烏の足跡



2002年12月16日(月)

 たまに思うこと。

 「楽しい」と思ってしていること。
 本当に楽しんでいるのか?

 楽しもうとしてあえて楽しんでいる。
 楽しいふりをしている。
 楽しいことにしている。

 本当に「楽しい!」と実感し、なんの無理もなく、誤魔化しもなく楽しんでいることって、あるか?



2002年12月17日(火)

 不摂生な一人暮らしをしたことがある者ならば、コンビニというものは身近な存在であるかと思う。
 何年も通って、身に染み付いてしまうと、栄養がどうとかいうことまで頭は回らず、「下手に自分で作るより美味い」というのもあって、一人暮らしではなくなっても、ついついと利用してしまうことになる。
 自炊のほうが安くつく、とは言うけれど、それは買ってきた材料を無駄なく手早く使い切れればの話。慣れないうちは、なにをどれくらい買えばいいのかも分からず、多く買いすぎて余らせ、腐らせ、ゴミ箱行きになることもままあったりする。
 それに、作るのにかかる30分なりの時間、台所に立ちっぱなしにしているくらいなら、バイトを30分とか1時間長めにして、その分を弁当代にあてたって大差ない。
 結局、作る手間と時間などを考えると、コンビニの弁当なんかも決して不経済ではない、というわけである。

 それはどうでもいいんだが(どうでもいいことでこれだけ書くな己)、ここ一年ほどの間、異様にインスタントラーメン(カップ麺)の回転が早い。数ヶ月前に見かけて、買ってみてなかなか美味しかったものを、ふと思い出して探してみると、もうなくなっている。
 次から次から新製品が出てきて、古いものは消えていく。
 その中で根強く残っているシリーズは、やはりそれ相応の人気があるということなんだろう。
 でも……いや、具体名は出さないけど、A社のBよりもC社から出てたDのほうが美味かったと思うんだけどなぁ……。



2002年12月18日(水)

 えらいとばっちりである。
 客からのクレーム→社員の不行き届き→店長から社員への指導、という成り行きになったのはいいんだが、それが閉店間際だった。
 事務所はそのために閉鎖され、バイトスタッフたちは、帰るに帰れず。
 私のように、完全に昼夜逆転している夜型人間は構わないが、学生は大変である。
 指導するのはいいし、その間、アルバイトに内容を聞かせないように(社員の面目を守るという理由もあるだろうし)するのもいい。
 ただ、それはアルバイトを帰してからゆっくりとしてくれ、と思うのであった。

 話が終わるまで掃除でもしていなさい、と言ったって、早く帰らないと明日がつらい、という人にとれば、仕事する気になんかなれるはずもない。
 しぶしぶとその場に残っているだけで、掃除だの整頓だのをしているかと言えばそうではなく、他のスタッフと「いい加減に終わらないかな」と話しているだけ。多少手は動いているにせよ、だ。
 アルバイトにはボーナスがないかわり、いればいただけ時給として換算される。
 さっさと帰してしまったほうがいい、というのは、なにもアルバイトの連中のためだけではないと思うんだけどね。



2002年12月19日(木)

 やったよ、やったよママン!T▽T
 ……という感じで、やっとこ「Shinobi」の4−B撃破である。
 ケンシロウだかラオウだかの「長かった……」という台詞がしみじみと思い返される道のりですた。
 何度EASYにしようと思ったことか。
 それでもしぶとくNORMALで精進していた甲斐あって、紅天蛾(べにすずめ)のおばちゃんを……っ。

 時間があるのをいいことに、じっくりと攻撃パターンを見定めるところからはじめると、そう難しくはなかった。攻撃が単調でかわしやすいせいだ。雑魚の攻撃はほぼ無視できるし、危ないのは足場から落下した時の溶岩ダメージ。ここまで来るだけでもかなり体力を消耗しているため、これで死ぬことも多かった。
 ということは、わざと一回死んでリトライすれば、巻物や手裏剣の数は減ってしまうが、体力はフルからスタートするんだから……と、使わない巻物や手裏剣は捨てて、クリアランク狙うのもやめてしまう。
 あとは、殺陣のシステムを理解したせいもあるか。
 一匹目を倒したところから一定時間、ではなく、直前の敵を倒したところから一定時間、がタイムリミットらしい。ということは、慌てることはないということ。ひょいひょいと飛び回って、溶岩に落ちてものんきに足場をのほってまた攻撃開始して、雑魚がいなくなったところで、一番高いところからひょーいとボスに切りかかれば、勝手に大ダメージ……。
 前に「二段階にパワーアップ」とか書いたが、それはあくまでも「刀の色」であって、攻撃力は、8匹ほど倒していれば60倍らしい。それで雑魚がうざうざいるもんだから、合計で四発ほどくらわせただけで倒せてしまった。

 ………………。
 ボス戦中に殺陣なんか狙ってる余裕あるかよ!? とか思っていたが、これからは殺陣を(というか、攻撃力アップを)狙わないと進めそうもないし、攻撃力アップの恩恵で、ボスまで含めて殺陣が完成した時の快感ったら……ああん、ぞくぞく★(←ほっといてやってください
 あと、アクション好きな私としては、ボスの動きを研究する、という時間がまた楽しいわけで。
 「こうすりゃ避けられるのか」とか、そういう知識を自分で見つけていく過程、自分が自分の力で上手くなっていく過程、というのが、アクションゲームのなによりの楽しみである。
 攻略記事も出るし、攻略本ももちろん買うが、それはあくまでも、家紋集めや制覇のためで、進むのは、なんの予備知識もないエリアを、知らない敵を相手に、あれこれ試行錯誤しながらのほうが絶対に楽しい。

 ちなみに、スズメさん(見かけは蛾)倒して気が緩み、次の洪水ステージでは、あっさりと水の奈落に転落して死亡しますた★



2002年12月20日(金)

 このサレゴトの読者さんの中に、Shinobiが身近にある、あるいは自分も買った、というかたが何人かいるらしい。
 それをきっかけにメールをくれた人も二人ほどいるんだが、内容は「難しくて進めない」「かっこよく立ち回れない」という無理もないような話だった。
 アクションゲームが得意であればともかく、あまり得意ではないけれど、世界観やヴィジュアルにひかれて買ってみた、という人には、かなり厳しい道中だろう。
 また、興味はあるけどクリアできそうもないから、としり込みしている人もいる。

 雑誌にも攻略記事はあるが、紙面の関係上、あまりこまごましたことまでは説明できない。それに、ああいう記事はゲームの得意な人の発想で作られていることが多く、「だから、それができないから進めないんじゃないのさ」ということも少なくない。
 というわけで、私がぼちぼちと「超!初心者のためのShinobi講座」でもアップしようかと思っとります。
 バリバリの攻略、というのではなく、文章かきらしい、読み物仕立て。

 ついやってしまいがちな行動、とかまで、私が体験したかぎりにはフォローしている。
 というわけで、「どうしてもこうなっちゃう」とか、「ここが進めない」とかいう体験談も随時募集。ただ、「ゲーム攻略」というより、初心者のための忍者特訓なので、家紋のとりかたなんかを全ステージで解説したりはしない。それは雑誌などの攻略記事、攻略本を見るべしよ。



2002年12月21日(土)

 無事。
 辞書直りますた。
 わぁい♪
 そういうわけで昨日のバカ長いザレはカットカット。

 23時ちょい過ぎにバイトから帰ってくるや、エラー解除の仕方を教えていただいたのを実行し、無事に修復されたが最後。
 まずは雑誌から手ごろなカットを転写して加工加工。壁紙にして〜♪
 続きを書いて〜♪
 どこにおけばいいか悩んだ末に。
 TOPにShinobiコンテンツ作っちまいますた(爆

 そして現在、朝の6時デス……。



2002年12月22日(日)

 もうすぐクリスマス。
 しかし基本的に私は、人が休みの時には働き、休みはその前後にとることにしている。
 そんなわけで今年も、23〜25日はしっかり働き、その後に二日休み、以後は年末進行、ということに決定。

 クリスマス、なんて口実に過ぎない。
 のんびりするなら、遊ぶなら、少しくらいずれてたっていいと思うんだよねぇ。なにも当日にしなくても。



2002年12月23日(月)

 PS2を買った、という話をしたり書いたりしていたら、「FF11やらないの?」と言われるようになった。
 結論から言えば、99.9%……いや、200%、やりません。

 昔のFFが好きな私としては、「なにをもってFFというのか」が曖昧になり、お涙頂戴、美形出てくるよお嬢さんどう? みたいなFF7以降は、存在そのものが苦手なのである。あと、無闇やたらに主人公サイドのキャラクター死ぬし。「いやぁんカワイソー」と泣いてくれと言わんばかりのストーリーや設定が鼻について、かえって興ざめだ。
 なんかもう、「FF」とついてるだけで「いい加減にしろよ」とやる気がなくなる。ストーリーもいい(私は好かんが)、システムもいい(毎度違ってるらしいから試行錯誤というより節操ないだけに思えるが)、CGはすごい。でも、それをFFと名づける必然性が何処にあるんだ?とね。

 ブレスオブファイアには「ドラゴンに化身する少年・リュウ」と「翼のある少女・ニーナ」が必ず出てくる。そして、竜変化をからめて、そこに様々な物語が存在する。ワイルドアームズには荒野、ウェスタン調とガン、キャラごとのアクションを駆使してダンジョンをクリアしていく、という要素がある。ドラクエは、常に少年の夢や冒険を語る。ウィザードリィはシステムだろう。いくらかの変更はあっても、「死んだら取り返しがつかない」ということを守りつづけている(ソフトリセットによって回避はできるが、それはヌルいプレイヤーが自らの意思で行う卑怯技に過ぎない)。ポポロクロイスにはキャラクターが共通しているしなぁ。
 なんか、そういう、「これがFFなんだ」というものがまったく分からん。何作かはクリスタルがあり、ジョブというシステムがあり、クリスタルの力を借りて戦う戦士たちの物語=FF、と思えるものなんだが……システムの1、3とキャラクターの2、4。それが統合された5。ところが6からどんどんキャラクターばかりになり、お涙頂戴、美形うざうざ、カワイコちゃんもいるよ、魔法の名前が共通、なんてぇのがFFなら(以下自粛
 あれだけのヴィジュアルクォリティがあり、泣かせるストーリーがあり(クサすぎて安っぽいが)、バランスもとれているなら、FFと銘打たなくても売れるだろうがよ。
 ま、あれが「FF」という名である以上、私は微塵も魅力を感じませんので、あしからず。

 それに加え、もともと私の人付き合いは狭く深く、広く浅いところは徹底して浅く、だから、これ以上、自分の加わる社会を広げたくない、というのもある。
 オンラインゲームで人に会うなら、PSOだけでいい。PSOで会わなくなった人というのは、たとえば大学に入って学校が別れた、とかと同じだ。それまでがいい関係であれば、他の連絡手段をたもち、細くでも長く、交流を続けるだろう。
 わざわざいろんなところに出かけて、あちこちで友達作って、というタイプではないのだ。せんでいい付き合いは極力したくない。はっきり言って、面倒くさい。行きずりの関係でさえ、それなりの礼儀を守り気遣いをしていれば疲れるし。精神的に余裕のある時とか、人恋しい(ぷっ)時ででもなければ、鬱陶しいだけさ。

 あとまあ、RPGと銘打たれたゲームに飽きてきた、というのもある。もともとが博打野郎だから、スリル味わったら最後。アクションゲームのほうがやっぱり断然面白いし、手ごたえがある。
 ダンテさんは相変わらずコンボつなぎに精進しつつ、トレジャーハンター気味に徘徊している。たぶん、敵にとっちゃかなりイヤンや悪魔狩人ぶりだろう。同じエリアの敵何度殺したっけなぁ……。それに加え、DMC2の体験版が先日発売されたROMつき雑誌に入ってたので、それでせっせと予行練習したりしてもいる。ああああああ、カッコいい……っ(ぉぃ) カッコいいのはいいが操作が変更されたところがあってつい間抜けなことしてしまうわっT□T あっ、そんなことより予約しとかなきゃっ♪
 ホツマさんはステージ5−Aの奈落に落ちること数知れず。プレイヤーがちょっといい気になったり油断するとまっさかさまで、最後まで気を抜かずに慎重に行けば、敵も大型のいないし、クリアは余裕っぽいのに、「あ、あそこジャンプで渡れるかな」とか「家紋どこだー、巻物どこだー」とか余計なことしてばっかりで、「いい加減にせんか!」叱られそうなくらいだ。かつ、ステージ1−Aをノーダメージクリアしようとか、殺陣可能なケースであれば全て殺陣をキメようとか、ヘリにはなにもさせず無限技入れて片付けようとか、……すっかりディープな遊びかたしつつ、攻略のためにあちこちで斬られたり噛まれたり落ちたりしている。

 RPGは、ストーリーの先が知りたくなったり、あと少しでLVあがるし、とかついつい何時間も連続でやってしまう。アクションゲームだと、疲れるからそんなこともないだろう、というのは甘い。疲れを感じることもなく、気分が悪くなってきたからとやめて時計を見れば5時間たってた、なんてことが……(死
 5時間も延々と飛び回って走り回って闘いまくってりゃ、そりゃ胃にもくるわな……。



2002年12月24日(火)

 バイトに行く。
 いろいろな雑誌を見る。
 ついこう、Shinobiとかデビルメイとか見つけると覗いてしまう。
 休憩時間につらつらと読んでいたら。
 いろんなゲームの壁紙が入ったROMつき雑誌だつたりして、そこにはダンテさんのドアップが!
 ……ええ、買いましたともさ!!
 いいの、デスクトップにおいて、これをPSOの自キャラのGashだと思い込みつつ(かなり無理もある)眺めるの……くすん。



2002年12月25日(水)

・ここしばらくのお気に入り。
 ……あれ? コンビニ名が出てこんぞ……(ぉぃ
 えーと、ミニストップじゃないしセブンじゃないしローソンじゃないし……あ、ファミマだ(脇のごみ箱から袋を見つける
 ファミマの明太子スパゲティ。
 カルボナーラとかなんかちょっと変わったのはイマイチだが、ミートソースと明太子、ナポリタンはなかなかイケる。

 あと、ホットカルピス。
 最初期「あったかいカルピスなんてなぁ」と思っていたが、知人に押し付けられて飲んでみたら、意外に美味かった。冷たい状態より、口の中に残らずにあっさりしている気がする。
 ただ、ペットボトル入りなんだが、どうしてペット入りのホットドリンクって、持っていても熱くないのに、飲むとあんなに熱いんだろう……。缶入りのだと逆で、持つと熱いのに飲むとぬるい。やはり容器の熱伝導とか、そういう関係なんだろうか。

・今日も忍
 攻略、というほどのことはないが、プレイしながら画面を録画してみる。
 あまりにもみっともないプレイが頻出してしまった場合には、即刻停止してリトライ。それなりにマトモな道中を撮るべく頑張る。
 1−Bでは、唯一エフェクトつき殺陣演出が拝めるポイントで、殺陣がキマらないかぎりやりなおし。また、二度に一度はきまるんだが、どうにもカメラアングルが……。
 2−A、Bは適当に突っ込む。けっこう間抜けなプレイも出ているが、1と違って長い道中なので諦める。しかし2−Bではボス直前のエリアで雑魚×2&天狗×3相手の殺陣がキマったのでよしとする。
 3−A、Bは適当も突っ込む。しかしどちらのボスも、「雑魚で攻撃力あげて一撃&殺陣完成」という美しいパターンがキマったのでよしとする。
 ちなみに、ノーマルではなくイージーモードである。

 そのあたりでそろそろ寝ようとして、しかしその前に「5−Aを一度だけ」とスタートする。
 一回目。中ほどまではいったが、そこで水没。
 やめればいいのに、一度だけと思ったはずなのに、ちくそうとリトライする。
 二回目。ここがボスへの入り口だ、といわんばかりの鳥居があるエリアまでくる。かつてはここで、いきなり落ちて死んだ。今回は慎重に飛び回る。弱い敵が多いので刀のゲージ不足にはならないし、とゆっくり封印石を壊していく。
 全て壊して、ついに鳥居の結界が解けた。よーし、ここで落ちちゃシャレにならんよな、と気合充分に、足場を確かめて移動開始。
 それでも最後の最後に落ちた。
 悔しくてならないのでリトライする。しかし三度目以降、どうしても最後のエリアにすら入れずに落ちる。

 はっと我に返ってみれば、三時間経過していますた……(死



2002年12月26日(木)

 いやー、寒い。
 寒いと思えば、細かな雪がちらついている。
 こういう寒い時に、灯油のきれる我が部屋のストーヴ。
 なんか異様に燃費悪い気がするんだけど……?

 話はまったく関係ない方向にぶっ飛ぶが、私の部屋から居間まで、これが近いようで遠い。
 居間で電話が鳴り始めて、ベッドから降りてとりにいこうとすると、よほど慌てるのでないかぎり5コールは過ぎてしまう。
 おかげで、出たと同時に切れることしきり。

 寝ている時にかかってきた電話で、出ようとせっかく起きて駆けつければ、切れる。
 ……もう出るもんかっ、とやさぐれてもいいよね?



2002年12月27日(金)

 「スパイダーマン」を見る。
 バットマンとか、こういう頭使わなくて済む娯楽アクションムービーいうものは好きだから、ハズレることはないだろう、くらいのノリである。
 早送りで飛ばそうとした部分がなかったのだから、まあ面白かったと言える。
 スパイダーマンの動きにも、コミックの雰囲気もよく出てるし。

 唯一いただけないのは、ヒロイン(ぉぃ
 ファンには悪いが、なんか顔はでかいし肌は粗いし、イマイチ美人に思えない。
 赤毛は可愛いし、髪をアップにしてチャイナ着ている姿はマシだったけど、なんだかなぁ。



2002年12月28日(土)

 「悪魔の手毬歌」(古谷版)と「黒薔薇の館」を見る。
 手毬歌はもう何度見たかも分からない勢いである。個人的には、古谷さんの金田一は、ちょっと男前過ぎてイマイチ。下手だとかいうんじゃまったくないんだが、なんとなく都会的なイメージが強くて、金田一より壮年の明智っぽいと思うんである。
 シリーズとしては、古谷さんのものが一番数も多いが、八つ墓村にかぎると、渥美清もやっているし、片岡鶴太郎もやっているし、……名前忘れたけど(ぉぃ)若手の二枚目俳優がやったのはそう昔のことじゃない。
 渥美さんは「虎さん」のイメージが強すぎるのと、ちょっと健康的な風貌すぎるのでイメージに合わないが、物語は一番アレンジも派手で演出も派手で、まあ面白かった。
 若手の誰かさんのは、イメージからしてまるで違うのと、はっきり言って印象に残ってないんだから、作品としてもどうだかな、という感じだったんだろう。
 鶴太郎さんのは、ちょっと丸顔すぎる気はしたが、愛嬌たっぷりの人懐っこいところとか、ぱっと見、冴えない感じがするところとか、イメージ的には一番近い。金田一はもっと痩せぎすな気もするが。たしか、鶴ちゃんの手毬歌は、ヒロインで葉月里緒だったか誰だったか忘れたが、ちょっと名の売れたきれいどころのアイドルが出ていたっけな。

 レンタル店に行くと、古谷さんのものはシリーズとして置いてあることも多いんし、若手俳優さんのも置いてあるんだが、それ以外の人のはほとんど扱っていない。渥美さんのはピデオ化されているのは確かなんだけどなぁ。
 それを言うと、陣内孝則が明智役やったシリーズも、ビデオで見かけたことってないなぁ。単に陣内さんが好きだったのもあるが、仰々しい演出とかカメラワークなんかが遊び心いっぱいで、けっこう楽しかったのに……。

 「黒薔薇の館」は美輪明宏さん主演。彼が若い頃の、主演第二作目だとか。一作目は有名な黒蜥蜴だぁね。
 お話はなんていうか、「真の愛とは」みたいなものを語りつつ、さして面白くもない。台詞は映画用というより舞台用みたいだし、その台詞がSEやBGMのせいでほとんど聞こえなかったり……。
 日本映画にありがちな泥くささというか、垢抜けない野暮ったさみたいなものがちらちらしているんだが、時代背景なんかと合わさると、それがそうダサくもない。
 なにより、これはもう美輪サマの妖しい美しさを見ていればそれで充分なんじゃなかろーか。様々な衣装とヘアで華麗に装った美輪サマの歌や仕草を堪能することだけが目的なんじゃなかろーか、というくらいの勢いである。
 なんていうか、他に日本人の女優でこの役やって、似合うというかハマりそうな人はいないよなぁ。黒蜥蜴の役もそうだけど、岩下志摩さんとかのは、悪女としてはともかく、妖美さというか、冷温のぬめぬめ感というか、それでいて美しい、という雰囲気は絶対に出てないもんなぁ。
 まあ、舞台用チックな台詞回しとか、その台詞が聞き取りづらいことを加えても、主人公、ヒロイン竜子、主人公の息子でヒロインと恋に落ちる二枚目役(田村正和)の、立ち位置や生きる方向なんかははっきりと出ていたから、駄作ではないと思う。万人向けでもないが。

 オチは……夢は結局夢、伝説は伝説に過ぎなかったけれど、信じた者の心の中では、伝説も現実になったのだろう、ということなんだろうか……。
 ところで。
 田村正和さんは決して嫌いじゃないし、古畑役なんかは絶妙でカッコイイとも思うが、ストレートな二枚目とは思えないんだが……。



2002年12月29日(日)

 年の瀬。
 年末。
 だからといって、うちは「おせち」などとは無縁な家だったから、そんなものをご丁寧に作るのはマンガの中だけだと思っていたという少年時代(マジ
 せいぜい雑煮を食うくらいだが、正確にはこれも「雑煮を祝う」行事であるはず。

 まあ、親は暮れから正月にかけて韓国へ旅行に行くらしいし、あたしゃあのんびりと仕事させてもらいましょうかね(泣



2002年12月30日(月)

 ビデオで「タイムマシン」を見た。
 「ものすごく面白かった、おすすめだよ」といった人と、「すっげつまんなかった」といった人がいたので、どんなもんなんだろう、と思いつつ再生開始。
(以下、バレあり)

 アメリカの、時代ごとの風俗に詳しければ問題ないのだろうが、「今がいつ(西暦何年)か」という説明をものの見事に省かれているため、時代を把握するのに手間取る。山高帽と二輪馬車が出てきて、自動車のはしりみたいなのが現れたので、1900年頃かな?くらいにはまず見当がついた。しかし、私は中盤くらいまで、そこはイギリスだと思っていた(爆
 あたしゃあ日本人さ……。

 俳優はまあいい男で、その親友役の人も人のよさそうなおっちゃんぷり。家政婦さんも品のあるおばちゃまで、まず文句はない。かつ、第一のヒロイン、スタートから10分ほどで死んでしまうというすばらしい役どころのお嬢さんは好みの美人なんで良し(趣味丸出しかい
 まあ、物語は、プロポーズした途端に殺されてしまった彼女を、なんとか死ななかったことにしたくてタイムマシンを作り出し、それで80万年後の未来に飛ばされてしまう、という主軸を持っている。
 本当は少しずつ未来に進んで、どこかで過去を変える方法、あるいは、過去が変えられない理由(最初は彼女が殺された夜に戻って、歩くコースをかえるんだが、やっぱり彼女は死んでしまう)を知ろうとするんだが、事故でいきなり80万年も未来にいってしまうのである。

 詳しいストーリーを書くと長くなるんでやめとくが、けっこう面白かった。
 伏線がちょこちょこと張られていて、2030年に出会った、図書館の情報案内AIのインターフェイス。名前は忘れたが、フォトニック、という装置らしい。黒人男性の姿をしているこいつが80万年後時代にもいたのには、「ンなわけあるかい! おまえの動力はなんなんじゃ!」とツッコミ入れたくなりつつも、なんだかほっとさせてもらった。
 こいつはガラスみたいなところに映し出されるんだが、その装置が残っていたわけね。80万年も先の未来、まったくなにも知らない世界に飛ばされた主人公が、唯一出会える「知人」ということで、なんだか良い感じ。ずっと穴の底みたいなところにあったものを、ラストでは地上に出してもらって、子供たちにトムソーヤの物語をして聞かせていたりして、妙に愛しい存在である。

 SFラヴストーリーで、最後はヒロインが生き返ってめでたしめでたしか?と思っていたら、ここは無理なく裏切ってくれた。
 主人公が過去を追うことを諦めて、未来に向かって生きる姿勢を取り戻す様が、あまり無理なく表現されていると思う。第二のヒロインに出会い、今生きている彼女を助けようと必死になることが、そのきっかけでもあるだろう。
 「モーロック(という種族)にとらえられるのは運命だから仕方ない」と抵抗しない人に苛立つのも、「過去という変えられないはずのものを変えようと俺は必死になってる。変えようとすれば変えられる未来を諦めてどうするんだ」という思いがあるからだろうか。

 見てみようかな、と思った人のためにこれ以上は書かないが、「どうなっていくんだろう」と先を期待させる展開で、退屈せずに最後まで見れた。
 天才肌の助教授に格闘ができるかい!とか、1900年初頭にタイムマシン完成させられるんかい!?とか、不自然なところがないとは言わないが、娯楽作品だし、別にいいと思う。
 一つ気になるところを言えば、「モーロックは匂いのついた吹き矢を放って獲物をマーキングしている」という設定があるっぽいのに、それがまっっっっっったくいかされていない点。毒ではなく匂いのついた吹き矢、鼻をくんくんと蠢かせるシーン。これがあるなら、最後は無駄に派手なあんな終わり方にするんじゃなく、その匂いのついた服を危険な場所に落としてそっちへ誘導させる、とかしたほうが良かったんじゃないかなー、と。アレで倒すのはアレの周辺の奴等だけでいいと思うんだよなぁ……。

 80万年後とか6億年後の未来がリアルに感じられるかというと、決してそうではない。未来の現実、という点では、マトリックスとかのほうがまだリアルだろう。
 細かいことを言い始めれば山のようなツッコミどころはあるが、ペンダントの失い方。時計の失い方。そういうのも主人公の変化をよく表しているし、フォトニックがまた出てきて「おお、おまえおったんか!」となんかほっとさせてくれたり、物語としての部分は、いい出来だと思う。



2002年12月31日(火)

 話をしていると、やたらに声の大きい人というのがいる。
 逆に、ぼそぼそと喋る人もいる。
 様々な原因とか理由がそこにはあるんだろうが、たぶん、兄弟が多いか少ないか、という要素もそこにはあるような気がする。
 兄弟が少なければ、小声で喋ってもちゃんと聞いてもらえるし、順番もすぐに回ってくる。
 だが兄弟が多いと、「私はここにいる」ととにかく主張しないと話を聞いてもらえずに、競い合って声が大きく……とか。
 いや、うちの親見ててふと思ったのさ。

 ちなみに、同じような話を何度もしつこく繰り返す人もいる。アタマとケツで、とかいう繰り返しなら、結論をはっきりさせたいだけなんだろうが、とにかくしつこいくらい繰り返す。そのせいで話が無駄に長くなる。
 断言はしないが、このテのタイプの人は注目されたがり屋が多いような気がする。目立ちたい、というのではなく、人に一目おかれていたい、とか、自分の言うことを他の人の発言より大事に扱ってもらいたい、大事なことのはずだ、と思っているという感じ。
 これもまあ、周囲の知人なんかを離れたところから無関心に観察すると、そんな気がしたまでのこと。



2003年1月1日(水)

 書いてるのは一月三日なのであしからず。

 年賀状。
 ここ十年ほど、一通も書いた記憶がない。
 無意味にしか思えないし。

 年賀状って、もともとは年始回りできない遠方の相手に、そのかわりにと出したものなんだと思うんだが、どうなんだろう。
 むかーしは人の移動範囲も狭くて、歩いて近所に年始回りして、それで片付いた。それがだんだんと文明が発達するにつれ、友人知人がはるか彼方にいるようにもなり、そんなとこまで出掛けてたら何日あっても足り〜ん! というわけで、書状で勘弁してもらうようになったんじゃないかと。
 とすれば、年賀状というものは、略式であれど新年の儀式の一つなわけで。
 私にしてみれば、屠蘇も御節も祝わない形ばっかりの正月、意味もない単なる一日にのために、バカげたハガキ代と、宛名書きの時間費やす気は毛ほどもない。
 だいたい、ダイレクトメールみたいな会社から顧客へのものならともかく、表書きも裏面も全部PCなんかで印刷された年賀状を顔見知り出すなんてのはふざけてないか? せめて裏面に一言でも、「今年もよろしく」とか手書きの文字があればともかく……。

 なにも、気合こめて儀式のつもりで年賀状を書け、というんじゃない。普段は連絡もとらない遠方の友人に、こういう日にでもせめて一枚、「あんたのこと覚えてるよ、気にかけてるよ」と伝えるために。あるいはめったに顔も合わせないけれど恩師に、ハガキを書く。それならそれでいいことだと思うし。
 ただそれなら、全部PC頼りってのはヤメトケ。表書きもおおまかな図案や言葉もROM任せでもいいから、一言でいい、手書きで自分の言葉を添えたらどうだ。

 資源の無駄だぞ、まったく……。



2003年1月2日(木)

 昔から思ってたこと。資源の無駄とちょっとからんで。(ここも1/3に書いてる)

 環境保護とか自然を増やそうとかいうことに、ものすごく関心のある友人がいた。
 ゴミの分別は当然だし、ものの無駄遣いもなるべくしない。自然に優しい品物なんかを選んで使う。
 が、結局その人も、免許をとって車を買った。
 なんだかんだ言ったところで、自分の生活が最優先なのはその人も一緒だったわけだ。

 一昔も前のことになるが、福井県で原発もんじゅがどうの、と騒いでいた時、グリーンピースとかいう団体があれこれとうるさいことを言っていたとか。
 しかしそいつらも、電気も使えばガソリンも使う。排気ガスもしっかり出してるんだろう。電気は原発か? 火力か? なんにせよ膨大な資源を使い、あるいは危険と背中合わせで作り出したものだろう。

 今更人間は地球に優しくなんかなれない。
 本当に優しくする気なら、とっとと死滅してあげるか、最低でも半分以下に減ってあげるしかない。
 それが嫌なら、エゴに追いつくだけの技術を生み出していくしかない。
 だがたぶんその追いかけっこは、キレイなほうの負けだろう。



2003年1月3日(金)

 ここ数日、死んでました。
 生き返ったので、また更新開始します(謎

 ところで。
 あけましておめでとうございます(遅っ ̄□ ̄;

 この年始の言葉について、なにかで「新年あけましておめでとう」というのはおかしい、と読んだことがある。というのも、これでは「新年」が「あけ」てしまうからだ。古い年があけて新年になるのだから、「旧年あけまして」が正確であるし、それでもまた妙な感じなんだから、「新年おめでとう」にするべきだろう、とかなんとか。
 そりゃまあ確かにそうだが、なに細かいツッコミ入れてるか、という気もする。

 いろいろと日本語の使い方の本なんかもある。が、言葉遣いなんてものは、それまで育ってきた空間で自然に耳にして身についてしまうものだ。周囲の人間が間違った使い方を平気でしていれば、本人にはまったくなんの悪気もなく、尊敬語と謙譲語が逆になってたりもする。
 それに、細かいことにこだわるのは、しょせん自己満足に過ぎない。
 以前バイトしていたところの同僚に、ちょっとおまえね、という人がいた。
 話をしていると、ちょっと珍しい話や驚く話が出てくることもある。そういう時、相槌にように「ウッソー」とか口にすることもあるだろう。その「ウソ」という言い方はダメだ、という。それでは相手を疑っていることになるから、「ホント」と言え、とこういうわけだ。
 そんなこと気にしてるのはおまえだけだと言ってやりたかった。
 「えー、うっそー」と低音で、イヤそーな顔をして言えば疑っていることになるだろうが、興味津々で「それでどうなったの」と言わんばかりに顔を輝かせていれば、「うっそー」なんて言葉にどれほど意味があると。

 私もそうだが、言葉を使ってなにかを表現しようとする立場にいると、類義語とかも含めて、言葉の持つ細かな意味の違いやニュアンスを気にすることも多い。空費と浪費とどちらを使うか、というような話は前になにかで書いた気もするし。
 しかし、そんなものはあくまでも使い手側の感覚であり、受け取り手側にとれば、同じ言葉でも別の印象を持っていることだってあるものだ。

 つまり。
 「新年あけましておめでとう」という年賀ハガキに、したり顔で「これは変だよね」という奴。そいつは言葉遣いに気を使っているというより、そういった小ざかしい雑学を披露して優越感に浸りたいだけだろう、ということだ(ぉぃ
 ……新年早々、刺々しい話ばっかりだな、このザレゴト……。



2003年1月4日(土)

 モンスターファーム2(GBA)の進行具合。
 とりあえず最初のライガー系ユキカゼの「ユキ」くんは寿命ぎりぎりまで働かせ(鬼)、その後は冬眠。四大大会は二つまで制覇したが、そこでタイムアウト。どうやら今回は限界にきてしまうと、成長しなくなるのではなく、大会に出られなくなってしまうものらしい。チッ。
 次はナーガ系グレンデルの「グレン」。(またまんまかい!?というツッコミは自粛してください。)こいつは育成途中にスーパーコーチ(契約金はバカ高いが有能なコーチ)を一人雇えたので、さくさくと成長させられた。こいつで強引に四大大会を制覇し、最後のエンペラーカップ(いわゆるラスボス戦)も突破。クリア後、もう一方のラスボス(ディーバというドラゴン)みたいなのも倒そうとしたんだが、やはりその前に限界に来てしまったのでまた冬眠。
 育成したいのはデュラハンとジョーカー、ザンなんだが、どれもイベントをこなさないとならない。なんとかドラゴンとザンは解放したが、ここですぐザンにいくのはちょっと躊躇う。
 そこで三体目は、あまり趣味じゃないが可愛い系に走ってスズリン系ショーリンジの「ショーちゃん」に決定。(まんまさ、ああ) こいつでスズリンの変異種でも解放しつつ、デュラハンとジョーカーをゲットしようかともくろむ。が、変異種は出したしジョーカーもゲットした、残ってたディーバも倒した。がっ、デュラハンは解放しそこねる(死)。スーパーコーチをまた一人増やす。
 四体目は、再生するだけしてほったらかしにしておいたジョーカー。ようやく名前も「シン」とまともにつける。寿命が短い種族なので、どれくらい育てられるかと思いつつ、今度こそ、と目標はデュラハン確保。ここでやっとこさデュラハン解放し、暇だったので四大大会も片付け、ディーバもまた倒しておく。まだ育てる余地はあるが、このへんで一休みさせてみる。ここで三人目、最後のスーパーコーチもゲットする。
 次こそ本命に行くかと思いきや、イベントこなしたいから、という理由でピクシー系(女の子のセクチィ妖精サン)エンジェルの「エンジュ」育成開始。かしこさを700以上にするだけでいいのだが、なんとなく普通に育ててしまい、ちゃきちゃきとラスボスクラスの敵と戦うイベントまでこなす傍ら、やっぱり四大大会とディーバは倒してみる。

 それぞれのモンスターたちの最終ステータスは、ことごとく「ちから(orかしこさ)、めいちゅう」がズバ抜けて高い、という分かりやすい形。大技一発あてればたいていの相手は一撃死という美しいステータスである。家訓は「殺られる前に殺れ」。
 たぶんうちのファームには、そんな家訓が墨で黒々と、かつでっかく、なんだか不穏なくらいの勢いで書かれた額が飾ってあるに違いない……。

 現在、ザン系ダークラベンダーの「ダウラ」くんを育成中。



2003年1月5日(日)

 やたらめったらにビデオを見る。
 まとめて借りてきたのが「エボリューション」(SF)、「飛べないアヒル」(スポーツドラマ)、「悪魔が来りて笛を吹く」(金田一もの)、「ホームズもの」2本、というなんだか統一感のない組み合わせ。




Made with Shibayan Diary