烏の足跡



2003年3月1日(土)

 まず自分のことを知ること。
 何故そう言うのか、何故そう思うのか、何故そうするのか。薄皮を剥いでいくようにして、根本と思えるところにまで探りを入れる。
 次に、他人にも自分と同じような部分があるだろうことを知ること。
 人間はそう大差ない。それは切られれば誰でも痛いと思うのと同じことだ。ただ、それをこらえられるか、こられられないかという違いはあれど。
 最後に、自分とはまるで違う人がいることを知ること。
 貴方がそういう時にはそう思うからといって、他人もそうだとは限らない。相手の行動を貴方が「こう」と解釈しても、その真意がまるで違うこともある。あなたの解釈は貴方のものさしに因っており、他人のものさしの目盛りはまるで違うものであることも多いし、ものさしに使っているもの自体が異なることもある。

 そうして自分も含めた「人」の行動、言葉、本音を探れば、それが当たっているかどうかには関わらず、物語に使える「人間像」が増えていくだろう。
 ……久々の小説作法であった。



2003年3月2日(日)

・たまに思うことなんだが、弁の立つ奴というのは、えてして実は伴わないものじゃないだろうか?
 言い訳考えたり自己を正当化しようとしたり、なんとか他人をまるめこもうとしたりして、言葉を考え、理屈を考える。だからさもいろんなことを考えて知っていて、道理にかなったことを教えてくれるようだが、よくよく付き合ってみると、全て口だけのこと。
 気に入ったものがあれば他人がどう言おうと「いいんだよ」と表現しようとするし、気に入らないものがあれば「これはダメなのさ」と思わせようとする。それが上手ければ、「なるほど、そうか」と周りは納得するが、本当にそれがいいのか悪いのか、そこはかなりあやしいものだ。

 口の重い人、言葉で伝えるのが苦手な人は、あれこれと言葉で誤魔化すことも難しい。だからあれこれ言い訳なんかしてもかえって悪いことになったりするから、結果で納得してもらうしかなくなる。
 もちろん、みんながそうというわけではないが、行動と結果で示すしかない分、口が立つ人よりは実行力があるような気がする。

 しかしまあ、口先三寸だろうが口八丁手八丁だろうが、言い訳だろうが誤魔化しだろうが騙りだろうが(いや、それはちょっとまずいだろ)、聞いた本人にとってなんらかの利益になるなら、別に悪いものでもない。
 単に、「言ってる本人は大したことない」、というだけだ。
 で、言うまでもないが、これは書いていてかなり己が痛い内容である(阿呆

・テレビ買い換えたから$はないし。
 メガテンまだクリアしてないし。
 だから、せめてメガテン終わるまで買わないでおこう、と思っていたのに。
 買ってるし「真・三国無双3」(死
 とりあえず呂布出さなきゃなぁ……最初からは使えないだろうし……。



2003年3月3日(月)

 ああああああ <(@□@;)>
 案の定。
 なんで一日が48時間ないのかという具合に、ゲームする時間がほしい(堕
 めがてぃえ〜んもそうなんだが、思い余って手を出してしまった無双3が楽しすぎる。それにデビルメイ2もまだルシア編クリアしてないのに……。

 ともかく、やっぱり最初からは使えない呂布は我慢しておいて、さて、今回は誰を使おうかな、と考える。ストーリーを進めるための武将は使い勝手がいいほうがいいんだが、いろいろと迷った結果、使いたい武将の多い呉の、孫尚香に決定。攻撃力が低いのは痛いが、その分コンボはつなげられることになる、という理由である。
 それにしても、オープニングを見ていて思うんだが、回を追うごとに呂布の目張りがすごくなってるような気がするのは私だけなんだろうか……?

 ディスクを放り込むと、オープニングの鑑賞に努める。基本のものが一つと、武将がそのたびごとにいれかわるのが一つ。2では出てくる武将をエディットして、全員曹操とかいうバカな遊びができたが、今回はどうなんだろう。ともかく、3パターンほど見て満足しおもむろにゲームスタート。
 たしか1も2も、私がやった時は友人宅で、最初からある程度育った武将を使わせてもらった覚えがある。よって、一からのスタートとなるし、連携のつながり具合も気になるということで、最初は「易しい」モードで試してみる。
 ……さすがに、楽すぎてお話にナリマセン。
 のんびりとチャージをいろいろ試してみたり、あっちこっちの敵武将倒しに歩き、あっちこっちの味方(連合軍だから三国全て)武将の姿を拝んでくる。なんだかとっても、「きゃーー、関羽さまぁ〜〜ん♪ ああん、曹操さまもかっこい〜〜、トンさまこっち向いて〜〜★」とおっかけしてる気分。尚香ちゃん使ってるせいか。
 そうして、なんだか3では、階級が低くても立派な馬に乗れるということなので、よさげなお馬さん探しまで始める。……なんかゲームの主旨勘違いしてるね己。
 そうしていろいろ見て回った結果、さすがに武将の乗ってる馬は鞍も立派である。さっそく乗り捨てられている曹操さんのものらしき馬をぶんどってみると、おお、なんだかちょっと足が速い! 無駄に敵の塊の真中に突っ込んで蹴散らしてみたりする。
 ふらふらと存分に堪能しつつクリアした後で、いよいよ、オリジナル武将の作成に取り掛かった。

 性別、髪型、服の色、上着、下履きをそれぞれ3種類(性別は2種類だが)の中から選んで、更に曹操、劉備、孫堅のモーションか、男だと大剣、女だと細剣モーションのどれかを選べるようになっている。使える武将が増えると、選べる武器やモーションも増えるらしいが、今はまだこれだけなのだ。
 女の子で曹操さんのモーションってのもなんだかアレなので、オリジナルのほうはまず男を作ることに。名前はてけとーに決めて、好みでいろいろといじっていくと、ガン黒・銀髪になってしまううちのシュウくん。まあ……がっちゃんに似てるしいいかぁ、とPSOちっくな発想で許可するが、どう見ても東洋人ではない。まあ、どの武将の顔も「おまえら何人?」という感じだが。
 なかなかいい感じにできあがったが、問題は、誰のモーションにするかである。
 弱点もないが優れてもいない劉備のものは今ひとつ。大剣は鈍重そうなので却下。曹操と孫堅、どっちのモーションにするかで10分くらい悩む。そしてふと、たぶん普通に使うことのない孫堅にしておけばいいか、と思いつく。
 そうしてできあがったシュウくんでさっそく最初のステージを歩いてみる。ショーコーちゃんよりパワーあるし、コンボも決めやすい。声も癖のない無難なものがあてられている。どうせならこの声も何種類かから選べると良かったのになぁ。

 ところで、曹操、劉備は一発変換できるよう登録されているのに、ソンケンと入れて変換すると、孫権しか存在しない。あわれ孫堅……(TT



2003年3月4日(火)

 三国バカな話。「メガテン話シリーズが終わったらこれかい!」と呆れないように、そこ。ちなみにメガテン話もまだ終わってないヨ?

 フリーモードで尚香ちゃんを鍛えつつ、シ水関の戦いをクリアするパパリンを助けつつクリアし、次は虎狼関。呂布です、呂布。呂布登場。
 うきうきと進めていくと、登場デモが発生する。それはいいんだが雑兵くん。「呂布が出た〜」ってあんた、「出た」って彼、バケモノですか??(滝汗
 彼のいる区画に入ると呂布から一騎打ちを申し込まれたので、強かったら逃げ回って引き分けにすればいいや、と承諾する。……四段くらい攻撃食らうだけでHP半分もってかれるT△T こっちの攻撃じゃ必死に当ててもカケラほどのダメージにしかならないT□T
 勝たなくても進めるし、「呂布の強さを味わってもらうためにあえてこのバランス、まず勝てない」と制作側も言ってる。タイムアップだと、残り体力に関わらず引き分けになるし、自分の武将鍛えても一騎うちには反映されないというし、つまり、ここの呂布にはまず勝てないと思われる。時間一杯、フルに攻撃あてても倒せない気がするんだよなぁ。たしかにこれは「現れた」とか「来た」じゃなくて「出た」クラスだワ……。
 一騎うちは引き分けに持ち込んで通常のバトルに戻る。暴れまくるうえに追いかけてくる呂布がえっらい恐ろしいが、鍛え上げた護衛兵たちがうりゃうりゃと攻撃してくれている間に後ろに回って攻撃し、兵の体力減ったら外に出て守備体調倒して肉まんもらうという戦法で、なんとか呂布撃破。9対1でやっとこさ勝てるってどうよ?(汗
 そのままトータクのところまで突っ込むも、逃げられてしまう。ということは、後にまた出てくるのかなぁ、トータク。

 順当に進んできたが、次の呉群奪回ストーリーでいきなり苦戦。ここまでは雑誌に攻略記事で照るから簡単だっただけなんだけどね。
 パパリンが倒されると負けなんだが、パパリンは区画に閉じ込められるしあっちこっちで仲間はピンチになるし、とても手が回らない。なんとかパパのところに駆けつけるが、後ろでは周ユは敗走するわ朱知も敗走するわ、策兄貴はピンチだわ、えらいことに。そのうち、パパリンが戦死してゲームオーバーになってしまった。
 そこでふと、このまま尚香ちゃんでいくと大変だが、ここの敗北条件がパパリンの敗走なら、そのパパリンを使えば、自分が死なないかぎり絶対に負けにはならないわけで。
 ここで予定を覆してパパリンを鍛えはじめる。オリジナル武将のシュウがパパリンのモーションを持ってるので、動かし方はもうよーく分かっている。さくさくと体力・無双ゲージを増やしつつ攻防強化し、リベンジ。
 尚香ではあれだけ苦労したのに、パパリン使った途端呆気ないほど簡単に片付いてしまうのはどういうことなんだ……。
 これも一種の難易度調整だと思えば、なかなか面白いシステムである。鍛えていない武将を出せばシビアになるし、自分さえ負けなければいいなら他の面倒を見なくて済むし。うーん、よかよか♪

 しかしこれでは簡単すぎるので、フリーモードにして、尚香ちゃんで再度やってみる。
 拠点潰して閉鎖区画の門開けてパパリンの周囲の敵をいくらか蹴散らしておいてから後方に戻り、敵の援軍を片付けて味方の進軍をフォロー。これでなんとかパパリンと兄貴を近づけることができ、放っておいても倒れずにいてくれるようになった。
 あとは単身突っ込んで劉表(だったけな)撃破。やっぱり、マップや敵・味方の動き(イベント)分かってると楽だネ。

 その後、パパリンのまま次のステージに進むと、なんだか「これは策と○○(参加メンバーによって尚香になったり周ユになったりする)の戦だ、孫家の若い力を見せてやるのだ」とか喋る。敗北条件はパパリンの死なんだが、もしかして、自分が突っ込んでしまうのではまずいんだろうか? 制限時間にも余裕あることだし、念のために二人の子供の動きを見守りつつ、雑魚を蹴散らして歩く。
 マップで確認すると、敵武将として太史慈が発見されたので、もしやと思い、彼に近づくと一気うちイベントが。これに勝つと仲間にできるんじゃないだろうか? そう思い、引き分けてリセット、リトライ。また引き分けてリセット。
 それからふと、たしかこいつって策の仲間になったんであってパパのじゃないんだよなぁ、と思い出し、策で戦わないといかんのだろうかと思い、途中でまたリセット。今度は孫策を育て始める。
 2では触ったこともなかった武将だが、いざ使ってみると、攻撃は直線的でリーチも長くはないし、攻撃範囲もそう広いわけではなく、軍勢相手には戦いづらいが、他の能力は平均的だし、けっこう楽しい。またこいつもフリーモードでざくざく磨き、武器の攻撃回数が上がったあたりで再びストーリーに突っ込ませる。
 パパリン守らなきゃいかんのか、と思いきや、パパリンは消えて、自分が生きていればいいらしいので楽チン。正念場は一騎うちのところだけっぽい。

 なんだかもう、虎狼関の呂布と比べればどんな武将もかわいいもんで、コンボ3セットくらいでちゃんと倒れてくれる。リトライすることもなく大ちゃんを倒すと、仲間になれと誘惑……勧誘するイベントが。少し考える時間をくれ、と言い置いて去っていったが、手ごたえは充分。クリアに向けて敵将を目指す。
 さすがにこのあたりから状況の変化がはっきりしてきて、軍師の言うこともちゃんと聞かないとまずい感じ。周ユの言うとおりに、ドラ探して歩き兵糧庫の門を開け、後方から敵陣に攻め込む。
 途中で大ちゃんが仲間として出てきてくれたので、これで使えるようになったはずだとうきうきしながらクリア。そのままの勢いで城奪回にまで乗り込む。
 策のまま、敗北条件も自分の敗走なので、のんきに突っ込む。それでもそろそろ敵の攻撃も厳しいので、ちゃんと味方武将の近くの敵は散らしておいて、あっちこっちと駆け回る。
 ところで、尚香ちゃん使って「敵将、討ち取った〜」とかわいい声を聞いているのも楽しいが、むしろ己的には、「兄様、攻め込みましょう!」とか声をかけられているほうが嬉しいかも……( ̄ー ̄)
 とはいえ、NPC武将の動きに付き合ってると遅くてたまらないので、妹のことはほっといて敵陣目指して進軍。前のマップよりも、進めるところと進めないところが見て分かるのでなんだか簡単な気がする。広いには広いし、敵武将も雑魚も多いけど。
 鬱陶しいエンショウ、ボスの劉クンあたりを倒してクリアすると、やっと、やー――っと、周泰が使えるようになった。甘寧や大小姉妹はまだダケド……。

 ちなみに、このあたりでもうすっかり夜は明けていたんだが、現れてしまったら使わずにはいられなくて、ついつい鍛えはじめてしまう。
 あまり癖のない動きで使い勝手はいい。なにより、コンボ数が稼ぎやすい。攻撃力に難があるし装備できるアイテム数も少ないが、攻撃力なら鍛えればある程度フォローできるだろう。
 ただ、やはり軍勢相手に大暴れする、というタイプではない。武器を鍛えて五段目出せるようにしたが、それは真っ向の唐竹割りっぽい動きで、正面の相手を吹っ飛ばすだけだしなぁ。
 好みの問題もあるだろうが、私としてはあまり抵抗なく使えるタイプの動きで、「よし、こいつが呂布と並んでのメイン武将その1♪」と決定。ただ……ただね、ただね、「敵将を討ち取った」というお定まりの台詞。尚香ちゃんだと「討ち取ったーっ」と元気よく。2の大小姉妹は「討ち取っちゃったー」だったっけか。普通の男武将は「討ち取ったりー!」。大雑把な性格の策は「討ち取ったぜ!」。それぞれこう叫んでくれるんだが。泰さん……「…敵将、討ち取った…」とぼそりと呟く……。な、なんか、雑誌には「呉には珍しいクールな寡黙タイプ」とか書いてあったが、あんたこれはクールとか寡黙っていうより、単に暗いだけなんじゃないのか……(滝汗



2003年3月5日(水)

 今日も引き続き泰さんを育てる。
 クリアしてきたマップのあちこちを適当に走らせた後、ようやくストーリーを進めるべく、夏口の戦いに赴く。敗北条件はパパリンの敗走だが、なんだか妙なマップ。パパリンは自陣の奥深くにいて、道はほぼ一本道の縦長、敵は向かい側に固まっている。これなら、攻め込むだけで敵の進入を抑えることにもなるが、どうやらマップの右半分は海か川。となると、敵陣に切り込んだあたりで自陣のほうに敵の伏兵とかが出現するパターンなんだろう。
 そこまで見当をつけてから出陣。戦闘開始から間もなくして、周ユが「敵の黄ソと甘寧は不仲だから仲たがいさせられるかもしれない」と言う。なに!? ここに甘ちゃんいるのか!? とおもむろにマップを確認。イベントの進行に合わせてうまく動かせば、このステージで仲間にできるのかもしれない。

 軍師・周ユの助言をヒントに、リセットを繰り返してイベントの展開なんかも検討するが、なかなか仲間になるイベントは起こらない。このステージでは無理で、後でまた出てくるということもあるだろうが、だとしても、プレイキャラの独りなんだから、なにがしかのデモがあっての撤退になるはずである。それがただ、倒したら消えてしまうのではおかしい。
 いろいろと試してみなければなるまい。あとは、自分の使う武将もかえてみないと分からんよなぁ。

 ここでちょっと腐女子サマ向けなお話。
 コーエーの作るゲームにおいては美形として描かれているが、今まで三国志ではそーゆー方向のことを考えたことなどまったくなかった。普通に、呂布とチョウセンがくっついて上手くいったらなぁ、とか考えていた程度である。三国無双2の猛将伝が出たときも、呂布のストーリーどうなるんだろう、進め方によってはあんなに序盤で死んだりしないで、終結近くまで生きていられるんだろーか、チョーセンちゃんと最後まで一緒がいいなぁ、むしろチョーセン使って呂布守レ、とか考えた程度で。
 だから今回、いきなり「どんなカプが良いですか?」と問われてちょっくらビビりますた。それってつまり、策と大キョウって明るくて楽しそうな夫婦だよなぁとか、呂布とチョーセンがどうのとか、あれだけ似てたら大小キョウの取り違いあって策と周ユが仲違いして、周ユが蜀にいっちゃうとか〜、とかそういうことじゃあないんですよネ??

 考えたこともなかったのであらためて考えてみるものの、ワタクシ、耽美系801なキャラには興味ないので、周ユだの陸ソンだのシバイだの張コウだのというところは範疇外。
 かといって関羽と張飛とかまでがっちり3系もハマれません。むしろ関羽さんには二回りくらい年下の幼妻……(刺
 好きなのは呂布だけど、あれは戦のことしか頭にないっぽいし、来るもの拒まずでどうでもいい、くらいが関の山。自分とは完全に異質なものを求めて、普通に女の人とくっつきそうな気配。
 劉備とか、ヒゲそれば童顔だろうが、確かあの人、50前後。当時の50といえば今の70前くらいなわけで……。だいたい、家柄と人柄のよさしか取り得がないのに天下とりにいけたほど人徳に優れた人をそんな扱いしちゃあ……(鬼?
 曹操には美女はべらせてハーレムくらい作ってもらえればよし。
 呉の孫家はなんだかアットホームというか、明るいんだよなぁ、コーエーだと。ものすごく健全なイメージ。仲のいい親子っぽいし。

 ……などと、うーん、と頭をひねっていたのだが。
 どうしても作れというなら、泰さんと甘ちゃん? かなぁ、と思った今日のゲーム中。
 いや、たまたま夏口を周泰でやってて、終盤の決闘が船の上。甘寧の乗ってる船は火薬に火がついて燃えてる状態だし(爆発しないのが不思議だが)、一騎うち終わって「負けたんだから殺せばいい」と潔く座り込んだりしてるところで船が爆発炎上気味になって、そこを周泰が甘寧を引っ担いで海に飛び込んで助けるとか。……いや、あんな鎧つけてたら沈むだろ、普通(−−;) でもまあ、周泰はもとは海賊だから、いざとなったらすぐに解除できる武装になってるとかで、もちろん泳ぎは得意だろうし……。
 とかなんとか考えてみたが、なんとなく、「無口なご主人と陽気なわんこ」というイメージしかないような。懐いてまとわりついてくるのを、可愛がりもしないが別に鬱陶しがるでもなく、「そうか」と淡々と付き合ってるというか。
 うーんうーん……三国志では、ちょっと書けそうもないなぁ、そっち系の話。



2003年3月6日(木)

 とーとー北方版三国志を買ってくる。吉川版よりもスマートで乾いた文体で、淡々とつづられていく感じだ。桃園の誓いがなかったりするが、「物語」としてはこっちのほうが論理的で現実的かもしれない。
 しかしどんな三国志でも、小説のものになると、いかんせん、場所や人名、部隊、武将の説明ばかりで、人物造形やそれが生み出す人間関係、ドラマにはあまり筆を費やしていない。逆にマンガのものはそっちばっかりで鬱陶しい。
 北方版は台詞のやりとりや思考部分の表現で人物を描く場面と、数字や布陣、攻め方などといった部分とが交互に立ち現れてくるようで、今ひとつ大きなうねりには感じられない。
 それでも、他の三国志のステレオタイプな人物造形とは一味違う部分が面白く、全13巻だか、読み通すのは易しそうだ。あと、吉川版より緊張感のある端的な文は、戦場の峻烈を表すのにはぴったりだと思うし。

 それとは別に、しっかり進めるゲームのほう。どういうパターンにもっていっても甘寧が仲間になるイベントシーンは発生しないので、セーブデータを別に一箇所作って先に進める。南蛮平定戦では、象に乗ってる奴を叩き落すのに一苦労。護衛兵をたまたま女にしていたおかげで、彼女らのジャンプ力によってなんとか勝てた感じ。弓使おうったって、狙い定めるの難しいよぅ……。
 幸い一度も負けずに突っ走り、章の終わりには甘寧・陸ソンあたりも仲間になった。……イベントないの、ねぇ、イベント……? 策あたりで戦えばいいのかなぁ。
 あと呉で出てないのは大小二人のキョウちゃんだけだ。次の章で呉編は終わりっぽいし、頑張るかぁ。

 それはそれとして、本来ならば劉表との戦あたりで射られて死んでるはずの孫堅が、いまだしっかり生きている。そのせいでムービーにも出てくるんだが、もしそのへんの戦で孫堅を使わず、参戦させておいて敗走させたりすると、後のムービーもかわってくるんだろうか? でも、使用キャラから消えるわけじゃないとすると、殺してしまうのではシステムがおかしくなる気もするし。
 ま、とりあえず呉でクリアしたら、次は魏のトンさんでも使ってみようかなぁ。



2003年3月7日(金)

 というわけで、三国志にどっぷり浸かっているわけなんだが、ふと思うことが一つ。
 三国志に限らずとも、歴史に名を残した人物というものについて。
 アレキサンダー大王でもいいし、ガリレオとかでもいい。いっそカリギュラ帝とかネロとか、そういう残りかたでもいい。とにかく、何百年、時には何千年という時間を超えて、虚実はともあれ語られ、残されてきた名を持つ人物。
 はたして20正規の後半や21世紀に、そんな「怪物」はいたんだろうか。
 そうして思い浮かべられるのは、フセインとかビンラディンとか、どっちかっつーとネロ系の名前ばかりで、世界観が覆されるほどの大発見もなく、偉人もいない。

 人間にとって未知の領域が多かった時代には、そこに夢を描けたのかもしれない。世界の果て、海の向こう。
 それから、今言えば夢物語かあるいは危険思想でしかない世界統一(征服)。そういったことを、権力を求める以上に、なにか大きなことを成そうとして実行するような傑物ってのは、今はまったく見当たらない。
 未知の領域はどんどんなくなり、あるいは専門知識の塊にでもならなければ辿り着けなくなり、それともミクロになりすぎたりマクロになりすぎたりして、さらに、世界、人間を縛るルールはセコくなった。
 過去のほうがいいとは言わないが、少なくとも、夢を見られるフィールドはずいぶんと狭く小さくなってしまったような気がする。

 それを思うと、テロであれなんであれ、我欲私欲のためであろうが、世界相手に喧嘩売れるビンラディンってのは、けっこうすごいと思ってしまう。そのせいで亡くなった人の家族や友人にとればこんな発言は「ふざけんなクラァ」というところなんだろうが、私も友人を一人、貿易センターでなくしている。そのうえで、その友人のことは痛いと思いながらも、そう思ってしまう。
 だってアンタ、世界相手に喧嘩できるか? 非道悪逆外道etcテロリストと呼ばれ追われても信じられるなにかがあるか? たとえそれが狂気の沙汰であろうと、手段を問わないものであろうと、信じたもののためになんでもできる、というのはすごいことじゃないだろうか。
 まあ、そんなことを思うのは極少数で、フツーの人は「ひどい」としか思わないのかもしれないが。



2003年3月8日(土)

 かつて友達として仲良く過ごした時期があった。
 だからいつまでも友達である。
 などということはありえない。

 かつては始終一緒にいた友人だが、大学以降はめったに会わなくなり、それでも私は「友達だ」と思っていた。
 相手もそう思っていればこそ、私が地元に引き返して以来、ふとしたおりに「会おう」と言ってくるのだろう。
 だが正直なところ、私はそんな約束を鬱陶しく思っている。会ってなにを話すのか、なにをするのか。
 気のあう友人、というのは趣味や嗜好が共通していることがほとんどで、そういった相手となら、カラオケいこか、ゲームしよか、ゲーセンいこか、ライブいこか、バーでもいって飲みまくるか、といろいろと楽しみもある。
 だが、会ったところで、「さて、どうすべ?」と考えなきゃいけなかったり、一緒に楽しめると思えるなにかがなかったりするのに、どうしてあの人はいまだに私に連絡を寄越すのか。

 「あれしよか」と言ったときに、自分の趣味じゃなくても、「うんいいよー」とにこにこと付き合ってくれる人はいる。私の周囲には、趣味がどこかで重なっているのでなければ、そういった付き合い上手、聞き上手ばかりいる。(それは私が喋りたがりのマイペースでそれを崩されるのを嫌うからである)
 「あれしよか」と言ったとき、「えー」と言ってくるような相手と付き合う気はない。更に、「あれしない?」と提案もしてこず、どーでもいいような選択肢に落ち着くような相手ならなおさらだ。
 こっちが気を遣ってまで友人でいてほしい相手などいない。一人でいてすることがないならともかく、私は一人ですることがあれこれと多いわけだし。

 かつて友人だった。
 だから今も友人だ。
 そんなつもりでいるのかね、あいつは。



2003年3月9日(日)

・叫ばせといてください↓

 呂布がかっこえ〜〜〜〜っ!!
 と、北方三国志を読んで思う。
 もともと呂布好きだが、それは「英雄」というより「蛮勇」でありつつ、英雄たちと対等に戦えるほどの武力を持っているという、内面の凡庸さと外に出されるものの過激さに因っていた。
 しかし北方呂布はちょっとかっこよすぎるだろ、これ。

 と小説にもどんぶらこと浸かっている一方、ゲームもうろうろと(←)遊んでいる。とっととクリアすればいいものを、最終章のステージ二つ残したところで、とうとう泰さんのステータスはMAX気味に。あああああ、とうとう虎狼関の呂布とまともに一騎うちできちまってるよ……。一騎うちには、ステータスはダイレクトには反映しないが、やっぱりある程度は影響してるらしい。だって今まではチャージラッシュきめてもカケラほどしか減らせなかったのに、ちゃんと1/4くらいは減らせるようになってるんだも。ただし、攻撃くらうと一気に体力半分まで減らされるが。
 そのうえ甘寧も階級MAXになったしなぁ。ホント、いい加減ちゃんとストーリーモードクリアしようネ、己。魏呉蜀のどれかのストーリークリアすれば呂布使えるみたいだし。

・昨日の話の続き。
 気が乗らないものの勢いで会う約束をしてしまったため、なんで己が昼に起きにゃならんのだと思いつつ、更にはものすごい風雨だっつーに、しぶしぶと出掛ける。
 ファミレスでドリンクバーなぞ頼み、つらつらと2時間くらいただ話す。
 話していた内容をゆっくりと思い返してみる。
 何故会いたがるのかがなんとなく分かってくる。
 自らの「今」を語り、それに頷かれることで安心したいんだろう。「そんなもんだよ」「なんとかなるよ」「王道じゃないけど間違ってもいないよ」。そういう言葉を言ってくれそうな相手を選び、そんな言葉をもらって、漠然とした不安を忘れたいんだろう。
 そんな気がする。
 王道の、というか無難で堅実で真っ当な人生歩んでいる人間から言われるより、王道外れたところでふらふらしてる私から言われたほうが真実味があるんだろう。
 しかしそんなことを二人で言い合っていたって、実のところ、その場の慰め以上のものにはなりえない。
 誰かに確認し、慰められなくても「まーいーかー」と構えていられるようなノンキさが持てないなら、今の自分から変化するように努力すべきじゃないかと思わないでもない。

 そのへんのところを指摘してもいいんだが、見当違いかもしれないし、たとえ図星であるとしても「うんそうか」とは決して言われないだろう。既に自らが言葉にして認めているのでなければ、認めまいとする心理が働いて、頑なに否定するだけだ。
 面倒な私は、今後も無責任に慰め続けるだろう。実際、自分のいい加減さのせいでなにかあったら心配でならない、などと責任を感じるほど親身に思える者などいないし、そんな親身さは、本人にとっては鬱陶しい以外のなにものでもあるまい。
 親身さ、なんてものは、必要なときだけひょっこり表れてくれればいいものだろう。それ以外の時は「私の好きにさせてよ」「口出さないでくれよ」。そしてなにかあった時に「あの時止めてくれたなら」と思うのがたいがいの人間だろう?



2003年3月10日(月)

 やっとこ呉伝をクリアする。さすがに最終面、すっかり忘れてたが難易度「易しい」にしたままだったにも関わらず、パパリンと策と自分(周泰)以外、全員敗走するという間抜けっぷり。つーか、「苦戦」と出てから敗走するまでが僅か5秒ってどういうことよ朱垣サン!?
 ともかく、あっちこっちの面倒なんか見てられないので、使いまわしCGの武将なんぞほったらかしで孫親子だけはガードしつつ攻め込む。細かいの相手にしてたら親子が削り殺されそうなので、雑魚とオマケ武将は無視して一気に曹操のもとへ突っ込み、撃破。
 しかし……これでステータスMAX、難易度低いんだから、「難しい」を一人でクリアできるのか……(汗

 それでようやくエンディングを見る。
 見るんだが…………一応、ストーリー固定のエンディングが4種類ある中に、使用キャラの剣舞シーンが入るっぽいんだが…………。
 思ったこと・1。一介の武将に過ぎない周泰が、主である孫堅・孫権・孫尚香という親子と対等に並んで立ってるのはどうかと思うぞ。普通一歩くらい後ろに立つだろうに、おまえのが前に立ってないか??
 思ったこと・2。ああああ、やっぱり甘寧ってこういう役どころなのネ。船端に黄蓋、太史慈、周泰(真面目で律儀なとこ三人)が並んで立っているところへ、酔っ払ってふらふらとやってきて、黄蓋、太史慈を海の中にどつき落とす。その後勢いをつけて体当たり気味に周泰も突き落とそうとすると避けられて(避けるつもりがあったというより、たまたま少し動いたっぽい)、自分が船から飛び出している……。
 思ったこと・3。孫権さん、その手はなんなんですか、その手は!? なんでそう、男の顔なんぞに添えて自分のほうを向かせようとしてるんデスカ!? 料理がテーブルに置いてあるところからして、いくらか酔ってるのかもしれないが、それにしたってアンタ、解釈の範囲がえらく狭い行動じゃないですかネ!? いや、たぶん、「なんでおまえはそういつも無表情なんだ、あれ見ろ。面白くないか? 笑ってみろ」とか言ってるような気はするんだけどさ……そうは思うんだけどさ、なんだか手つきがしんなりしてるんだも……っ。
 それにしても、もうちっとばかし表情を作ってほしいと思ったりする。三人娘(大キョウ・小キョウ・尚香)が一緒になにかナイショ話してるみたいなとことか、めっちゃ可愛いのに、仕草と瞬き、口パクくらいしかないんだもんなぁ。なんかこう、眉が寄るとか上がるとか、そういう変化は出せなかったんだろうか。。

 その後、一度クリアした後でしか出せないという二キョウを出すため、もう一度呉伝を始める。外伝として展開するシナリオは、勝敗条件が少し特殊で面白い。
 そーしてやっとこ、呂布を動かす。動かすんだが、2でも思ったことながら、このリーチと攻撃範囲と攻撃力は強すぎ。適当にぶん回してるだけで進めてしまうし、敗北条件が、最初のシナリオ二つ以外、自分の敗北だからものすごく楽だったりする。
 いきなり無双モードで進めて、ストレートでクリアしてしまう。一応、チョーセンちゃんと、数少ない、武将としても使える部下である張リョウくらいはちゃんと守ってやったが、これも無視して突っ込めば更に楽だったんだろうなぁ。
 呂布エンディングも見たが、なんだか魏軍の人たちと仲良くしている。徐晃とかキョチョとか出てくるし、シバイとは碁打ってるし……それも「え!? そこ!? うーん……」という感じに、案の定余裕で負けてるっぽい。
 他のエンディング出すためには、単にまたクリアさえすればいいのか、それともストーリーの選び方とかも関わってくるのか。ま、試してみよう。



2003年3月11日(火)

 三月だというのに、ここ連日、天気が悪い。
 北風が強く、今日は雪まで降る始末。車道には積もらないが、自転車のサドルとかハンドルとかにはしっかり積もっていた。
 そーして、こういう寒い時に灯油のない我が家。
 もう三月だし、と補充されない可能性激高TT



2003年3月12日(水)

 無双バカ実話

1.「愛ゆえに得るものよりも失うもののほうが現実的には価値がある」
 苦戦している「ハニー」あるいは「ダーリン」を助けるために大慌てで駆けつけたはいいが、その隙に総大将が討ち取られてゲームオーバー。
 総大将になりやすいキャラが「ハニィ」「ダァリン」の場合には回避できる危機であるが、私は既に二度、これでゲームオーバーに(死
 教訓。総大将を放っておいてでも助けたいくらいお気に入りのキャラは、ちゃんと自分で操りませう。さもなくばNPCとして後半の戦場に出てきた場合にはリセットするくらいの覚悟で!(ぉぃ
2.「愛は耐えること、耐えてもらって生まれるもの」
 苦戦中の武将を助けると喜んでもらえ、友好度がアップするため、あえて苦戦しはじめるまで、傍でそっと(あるいは「じっと」「ぐっと」)見守ってみる。
 しかし、群がる雑魚や敵武将を全員蹴散らしても「助かった」と言ってもらえないこともあるため(たぶん雑魚同士で交戦してるところがあるせい)、たまに無駄に耐えかつ耐えてもらったことになる瞬間、もしかしてこの作戦って見破られてる?と思わないでもない。
3.「目先の利に迷えば大局を見失う」
 いいアイテムはほしいが一人ではかなりきっつい「難しい」モードゆえ、友人を招いての二人プレイ中、双方が死にかけた時に起こる友情の危機、すなわち「肉まん(肉)」争奪戦。
 しかし、どちらかが死ねばゲームオーバーなので、こういう時こそ冷静に、突撃役に向いたキャラを回復させたいものである。つーかSよ、そういう危険があるんだから壺と箱はやたらに壊すんじゃない。君のほうが無双は先輩でしょーが。
4.「趣味丸出しは全裸と同じくらいに恥ずかしいのではないかと」
 君が塾ファンなのはイヤになるほどよく知っているから、ことあるごとに新作書けとせっつかされるのはいいが、護衛兵にことごとく塾生の名前つけるのはやめてくれT。
 それも、全員「伊達」にして槍兵にするのはちょっといくらなんでもねぇ。挙げ句にオリジナル武将で「桃太郎」作って「伊達」8人はべらせるのはやめないか、Tよ? つか、そんなデータをうちのメモカに残してくんじゃない。

 ……とまあ、バイトは休みだし、暇な奴が遊びにきたので戯れてみたのである。
 ちなみに、延々と7時間もぶっ続けでプレイしていたんだが、その間、延々と飲んでもいた。しまいには、無双乱舞で回っているのがモニターの中の武将ではなく隣の奴になる始末。いい年して暴れるなよ、おまえたち……TT
 しかしてっきり硬派に曹操あたりのファンだと思っていたSが、単に使い勝手が好みであるためにずっと曹操使ってるだけで、本当は○○が好きだったことは決して忘れないからネ★ まして私が○○使った途端に「オレは見てる」とプレイ権譲ったことは絶対に誰にも言わないからネ!!

 ついでに、本屋で働いているところから、攻略本の情報などちっと書いてみたりする。もしここを読んでいて、私と同じゲームをやってる人がいれば、少しはお得でマトモな情報だろぉ。
・女神転生3ノクターン コトワリの書 デビルス&ダンジョンズ
 3/17予定 ソフトバンクパブリッシング版
・真 三国無双3 パーフェクトガイド 上(発売中)
 真 三国無双3 パーフェクトガイド 下(3/27予定)



2003年3月13日(木)

 また三国志話なので、興味のある人だけどんぞ↓ ものすごいバカな話になってるが。

 昨日に引き続き、今日も同じメンツで同じことを繰り返す。遊びてェ、という鬱憤溜まりまくっている時なので、余力はあるが、だからといって、夜中の2時にこっそりと手引きしてうちに入れることがあろうとは。なに、これじゃ己、なんだか犯罪者?(阿呆
 親がうちにいる間は、とにかく静かにこそこそと、その姿を見咎められぬようにと……やっぱり犯罪者じゃん、己ら(死
 ともあれ、Sが情報をもってきてくれたので、さっそく実行する。甘寧でクリアしてエンディングチェックしてみたり、南蛮勢力出してみたり、魏軍でストーリースタートしてみたり、周泰さんのLV10武器をとりにいったり。

 その一方、バカな話が始まる。「三国志艶戯」とかいう話なのだから、どれくらいバカなのかはもう分かるだろう。
 天下を巡って武勇に優れた諸将が激突するのではなく、愛憎渦巻くめくるめく世界らしい。ちなみに断っておくと、このあたりですっかり夜も明けており、親も仕事に出掛けたので、また酒が入っていたのである。
 息子の嫁(シンキ)に手を出す曹操とか、尚香の色香に迷った劉備が蜀を裏切って呉につくとか、比較的マトモなところから始まって、「シアワセの長いヒゲ・美髭公争奪戦」とか、それなりに元ネタと関係のある話になり(あちこちの武将や君主が関羽をほしがったのは有名)、ちょび髭対決だのと妙にヒゲにこだわった話に行き、しまいにはおさだまりのごとく、性別問わずの恋のサヤアテ戦にもつれこむ。
 こういう話は、自分の趣味まるだしにするとそこで完結してしまうことは心得ている連中ばかりなので、あえて自分たちの好みではないところで無理をするから、とめどもなくエキセントリックになっていく。若い頃のエンショウと曹操だの、曹操とカコウトンだの、劉備と関羽やチョー雲といった、ある程度関わりのある連中をつなげている分にはまだしも理解の範疇内なのだが、飛躍に飛躍を重ねるのである。だからってトウタクとモウカクはゲテモノ以外のなんでもないと思うんデスガ?

 「だから、己の恋を語ることのできない哀しさから、力ずくで屈服させて手に入れようとするわけよ」と、三国の戦いはもうめちゃくちゃに私情に支配されている。
 そのうえ、「つくる」ことにこだわる連中が集まっているものだから、できるだけ元の三国志に近い展開にさせるべく、ものすごい辻褄合わせが開始される。
 その結果、赤壁くらいまでは「裏三国志」ができてしまった。……あなおそろしや。つーか、だいたい劉備が挙兵する理由からして「一度だけ姿を見かけ、以来夜も眠れぬこの病、恋するあの人ははるか彼方洛陽にあり、たとえ王室の末裔といえど己はしがない草鞋売り。ああ、あの人にもう一度会うために」とかいうノリなのだ。真っ当な劉備ファンに殺されかねない設定である。ちなみに「あの人」は曹操。

 曹操とエン家の確執にはエンショウ、エンジュツ兄弟の曹操への思いがあり、それが叶えられないがゆえで、愛の裏返しとしての憎しみみたいになってるし。それで兄弟仲が険悪なのを、血筋がどうのと言い繕って争っていることに……。
 ちなみに曹操さんの思い人は関羽。で、言うまでもなくトンさんは曹操一筋ラヴらしい。それも、「彼はつつましくおしとやかなんだよ」とぶっとんだ発言が出て、そっと見守る愛、望むところを叶え、見返りがなくてもそれで幸福とする哀しい秘愛らしい。なんかもう、トン兄さまを見るたびに、バックには儚げな少女漫画ふうトーンワークを見ずにはいられませんTT
 弟のカコウエンは、そんな兄を慕い、その思いをなんとか叶えてやれないものかと奔走する好青年。「俺の弓で、兄者のためにあいつの心を射抜けたらいいのに」とか言っちゃうらしい。ということは第五武器(無双2の最強武器。無双3ではLV10武器)は「キューピッドの弓」に決定だな、とか当然の帰結。
 典イははかなげなトンさんに恋慕。しかしその思いは告げるも叶わず、「俺を思うなら曹操を守ってくれ。それが俺の喜びなんだ」とか言われ、そのとおりにしてしまうこれまた哀しい役どころ。嗚呼、なんて切ない恋カシラ。そーして曹操脱出させるために死ぬんだから遣る瀬無いにも程があるヨ、典イさん……(ほろり
 なんだか、曹操・カコウトン・典イ・カコウエンあたりの思いは切なく儚く淡くも強く、とっても悲恋物語。そこに関羽の思い人・呂布が絡む。
 関羽は関羽で、もう一度手合わせがしたいという思いがいつしか恋にかわったらしい。「髭よあいつのもとまで届け、届いて手繰り寄せてくれ」と、なんだかラプンツェルちっくに髭の手入れに余念がないらしい。「たとえ誰にどれほど褒められようと羨まれようとも、俺の心は晴れぬ。ああ、だがもしあいつがこの髭を鬱陶しいとなじるなら、そり落とすことは喜びとなろう」とか思い煩うのだ。

 てな具合のことがあっちこっちで起こっているのである。それも、真っ当なファンが聞いたら激怒しそうな壊れた設定ばかり。特に軍師たち。
 そんな話を延々と続け、やっとこ解散した後、枕もとの文庫を見てふと思う。
 もうマトモに読めねェじゃん(死



2003年3月14日(金)

・まずは、意思で行う。
 やがて自然に行えるような習慣になる。
 それから今度は癖になる。
 こうなると、やらないと落ち着かない、やめようとしてもやめられない、ということになる。

 風呂に雑誌などを持ち込むことは以前に書いたが、そろそろこれが癖になりつつある。手ぶらで風呂に入るのが退屈で仕方ないのだ。
 適当な雑誌とか、多少湿って傷んでもいい本とかを探すうちに5分は過ぎる。
 もう少し温かくなれば烏の行水でも平気になるが、それまでは延々とこの調子だろう……。

・ふらふらと三国志関係のサイトを漁ってみる。ネットサーフィンなどしたのはどのくらいぶりだろう、というくらい久しぶりだ。
 小説などのサイトより、やはりゲーム関連のサイトが多い。
 うろうろしてたら面白そうなところが見つかったので、ちょこちょこと書き込みなどしたり、メールフォームしかなかったりするところでは「見ました」メールを送ったりしてみる。
 具体的な感想の有無はともかく、「見ている人がいる」と核心できるかどうかは管理人のやる気に大きく関わるから、気に入ったサイトのところへは、できるだけ一言入れるようにしているのだ。

 そうしたら、速攻で返事をくれたかたがお一人。
 チャット場にいるから、ということなのでお邪魔してみる。本人たち以外に閲覧できない個室だということで、なんだか思う存分盛り上がる。ゲームだけでなく小説やドラマなどといったところでもファンである管理人さんは、硬派から軟派まで様々な見方をしておられるし、知識も豊富。いろいろと教えてもらうことも多かった。
 で、盛り上がるついでにネタが生まれる。
 書くことにする。

 一つだけ言えるのは、いわゆる「誘い受」というのがあまりツボにこない私たちは、「押しの強いほうが攻」になってしまうらしいから、そういうことになっている、ということだ。
 「普通に考えたら、男が自分から受には回らんでしょ。特殊な環境とかじゃ一時的に血迷うことが実際にあるけど、そういうので同性に欲望抱いたって、それは『やりてぇ』ってもんになると思うんだけど」という意見には激しく同意します。
 実際、ヲトメ向けの「耽美」「やおい」のなにがつまらんって、その辺の不自然さまるっきり無視した展開と、男だか女だか分からん絵だから。
 ま、801は腐女子のドリィムだから、そんな理屈とか現実は果てしなく無視して成り立っているし、それは美少女ゲームなんかにも言えること。それはそれでよろしい。そのつもりでその道を突っ走ってこそなんぼである(←偉そう
 ただ、超常現象じみた不自然な夢は見られないから、私はまだしも理解(というか追跡)可能な範疇のところで書く。
 しかし、「甘泰ってのは、逆ならともかく、茨でしょうねぇ」、まったくそう思いマス……。だいたい周泰サン、2mほどあるんじゃないの、無双の中じゃ。



2003年3月15日(土)

 相変わらずよく止まるPC。
 長文を打つ時にはマメに保存するようにしているが、それでも勢いに任せて忘れていることは少なくない。そんな時にカッキーンと凍りつかれると、電源切るより本体斬りたくならないでもない。他のことに気が回ってないということは、それだけノッてるということであるから。

 しかし、近頃は別にいいかと思わないでもなくなった。
 一度消えることで、「本当にあれでいいのか」と、どうせならもっと納得のいく形に汲み上げようとも思う。
 既にあるものがそのままその場にとどまっていると、それをあえて消してまたやりなおそうという気にはなかなかなれない。無理やりつなげたまま、その続きで話が進んでいってしまう。
 理由はどうあれ、さっぱりと一部消えてしまえば、否応なく書き直さなければならない。それが極めて短い文であれば、あるいは「これだぁっ!」というものであれば、凍ったままの画面から紙へと書き写しもするが、それほど惜しいものというのはめったにない。結局、電源切って立ち上げなおすことになる。

 書きたいシーンを書こうとするあまり、それへとつながる展開が不自然ではないかどうかなど、冷静に見るべき点は少なくない。
 魔のフリーズ現象が、皮肉にもそれを手伝っている面がある。
 さすがに何百行(文字数にすると3000文字とか)が消えると書く気そのものが滅殺されるが、そんなに長いこと保存しないでいるのは己が悪いとしか言いようがないネ。


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