烏の足跡



2003年7月16日(水)

 昼間、友人とファミレスで話していたら、隣のテーブルのおぢさんたちが、こんなことを言った。
「この頃の若いのはダメだね。なにしてもやる気なくて。昔は、正しいかどうかは別として、学生運動とかする勢いがあった。楽なほうへ楽なほうへ、時代に流されてるんだ」
 とかなんとか。

 一つだけ言いたい。
 学生運動も、時代の流れだった。
 熱く政治を語ったりすることそのものが、時代の流れ、風潮というものだった。
 ただそれに乗って乗せられて、熱くなっていただけの人間だっているだろう。

 真面目に仕事に励むのも、フリーターでふらふらしてるのも、「風潮に流されている」ことには変わりないんじゃなかろうか?



2003年7月17日(木)

 皆様の健康と美容のために、少し前に話題にした「薬の飲み方」について。
 これはお医者様から教えていただいたことなので、ぜひともしっかり参考にしてくださいませ。

 まず、お茶では飲まないほうがいい、といったことについては、掲示板のほうでFENさん、真大さんが書いてくれたり、丁度良いサイトを紹介してくれているので、それでいいとして。
 「水を使わずに飲む」というのは、あまり体に良くないことだと教えていただいた。
 以下はほとんどそのまんま、引用させていただきますた。

 ほとんどの飲み薬は、胃か腸で溶けることを想定して作られています。胃から先はスペースが広いことや、吸収しやすいというメリットがあるからです。
 一方、胃より手前の喉〜食道に関しては、基本的に通り道という意味合いが強いので、ここに薬が長時間とどまるのはあまり良いことではありません。
 具体的に言うと、錠剤がそのまま長時間張り付くことにより潰瘍ができて穴が開いたりする危険があります。
 薬の成分にもよりますが、本来は充分な水でちゃんと胃まで流し込むことが望ましいわけです。
 わざわざ錠剤に糖のコーティングが被ってたりカプセルに顆粒が入ってたりするのには、目的地までの到達時間を予想してそこで程よく中身が溶け出すように、という意図もあるのです。

 どーです、皆さん。一つ賢くなりました、私。レベルアップです。
 これからは堂々と、水で飲みたいと思います。というか、水なしで飲むなんて人には、きっちりこの薀蓄を教えてあげたいと思いマス。

 それにしても、カプセルタイプのものにしても、糖でコーティングしてあるものにしても、「飲みやすくするため」とばかり思ってきたが、言われてみればなるほど。
 あれと一緒か。毒薬飲ませる時のアリバイ作り!(←絶対違う
 そんなボケはともあれ、効きはじめる時間だけではなく、位置もまたコントロールできるというのは、少し考えれば分かることなのに、私、まったく考えたこともありませんですた。



2003年7月18日(金)

 また具体的すぎるメガテン話。
 魔力を中心に能力アップさせてきた主人公だが、マガタマ集めのために力も鍛えはじめ、LV87にして、全てのマガタマを揃えた。もうとっくにクリアできるレベル
 そろそろ先に進もうかと思いつつ、ミトラ様に御魂を食わせて(←食いません)能力補強しはじめる。
 その一方で、とうとうロキを作り直してしまった。

 通常の合体法則だと、作るのがけっこう面倒なので、呪われた後に聖獣+神獣で作るつもりで、悪魔全書からバロンとビャッコを呼び出す。しかし、このまま合体させても継承されるスキル数が少ないので、少し育ててからにしようと決める。
 が、育てるとワンランク上のアバドンができてしまうことに気付く。
 アバドンを作ってから、精霊くっつけてワンライク下げてもいいんだが、思うところあって、先にビャッコ+アクアンズでビャッコをスザクに格下げする。
 LV60〜LV80前後の敵がうろつくラストダンジョンで、LV35くらいのスザクを育てる心細さったら!
 二発も敵の攻撃食らえばほぼ確実にお亡くなりである。それも、弱点である氷結系の攻撃出してくる敵出るところだしTT
 マメにセーブしつつうろうろとレベル上げに走り回っていたら、このスザク。
 スキル変化を起こした挙げ句、リカームを氷結吸収に変えてくれた。弱点なくなったじゃないのさ、これで……。

 ともかく、スザクは4つほどレベルアップさせた後、わざわざ呪われて合体法則をかえてから、バロン+スザク。
 これで作ったロキに、高揚系スキルを持っている御魂を合体させてできたのが、氷結高揚+マハブフダイン、電撃高揚+ショックウェーブ、三分の魔脈、テトラカーン、デクンダ、マカジャマオンというロキ様。格段にアグレッシヴになった。
 いっそナンパ役はありとあらゆる相手に効果的なミトラ様に任せてしまおうか。
 三分の魔脈に、更に二分の魔脈を持つとどうなるかによっては、考えてもいいかも……。いっそスキル変化で悪戯(or二分の魔脈)を三分の活泉とか吸血とか雄叫び、フォッグブレスに変えてくれんかなぁ……。

 とか期待しつつ、つい、バアル・アバターを倒しに行く。
 倒したついでに、「もうラスボスすぐそこじゃん?」と覗きに。
 ……ついでに、倒してきた(←ついでで倒すな
 いや、たぶん序盤とか中盤のボスのほうが、こちらのスキルが低い分苦労すると思われ。なにせこう半に入れば仲魔のMP最大値自体がだいぶ高くなるから、マカラカーン連発とかがかなり楽になるから。
 結局ラスボスは、主人公→マグマ・アクシス&MP回復係、ミトラ→ランダマイザ要員、ユルングラクカジャ&メディアラハン係、リリス→タルンダ・ラクンダ&ヘルファング、という固定パターンで押し切り。
 弱ェよ……。

 エンディングは、裕子先生なのか、これ。どのコトワリにも傾かず、更に老婆&子供も出てこなかったということは、やはり裕子先生エンディングなのか?
 二周目にいっても、敵は強くなってるのと悪魔全書が引き継がれてるくらいで魅力はないので、どうせなら、今度は最初っからシジマに肩入れして突っ走ってみようかと思うのであった……。



2003年7月19日(土)

 アラン・ドロンはあまりかっこいいと思わない。
 でも、『太陽がいっぱい』は好きだ。
 久しぶりに見て、やはりいいサスペンスは飽きずに見られるんだよなぁ、とつくづく思った。

 大好きなロビン・ウィリアムズが出ているという理由で『インソムニア』も見たが、途中で嫌になって中盤はすっ飛ばしてしまった。
 タイトルの理由も、これからの展開も、バレバレで読め読め。それに、アル・パチーノが主役なわけで、愛するロビンはほとんど出てこない。パチーノも好きだけどさぁ、思ったことは始終、「この人老けたよなぁ」ってことだけだったり(死
 それに、なんというか、ロビンの悪役、下手ではないんだけど、これまでのイメージというものもあるのかもしれないけど、今ひとつ、その人物の気配というものが出てなくて、面白くない。脚本がいまいちだってのもあるんだろうが。
 常軌を逸した殺人狂になってしまっているのか、それとも必死で自己を正当化しているのか、小説と現実との区別をつけようとせずに楽しんでいるのか、なんにも見えてこない。
 台詞や表情、仕草といったものから伝わってくる、人物の背景というものがなにもない。

 ロビンが下手なわけはない。『グッドモーニング・ベトナム』とか、今見ても食い入るように見つめてしまう。最後の最後でのラジオDJで、ずっと言えなかったことをノリノリで吐き出しているようで、その声の切迫していることとか、飛行機の中から見下ろしている顔とか。
 それとも、やはりこれは、彼には悪役になれる要素がない、ということなんだろうか。ストーカーを演じているものも一本、公開されたはずかされるはずだと思うが、他人の家庭を覗き見て、「理想の家族」でなくなることを許せずに犯罪をおかす、というサイコな役を彼がどう演じているのか、これもちょっと確認しないとならないよな……。

 ともあれ、『太陽がいっぱい』のラストは、何度見ても、タイミング次第で鳥肌が立つくらい良い。
 なにもかもを手に入れて、完全犯罪を成し遂げたと、やっと露見する恐怖や不安からも解放され、「ご気分は?」と問われて「太陽がいっぱいだ」と答える。
 それと並列するように、スクリューにからみついていた死体が引き上げられて恐怖する発見者が映し出され、やがては、刑事とおぼしき二人がやってくる。
 そこで終わる。
 この終わり方というか、終わるタイミングも良すぎだ。これから後の展開は、もう描かずとも分かる。「どうなるんだろう、バレないんだろうか、いつバレるんだろうか、今か? 今か?」とはらはらし通しで見て来た甲斐のある終わり方だ。分かりきった展開に陥っていく様なんて、必要ない。
 やっぱりこの作品は名作だ。

 粋で洒脱で画面そのものの格好良さだけでも満腹になれる『スティング』とか、やはりサスペンスとして展開にはらはらさせられ通しになる『死刑台のエレベーター』とか、久々に、こういった古い映画を見たくなってきた。



2003年7月20日(日)

 価値観を壊しつづけたい。
 常識を改訂しつづけたい。
 そのために、今まで暮らしていたのとは違う土地に暮らしたり、あるいは今まで触れることのなかった仕事をしたい。
 ある場所での当たり前は、他の場所でも当たり前とは限らない。
 それは、頭では分かっていても、なかなか実感はできないことだ。
 だが「当たり前」の通じない、そんな当たり前の存在しない環境に行けば、嫌でも思い知る。

 これはこうだ、と思い込んで小さくしている自分の枠や殻というものを、破壊して組み立てなおしつづけていきたい。
 こんなところであれこれと、偉そうなことを書いたりもするが、私の見て来たもの、見ているものなど、実に限られたものでしかない。
 せめて日本中の、できるなら世界中のいろんな人に触れていろんな常識やいろんな当たり前に触れて、たくさんのものをひっくるめて、「いろいろあるけど、私はこう思うんだよなぁ」と言えるものを見つけられるとしたら、それはまぎれもなく、自分の自信、自分自身になるだろう。そんな気がする。

 ほんの少しの、今すぐそこに、目の前にあるものしか見えずに吼えるのは、箱庭の中で「世界の果てには壁がある」と言っているも同然だ。
 世界中に行きたい、好き勝手に、気侭に旅をしたいと言っても、先立つものの必要なこの世の中。
 せめて、ちょっと気に入っている海外サイトの日記コーナーなんかを覗いて、ひーこら辞書を引いてみたりするのであった。



2003年7月21日(月)

 実はちょこちょこと、マップとか注意事項とかを書き換えたりしている。
 マップに書いているこのザレゴトの説明も、ちょいとなおした。
 ただの日記ではないし、かといって、ろくな覚悟もなく読めばかなり辛辣だったり、あるいは何様全開に見えたりするだろうから。

 賛成してくれるか反対されるかは、どうでもいいのだ。
 今の私はこう、をひたすら書き連ねているだけだ。
 それは人の「鏡」として使ってもらえればということもあるが、なにより、自分自身の確認のためであり、言質でもある。
 なにかあれば一晩で意見が変化することもあるだろう。時がたつうちに「あれはちょっと違うよなぁ」と思うようになることもあるだろう。また、十年たっても変わらないものもあるだろう。
 だが、そんなことはどうでもいい。「今の私」を記している点では、これはやはり、ちょっと変わった日記でもあるのかもしれない。

 なんにせよ、読むなら利用しないと損でしょう。
 「私もそうね」とか「俺は違うなぁ」とか、「これはこうだと思うんだけどなぁ」とか、「あー、分かる分かる」とか、「いや、全然分かんねぇって」とか、「私だったらこうするわよ」とか。
 この私のことなんかどうでもいいから、「貴方」はどうか。
 「私の場合」を考えたり感じたりするよすがになるのが、最善である。



2003年7月22日(火)

 アウトプットする時と、インプットする時がある。
 今は出すより入れる時のようで、あまり「書きたい」という気がしない。
 こういう時には無理に書こうとはしない。書くことは義務ではないのだから。
 ハイペースの更新は売りの一つではあるが、あくまでもサービスであり、品物ではない。
 というわけで、ここ数日間は延々とPSOとメガテン3。
 PSOのほうはひたすらULT森と坑道を周回してレベルを上げつつ、マグ育てに励む。
 DEX 187とか、All 50とか、あるいはパワー型マグでもDEF、DEXとのバランスを微調整したものとか、あるいはややパワー寄りのバランスマグ(40 80 20 60)、ややマインド寄りのバランスマグ(30 60 20 90)、はたまたDEF100 MIND100とかいうものを作ろうとしていたり。
 マグやユニットで調整しないとカンストするパラメーターが出始めたJ兄弟や、マインド特化しすぎて同じメにあってるアズあたりのためである。

 メガテンは……うろうろちょろちょろと歩き回っていたら、主人公はLV97に。平将門のところへも行って、四天王も全員倒し、マサカドゥスというマガタマももらってきた。万能系以外の攻撃は無効な上に、運以外が全て+10という無茶なマガタマくん……。ボス戦以外ではまず死ぬことはなさげである。
 もちろん、ここまで上げている間にいろいろと作ってもいるわけで。
 ウリエルからラファエルを作り、ほしいスキルを揃えたところでそこから更にガブリエルにし、これもほしいスキルを覚えるまで育て、あとはマッカを溜めてウリエル、ラファエルを再召喚。当然、ミカエル制作のためである。
 無論、作れるようになった途端にシヴァ様を作ることも忘れていない。
 更にはストックにいてちっとも戦っていなかったゾウチョウテンを動かしてみたら、これがなかなか強くて頼りになってしまったり。
 そんなわけで以下、現在のパラメ。変化あった奴だけネ。

・主人公(LV97)火炎高揚+マグマ・アクシス、竜巻、ショック・ウェーブ、絶対零度、メギドラオン、汚れなき威光、三分の魔脈
 回復役はメディアラハンを覚えている仲魔が増えたのでいいやと、メディラマを捨てた。更にはMPも金が余り始めているので節約する必要はなくなり、チャクラの具足もポイ。万能系と神聖系まで完備した完全攻撃タイプと化した。
・魔王ロキ(LV57)氷結高揚+マハブフダイン、電撃高揚+ショックウェーブ、デクンダ、三分の魔脈、二分の魔脈、悪戯
 ダブル魔脈で増強したMPで、容赦なく魔法攻撃。悪戯は、これがないとロッキーじゃない気がして残存。悪戯のすごいところには、女性悪魔にキラータイプになるだけでなく、男性悪魔にもNGを出さないところだと思う。牝馬に変身してスレイプニルを生んだわけで、そういう時には男やめてるのか、ロッキー?
・鬼神ビシャモンテン(LV77)火炎高揚+プロミネンス、裁きの雷火、全体攻撃、八双発破、デスカウンター、食いしばり、耐氷結
 以前のランダを更に強化したっぽいスキルになった。火炎系だけでなく神聖系単体魔法も使え、全体物理攻撃も通常・特殊ともに取り揃えた上に、更にカウンター発動、死亡からの根性復帰、唯一の弱点すら誤魔化したという、ひそかにお気に入りになってしまったおぢさん。
・大天使ラファエル(LV85)火炎高揚+プロミネンス、常世の祈り、メディアラハン、マカラカーン、テトラカーン、ランダマイザ、チャクラの具足
 究極の援護係。HP全回復に加えて状態異常も回復する常世がある以上、メディアラハンはいずれ消えて、不動剣にでもしようと画策中。ただ、MP増強・補充スキルがないために、一回の戦闘中にさほど連発できるわけではないのが痛い。具足は歩き回らないと効果が出ないため、わざわざエンカウント率をあげている現在はほぼ無意味である……。
・大天使ミカエル(LV95)火炎高揚+プロミネンス、電撃高揚+マハジオダイン、メギドラオン、デスバウンド、三分の魔脈、勝利の雄叫び
 ウリ・ラファ・ガブの合体で作った最高位の大天使。見かけがしヴいおぢさんなのでかなりウフフ(←危)。攻撃役として魔法、物理共に押していける上に、戦闘終了すればHP・MP全回復の勝利の雄叫びを所持しているので、雑魚戦では問答無用でどちらも消費していける。たまにデスバウンドのやりすぎで自滅……(爆
・破壊神シヴァ(LV97)電撃高揚+ショックウェーブ、八双発破、ランダマイザ、肉体の解放、煌天の会心、デスカウンター、勝利の雄叫び
 ミッキー同様、雑魚戦での消費を考えなくていい反面、たまに八双発破のやりすぎで自ら瀕死に。目下の悩みは、敵全体に魅了効果のある肉体の解放を、メギドラオンか物理吸収にかえるべきかどうか。やはりここはミッキーとの違いを作るためにも、セクチーダンスを残すのが漢だろうか?(←真剣
・妖鬼フウキ(LV66)衝撃高揚+ザンダイン&マハザンダイン、宝探し、エストマ、リベラマ、ライトマ、リフトマ
 これでもう光玉も浮き足玉も封魔の鈴も集魔の笛も必要ない! そのうえ、一応戦闘メンバーとしても弱点なしの衝撃強化で、普通に使えてしまうお得感。アウトフィールドを歩くときにはエストマ+宝探しで発掘だ〜♪

 それにしても、レベルのせいか、パラメーターでは他の悪魔に劣っていないロッキーだが、実際に攻撃すると威力が低い。LVの補正があるせいなんだろうか。こうなったらLV80くらいまでは上げるとか……って、何十時間かかるんだ、それ(汗
 ちなみに、無効・吸収属性を持つ仲魔が増えたせいで、ラストダンジョンもかなり余裕でうろつける。
 次はぼちぼちと会話スキルつけた悪魔作って、特殊会話を見ようかなぁ。四大天使と通常天使の会話はラファ以外は全て見て、たくさん宝石もらったも★
 なお、現在のひそかなお気に入りパーティは、主人公・ロキ・ニュクス、ラファエル。衝撃以外は高揚強化された魔法が揃うメンツであり、万能の回復役もいる。弱点もない。しかしなによりのポイントは、主人公以外全員金髪で肌が紫色だというどうしようもないところ(←ぉぃ)。肌が紫なだけなら、シヴァも入り、物理攻撃まで充実するんだがなぁ。



2003年7月23日(水)

 具体的にタイトルは出さないけれど、ケータイサイトに連載されていたりして、そこからヒットした小説、というものがある。
 それが出版されて、けっこう売れていたりもする。
 しかし……一つだけ正直に言わせてもらうと、ヒットした理由は、「面白いから」ではないような気がする。
 内容はありきたりで、読書家の人間にとれば、底が浅くて軽薄で、これまでにもいくらでも扱われてきた題材でしかない。
 もちろん、たとえありきたりだろうと、それをうまく扱っているかどうかが問題なのだが、ヒットした根本的な理由は、「頭使わなくてもいいから」のように見える。

 気のきいた小学生にでも書けそうな平易な文と、分かりやすい展開。変に技巧に走らないだけに、言いたいことが伝わりやすい。
 だから、重厚な「文学」とか複雑な「小説」なんかに馴染んでいなかった女子高生あたりが、「おもしろーい」と簡単に読むことができた。
 言ってしまえば、「ただそれだけ」なのだが、それを悪いとは思わない。
 というか、それこそ正しいという気もする。
 意識していようがいまいが、活字離れした若い年齢層がすんなりと読める、簡単でシンプル、気取りのない文章。ありきたりな内容というのはつまり、人の意識に普遍的に、あるいは身近に存在する出来事や思いということでもあり、理解もしやすい。
 技巧に走って、その装飾が重すぎて読むのがしんどい上に、内容も濃かったり重かったりしたのでは、「意義のある内容を扱っている」としても、面白くはなかったりする。

 読んで貰えなければ意味はない。
 分かってもらえなければ意味はない。
 その後にしか、「面白い」という感想は生まれないのだから。
 とはいえ、その作品を「見習いたい」とか「そんなものを書きたい」とは思わない。
 読んでもらうのは、「読んでもらいたいと思うもの」だもぬ。



2003年7月24日(木)

 ……インプットする時らしい、とか書いた一時間後にはアウトプットモードになりあたり、回転速すぎるぞ己。
 しかもどうしてだが、ここしばらく怪談がらみのものばかり。
 まあ、夏だし、いいよね。

 しかも、何故かPSOネタがよく出てくる。
 『The gost in the wall』は、思いついての一気書き。
 単に、久々にキャラ日記なぞ読み返して、「そういえば前にRPプレイした時、UからメールでSSもらったのに、それのレイヴン側の話、書くと言いつつ書いてないなぁ」と思ったら、するすると芋づる式に出てきたネタである。
 人様のところのキャラと、自分のところのキャラをワンセットにして、幽霊がらみの騒動という点であまりにも類似しているので、タイトルも類似させた。
 となると、raiさん、U氏のキャラは借りたから、次の生贄はべぇ太だな(ニヤソ
 怖いもののなさそうなべぇ太、実は幽霊が大の苦手、とかだったら笑うなぁ。ホラー映画なんか怖くて見れないとか。
 などと軽く言ってみたところで、どんな「幽霊」をどういう理由で出して、相棒は誰にするのかが見えなければ、書けるわけがない。
 逆に、閃けば即座にでも書くだろう。

 べぇ太といえば相棒はやはりJか、J兄弟か。先生というテもあるが、奴がいるとその場で究明がはじまってしまうのでイカンね。
 いや、待てよ? べぇ太といえば、死んだ恋人・リーナである。
 幽霊の出てくる理由の、当事者になるというのは、他の二つの話とは異なるなぁ。
 しかし、もう十年も前のものが、何故今更、それもラグオルで、ということになる。
 っちゅーことは、なにもラグオルでの話にしなくても、テラでの話でもいいわけか。しかしそうすると相棒は先生しかいないし……。
 などとこんなところでネタ固めてどーする己。

 なんにせよ、またちょろちょろとオフってる。Gで森+坑道、殲滅コース、経過時間50分でEXPが12万ちょい、というのがパターン。ついでに、ロスってしまったHつきルビーバレット、またでないかなと期待するのもある。
 そんなこんなでうろうろしてたら、なんでだか、ジェルン30なんてものをボル戦の後に出てくる箱からゲット。
 なお、何故かうちのメイン・フォースのGは、グランツ・メギド・レスタ・デバンドを除く補助だけがLV30……。つかさ、なんでレアっぽい特殊テクニックでLV30が出て、他の攻撃テクでは出ないのよ?(汗

 ところで、今日(日付としてはこの日記からは一日前になるが)の朝、せこせことメガテン話を書いていたら、突然PCが笑い出した
 だって、文字を打てば出てくるのは全て「は」。「ははははははははは」というのである。変換確定するまでは、笑ったままだ。確定すると、打ち込んだ文字になる。
 ……わ、笑えねぇよッ!!(怯

 それにしても、己、アホだ。
 ここのところ数ヶ月、「12時間くらい寝倒してぇ」と思いつつ、毎日毎日、「まぁ、明日にすればいいか」と繰り返し、毎回毎回、最長で6時間しか寝ていない。
 「明日休みだから明日は寝倒すぞ〜」とか思いつつ、その「明日」になるとまた、「明日は朝5時には寝るぞ〜」とやってる。
 スマン、ホントにアホだ己……。
 今日も、明け方はそう思っていたくせに、メガテン話書いてたら昼になりますた(死



2003年7月25日(金)

 とうとう、メガテン3主人公はLV99を突破し、画面上の数字は最早99から変化しない3ケタに突入。
 祝 LV100!

 別にそんな記念のつもりでもなんでもないんだが、主力メンバーを完璧にしつつ、ストックの整理をするべく、勝利の雄叫びとメディアラハンを所持する悪魔を作ろうと試みる。
 制作方法は一つではないんだが、いろいろと考えて、最高レベル悪魔たるシヴァ様を素材にするという、イヤミなほどに贅沢な真似をして作ったのは、まだ仲魔にしたことがないという理由もあり、鬼神トール。
 ハイレグマッチョマンな、マスクレスラーかという悪魔に回復係を押し付けた挙げ句、私の脳内でトールさんは、オネエ言葉で喋るようになってしまった。うひ。
 こうなると、どうせなら「誘惑」をつけたかったかなぁ……。
 なお、「誘惑」とは、ナンパ時に女性悪魔から男性悪魔へ話し掛けた場合にのみ、抜群の効果を発揮する会話スキル。男性→男性はNGなんだが、これはもう、完全にネタ的にトオルちゃん向きだなぁ、と。
 そーして、ホワイトタイガーの腰巻一丁のシヴァ様とか、フンドシ一丁のロッキーと組ませて、勝手にオバカな騒動を想像しているのであった(←阿呆

 それはともかくとして、素材にしてしまったシヴァ様。悪魔全書から呼び出すのもいいんだが、電撃系のスキルを持っている悪魔がやたら増えてしまったので、ここはいっそ火炎系か衝撃系のスキルを持たせて作り直したくもなってみたり。
 幸い、ストック整理で、シヴァ様の素材となるランダを、火炎高揚+プロミネンス所持の状態で登録しなおしているし。
 主人公が火炎強化状態だから、理想のシヴァ様は衝撃系所持なんだが、となるとうーむむむ。別に衝撃に弱い敵なんて、シャドウ以外に出てこないしなぁ



2003年7月26日(土)

 総合TOPおよび、他の全てのジャンル内TOPの注意書きコーナーに、「ネチケットに関する100の質問」に答えたページへのリンクを加えた。
 これは、私の巣を見て回ろうという人にとっての目安として、丁度いいと思う。
 どういうことは嫌がられるか、どれくらいなら構わないか、一目瞭然。
 たぶん、ただのお客さんにとっては、「けっこう大雑把なのね」と安心してもらえる内容かと思う。
 反面、サイト運営している管理人さんにとっては、一つの問いをぶつけてもいる。

 貴方のそこは「店」の割合が大きいのか、徹底して「私んち」なのか。
 自分のサイトならどちらにしようと私の関与するところではなく、どういう姿勢で運営しようとそれでよかろと思う。
 ただ、常識的で正統と思っている「それ」も、度を越えれば、マナーの意味を履き違えたエゴに過ぎなくなることだけは、考慮したほうがよかないかねぇ。
 私の目には「あー、よーするにこの人、礼儀正しい常識的な人じゃなくて、単なる専制君主ね?」と映ることがあるわけで。「そんな小せぇケツの穴、大公開して恥ずかしくねぇのかなぁ」と(←鬼か



2003年7月27日(日)

 所十三の「DINO2」(ディノディノ)2巻を読んだ。
 なんか、オススメしたい気分。
 恐竜マンガということで好みは分かれると思うが、「命」というテーマが好きならば、つまらなくはないと思う。

 ちょっとした事故で、ティラノサウルスのメスの「子供」になってしまったトリケラトプス「ウマソー」くん。肉食獣と草食獣、食う側と食われる側なのに、成立した親子の情というものはたしかにマンガだろう。そんなことが実際に起こりえたかどうかを問えば、疑問は出てくる。けれど、種族を超えた親子の情愛とかって、好きな人いるでしょお?
 トロいデブいとけなされていたお人好しくんと、ちょっと渋みのある小柄な「兄貴」(二匹の種族は違う)の絆とか。
 1巻もこんな感じで「なかなかえぇなぁ」と思っていた。

 2巻では、イマドキのジョシコーセーみたいな、まだ巣立ちしたての翼竜ちゃんと、彼女に振り回されつつも「はいはい」と寛大でものの分かった竜脚くんのコミカルな物語に幕を開ける。
 間に短いのを一本挟んで、三話目は1巻に出てきたウマソーくんの話。
 読みながら、「命の連鎖」というものをしみじみと味わえた。特に最後のシーンがええのぅ。
 あと、ウマソーを途中まで育てたT−REXの「お嬢」が相変わらずかっこいい。食う側と食われる側でありながら、「自分の子ら、血脈を守る」ということへの責任感や勇敢さにおいては、お互いに一目置いていたお嬢と老トリケラトプスの関係が……。

 モーニングでこの間見かけたのは、サーベルタイガーの父娘の話で、それはまだコミックに収録されてはいなかったけれど、「娘の前ではええカッコせなあかんのが親父や!」という親父タイガーもかっこよかったなぁ。



2003年7月28日(月)

 この夏から秋にかけて、ほしいゲームが月に一本は発売される。

 8月は14日の「モンスターファーム4」。
 だってアナタ! 今度は五匹まで同時育成可能で、しかも、自分(主人公)同じ場所に現れて、自分の手でエサやったりすんですよ!? なでこなでこしたりもできるんですよ!? こんな癒し系、見逃してなるものですか!(←違
 しかも、探索とかいく時には、一緒に歩くこともできるけれど、乗っけてもらうこともできるらしい。画面写真とPS2のムービー見てると、どちらの光景もあったから。ライガー(狼っぽいの)に乗せてもらうとか、考えただけでもうウハウハな己。ゴーレム(石の巨人)の肩もいいなぁ。でもデュラハン(騎士風)だったら、おんぶなんだろうか? それともいっそお姫様だっこ?(←そもそも乗れないのではないかと思います
 どうせなら主人公の外見、複数のモデルの中から選びたかったなぁ。
 ともあれ、ライガー種ばっかり五匹揃えてわんわんワールドつくるとか、デュラハン種ばっかり集めて王様気分になるとか、ジョーカー種(死神風)ばっかりそろえてホラーハウスっぽくするとか……。
 今からものすごい楽しみで、きっちり予約もしてきてあるのであった。

 9月は「真・三国無双3 猛将伝」。
 なにがどう追加されたりするのかは分からないが、単に鬱陶しいくらい敵が固くなっただけの「最強」モードとか追加されるだけ、というのでないかぎり、確実にやるだろう。
 いくら好きだといっても、そこまで盲目じゃない。ゲームとしてつまらなかったり魅力のないものに金払う気はないのだ。

 10月は「侍2」。
 侍になって好きに生きられるという、時代劇好きにはたまらんソフト。「1」はPS2のない時期に出たものなのでチェックもしていなかったが、「2」の告知を雑誌で見た瞬間、達人タイプの主人公の渋さにメロりますた。
 ああ、かっこえぇ。しかし頭の中では勝手に、「45くらいになったB?(PSOの友キャラ、ベータ)」とか思ってしまっているからもうどうしようもないネ★ 髪型かえたら、私の頭の中にあった「おっさんB」そのまんまだったんだもんなぁ……。
 こういう、「江戸時代を舞台にした自由度の高いAVG」は、「猫侍」にすらハマった私であるから、もう購入確定である。

 11月には「キャッスルヴァニア」。
 なんか、小島さんのイラストの雰囲気ぶち壊しなポリゴン顔に脱力するが、悪魔城好きとしてはやらずにはいられまい。
 ただしこれは、アクションゲームとしての操作性などをレビューなどで確認してからになりそうだ。

 他に楽しみにしているのは、PCのエロゲーとして発売されたものなんだが、それがPS2に移植されるらしいというから、それ。
 「デモンベイン」である。
 ここからは話題がかわるので、翌日ゆき〜。



2003年7月29日(火)

 翌日ゆき、とか書きつつ、エロゲーについてとくとくと語っても仕方ないのでやめにする。
 つか、夕方から明け方までの仕事で疲れマシタ。
 これを、寝て起きてから書いているのも珍しいことで。

 なんか変な夢を見た。
 妙に近未来的で、G(重力のほう)がかかるほど高速で走る車が出てきたり、ルパン三世じみて屋敷に忍び込んでみたり、かと思えば、カーチェイス繰り広げたり。しかも、別に好きなわけでもないのに、一緒に逃亡している相棒二人のうち、一方がGackt……(汗
 彼のファンならタマランだろうが、私にはなんで彼が出てくるのかが謎なわけで。しかも、追う側にいたり味方についたりと、夢らしく支離滅裂。

 はーぁ、そうして今からまた仕事だ……。



2003年7月30日(水)

 この巣で一週間、品物に追加がなかったというのは、私がPC自体をほとんど動かせなかった一時期を覗いて、開設以来ほとんど初めてじゃないかという気が。
 書いてはいても仕上がらないとか、同盟準備に時間食われているとか、余計なゲームやってるとか、いろいろ理由はあるんだが。
 なんか、疲れてマス。書くぞ、と気合が入りマセン。だから体力も気力も消費しなくていいゲームに走るわけで。

 久々に、コーエー様の「ジルオール」なんぞ引っ張り出してきてやってみる。つくづくと、ポリゴンとかエフェクトだけ現在の水準に引き上げて、リメイク版でいいから作ってほしいと思ってみたり。
 歴史イベントは起こさずにふらふらと依頼をこなして主人公を鍛えつつ、そろそろ称号がついた頃だろうと、MPも使い果たして宿屋に行くと、呼び名は「優しき戦士」……。
 たしかに、アルバレスト習得後はいきなりアークソード目指して、高いパラメがKind、Search、Beliefだったが、これからそう呼ばれるのかと思うと、なんかヤだ……。



2003年7月31日(木)

 またぞろのんびりと、PSOでわらしべ道中してみる。
 三月頃と代わり映えのしないものもあれば、「おいおいおい」というものもある。
 どーでもいい、「使ってみたい」だけのものには、出所なんぞ問わずに交換しているものを、やはりあやしい品と交換したりして、振り回したら、「はい、次」とまた交換に出すのが私のやりよう。
 さもないと、倉庫が死ねるので……。最終的に手元に残すのは、「レア」ではあっても属性がないもの。あやしい品を交換しあってる時点で大したことは言えないが、それでもやはり、本気になって発掘している人に悪いと思うから、せめて属性なしのものにしたいという足掻きで。

 それでふらふらしていると、どうも皆して交換にスレてきた感じがして、あまり楽しくない。
 物欲だけの人はヤだなぁ、とか思いながら二部屋くらい通過すると、ようやく、そこそこ会話もできる感じのいい部屋に辿り着いた。
 そこで、「ラグオルリング」なるものを初めて見る。面白そうなので交換してもらうことにして、他には、自力オンリーで交換という人がいたので、微妙なもの同士出し合ってみたら、あらまぁ、私の愛しいバーサークバルカンちゃんがいるじゃないのさ!?(ぉぃ
 他には、相変わらずデルディーに好かれているJのもとにたまるDFフィールドと、いくつか交換してもらった。なにせ防具は微妙に数値が違うから、流通品かどうかは一発で分かるし、お互いに「自力ですね」と信じやすいのがいい……。
 それにしてもうちの連中が拾う鎧って、ことごとく補正値高めっぽいのね。煙鎧もだし、スピリットガーメントなんか、流通品より10くらい上だぞ。

 最後に立ち寄った部屋で、DC時代にはチーター、というツワモノに会った。こうなるともうサバけきっていて、物欲すら枯れ気味。
 ある意味、自力にこだわってレア争奪戦する人よりはマシかもしれないと思ってみたり。この間なんか、遺跡で出た赤箱、私が触れてみた時には剣のアイコン出てたのに、「あれなんだった?」と聞いてみたら、「ドロップ」。……おい待てや。他にも出てたのかもしれない、と思い、最後の分配まで待ってみても、やはり剣の赤箱は出されていなかったという。
 そんなみっともないことするくらいなら、コピーして人数分配ったほうがマシだと思うのは私だけではあるまいよ、もう……。
 ともあれ、「あまりいいのないけど」としぶるのをかき口説いて見せてもらった物の中に、H100のレインボーバトンというシロモノが―――。
 こ、これ、ULT坑道・鉄用の最強武器でわ?

 というわけで、今日は手元に残したいのが五つと、わらしべ用が10ほど、手に入ったのであった。
 ……そんなものより私は、なんとかして高Hの鎌を発掘したいぞ……。なお、この間先生の老体にムチ打ってプラントへ逝かせたら、さすが鬼のレア運。一発で鎌は出たものの、属性はN5。……しくり〜ん……。二十回以上死んだのと差し引いて考えると、どう考えても割り喰った気分だったのであった。


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