烏の足跡



2003年1月1日(水)

 ここからしばらく、書いてるのはだいぶ後なのであしからず。

 年賀状。
 ここ十年ほど、一通も書いた記憶がない。
 面倒な上に金もかかり、かつ無意味にしか思えないし。
 私にしてみれば、屠蘇も御節も祝わない形ばっかりの正月、意味もない単なる一日にのために、バカげたハガキ代と、宛名書きの時間費やす気は毛ほどもない。
 だいたい、ダイレクトメールみたいな会社から顧客へのものならともかく、表書きも裏面も全部PCなんかで印刷された年賀状を顔見知り出すなんてのはふざけてないか? せめて裏面に一言でも、「今年もよろしく」とか手書きの文字があればともかく……。

 なにも、気合こめて年賀状を書け、というんじゃない。普段は連絡もとらない遠方の友人に、こういう日にでもせめて一枚、「あんたのこと覚えてるよ、気にかけてるよ」と伝えるために。あるいはめったに顔も合わせないけれど恩師に、ハガキを書く。それならそれでいいことだと思うし。
 ただそれなら、全部PC頼りってのはヤメトケ。表書きもおおまかな図案や言葉もROM任せでもいいから、一言でいい、手書きで自分の言葉を添えたらどうだ。

 さもなきゃただの資源の無駄だぞ、まったく……。



2003年1月2日(木)

 昔から思ってたこと。資源の無駄とちょっとからんで。

 環境保護とか自然を増やそうとかいうことに、ものすごく関心のある友人がいた。
 ゴミの分別は当然だし、ものの無駄遣いもなるべくしない。自然に優しい品物なんかを選んで使う。
 が、結局その人も、免許をとって車を買った。日々排気ガスを撒き散らして通勤するわけだ。
 なんだかんだ言ったところで、自分の生活が最優先なのはその人も一緒だったことになる。
 必要以上に汚すのがいけないんだとか、他の部分ではちゃんと気にかけているとか、言い訳はいくらでもあるだろう。だが結局それも、自分にとって都合のいい部分と悪い部分で、勝手に線引きしているに過ぎない。
 私は環境に優しいナマモノじゃないので、責める気はない。一箇所や二箇所、自分の都合次第であれど、まったくなんにも気にかけていないことに比べればはるかに偉いわけだし。ただ、冷めた覚えがあると、いうだけのこと。

 タバコをスパスパふかしながら、環境問題について偉そうなことほざいてたヤカラがいたので、ちょっと思い出してみたのさ。環境以前に目の前にいる人間にすら優しくないのに、偉そうなこと言ったってちっとも地球のためじゃなく、自己満足にひたっていたいだけだろうおまえ、とね。



2003年1月3日(金)

 ところで。
 あけましておめでとうございます(遅っ ̄□ ̄;

 この年始の言葉について、なにかで「新年あけましておめでとう」というのはおかしい、と読んだことがある。というのも、これでは「新年」が「あけ」てしまうからだ。古い年があけて新年になるのだから、「旧年あけまして」が正確であるし、それでもまた妙な感じなんだから、「新年おめでとう」にするべきだろう、とかなんとか。
 そりゃまあ確かにそうだが、なに細かいツッコミ入れてるか、という気もするよなぁ。



2003年1月4日(土)

 モンスターファーム2(GBA)の進行具合。
 とりあえず最初のライガー系ユキカゼの「ユキ」くんは寿命ぎりぎりまで働かせ(鬼)、四大大会は二つまで制覇したが、そこでタイムアウト。その後は冬眠。どうやら今回は限界にきてしまうと、成長しなくなるのではなく、大会に出られなくなってしまうものらしい。チッ。
 次はナーガ系グレンデルの「グレン」。(またまんまかい!?というツッコミは自粛してください) こいつは育成途中にスーパーコーチ(契約金はバカ高いが有能なコーチ)を一人雇えたので、さくさくと成長させられた。こいつで強引に四大大会を制覇し、最後のエンペラーカップ(いわゆるラスボス戦)も突破。クリア後、もう一方のラスボス(ディーバというドラゴン)みたいなのも倒そうとしたんだが、やはりその前に限界に来てしまったのでまた冬眠。

 育成したいのはデュラハンとジョーカー、ザンなんだが、どれもイベントをこなさないとならない。なんとかドラゴンとザンは解放したが、ここですぐザンにいくのはちょっと躊躇う。
 そこで三体目は、あまり趣味じゃないが可愛い系に走ってスズリン系ショーリンジの「ショーちゃん」に決定。(まんまさ、ああ) こいつでスズリンの変異種でも解放しつつ、デュラハンとジョーカーをゲットしようかともくろむ。が、変異種は出したしジョーカーもゲットした、残ってたディーバも倒した。がっ、デュラハンは解放しそこねる(死)。しかし途中でスーパーコーチをまた一人増やす。
 四体目は、再生するだけしてほったらかしにしておいたジョーカー。ようやく名前も「シン」とまともにつける。寿命が短い種族なので、どれくらい育てられるかと思いつつ、今度こそ、と目標はデュラハン確保。ここでやっとこさデュラハン解放し、暇だったので四大大会も片付け、ディーバもまた倒しておく。まだ育てる余地はあるが、このへんで一休みさせてみる。ここで三人目、最後のスーパーコーチもゲットする。
 次こそ本命に行くかと思いきや、イベントこなしたいから、という理由でピクシー系(女の子のセクチィ妖精サン)エンジェルの「エンジュ」育成開始。かしこさを700以上にするだけでいいのだが、なんとなく普通に育ててしまい、ちゃきちゃきとラスボスクラスの敵と戦うイベントまでこなす傍ら、やっぱり四大大会とディーバは倒してみる。

 それぞれのモンスターたちの最終ステータスは、ことごとく「ちから(orかしこさ)、めいちゅう」がズバ抜けて高い、という分かりやすい形。大技一発あてればたいていの相手は一撃死という美しいステータスである。家訓は「殺られる前に殺れ」。
 たぶんうちのファームには、そんな家訓が墨で黒々と、かつでっかく、なんだか不穏なくらいの勢いで書かれた額が飾ってあるに違いない……。

 現在、ザン系ダークラベンダーの「ダウラ」くんを育成中。



2003年1月5日(日)

 他にできることがなかったので、延々とビデオかゲームという極楽生活。
 やたらめったらにビデオを見る。
 まとめて借りてきたのが「エボリューション」(SF)、「飛べないアヒル」(スポーツドラマ)、「悪魔が来りて笛を吹く」(金田一もの)、「ホームズもの」2本、というなんだか統一感のない組み合わせ。

 「飛べないアヒル」は単に主演のエミリオ・エステベスが好きだという理由で気に入っているんだが、つくづくと、「この人ちっちぇえ」と思いながら眺める一時間半。具体的な数字は知らないが、とにかく男優さんにしては小柄なんである。相手役の女優さんと身長なんかほとんど変わんなかったりして。これがラストでは、アイスホッケーのマイナーリーグに挑戦するために出発するんだが、氷上の格闘技とも言われるアイスホッケーで、あんな小柄な選手ってまず見ないぞ(汗
 それにしてもエステベス氏。最近めっきり見かけなくなった。それを言うと弟のチャーリー・シーンもあまり活躍してるようじゃないなぁ。公開前の映画までチェックしてるほど映画好きじゃないんで、詳しいことは分からないけど、ビデオ化されて出てくるような対策に名前を見かけない、ということで。
 この二人がそのまんま兄弟役で出演してた「メン・アット・ワーク」はおバカでけっこう好きなんだが……。あああ、そういうとたしか「ローデッド・ウェポン」とかいう「リーサル・ウェポン」のパロディ映画にも出てたっけなぁ、E・エステベス。あれも間抜けで好きだったなぁ。

 「悪魔が〜」はなんとなくオチ(ぉぃ)を覚えていたので、のほほんと見流す。これは父と子との間にある思いが伝わってこないと、かなり陳腐な作品。スターリングで誤魔化してるが、内容は……。
 金田一ものの有名な作品では、やっぱり私は「悪魔の手毬歌」が一番好きだ。「八つ墓村」は原作の重苦しい雰囲気が、映像化されるとどうにも薄れてしまって、今ひとつ。「本陣殺人事件」は密室のからくりに力入れたせいか、人物が他の作品より薄い気がする。

 「サセックスの吸血鬼」(ホームズもの)は、テレビシリーズのほうのビデオ化されたもの。ホームズ役のあんたが一番吸血鬼っぽいぞ、というツッコミをしてみたい気満々で見る。原作は広げた風呂敷はでかかったがオチまでいってみればけっこう呆気なく、推理としてもドラマとしてもイマイチだった。ビデオではどうかというと、原作にはいない役を作ってサスペンス度を上げたのはいいが、演出不足で盛り上がりに欠ける感じ。まあ、テレビシリーズだし、仕方ないんだろうけどさ。



2003年1月6日(月)

 持ち込んでいないせいなんだが、めっきりPSOに触っていない。触っていないが、別にやりたいとも思わなくなった。
 この総合ザレがPSO話ばかりになるのはまずいか、とPSOザレとして分離させたが、もう書くこともほとんどないなら、PSOザレは過去ザレだけにして撤去し、たまになにかあった時にはこの総合ザレに書けばいいか、という気がしている。

 レーセーに考えてみれば、この二年ほどの間、延々とゲームといえばPSOだったのは、他にやりたいと思うゲームがなかったからだった。
 二年前といえば、PS2が本格的に動き始めた頃。DCが生産中止になったのもこの直後くらい。PSで出るゲームはどれもショボいものになり、大作や興味を引くタイトルは全てPS2。
 要するに、やりたいなー、と思うゲームはあれど手持ちのハードに対応しておらず、「このタイトルのためにPS2買うのもなぁ」とか、「もう少しタイトル充実してからでいいや」とか思っていたのがこの二年間。
 この間、ゲームに費やした$はそれまでより格段に減っていることは言うまでもない。

 PS2入手以来買ったソフトはといえば、デビルメイクライ、Shinobiの2タイトルだけだが、女神転生は予定に入れてるし、DMC2は予約済み。エヴァーグレイス2も中古でなら買ってもいいかと思っていたりする上に、「退屈だろ」と昨日、ワイルドアームズ3をもらってしまった。
 そしてそのまま一気に10時間くらいぶっ続けてしまう愚か者がここに(死
 相変わらず曲がいいねぇ。キャラクター造形はワンパターンだが。トラウマ抱えてそれにこだわってる者が、旅の過程で自己に向き合い、それを乗り越えていく、という。
 しかしWAがWAたる部分、ファルガイアという世界やシステム面は、アレンジしつつも枠を無視してはおらず、納得のいくものだから良し。まあ、相変わらず、力の入った台詞の語尾が「〜〜だッ!!」とか、「ッ!」になる頭悪さと、理屈っぽい台詞が多い、説明に頼ったストーリーテリングという稚拙さはあるが(酷
 あと、戦闘の時にキャラがぐるぐる走り回るの、なんか意味あるのか、あれ。めちゃくちゃ無駄な演出に思えてならないんだが?
 ちなみに、非常にどうでもいいことだが、私の中ではいまだにこのシリーズのベスト曲は1のオープニングだったりする。



2003年1月7日(火)

 すっきりしない。
 自分の中が。
 何か問題がある、というのでもなく、ただ漠然と、なんだか薄汚れたどうでもいいようなものばかり、ごちゃごちゃと絡まりあって自分の中にあるような感じだ。深刻なものは何一つなくても、泥にまみれた藻みたいなものが鬱陶しく詰まっている。
 そんなものは私だけのことじゃなく、大なり小なり、誰でもそうだろう。
 狂気というほどのことはなくても、他の全てが希薄になり透明になり、有象無象の存在の主張を感じなくなるほどはっきりしたただ一つの、あるいは複数でもいいが、そんな何かのくっきりと浮かび上がった精神状態になりたいもんだと思う。

 小さい子供の頃の世界、と言えるかもしれない。
 目の前にあって今見えるもの、今聞いたもの、それを自分がどう感じたか、ただそれだけで、昨日と今日、今日と明日はもっときっぱりと分断されていた。
 自分の意志の在り処さえ自分の中ではなく、自我がまだ自然的なものと分離していない状態、とも言えるかもしれない。……いや、別に私は宗教持ってないし、なにを信じてるというわけでもないんだが、むかーしむかーしの思い出を一つ、思い出すとそんな気がするわけよ。
 なんにせよ、思い煩うことがまったくなかった、欲望と反射だけの時代だぁね。
 深刻な問題で、一点集中して取り組むならまだいい。解決の必要に迫られることもなく、問題といえるほど重大でもなく、しかし「どうでもいいや」と本当に振り切って忘れ去ってしまえるわけでもない、取るに足りないくせにいつまでも視界の隅に引っかかっているような諸事雑事。これがあれこれとノイズのように紛れ込んでいるのが鬱陶しい。
 一度耳についたが最後、なかなか離れてくれない秒針の音みたいなものだ。気にならない時にはまるで聞こえていないようなのに、気になりだしたら眠りさえ邪魔するような。

 私はノりさえすれば、話書いてて忘我の果てなんだけどね。
 ま、↑こういうことを考えながら「ああ、あの話のネタになるなぁ」とかも、同時に考えているあたり業が深いわさ。



2003年1月8日(水)

 bondの「Shine」(CDアルバム)を買う。
 ファーストアルバムが気に入って、ついミニアルバムも買ったが、その後の新タイトルなんかを熱心にチェックすることはなかった。ふらりとCD売り場を覗いて発見したので、そのまま財布の中に$があるのをいいことに買ってしまう。
 カバー曲が多いが、なかなか私好みのアレンジで今回も気に入った。
 ただ、ヴィヴァルディの「冬」だけは、やっぱりビーマニUDXの「V」を上回る「すげぇいい」アレンジには出会ったことがない。bondもミニアルバムでカバーしてるんだが(この曲のために買ったんだったりする)、やっぱり押しとインパクトにかけたものだったしなぁ。
 ビーマニのMy名曲は人それぞれにあるだろうが、私はやっぱり「V」だなぁ。



2003年1月9日(木)

 PS「ウェルトオブ・イストリア」を久々にやる。
 呆れるほどチャチなポリゴン、演出がショボい上に飛ばせない戦闘シーン、誰も彼も同じことを言うNPC、大雑把な戦闘AIに支配されるパーティキャラ、あちこちに挿入される鬱陶しいローディングタイム……と欠点を挙げはじめれば、これでもかというくらいに並ぶが、でも、好きだ。
 最近の「何処がロールプレイング・ゲームやねん」という名ばかりRPGに比べれば、はるかにRPGらしいRPGだ。

 せめてポリゴンを含めたCGをPSO程度にでいいからレベルアップさせ、ローディングの時間とタイミングを減らし、戦闘エフェクトは飛ばせるか、あるいはもっと短いものに変更、NPCには外見、口調、話す内容ともにもっと細分化し多岐にわたらせ、戦闘AIを複雑にするか、あるいはプレイヤーが他のキャラも操作できるようにし、売りである主人公のキャラメイクもやはりせめてPSO程度にはし、衣装数も増やし、また装備品は普通に重ね着できるようにし……と、内容というよりシステム部分さえクォリティ引き上げてやれば、かなり秀逸なRPGになると思うんだが。
 あとはギルドで受けられる依頼に、資金稼ぎなんかのための細かい仕事を常に入れ替わり立ち代り入れたり、日数制限を設けたりすれば……。ルナティックドーンとかジルオールみたいな感じになぁ……。

 知らない人にはかなりマニアックな今日のザレですた。おしまい。



2003年1月10日(金)

 ちょっと涅槃見てきました。
 そんなわけで更新からメールの返信など、一切合財が停止していましたが、追い返されてしまったので、再開します。
 ザレネタはぼちぼちメモして溜めていたので、ここまでの日数も一気に埋めてみたり。……己、そんなに暇やったんね……。

 というところで、昨日分に引き続き、リメイク希望のゲーム。
 「ジルオール」は容量の関係か、物語が今ひとつ収束しないままになっている部分があるから、あれをなんとかしつつ、ムービー以外のキャラのポリゴンをなんとか……。
 「ウェルトオブ・イストリア」は昨日書いたし。
 「サイバードール」はあの世界観と韮沢氏のキャラクターを活かせるCGと戦闘画面や動きをもう少し洗練させれば……。

 好きなゲームは多々あるが、「リメイクしてくれ」と心底思うのはこれくらいかなぁ。あとは、発売された段階のもので満足できてしまっていたりする。「せっかく面白いんだからもっと」と思うほどツボに入ってないというか。
 あ゛。
 X箱で出たデッドオアアライブのビーチバレーゲーム。あれ、女の子だけじゃなく全キャラver.で、かつPS2とかで出してほしいなぁ……。女の子は可愛いけど、どれも似たり寄ったりなんだもんなぁ。その点男キャラのほうはまだしも個性的。面白いと思うんだけどなぁ。
 どんなゲームやってても、「キャラ」がいると、どうにも気に入らないキャラクターなんかがいることが多いんだが、DOAは全員好きだったな、そういへば。



2003年1月11日(土)

 「メジャーリーグ」を1から3まで通して一気に見る。
 回を重ねるごとにドラマは希薄になり、恋模様にもなんの盛り上がりもなくなり、単に登場人物の個性だけで誤魔化そうとする駄作になっていくような。まあ、これはシリーズものが陥りやすい罠なんだけれど。
 特に「3」になると、その登場人物も、内面的な個性というより、特技や癖、というレベルでの個性しか持っていないに等しい。
 そんな中でアンダーソンだけは、分かりやすいくらいに分かりやすい「若気の至り」とか「青臭い自信家」そのもので、一番納得はいった。

 結局、一番受けたのは実況役のハリーのシーンかもしれない。黒い頭巾をかぶって打席に出てきたタカと同じように、自分も頭巾ですっぽり頭を覆ってしまい、それで的確な実況をし、隣にいる男をビビらせてしまう、という。
 元バレエダンサーのランスが、ホームに飛び込む時にひらりと優雅に舞い上がり〜、はアタマから「出るだろうな」と予想されていたのでイマイチだった。

 シリーズもので面白いというと、ポリスアカデミーくらいかなぁ……。



2003年1月12日(日)

 風邪が流行中。
 皆さんお気をつけて。

 風邪が流行りだすと、「体調管理に気をつけてくれ、仕事はできるだけ休まんでくれ」というのが社員の口癖になる。
 しかしこの「体調管理」というヤツ。どうすればいいか、「自分の場合」というのをしっかりと把握している人はどれくらいいるんだろう。
 私なんぞは「なんで風邪ひいたんだか分からん」ということがほとんどだ。湯冷めだのなんだのと、原因になりそうなことを片っ端から考えても、該当しないことがほとんどだし、思い当たることがあっても、「しかしそんなものいつものことだしなぁ」と大して珍しいことでもなかったり。

 なんにせよ、風邪をひいた時は、大満足して寝るのが一番である。栄養価なんかどうでもいいから、とにかく好きなものを腹一杯食べて、布団の中でごろごろしてる。
 食欲がない場合には、ひたすらごろごろごろごろ……。冬場は布団の中でごろごろが心地よいので、こうしていられれば大満足だったりする己。もともと食べるものには執着しないしさ。



2003年1月13日(月)

 ここまでいくとただの物好きだろうと思いつつ、琴で演奏されているヴィヴァルディ「四季」のCDを見つけてしまったので、買ってしまう。中古だし。
 アレンジなどではなく、単に琴で演奏している、というだけなんだが、まあ、春から冬まで全部入ってるし、なかなか面白い感じ。

 ところで、話はがらりと変わるが、去年は「ゲーム脳」がどうのと話題になったことがある。
 これはファミ通の浜村通信で読んだことだが、この実験に使われたのはテトリスなんからしい。そりゃ、あんなゲームやれば思考じゃなく条件反射がもの言うだろうよ。
 浜村さんが書いていたが、一口に「ゲーム」といったっていろいろある。私はさんざんコキ下ろしているが、安っぽくありきたりで先がバレバレのお涙頂戴ストーリーゲームでも、それは私がいろんなメディアにおいて、いろんな物語を見てきているからのこと。私にはつまらない物語でも、それが心に響いて、そこから何かを考え始める人だっている。
(誤解のないように言及しておけば、それは上等下等ということとは全く関係ない。単に「刺激に慣れているかどうか」の問題だ。数多くの物語を見ていればいるほど、パターンやありがちな展開、そこにいる人物の雛型なども多く知ることになる。結果、目新しいものがない、似たような展開で以前にもう感動したり考えたりしてきた、ということになる。私が「くだらん」「つまらん」というのは、あくまでも私にとってそれは、であって、それそのものが絶対に、ではない)

 私が思うに、こんなものは遊ぶ対象、向かい合う対象がなんだって同じだ。たかがゲームかもしれないが、その物語に触れてなにかを感じたり、考えたり、教えられたりすることもある。ある人にはどうということのない作品でも、違う視点を持つ人から見れば意義があるかもしれない。
 いなきゃいけないからいる、というだけの授業中、仕方ないから公式を暗記して、仕方ないから宿題をして、仕方ないから……と過ごしていれば、一見はアタマつかっているようだが、「面白いっ」と思って興奮し、真剣に向き合ってなにかを感じたりしていることに比べれば、それはどれほど平坦な時間だろう。脳はどれほど活動しているというんだろう。

 私は「このシステムがああだったら」とか「これに意味あるのかよ」とか、ややメーカー寄りの穿った見方をしているから、たかがゲームでも、「こう遊びなさい」と決められた遊び方をする玩具にはとどめていないつもりでいる。
 「ここでこのシーンは早すぎるだろう」とか「説明不足だ、攻略本見てなかったら突拍子もなさすぎて理解できない」とか、ツッコミ入れまくりでのプレイになる。
 それでもまだ、「ゲーム=ゲーム脳=危険」というのか。
 ガキがキレやすいのなんか、ゲームになんか関係ないだろ。キレるってのはそれだけ張り詰めてるってことだ。人並みの精神力持っていても、ぎりぎりまで張り詰めてしまってプッツンといく奴もいる。ほんのささいな負荷にも耐えられない脆い精神構造の奴もいる。
 そいつがどんな人間になり、どれほどの忍耐力を有しているか、に最も大きく関わっているのは、ゲームなんかじゃないだろう。
 はっきり言えば、テレビゲーム、という、誰にも邪魔されない、画面の中の敵ならどれだけ殺しても問題のない、ストレス解消の一人遊びをうかつに封じれば、確実にそれがストレスになってフラストレーションとなり、あとは言うまでもあるまい。

 ゲームでも教科書でも学校でもゲーセンでもボーリング場でも家庭でもなんでもかんでも。
 その場、それそのものに問題がある、ということは、ない。
 その場、それそのものがその人にとってどう作用しているか、ということが問題だ。そしてその問題は、環境とか周囲の人間とか、いろんなものも視野に入れて考えなければ、まるで意味はないんじゃないのか?



2003年1月14日(火)

 バイトから帰ってくると、食卓の上にはお好み焼きがあった。
 あれほど青海苔かけるのは好きじゃないというのに、ノリもカツオもしっかりとぶっかけてある。まあ、それはともかく、レンジで暖めてざくざくと切ってみると、珍しいことに、中からエビがころころと出てきた。
 ママンの作るお好み焼きの具は、豚肉と卵。これが定番というか、これしか知らないに等しいんだが、本当に珍しいこともあるものだ。
 しかしこのエビ、先日エビチリ作った時の残りで、冷凍庫にあったものだろう。
 こんな末路になるんだったら、私がもっとしっかりしたエビ料理にしてあげれば良かった、と思わないでもない……。



2003年1月15日(水)

 去年と今年とで、部屋にあるストーヴが違う。
 暖房器具としての役割を果たしつつコンロの代わりもしてくれるならそれでいいのだが、やはりどう考えても、今あるもののほうが燃費が悪い。
 灯油を入れるためには外に出なければならず、つい面倒で、「まあいいや」と吐く息が白い有り様。
 あと一ヶ月もすればだんだん暖かくなるだろうしなぁ(ぉぃ


Made with Shibayan Diary