!!
 そんなもん色のついてる部分だけにして、あとはスタイルシートで壁紙固定するサンプルでも一つ置いておきゃ、はるかに小さくできるだろーが。

 素材屋さんのほとんどは、基礎的なhtml、cssに関する質問には答えられないので自分で調べて、としているが、それでも中には親切なところがあって、サンプルを一つ二つ教えてくれる。これをこのまま埋め込んで、ここをかえるとこうなって、ここをかえるとこうなる、と丁寧に説明してくれているところもある。
 なんていうか、どんなにきれいな写真で、それをどんなにきれいに加工していても、それが本当に素材として使われる場合、人が求める一般的なラインはどこにあるか、それを考えない果てしなく自己満足な加工職人に、素材屋を名乗られたくはない、と思ってしまったりもする。そんなもんは勝手なんだがね。
 結局、やっぱり、管理人さんの人とナリってやつが、かなり出ていると思うのであった。



2003年9月21日(日)

 習慣ヤングマガジンで、「空手小公子・小日向海流」をかいている馬場康誌さん。あのマンガは、ヤンマガの中ではかなり売れている一本になったけれど、実は私、彼がヤンマガでかきはじめる前、「激漫」(たぶん漢字これでいいかと)というアダルトコミック誌に連載していた、「リザードキング」が大好きである。
 エロ雑誌に連載していたとは思えないくらい、まったくといっていいほどエロがない(爆
 しかも、あちこちにパロディなんかが見える。主人公のザビタン王子が、「妹の写真だ」といってヒロインに見せる写真に写っているのはザク(ガンダム)、執事兼ボディガードのアデミールが、KOFのゲーニッツの格好をしている回もある。プロレスラーの橋本真也氏に似た箸本新矢というキャラクターとか、加山祐三(こんな字だっけ??/失礼)似の校長、女子プロレスの神鳥さんとか……。扉がなんらかの映画やマンガのパロディになっていることもあるし、コマの中に、ドラゴンボールのワンシーンなんかがまぎれこむことも。
 作者の好きなものがあちこちに散りばめられていて、元ネタが分かる人間には、ニヤリとかクスリとか、できるところも多かった。
 「空手小公子〜」も面白いし、引っ越す前までは集めていたけれど、リザキンをまたかいてくれないかなぁ、と思ったりする。

 なんというか、オマージュに溢れて、自分の好きなものを思う存分に出しているところが、好きなのだ。
 熱血空手マンガの「小日向」では殺ぎ落とされてしまっている、同人誌に近いような自由奔放さ加減がたまらない。
 エロ雑誌に関わらず、そんなマンガを掲載することを許可して激漫編集スタッフというのも、なかなか侮れないと思ってしまう。
 だいぶ時をおいて二巻が出たリザキン。今は「小日向」のために時間をとられて、続きをかくどころじゃないだろうけれど、なんとか三巻を見てみたいものであーる。



2003年9月22日(月)

 下弦の三日月もきれいだったが、久々にこのどーしよーもなく悪い目にも見えるほど、星がきれいだった。
 オリオン座などちゃんと見たのは何年ぶりだろう。
 地元に戻る前に住んでいた場所も、町中のわりには星がよく見える場所だった。当時から夜空をぼへ〜っと見上げる癖はあったし、バイトも夜だったから、帰りには星が見えたものだ。
 昼のバイトに切り替えてから、星を見ることがなかったとすると、実に二年や三年は、この様か。
 みなさん、最後に星座を見つけたのは、いつですか?



2003年9月23日(火)

 もーいーくつねーるーと〜、さーんーごーくーし〜♪
 というわけで、だいぶ近づいた無双3・猛将伝の発売日。当日はたまたまバイトが休みになったので、頑張って夜に寝て昼に起きて(←そんなところで頑張るな)、せっせと買いに行こうと思っている。
 列伝も楽しみだけれど、結局はゲーマーな私としては、修羅モードがむっちゃ気になる……っ。
 あと、雑誌のプレビューなどを見ると、雑魚は弱くなって、一騎当千の爽快感はこちらのほうが上だとか。たしかに、無双というゲームの面白さには、雑魚が強いことなどなんの意味もないんだから、無駄に固いのは私としても好きじゃない。
 新アイテムとか11武器とか、……早くやりたいよ〜〜……。

 侍道2は、なんだか私がぼへらぼへらと書き連ねたシステムにかなり近い変更がされているらしくて驚き。猫侍とかウェルトオブのいいところを吸収したんじゃないか、と本気で考えてみる。
 時間帯が細かくなって、エリア移動の回数で時間が過ぎることとか、自宅が存在して、そこで「寝る」にしてもいくつか種類があることとか……。
 ああ、すげぇこっちも早くやりたいっ!!
 なんだか変なお遊びアイテムを装備したりできるようだし、刀を集めるのもずっとやりやすく(難易度ではなくシステム面で)なったようだし。
 そういうと、1にあたる「侍」では、「無限の住人」の万次が出てきた。いっそサムライゲームつながりで、旧SNKからサムスピのキャラとか引っ張れないんだろーか……(←いや、それは……)。なお、引っ張ってもらったとしても、3D化してからのキャラとかだったら、いらん。「真」か、せいぜい「斬紅郎」までのキャラでいい。それ以降のキャラは、どれもこれも、キャラクターとして純粋に練り上げたというより、なんらかのものを「狙った」のがみえみえなのばっかりで、正直、誰も好きになれないのである。
 まあ、そんなサムスピ論はともかくとして、早くサムライになりたひ……。
 なお、「侍」は、刀増加コマンドを教えてもらって、いろいろやっているうちに、能力値が全てMAXで技も全て覚えている刀が手に入るコマンド、というものに出会い、それを使ってしまったら、もうだめだ。途端につまらなくなった。
 強い刀は、自分でせっせと集めて、鍛えるから面白いんだよなぁ。結局、最初から自分で持ってた刀だけ残して、ポイしたのであった。

 キャッスルバニアも、体験版をプレイしてみた。視点の変更が任意にできないところが果てしなくストレスだ。コナミに直訴したい気分。ガードボタンを二箇所に割り振るのなんかやめて、視点変更(主人公の背後に回る)を割り振れっつーの。エリア内に、死角にあたるところが存在するのはものすごく爽快感を奪う。そこになにがあるのかすぐに分からないし、見ようとすれば見えるとしても、いちいち大きく動かないとならない。
 ムチを振り回す爽快感以前に、こういうところをなんとかしたらどうだという気が。
 せっかくゲームとしては面白そうなのに。
 あと、杭にムチ巻きつけて上にのぼったりするアクション、巻きつき判定が微妙すぎて、やりづらい。もっと大雑把に巻きついてもいいだろーに。
 面白いんだけど、発売と同時に買うかどうかは、ものすごい疑問の一本かも。

 PSO PLUS。「移行じゃなくて、別ものとして買いませんか」というお誘いを受けた。
 しかし、ネットゲームの面白さは、一緒に遊ぶ人の面白さにかかっている。せっかく買っても、なかなか会えなかったり、誘い合って遊ぶ相手がいないなら無意味。これはモロに、どれくらいのかたが、「また一緒に遊ぼうよ」と言ってくださるかにかかっている。



2003年9月24日(水)

 またも視聴器用のサンプルCDをもらってきた。
 やっぱり洋楽のオムニバスメインな私である。邦楽はねぇ。世界には通用しないレベルでも出回るから、当たり外れ大きすぎ。そして、当たっているものの大半は似たり寄ったり。
 だったら、流行の邦楽はアーティストを問わず最も売れているものを数枚確保しておけばいい。そして、ダイレクトに言語の分からない洋楽のほうがBGMにしやすいということで。

 オムニバスは、その中で声そのものや楽曲の気に入った誰かがいれば、収録元となったアルバムなどが明記されているから、それに手を出して守備範囲を広げていく、という手がとれる。
 あと、買うほどじゃないけどけっこう気に入っているシンガーのCDなんかが、タダでもらえるのはとっても嬉しい。
 今回はサラ・プライトマンのCDがあったから、すかさずゲット。しかし、「世界で最も美しい声」といわれるに相応しいのはシセルだと言って譲らない私。サラの声もきれいだけど、妙に鼻にかかって甘えたところがあるのがなぁ。けれど彼女のアルバムは、アラビアンだったりオペラから題材をとってきたりと、曲そのものを楽しめる。どんどんポップス寄りになっていくシセルにはない楽しさがある。
 シセルもまた、ノルウェーの民族音楽歌ったCD出してくれないかなぁ。

 他には氷室。第一次バンドブームのまっただなかに「音楽」というものを聴くことを覚えた私としては、BOOWYだのBUCK-TICKだのというあたりは、ヴィジュアル系ソフトとハードの先駆として、決して忘れられない存在。
 なお、氷室さんはバラードが断然好きで、バラードばかり集めたアルバムは、お気に入りの一枚である。ノリのいいロックもかっこいいんだけど、ロックテイストとなると、やっぱ布袋さんのが突き抜けててイカすよなぁ。



2003年9月25日(木)

 歯医者に行ってきた。
 そう、思い起こせばあれはン年前。最初に詰め物がとれたのが、事の起こりである。
 いや。
 最初に虫歯になった時まで遡るべきだろうか。
 初めて行った歯医者さんは、先生が厳しくて怖いと言われていたが、同時に、そこそこの名医でもあった。というわけで、わざわざ遠くから通ってくる患者さんもいたらしい。
 ところが、いつからかメインの医者が交代してしまい、先生自体は怖くなくなったが、どうにも治療の結果がよろしくないという評判になった。
 そんなわけで、最初の先生がお説教と共に治療してくれた歯の、詰めていた物体がとれてしまうまでは軽く七、八年は経過していたと思われる。まあ、文句はない。
 その後にかかった別の歯医者さんが、まずかった。
 近場にあるし先生は優しいし、しかし、一年足らずで詰め物がぽっくりととれてしまったのである。
 一度はすぐに直してもらいに行ったが、二度目には、もう行く気がしなくなった。
 そうして大学に入ってからは、放置である。

 しかし、放置するにも限界はあって、痛み始めればそうも言っていられない。ましてや、逆サイドの歯の詰め物もとれるし、とれた後の歯は欠けるしで、えらいことになっている。
 というわけで、当時のバイト仲間に「この近くだとどこがいい?」と尋ねてみたが、どこもどこ、という返事。仕方なく一番近いところへ行ったが、そこの詰め物は三日ももたなかった……。
 削りすぎて穴自体が大きくなっているせいもあるだろうが、だったら相応に、抜くなりなんなりしてくれればいいだろうに。
 と、このあたりからはもう、「歯医者なんて行くだけ無駄」という発想に陥っていくのである。

 そんなわけでここ数日。
 一昨日の深夜にトンカツを食べたのが決定打になったのか、左下が痛み始めた。なんにもしてなくても痛いんだから、これはもう放置もできない。
 というわけで、不信は募っていようが、痛みをとるだけのことくらいはできるだろうがよ、としぶしぶながら行くことに。
 家から歩いて10分足らずの距離に、二件の歯科医院がある。
 どちらにするか迷ったが、親に聞いても、なにせここは引越し先。親父様など、昔ながらのヤブのところへ「知らないところへ行くよりはいい」と通うくらいである。
 仕方ないので、より近いほうに決めてみる。いつもそこそこ車もとまってるから、まるでヤブってわけでもないだろう。なにせすぐそばにもう一つ病院あるんだから、ヤブだったらみんなそっちへ行くはずである。
 いそいそと電話して、さっさと予約して、そそくさと出かけてみる。

 とりあえず、看護婦さんは美人だ(←いっぺん死ネ
 それはそれとして、時が流れたというだけのことかもしれないが、今までに行ったことのある他の病院よりは、なにがどうなっているかとか、今からなにをするかとか、なにをどうしたとか、どうだからどうしたほうがいいとか、逐一教えてくれて、とっても良い感じ。
 昔と今とで、医師の「接客態度」みたいなものそのもののマニュアルが変化しているんだろうか? 少し前に通った内科もそうだった。あれこれと丁寧に説明してくれた。昔はなにをするにもろくな説明もなかった気がするんだが……。
 ま、これなら通うことに抵抗はないから、この機会に、徹底して治療してもらうことに決めてみた。
 ……問題は、$だけさT▽T
 今月から来月にかけて、即刻購入決定のゲームとか本とか、かなりまとまっているんだかなぁ……(←それを我慢する気はないらしい

 というわけで、左下の奥歯一本にはお別れを告げてきた。麻酔してても痛いのネ……。つか、一番痛かったのは、抜く時でもなければその前の注射でもなく、抜いた後に血止めと言ってなにやら詰め込まれた時だったけど。
 そーして今(書いているのは珍しく昼)も、口の中にはほのかに鉄の味がしているのであった。
 あと、あと、消毒薬か塗布するタイプの麻酔薬だと思うんだが、微妙にリンゴ味で美味しかったデス(ぉぃ



2003年9月26日(金)

 どうして「ボーイズラヴ」に走るんだろうか考えてみた第二段。
 しかも、版権ものとオリジナルものとには、理由に違いがあるのだろうか、というところまでちょっと友人と話してみる。
 結局、ろくに結論は出なかったのだけれど、友人Rが面白いことを言った。

 男だか女だか分からないような、というか、「こいつらどっちも、かっこいい女とかわいい女っつー絵だろう」というようなものならば、普通に「受」が女の子でもいいだろうに、何故そんな絵柄でまであえてボーイズラヴなのか。
 という疑問に対して、
「んー、『受』が女の子で、こうまでベタベタ愛されてると嫉妬するっつーか、ムカつくんじゃないの?」
 という回答が。
 だから、そこまで過敏じゃない女性は普通に男女の恋愛もので満足する。というか、マンガの世界をあくまで架空のものとして現実に照合させることが少ない人は、男女の恋愛ものでちゃんと距離をとり、都合のいい部分だけ共感して楽しむ。
 ―――のではなかろうかとかなんとか。

 そこから、「だからオタク女はモテないんじゃないの?」ということにも行き着く。
 ここでいう「オタク女」とは、ボーイズラヴものを楽しめるというレベルではなく、なんでもかんでもそれにくっつけて妄想しないと気が済まず、現実を顧みないというレベルだ。ボーイズものと同様に男女の恋愛ものも楽しんだり、そういう要素抜きで物事を見て楽しめるとか、そういう要素のないもので好きなものがあるならば、ここでの「オタク女」には入らない。
 この後の話は、女性向けのものを扱っている巣で書くと、とんでもない地雷になりかねないのでやめておく。
 典型的な「オタク」。男女どちらでもだが、こういうのがモテない理由がどこにあるか、というところに突っ込んだ話へ流れていったりした。

 なお、私が書く、書ける理由についても少し、できるだけ客観的に考えるハメにもなったことはご報告。
 たぶん、「そのキャラクターを表現する様々なシチュエーションの一つ」という面はあるんだろう、と思う。ボーイズもの、801もの特有の、「鬱陶しいほど熱烈に愛される」という条件がある。(行動は虐待でもなんでも、野郎同士でそっちの世界へ行ってしまうんだから、半端な気持ちじゃ無理)
 「生物にとって正常じゃない欲求」とか、「世間をはばかる」とか、そういったものをお手軽に作れる。かつ、やはり「物語」を好む人には、リアルに共感できるものを求める人と、空想の中にリアルを求める人とがいる。そのうちの後者というのは、ドロドロしたリアルは好まない傾向がある。あまり痛切に自分の感性の現実的な部分を揺さぶるものには耐えられないというか。心地好い感動だけしていたいというか。
 私自身が、ドロドロしたものは現実だけでたくさんだ、と思っている節があるから、ファンタジー(現代ものでもだ)を書く傾向が圧倒的に強い。大きなファンタジーの中に、強烈にならない程度に、加工して現実を織り交ぜるのが好みだ。
 結果、ファンタジー世界で、「熱烈に愛する」「熱烈に愛される」といったものを書くのに、801は都合がいい。現実的なレベルでの主従とか友情は、丹念に、時間を追って書いていかないと面白くなく、ダイナミズムに欠けるから物語にするのには慎重さを要する、といった理由もある。だから、分かりやすく現実的な関係を「超越」させて、コントラストをはっきりさせる。こうすると、現実にはありえないけれど、分かりやすくなる。
 ……という仕掛けっぽい。
 そうしてまた友人Rが一言。
「つまりあれだ。白黒写真って、カラーよりはお手軽に上手く見えるから」
 ええい、言わんとすることは嫌になるほどよく分かるが、貴様もたいがい容赦のない奴だな……。



2003年9月27日(土)

 めっちり涼しくなったのに、相も変わらず虫がいる。
 しかも、今年はどうしたことか汗疹っぽいかぶれかたをしやすいらしく、虫にさされた時の「バンソーコー貼って掻かないようにする」というテが迂闊にとれない。こんなことをすると、すぐにテープ部分がかぶれてくる。
 なんか、年々弱くなっていってるよなぁ、己……(ショボーン



2003年9月28日(日)

 歯を抜いたところに、血とかを吸収するためと思われる、なんだかゼリー状のものを詰められているんですがね。
 それが現在、妙に膿の味(死
 薬は飲むと副作用で下るし上るし(尾篭な話で失礼)大変だし……。

 しかも、抜いた左下のみならず、右上の歯も、ものを噛むと痛いという現状。
 この四日ほどの間で食べたものって、パン二個くらいな気がしてみたり。
 しかし、学生時代にもこういう生活をしていたので、べつに腹が減ったとも思わない己。
 たぶん、食わなくても生きていける(←そんなわけはない



2003年9月29日(月)

 なんだかいろいろこまごまと、あちこちのジャンルのネタは出る。
 しかし、出る時に限って、時間がなかったり、ゲームしたい気分優先だったり。

 来週は侍道2が出る〜♪ とか浮かれて、きっちり木曜日に休みをとってしまったアホな己はともかくとして、来年1月にメガテン3の変形版みたいなの出るじゃあないですか!
 しかもダンテさん出るんですよ、ダンテさん!!
 いや、これは絶対買うしか。
 と思いつつ、データコンバートは可能なのかなぁ、とかちょっぴり気になっているのであった。
 最近やってないメガテンだけど、鬼まで強化したシヴァさまとかロキちゃんあたりを、やっぱり引き連れていたいのである……。



2003年9月30日(火)

 懲りずに映画(ビデオ)な日々。
 「猫の恩返し」を見たのだけれどもね。
 ……つまらん……(ボソリ
 原作のコミックのほうが断然面白いじゃないのさ。
 映画はなにもかもが中途半端で、盛り上がる個所も不明だし、どこにツボをもっていきたいのかも不明。
 原作がなかなかかわいかったから、と封切り時に見に行こうかどうしようか迷ったけど、これは行かないで正解だったとつくづく思ってしまうのであった。

 一緒に借りてきた「ショウ・タイム」で口直し(?)しよう……。エディ・マーフィーとロバート・デ・ニーロの、ハリウッド黄金パターンたるコンビ刑事ものなら、まずハズレることはなさそうだから。面白偏差値60はかたいだろうかと一応期待。
 「タキシード」もジャッキーファンとしては、一応見ておかないとなぁ。
 しかしそんなものよりも、10月だか11月だかにDVDリリースされる「リベリオン」が己的には気になっている。銃+空手アクションで、その格闘技(?)を、名づけて「ガン・カタ」。この脱力系ネーミングセンスと、予告ページの「マトリックス?」と立ち姿に、B級のB級たるプライドみたいなものを感じている。
 A級になろうと足掻くB級よりも、B級であることを追及したB級のほうが、圧倒的に楽しめるのが世のならいなのであーる(←ホントか?


Made with Shibayan Diary