烏の足跡



2003年8月16日(土)

 また胡散臭いウィルスが出ているとか。
 迂闊にネットサーフィンもできないし、メールの受信にはいっそう慎重にならざるを得ない。
 ということで、見知った相手からのものであればともかく、初めての名前のものは、よほどしっかり、タイトルに用件が明記されていないかぎり、受信前にポイである。
 あと、たまに見かけるんだが、html式のメールを送ってくるかたは、txt形式で送るよう、設定をかえたほうが良いと思いますぞ。



2003年8月17日(日)

 黒トップ。
 烏屋には白いすっきりしたものが良いな、といってくださったかたもいることだし、なにより、「なにかあったんですか?」などと、妙な心配をされてしまったこともあり、また、カウンターが透過gifでないため、そこだけみっともないというのもあって、白に戻しますた。
 単にホラーっぽくしたかっただけで、特に意図はなかったんだけどなぁ、黒トップ。



2003年8月18日(月)

 一つ今更気付いたこと。
 マナーに関する100質なんだが、要するに私、なにが気に食わないのかというと、ルールやマナー設定の厳しさそのものではないのである。
 それが多少厳しかったり固かったりするのは、そのサイトの個性だからどうでもいい。
 ただ、自分が許せないことと、他の人も許せないことを一緒くたにして、「こんなのは当然のマナーでしょう」と、あまりにもせせこましい部分で腹を立てる人が、おいおいおい、なのだ。
 「私のところじゃやめて」とか「私は嫌いだからしないで」というなら、なんということもない。だが、自分の嗜好や許容範囲を勝手に世間一般に拡大して、自分の我が儘を「一般常識」と銘打つのはげんなりする。
 我が儘を我が儘と正直に言って、「それがイヤならこなくていいからね」と言うほうが、よほど気持ちいいと思うのであった。
 そんでまあ、こんなのは私の我が儘だ、というわけである、うむ。



2003年8月19日(火)

 モンスターファーム4。
 五匹も育てていると、プレイ時間に対して、ゲーム内での時間の経過がスローに感じられる。冒険に行くと、すみずみまで探索すれば30分とかかかるせいもあるだろうか。
 これまでの「探検」はバクチ要素が大きくて、いきなりモンスターが行方知れずになったり、なんのアイテムも見つからなかったりして、時間の浪費に終わったこともあったが(ゲーム内での時間なら、リセットという手があるんだが)、今回の冒険、いいね★
 でっかい図体して、主人公のあとをどしどしとついてくるドラゴンがかわいいわ……。デュラハンは足音ががしゃんがしゃんうるさい(酷)。 ピクシーちゃんだと飛んですーっとついてくるから、聴覚的には一番障らなくてよか。

 にしても、育てていって信頼度が8割を超えるあたりから、モンスターの「すきなもの」欄に、主人公の名前が入るようになるのは、完璧、狙われてる気分。ゴメンナサイ、嬉しくなります、はい。
 普通に育てていればえらい勢いで懐いてくれる獣系、素直系はともかく、すきなものが「バトル」で性格が「クール」だったりすると、とにかく戦わせないと信頼もしてくれず、ほめてもあんまり効果がなく、苦労しただけに、「(一番)すきなもの」にしてくれた時には、そりゃあうひひひひと嬉しくなりますわヨ。
 そのかわり、ちょっと機嫌損ねて、もとの「すきなもの」に戻っていたりするのを発見すると、かーなーりショックでもある……あう。

 撫で心地でいくと、一番ふかふかと気持ちよさそうなガルゥが、そろそろいいお年になってしまった。ライガー(狼)系で今育ててるのは、派生種の一つでカブトムシみたいなモンスターとのあいの子だから、つるつると虫っぽいんだよなぁ、外見。
 デュラハンなんて撫でて楽しいわけじゃないし、ピクシーなでるのはなんかアヤシイし……。
 ガルゥが寿命きたら、また80枚ほどCDためして、次はリッパー系というんだったか、イタチっぽい子でも育てようかなぁ。



2003年8月20日(水)

 ようやくCOOLのシステム改定が終了したが、なんとなく面倒で、PCそのものを立ち上げないという珍しいことをした昨日。話書く気というものも、ゼロに等しいほど、ない。
 まあ、こういうことは珍しくもないし、書く気にならない時は書かない主義なので、のらくらとゲーム三昧してみる。
 久々にDCを動かして、ジャスティス学園とかデッドオアアライヴとか、PS2でもShinobiだのワイルドアームズ3だのやってみる。
 しかしそういえば、WA3ってまだクリアしてなかったんだよなぁ(死
 近年、クリアしたいRPGがずっとなくて、やって楽しみはしてもラストで放置が相次いだことを考えると、主人公のレベルが100を突破してしまっているメガテン3は、かなり私的にツボスマッシュだったらしい。早く続編出ないかなぁ(←気はやすぎ



2003年8月21日(木)

 ちと、先日のPSOのオン、アイテム交換中に出てきた、マジメな話題。

 自分が、絶対にこれはこうだ、これが正しい、と信じていることが、どれほど他の人にとっても正しいことかは、分かったものじゃない。
 自分の「当たり前」が、他人には「当たり前」でないこともままある。
 考えてみれば不思議もないことだが、同じ事柄に出会っても、同じ事柄を解釈しても、結果は人それぞれだ。
 つい自分を尺度に、「こんなことがあったらこう考えるはず」「こうしているのはこういう理由のはず」と考えがちだが、こんなものはなんのアテにもならない。
 ある人が重要と思うことはある人にとってはどうでもいいこと、というのもままある。

 以前に書いたか、記憶が鮮明ではないんだが。
 まずは、自分がなにをどう考えるどんな人間かを知ること。
 次に、自分に似た、あるいは自分と同じ発想をする人がいることを知ること。
 最後に、自分とは似ても似つかない、あるいはまるっきり逆の発想をする人がいることを知ること―――。

 なんでこんな話になったかといえば、アイテムの価値、からである。
 ある人にはゴミ同然で「みんながほしいと思えるようなものないよ」と言っていても、他の人には宝物であることも珍しくない。そう、私のバーサーク系に対する偏愛のように(←待て
 どんなにチャージのほうが便利じゃんと言われても、便・不便の問題ではないのだ。

 という話で、バカマジメに盛り上がっていたら、自力発掘品で、交換とかには出さないつもりでいたけど、どうせ自分じゃ使わないし、とザンバHつきもらってしまいますた。ええ、EXバーサークですとも!



2003年8月22日(金)

 パパリンからCD-RWキットをもらう。
 なんでも、新しくパソコンを買ったら余分になってしまったとか。さっそく取り付けてみるが、ものすごいタコアシっぷりに戦々恐々。
 それにしても、暑い最中に冷房設備の一切ない部屋で、更に風もないとなると、モニター少し動かして本体少し動かして、コード入れ替えて、という作業をしているだけなのに、自分の汗のにおいが鼻につくのがイヤンTT
 ともあれ、これでCD焼けるようになった。
 お気に入りアルバムでも作ろうかなぁ……。
 ちなみに、私はMDというものを一切扱ったことがない、いまだにカセットテープで時代の止まっているアナクロ生物だったのだったりしする……。

 ところでモンスターファーム4。
 簡易攻略本が出ていたので、なんにも考えずに買ってきたら、特殊モンスターの再生CDがついていて驚いた。
 それを再生して図鑑を埋める一方で、ブリーダーランクSもとってザンも再生できるようになったし、と、基本+派生の誰でも再生できる全てのモンンスターを、CDと合体とで全て生み出してしまう。
 私の持っているCDはマイナーものばっかりで、レアモンスターの出てくるようなものはまず存在しない自信がある。こうなると、全部のCDを試すなど無駄も無駄。一通りの種類が出揃ったら、合体させてそろえるほうが利口というものだ。今回は合体にお金もかからないしぃ。
 PS2版の前作はプレイしていないが、GBAではせいぜい色違いでしかない派生種モンスターが、しっかりとフォルムなどから違っているので、見ていて楽しい。
 とはいえ……バクー種とか、これってあえて育てる人いるのか……? 私は絶対に育てる気にならんのだが。

 初期の5体は全員お年で引退させてしまったので、現在育成しているのは、ガイ(ザン+ライデン。人間に近いフォルム。ライデンが混じっているので、鷲っぽい)とカオスデュラハン二代目、メルカーバ(ビークロン+ヘンガ―。巨大なカブトムシをベースに、ヘンガーはロボ。なんか妙にかわいい……)。
 5体同時育成は、あまりメリットがないため、この3体を一年半ほど育てたら、そこから冒険の相棒用にゲル系でも育てようかと画策中。



2003年8月23日(土)

 また虫でも起こったように映画三昧。
 「火山高」と一度見た「MIB」、二度ほど見たことのある「マスク」、「右門捕物帳」「ホーカスポーカス」「バットマン・フォーエバー」「陰陽師」「シャーロックホームズ 四つの署名」、と三日でこれだけ借りてきている。
 映画マニアに比べればまだまだノーマルなペースではあるが。

 「火山高」。前評判どおり、学園物でドラゴンボールのようで、面白くないわけではないけれど、もう一度みたいかと問われると、結構ですな感じ。たぶん、思ったよりアクションシーンに迫力がなかったせいだろう。キャラの立て方なんかのコミック調で面白いし、「気」を使ったアクションなんかも、これをVFXで見せるのもいい試みだが、なんというか、動きに緩急がないため、今ひとつ「間」が悪い。力強さに欠ける。そういった印象がある。扁平な感があったのが残念だった。
 よーするに、根っからのお気楽アクション好きな私としては、もっと派手で過激になっていたら良かったなぁ、ということ。静と動の対比がはっきりすれば、もう少しテンション高くなると思うんだが。

 「MIB」。2を見たせいでまた見たくなった1のほうなんだが、そういやフランク(犬)って1で出てたんだったか……。どうしても2と比較してしまうが、私個人の好みは2。娯楽映画としての練度は、2のほうが高いと思う。2も多少ヒロインの設定に無理や勢いはあって、その点では何度もニューラライザーくらってる検死官=ヒロインという1のほうが自然かなぁ。
 とはいえ、この1がなければ2の面白みというのはだいぶ違ってしまうのだし、もう一度見ようと思える程度には気に入っている映画であることは事実。お気に入りシーンはテスト風景だったりする……。

 「マスク」。二人のヒロインのうち、どちらとくっつくんだったかをド忘れしていたため、かえって面白く見ることができた。もう少しヒロインたちの性格や背景をうかがわせるシーンがあったほうが、説得力は出ると思うが、画面のにぎやかさが売りのようなものだから、まあいいか。
 踊る機動隊と、愛犬マイロの活躍が大好きだ〜。

 「右門捕物帳」。原作を少し前に読んだ。捕物帳好きの私としては、五大捕物帳と呼ばれているものは、ちゃんと読んでおきたいと思っているのだが、大半が品切れ、絶版の憂き目に遭っている。右門は1、2巻は簡単に手に入ったんだが……。
 ともかく、主演、すなわち主人公の右門を杉良太郎サマが演じるというのは、少し涼やかすぎるが、まず妥当なところだろう。当時でいえば、流し目にうっとりと娘さんがたが恍惚となった役者さんだもの。
 しかし、中を見てみれば、「右門」と思わなければ、時代劇としてまずくはない。伊東四郎とか所ジョージが出ていたりして、私としては好きな二人だから得した気分だし。が、「右門」のキャラクターが台無し。もともと小説も、設定された性格が編が進むごとに生きていなくなっているが、それどころじゃないくらい別人だ。
 「右門」というのは、口がきけないのかと思われるほどに無口であるために「むっつり右門」と呼ばれているという設定だ。それにくっついているのが、おしゃべりの伝六という岡引。つまり、めったに口をきかない主人公と、それを補うようにあれこれ喋り散らすワトソン役ということなんだが、小説の右門も、実はけっこう喋ってしまう。そしてビデオで見た右門など、どこが「むっつり」なのか分からないくらいに普通だ。
 テレビ時代劇として、主役が喋らないんじゃ人気が出ない、というなら、右門を選ばなければいい。これはもう、ダメダメの見本。作者自身があまりキャラ設定をいかしていないが、それでも、ご本人にも納得のいかない右門に成り下がっていると思えてならなかった。
 「キャラクター」をというものをいかすことだけ考えていいなら、むしろ私が一度、右門を動かしてみたい。見た娘がことごとくぽっとなるようないい男で、それが無口も極まりなく、返事すらろくろくしないような有り様。しかし情にあつくて義理堅いという、完全無欠のヒーロー型主人公だ。おしゃべりの伝六は、短気で文字通りおしゃべりで、口を閉じていることのないような男だが、涙もろかったり義侠心が強かったりして、素直さや潔さが愛嬌になり、(たぶん)無表情気味の右門も、時々は苦笑してしまったりするような関係というのはどうだろう。普段は、周りがやかましがっていても、伝六に好きなだけしゃべらせておく右門が、全編通して一度だけ、伝六のおしゃべりを「……あれはいかぬな」と後でやんわり咎めたりする、というのはどうだろうかなどと、考えただけで楽しくなってくる。
 ……すっかり映画から話逸れてるな(汗



2003年8月24日(日)

 誰とは言わないけれど、かなりの大作歌の書いたものについて。
 まずは、「おまえはどうなんだ」と問われれば一言もないことは承知で、己のことは棚に上げておく。

 はっきり言って、「文章そのものは下手だ」と思った。似たような語尾や接続の仕方が、短い間に頻出する。修飾する部分とされる部分の位置取りがおかしくて、一読しては意味の分からない文も、たまーに見かける。あまり上等とは言えない文章だ。
 だが、読んでいるとそんなことなどまるで気にならなくなり、一気に一編、読み通してしまう。
 つまり、面白いことにはなんの文句もない。

 どちらが大事かといえば、言うまでもない。
 面白いことがなによりだ。
 文章は最低限、その面白さを伝えるだけのものであればいいとも言える。

 ちなみに、五冊ほどシリーズものを買ってきて読んでいるんだが、そのある巻の解説が、小説の面白みを台無しにしてくれるほどくだらないつまらないワケ分からない。
 一冊の文庫の価値が、その解説のせいで3割は減った気がするくらい、読者にとってなんの面白みも楽しみもない解説だ。
 いっそ切り取って捨てようかと思うくらいどーしよーもない解説というものには、初めて出会った気がする……。



2003年8月25日(月)

 「陰陽師」。夢枕獏の原作を読んでいるし、岡野玲子(漢字違うかも)のコミック版も読んでいるから、あらかじめ持っていた二人のイメージとの違いに難儀した。クールな晴明と熱い相棒という図式では、更には岩崎陽子の二人も頭の中にあり、ますます博雅の腰抜けっぷりと晴明の普通の男っぷりが(容姿が)しっくりこない。
 続編を予定していなかったためもあるだろうが、あっさりと博雅を失って泣いてしまう安っぽさもなぁ……。
 とはいえ、原作とは違い蝶になったものの、蜜虫は可愛いし、真田広之のドウソン(どんな字書くんだ?)は好きかも。悪役真田はけっこうハマっててかっこいいのだ。
 それにしても、この作品を見ていると、私はどうしても必殺仕掛け人シリーズを思い出さずにはいられなかった。映画版1では、上方くだりの人形使いという仕掛け人がいたんだが、これを演じたのが歌舞伎役者だかなんだかで、扇の扱い方や立ち姿が実に美しかった。後に5かなにかで大沢某が同じ役を演じたのと見比べると一目瞭然。ちょっと同じ役をやらせるのは可哀想に思ったほどで。清明役の野村萬斎は能役者だったっけ? なんにせよ、ただの俳優ではできない「舞」は見ごたえがあった。
 それから、必殺4でも悪役真田が出ている。陰間あがりで奉行になるという無茶な設定とか、最後に潜水艦が出てきたりとか、歴史とか時代考証をあっさりと二の次にしきって、娯楽に徹した作りが面白い一本で、私のお気に入り。千葉真一も出てたり蟹江敬三がいたりと、キャストもおいしいとこいっぱいだし。
 ……なんか、見ていた映画そのものとは違うことばっかり考えていた気もするなぁ……。

 「バットマン フォーエバー」。以前テレビ放映された時に途中だけ見たことがあった。ちゃんと通して見たのは実は初めてで、バットマンシリーズの中では、ジョーカー編と並んで気に入ったかも。
 ヒロインが美人だし(ぉぃ)、なにより、ロビンの設定に無理がない。元サーカスのアクロバット(空中ブランコ)一家だから、当然体は鍛えてある。身のこなしが素早いのも当然だ。
 それにしても、アメコミが実写映画化されたものというと、最近ではXメンとかスパイダーマン、少し前になってスポーンなどいろいろあるが、私はバットマンの出来が一番いいように思う。他のはどうも理屈とかアクションそのものにこだわって、弾けたところが少ない気がしてならない。
 私の好みが「どこか突き抜けたところのある映画」だから、そういう感想になるんだろうとは思うが。



2003年8月26日(火)

 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
 袈裟が憎けりゃ数珠まで憎い。

 なんだかそんな具合に、連鎖する。
 憎いものが多くても面白いことはないのだから、この連鎖はどこかで止めたほうがいいのだが、なかなか止められずに転がり落ちていく人、そんな時もあるようだ。
 いや、私のことではないのだけれどね。



2003年8月27日(水)

 珍しいほどに話を書く気がしない。
 というのは私にとって、人に「どう?」と問いたいことがない、というのと同義。
 あえて言葉にして人に問いたいことがない。
 私の中になにもないわけではないが、それを問いたいと思わない、と言ったほうが正しいかもしれない。

 しかし、ようやく一つ二つ、描きたいシーンは出てきている。
 が、それを書くための手ごまをどれにするかとなると、どれも相応しくない。
 頭の中で動かしている時に使っている駒はあるが、なんだか最早、自分で書いたもの、作ったキャラクターを使ってのパロディと化していて、「そんなものを見て楽しい人がいるのか?」と思えば、アップしようという気にはなれないのである。
 が、そこで使っている二人が、その二人の組み合わせが好きだという奇特なかたもいらっしゃるので、その人にだけはこっそりと、添付して送ろうかと企んでいたりもする。うふふのふ。



2003年8月28日(木)

 諸行無常。
 突然抹香くさい話だが。
 ある人と話していて出てきた言葉なのだが、なんというか、つくづく人は、自分の都合のいいようにしか言葉を解釈しないのだと思ったものだ。
 自分の悲劇に陶酔したい時は、あえてプラスの面を見ようとしない。そして、「しあわせなんてはかないものね」とか言う。
 アホか。

 栄枯盛衰、生者必滅、どれもたしかに、栄えたものもいずれは滅び、生きているものは必ず死ぬという、諸行無常に通じるもののある言葉だ。
 だが、全てのものが永遠に一様であることがないというなら、苦しみや哀しみ、不幸もそうである。
 どんな悲惨な状況も、いつかは終わる。諸行無常とは、そういう時に唱えて心の拠り所にしてもいいはずの言葉ではないのだろうか。どんなに最悪の状況でも、これ以上悪くなりようがないほどに最悪なら、いずれ必ず、少しはマシになるのだ。

 昨日書いている「今書きたい話」には、諸行無常というキーワードが関わっている。
 しかしなにも、高いところから演説をぶちたいわけではない。
 ただ、人を好きになる時は、「いつかは終わる、終わらないものもない。そして、終わったものも終わりっぱなしではなく、またはじまるかもしれない」ということを知っていれば、変に暑苦しくならずに済むのではないか、と、まあ、その話を想像していて感じたのだ。
 いつか終わる。どんなに心地良くても、必ず終わる。そう感得してはじめて、安心してその人を好きだと思えるということも、あるのではないかとかなんとか。
 まあ、そんなことを考えたりしている。

 などと考えているとそこそこテーマというか、「言いたいこと・問いたいこと」のある話になってしまったので、ともするとなべどころか、会員制の裏ができるかもしれないPSO……(爆/むしろどんな話を考えているのかが謎であることよ



2003年8月29日(金)

 ルパン好きな私だが、テレビスペシャルは、ここ数年、いつもビデオになってからしか見ていない。
 ものすごく好きで、原作もアニメもゲームまでも、手広くチェックはしているのだが、あまりのめり込んだことはない。
 一歩距離を置いている関係のほうが、「ルパン三世」には相応しい気もしたりしなかったり。

 ともあれ、ようやく見た「ファースト・コンタクト」。
 なんというか、好きなだけに、見るのが躊躇われたのである。ルパンたちの出会いの話である、ということもあるが、なにより、ノれない話、スマートに動かないストーリーだったりすると、「こんなんルパンじゃねぇ」と思ってしまうくらいには、私の中に「ルパン三世像」というのがあるものだから。
 それは決して偏狭なものではなく、原作も好きだし旧ルパンも好き、新ルパンも好き、パート3も好きだし映画も無論好き、とかなり無節操である。それでも、決して外してほしくない点というのも、あったりする。
 そんなルパン論は別の日に回して、ファースト・コンタクト。

 今ひとつ抑揚を欠いた気はする。ダイナミズムに乏しい展開ではあると思う。が、淡々と進んではいっても、途中を飛ばしたくなるようなダレかたではない。たぶん、彼等の出会い、最初は互いをどう思っていたか、という点、つまりはファン・サービス的な面があるから、救われているんだろう。
 おそらくは、悪役のインパクトが弱いのが原因だろうか。どこにでもいる、普通のテレビ放映版でいくらでも出てくるような特徴のない悪役だから、悪事も迫力がない。シェイドだかジェイドだかも、あまり際立った個性がない。
 だから、ピンチにも危機感が伴わない。
 もっとも、マモーとかナノマシンとかいった、非現実的な相手ではないのだから、派手さ、過激さが乏しいのは仕方ないけれど。せめてシェイドの銃の威力をもう少しクローズアップしておいてくれたら、と思うのであった。

 なんだか不服ばっかり言っているが、五人が共に行動するようになるまでの経緯みたいなものが凝縮されていて、やはりとても楽しめたのは言うまでもない。
 というか、DVDで買おうかと思っていたり。
 オチはともかくとして、終わり方もひねりがきいてて良かったしなぁ。タイトルをラストに出すとは……。



2003年8月30日(土)

 ようやく夏が終わる。
 昔は夏が大好きだった。
 泳ぎにいったり旅行をしたりと、たくさん遊んだ。
 今は嫌いだ。
 つーか、大っ嫌いだ。
 日中には外にも出られない。
 しかもエアコンなどという気のきいたものはなく、今年は扇風機すら出さず終い(冷夏だったが)。
 なによりイヤなのは、蚊(などの虫)。
 痛いのは平気なんだが、痒いのはイヤだ。
 痒くならないんだったら、血くらいいくらでも吸わせてやるんだがなぁ……。



2003年8月31日(日)

 とりあえず。
 祝! ワイルドアームズ1リメイク!!
 ワイルドアームズは3まで出ているが、私が一番すきなのは1。
 2はキャラクターが増えすぎて散漫、かつグッズも一つのダンジョン以外では使わないものがあるという、「出すだけ出して生かさなかった」という竜頭蛇尾っぷりを露呈してくれた。キャラクターそのものは悪くないだけに非常に悔しかったものだ。そ。決してつまらない作品ではなかった。そうでなきゃ四回も五回もクリアするはずがない(←それもそれで阿呆丸出し) トカ&ゲーが面白すぎたというのもある。
 3はキャラクターの数も抑えられてグッズも充分生きてきて、ストーリーも2ほどバレバレではなくなったが(2はメインキャラ三人がそろう前に、黒幕とオチが分かった……)、キャラクターそのものの魅力は、私には他の二作に劣る。どうも陰影がはっきりしなくなった印象があった。一番喜んだのが、1に出ていたジークの復活だったあたりがなんだかな。しかもまだクリアしてないし(←最低) 中古で買って、ラストダンジョンまでは進めたところで、間もなく無双3、メガテン3を買ってそっちにかかりっきりになったせい。つまり、面白くなくて投げ出したのではなく、無双・メガテンの後でまだ燃えられるほどツボには入ってなかったと……。そのままモンスターファーム4にいってるしなぁ。

 ともあれ、私にとってWA1は、オープニングの曲だけで「ええなぁ」と浸ってしまうほど好きな作品だ。WA2のスクリーンセーバー機能時、このテーマ曲が流れるというだけで喜んだほどで。メインキャラクターは三人で広がりすぎることもなく、各々が背負ったテーマも明確、敵役もはっきりしていてその行動理念も2や3よりは分かるものだった。「世界」がどうのと唱えるのではなく、彼等は彼等で、(本来は)自分たちの第二の故郷を得るために戦っていたというのが……。ライバル役になるブーメラン&メシエドもおいしいし、ゼットも良かった。
 いまだに、攻略本などまったく見なくても、脇役の名前まですらすら出てくるあたり、どれくらい気に入っていたかが分かろうというもの。
 WA1リメイク、すなわち「WAF」は、リメイクとは言いながら、シナリオにも手が加えられ、メインキャラクターのイラストも別の人が手がけている。変更点があるのはいい。大幅にシナリオが変更されようと、それも面白ければかまわない。が、おおまかな流れとストーリー(三人それぞれのテーマ)の根本的な部分、名シーンと言える部分と、テーマ曲、更には「はいよるこんとん」に変化がないことを祈る私。その辺が違うなら、そんなものはWA1とは無縁の作品、新しいものを作る手間を惜しんで、古いものを利用して使いまわしただけの手抜きってぇことだ。いや、「はいよるこんとん」は多少違っててもいいけど。
 久々に、ものすごく楽しみで楽しみで仕方ないゲームが出てきてくれた。反面、フザケンナとしか言いようのない変化があるのではないかという不安もある。「それがなかったら、違ってたら、WA1じゃねぇだろ!? リメイクって言う以上変えちゃならんところもあるだろ!?」という勘違いな変更だけはしてほしくない。
 つか、テーマ曲はアレンジしてもいいから、あのままにして……ッ(←心の叫び


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