烏の足跡



2002年7月16日(火)

 台風。
 おかげで旅行中の親は、飛行機飛ばず帰って来れないかもしれないという。

 それはともかく、現在5:08 AM、えらい風雨である。
 ちょうど窓から吹き込む形になっているので、うかつに開けておくとえらいことに。
 しかし閉めておくと暑い……。
 開けてさえおければ、涼しい風がガンガン入ってきていい感じなのに。

 そんな中で、久々に連日アップとなるルキズ話。
 NOVELSのところが見にくくなってきたので、これを機に、と整頓しようとすると、ソフトのバグの真っ只中で格闘するハメになった。
 表のところがねぇ……。
 html表示でちまちまと直していって、なんとか体裁を整えることに成功。
 しかし、途中何度となく強制終了をくらい、何度やりなおしたか……。
 ワンステップ終わるごとに保存しなきゃネ。



2002年7月17日(水)

 夜中というか明け方、4時過ぎ頃から、ものすごい雷が鳴っていた。
 30分か1時間ほどの間だったと思うが、かなり頻繁に、連続してピカピカガラガラときていた。
 雨も叩きつけるように降っていた。

 一人暮らししていたら、100%、散歩に出ただろう。
 濡れてもいい格好で、ふらふらと徘徊するのだ。
 何故そんなことが好きなのか、自分でもよく分からん。
 たぶん、土砂降りの雨の感触というものが、心地良いからなんだろうが……。



2002年7月18日(木)

1.
 昔の友人から電話がかかってくる。
 ふと疑問を覚える。
 この人は今も、私と遊ぶのは面白いと思っているんだろうか?
 私は、そうじゃない。

 面白いはずだった。
 面白いんだと思っていた。
 けれど会わないでいる時間のうちにお互いに変化したのか、どちらかが変化したのか。
 今は「合わない」奴になった。

2.
 忘れていたんじゃ大したことないことなんだろう、というと、そうでもない。
 忘れてはいたが、何故思い出さなかったのか不思議になるくらい、それは気に入っているシリーズだ。
 管理人プロフィールから飛べる「100の質問」だが、そこの気に入っている作家と作品、みたいな質問に、抜けていたものがあったのだ。

 今日たまたま、本棚の中にそのシリーズを見つけて、一番新しい一冊(といっても発刊は1997年)の冒頭を読んだ。
 そこからついうっかりと読み進めてしまいそうになる。
 そして、「なんであそこに入れてなかったんだ」と我ながら不思議になった。
 そんなわけで「100の質問」のところは訂正してある。

 入れ損ねていたのは、神林長平氏。「敵は海賊」シリーズが、簡単には一番面白いシリーズだが、これを読んだのはこの一、二年の間だ。
 それまでも氏の名前は知っていたが、それは小学生くらいの時に買ってきた、「言葉使い師」という一冊の短編集でだった。
 当時の頭では理解などできるはずもないし、なにかを感じることもできないが、当時の私好みの、そして今も好みである「なにか不可解な違和感と一体感」といおうか……変なものを感じ取れたので、お気に入りになった一冊である。
 むろん、すっかり日焼けしてしまっているが、その文庫は今も手元にある。

 そんなことに気付いたついでに、近くの(といっても車で数分はかかるが)ブックオフに行き、氏のほかの作品がないかと探してみた。
 しかし、見当たらない。
 仕方がないので「海賊シリーズ・A級の敵」でも読み返していよう。



2002年7月19日(金)

 ここのところ、いろんなものが「やりかけて放置」になっている。
 絵、小説、事務的作業、などなど。
 二人ほど、郵便物を送ろうとしている相手がいるんだが、一ヶ月近くもこれで放置したことになる(死
 絵は、どうもノらないというか、コないというか……憑かないというか?(聞くな
 小説も、今一つ燃えきらない。
 一気にケツまで書きとおすほどのエネルギーが感じられない気配。
 書きたいネタだけはあちこちのジャンルにコロコロと転がっているんだが、着手する気になれないとも言う。

 それでも今日は、描いてみたいPSO絵を一枚仕上げてみたが、どうも魂半分ほど抜けてる感じ。
 去年の今ごろとは逆だなぁ……。



2002年7月20日(土)

 今日初めて、ウナギを食べた。
 そう珍しいものでもないが、はるか昔に「食べた」ともいえないほど一口齧って「まずっ」と思って以来、食う気もしなかっただけである。
 しかしまあ、一人暮らしの果てに偏食もおおよそ治ったし、いくらか年月も過ごしたわけだから、と、あらためて食べてみた。
 「まずっ」とは思わないが、あまり美味いとも思わない。
 スーパーで買ってきたようなものじゃなく、もっとしっかりと職人さんが焼き上げたようなものだと、もっと違うのかもしれない。
 が、大して違わないのかもしれない。
 要は、ウナギそのものの味が私の好きなものではないのか、それとも調理のしようが大きいのか、ということだ。



2002年7月21日(日)

 この季節、迂闊に冷たいものを飲むとすぐ腹が痛くなる。
 外出予定のない時なら、頭痛よりは腹痛のほうがいい。尾篭な話だが、くだってる程度の腹痛なら、よっぽどそのほうがいいんである。だって出せばおさまるし。
 しかし、痛まないに越したことはないので、冷えた飲み物はほどほどにし、ガブガブやる時には、ある程度室温で放置した、ぬるいお茶にしておくことにしている。

 ところで、どうでもいい話なんだが、どうやら私の腹は鯵(アジ)とは相性が悪いらしい……。



2002年7月22日(月)

 最近すっかり昼夜逆転し、夜も完全に明けた6時以降に寝、昼の3時だとかに起きてくる生活をしている。
 というのに、今日は午前中にいきなり電話があった。
 私が一人で家にいる時なら、そんなものは100%無視して寝ている。重要な用件ならせめて留守電にくらい入れるだろうし、うちは病院じゃないんだから、一刻を争うほどの急ぎの用事なんてものもあるはずがない。
 が、今日は折悪しく母親がうちにいたもので、起こされてしまった。

 まあ、電話の時刻については文句は言うまい。世の中の大半の人はこの時間起きているのだし、夜中の23時すぎに、他の家人もいるような家に平気で遊ぶ約束のための電話をかけてくるような無神経さに比べれば、何百倍も普通だ。
 だが出てみれば、そう親しいわけでもなかった相手だ。
 さして親しくもなかったし、引っ越した後の電話番号を知っているはずもない相手だったのが意外だった。
 聞いてみれば、私とは極親しかったある友人とその人、Tさんは、なかなかに親しい間柄だったから、そこから聞き出したものらしい。
 べつに確執のあった相手ではないし、電話番号くらい知られても問題はない。
 問題は、いったい何故私に電話なぞしてよこしたのか、ということだ。

 ところで、私は以前、友達と二人で、ある人の「探偵」を務めたことがある。
 Aさんの彼氏がどうやら二股をかけているらしく、もう一人の女といるところの証拠をしっかりとおさえてほしい、というのだ。
 本物の探偵を雇うのにはかなりの金額がいるし、大袈裟すぎる。そんなわけで、物好きそうな奴等で、かつ「彼氏」とは面識のない相手に声をかけていていたということだ。
 人選は、誤っていない。
 私と友人Kは、条件を聞いてすぐに引き受けた。
 期間は土日を含む三日間。どうやらこっそりと旅行にいくらしいのだが、確証はつかめない。この間、とにかく見失わないようについて歩いて、写真でも撮ってきてくれ、とのこと。できれば、逐一なにをしていたかのレポートもあるといい、という。本人はその間、なにかの講習とかでどうしても抜けられないらしい。
 5万円預かった。行き先や行動予定がはっきりしていればいいんだが、それはあくまでも「旅行するらしい」との噂・予感に頼っているから、交通費などが分からない。
 あまれば返すが、足りなければあとで支払うから立て替えておき、もし経費が8万超えそうになったら、その時点で切り上げてほしい、という。

 面白そうだ、と引き受けて、さっそく金曜の明け方から、「彼氏」Bくんの家に張り付いた。
 Bくんは6時頃、たしかに大きめの荷物を持って家を出てきた。
 そして一人で駅へ行き、さっさと切符を買いにいく。友人Kは「できるだけ無駄に金使わんほうが、飯がいいもの食える」というすさまじい根性を発揮して、隣の券売機に立ち、どのボタンを押したか確かめてきた。そして電車の発車時刻確かめると、見張りは私に任せてトイレに行き、すぐさま簡単に外見をかえてしまう。……あんたホントに探偵になれるんじゃないのか? と思わずにはいられなかった。
 ともかく、Bくんは一人で電車に乗り込んだ。こっちの姿が目に付いてしまうとやりにくくなるので、彼が横向きの座席ではなく向かい合わせになったボックスのようなところに座ったのをいいことに、真後ろに陣取る。
 こうなってみると、こっちの声がBくんにも聞こえるところにいるわけだから、なにか話していたほうがいいのか、黙っていようか、と妙な緊張感が漂った。
 しかしそんな心配は二駅ほどで不要になった。
 二股……というか、浮気相手のCさんが乗ってきたのである。

 BくんとCさんの話し声が、遠慮もなく聞こえてくる。
 聞けば聞くほど、納得できて、こっちは笑いをこらえるのと、そのことを話題にしたいのをひたすらこらえなければならなかった。
 要するに、こんな素人探偵まで使って浮気現場をおさえてどうこうしよう、と考えるAさんといると、疲れてたまらない、というのだ。今日もなんとか誤魔化してきたけど、あいつのことだからうすうす勘付いてるんじゃないのか、とBくんは愚痴をこぼしている。
 でも「M市を離れてしまえばこっちのもの」とCさんは楽しそうだが……いるんだよなぁ、ここに見張りが。

 あまり細かいことを書くのはやめにしよう。Aさんは機械音痴でパソコンなんて触れもしないから、まずこれを見つけることはないだろうが、具体的に書きすぎると、その行動パターンからB、Cの二人について見当がついてしまうことになりかねない。
 なんにせよ、旅行先というのには私とKの友人がいたから、宿はそいつに借りて、我々は二人のあとをついて回りつつ、のんびりと観光した。
 正直、BくんにとってはAさんと別れたほうが彼のためになるような気がしたから、調査結果はすべてAさんに渡した。「もう別れてやる、ここまでナメられて誰が付き合ってやるもんか」とAさんはいきまいていたが、それこそBくんのずっと望んでいたことだとは、思いもしないんだろうな、彼女は……。
 まあ、私とKにとっては、それで一週間は酒が飲める、面白い経験だった。

 今日の電話で、そのことを思い出してしまった。
 Tさんは、ちゃんとした興信所を頼って、旦那の浮気の現場をおさえてもらったのだが、事実を知ったからといって、さてどうしよう、となると余計に分からなくなってしまったのだそうだ。
 一晩眠れもせずに考え明かして、誰かに相談しようと思った時、誰も相手がいないことに気付いて哀しくなったという。
 Tさんには友達がいないわけではない。かなり社交的な姉御肌の人で、何度か顔を合わせた時にも、面倒見もよく闊達な人だという印象ばかりがあった。
 分かる人には分かると思うが、いつもいつも相談されてばかりいて、頼られる側でいると、逆に誰かに頼ることができなくなってしまう。自分を頼ってくる「妹分」や「弟分」たちに弱いところは見せられないというか……。
 だから、頼られたことのない相手で、話ができそうな奴、と探した結果、私になったらしい。

 恋人として付き合っているだけなら、別れるのなんのということが実利、損得に関わることはほとんどない。だが結婚していて、となると、世間体とか双方の親とか生活の変化とか、様々に考えるところもあるのだろう。
 幸い彼女にはまだ子供はいないから、その点だけは救われている。これで子供がいるとなると、余計にややこしいことになるところだ。
 私が思うのは、子供、という自分が導いてある程度育ててやらなければならない存在を抱えているのでないなら、本人の覚悟一つだということだ。
 法律についてはなんにも知らないが、浮気の現場はおさえたし、証拠もあるのだから、慰謝料くらいは請求できるだろう。だがそんなものがなくても、実家に帰ることができるなら、なんとでもなる。得をしよう、なんて考えるのはやめて、損だけはしないように立ち回ればいい。
 既に損した部分(女のプライドとかいろいろあるだろうが)を埋めようとする気持ちもあるのかもしれないが、それくらい、最低な男の顔に「私のお情けよ」と叩きつけてさっさと捨ててしまえばいい。
 プライドを語るなら、それくらいやればいい。

 こまごまと人様の内情を書いても仕方ないので、このへんにしておこう。
 よーするになにが言いたいかというと。
 昔の面白い体験を思い出した、ということ、そんなことがあったんだよ、ということ。
 それと、姉御肌、兄貴肌の人っていうのは、自分がつらい時には大変なんだよな、ということ。
 なにかにつけて「どうしよう」と気安く人に甘えることのできる性分の人も、そのへんのことは分かっていてあげないとね。



2002年7月23日(火)

 今日もまた暑い。
 しかし、北からかなり強い風が入ってくるので、湿度は追い払われ、そこそこ快適に過ごせる。
 なにせこの部屋にはエアコンどころか扇風機もない。
 いや、ホントに。

 そんなわけだから、窓は、うちに人がいて大雨でないかぎり、いつも全開に開いている。
 今朝もようやく6時くらいに寝ようとしていたら、西の窓から、隣の家の奥さんが作っていると思われる、朝食だか弁当だかの香が流れこんできた。
 こっちは最後に飯食ったのは17時だぞ、というところで……くそぅ、いい匂いさせやがって、と思いつつも、窓は閉められない。

 いつもならそれから昼下がりまで寝ているんだが、何故か今日はさっさと12時に起きてしまった。
 雲ひとつない晴天で、とてもじゃないが私には外出できないが、うちの中で風になぶられつつ書き物をしているには、さして不便のない天気であった。



2002年7月24日(水)

 高校時代の友人がバイト先に現れた。
 思いがけず再会し、私も顔は覚えていたのだが、なにせ名前が出てこない。
 こっちはネームプレートをつけているんだが、相手は仕事帰りらしく、ちょっとシャレたスーツ姿だ。

 ネームプレートを見るまでもなく、私の名前を覚えていて声をかけてきたっぽいんだが……そうなると、私のほうでは名前が思い出せない程度の、「クラスメート」という相手が、なんで私の名前をしっかりと覚えているのかが、かなり不思議だ。
 そんなに目立つというか、忘れがたい存在だったのか?(ぉぃ

 ちなみに、いくら顔を覚えているとはいえ、私は自分の写真というものが嫌いだから、アルバム類はいっさいない。卒業アルバムとやらもだ。おかげで、顔から名前が導き出せない。
 また会った時にも、名前を出さずにさりげなく切り抜けられるかとなると、ちと怖いものがあるネ。



2002年7月25日(木)

 うちの母親がつくる日常の食事メニューの中に、素材の味が嫌いとかいうのは置いといて、調理そのもののしようが悪いせいで不味くて食いたくない、というものは、ほとんどない。
 子供の頃から口にしている味でもあるから当然なんだろうが、実は、一つだけ、食えないことはないがどう考えても「不味い」ものが一つある。

 カレーだ。

 市販のルーを使ってごく普通に作っているのだから、食えないほど不味いわけではない。
 ただ、どんなに腹が減っていても「美味い」と思ったことがない。
 煮しめやトンカツ、ハンバーグ、揚げ物類などは、腹が減っていれば次々と食べられるし、普通の腹具合でも、「美味い」と思って食べている。
 そりゃ一流の出来ではないにせよ、その辺の適当なスーパーなんかで売っている出来合い品に比べれば、しっかりと美味い類に入る。
 だが何故かカレーだけが……。
 レトルトのほうが断然美味いし、自分で作ったほうがまだしも美味い(ということは、私の作ったものは母親には不味いのかもしれないんだが)

 私の場合、ルーから、とまではいかないが、市販のルーでも気に入ったものを選ぶ。値段は考えない。安くて不味いものを嫌々食うくらいなら、調理という手間をかけるよりレトルトにしたほうがよっぽどいい。
 辛いのはあまり得意ではないから、甘すぎない「甘口」のあるメーカーとか、スパイシーであることとただ辛いことを勘違いしていない「中辛」くらいのものが好きだ。
 で、私が作るとなると、具にはトマトが欠かせない。
 湯剥きして適当に潰して、形がなくなるまで煮込んでしまう。この、トマトを入れると無駄な辛さが消えることを教えてくれたのは、昔バイトしていたカラオケ屋の店長だ。酸味によって、辛味がまろやかになる。決して辛くなくなるのではない。
 野菜は、ジャガイモ、ニンジンあたりは基本として、これにナスを入れるのが好きだ。さっと焼くか、できれば揚げるかしてから入れると美味い。
 野菜を煮ている時点で、その日の気分で適当なスープを入れる。コンソメだったり中華ものだったり、鶏がらがどうのというやつとか。一番手っ取り早いのは、クノールとかのインスタントスープの素。
 肉にはあまりこだわらない。普通に焼いて食って美味い肉ならそれでいい。煮込むことはしない。そろそろカレーができあがる、という時に強火のフライパンで一気に炒めて、食べる直前に油ごと加え、かき混ぜる。

 しかしまあ、夏の暑い時にはカレーより、気の利いた薬味のついたソウメンでも食べたいところだけどさ。



2002年7月26日(金)

 今月の説法。

 「〜で当然」と思うことが増えれば増えるほど、嫌な奴になっていく。

 優しくて当然、丁寧で当然、〜してあって当然、〜してくれて当然。
 そんなものを勝手に期待して人に押し付けて、かなわなかったからと言って腹を立てるのはバカらしい。

 優しくしてくれてありがたい、丁寧に応じてくれてありがたい、〜してあってありがたい、〜してくれてありがたい、と感謝の気持ちを忘れずにいれば、自分自身、腹も立たない。つまり、精神的に得だ。
 私は聖人君子目指すわけではないから、「そうするといいよ」なんては言わないが、ほんのちょっとしたことなら、そういうふうに「〜してあること、してくれることのほうがありがたいことなんだな」と思うようにしていれば、腹を立てるなんて気分の悪いことをする回数も減るんじゃないかな、と思うだけだよ。



2002年7月27日(土)

 日々暑い。
 当たり前のことだが、暑い。
 そろそろ8月になろうとしているのだから、極めてもっともなのだが。

 しかし暑いくらいはどうでもいい。
 こらえられないほど暑い、などということは、まずない。
 しかし天気がいいと外に出られない。これがつらい。
 そして現状、日が落ちてからを自分のメイン活動タイムとして、ふらふらと出歩くということも、やりづらい環境。

 池波正太郎のエッセイを三冊ほど読む。
 面白い。
 モノカキの端くれとして、なるほどと頷けることがあったり、なんとなく自分の書き方に似ているようなところを見つけて、「これほど著名な作家でもそうなのか」と安堵してみたり。
 しかし……日々食べていた「美味いもの」の話を見ると、羨ましくてたまらない。
 ちくしょう(何



2002年7月28日(日)

 2019年に直径2kmほどの小惑星が地球に激突するかも、という記事が先日の新聞に載っていた。
 今から何年後かを計算して、ぶつかってもべつに構いやしない、と思った。
 「老人」とも呼ばれそうな年にさしかかりつつ生きていることより、今はそれまでに終わることのほうが魅力的に思える。
 ま、こんなことは実際にその年頃になった時の自分が、どういう生活を送っているかにもよるけれどさ。
 左団扇で悠悠自適、がかなっていれば、生きていたいかな。
 ……正直者だろ?



2002年7月29日(月)

 知人の中に、ある一面を覗けばおおむね好きな人がいる。
 だが「ある一面」がどうにも好きになれないというか、その一点のせいで、積極的に付き合っていこうという気になれない。
 それはおそらく、その一点・一面というのが、私の「やりよう」「信念」とは、違うどころか相反するものだからだろう。
 それが悪いとか間違っているとかいうことではなく、「私は絶対にこうはしない」と決めていることを、その人は平気で行っている、ということだ。
 つまり、その人が「悪い」ということでは決してなく、私とは合わない、ということ。

 結局は、こういうことだ。
 結婚相手でも友人でも恋人でも、長く付き合っていく相手には、共感できる点が多い・強いということより、反感を覚える点が少ない・弱いことのほう肝心だ。
 共にいて楽しいということより、共にいて安らぐということのほうが大きい。
 楽しい時には楽しくても、少しのタイミングで途端に態度をかえそうな相手と付き合うのは、緊張する。我慢はするが許すことも受け入れることもしないのでは、誤魔化されるのはその場だけで、あとで他の場所で、なにをどういわれるのかも分からない。つまり、気楽ではなく、安らげない。
 そんな面をまざまざと見てしまい、気が萎えた。

 楽しいから付き合う、程度のことは、楽しいうちに終わるイベントのようなものだ。
 決して友人と呼べるものじゃない。
 「気に入らないところや困るところもあるけれど、特にどうしようもなく我慢ならない点はない」相手のほうが、友人と呼びやすいのかもしれない。
 長いこと、ある程度密に関係が続いている人は、楽しいという以上に、共にいることに精神的な負担がないということなんだろう。

 「なにをしてくれるか、よりも、なにをしないでいてくれるか」
 それが友人の条件なのかもしれない。
 



2002年7月30日(火)

 PCを動かす。
 4時間ほど使うとする。
 きちんと電源を切るのは、最後の一回のみ。
 その間、無理やりぶった切る回数、ゆうに10回を超えると思われる。
 「Windowsの終了」から終わらせないとまずい、と、もうまったく思えなくなってきた。

 なんにせよ、いろいろなことで作業が途中で中断されまくり、やりなおしさせられまくるので、おミヤさんを復活させようと考える。
 幸い、セレクターみたいなのもいただいたことだ。文章・web関連のことはおミヤさん、イラスト関係はおスミさん、と分業させ、他の機能は全て下ろしてしまおうかと考える。
 しかし、ここで落とし穴一つ。
 おミヤさんのキーボ、コネクター部分が少し違うんだよネ……(汗) だからセレクターにつなげないのヨ。
 仕方ない。ちょっと余所に保管しているキーボ、とってくるか……。

 それにしても、持ち主がちゃんと原因把握して、なんとか直してやれればこんなことにはなってないんだが……。ごめんよ、おスミさん。
 しかしスキャンディスクにもシステムファイルチェッカーにも、エラーが引っかからないんじゃ、どこがどう悪いのかもわからんじゃないかい……。



2002年7月31日(水)

 仕事中、トイレ清掃が割り当てられることがある。
 今バイトしている店は、男女とも個室一つだけの小さなトイレで、掃除そのものは15分もあれば終わってしまう。
 ただ、お客さんとかち合うと、こっちが待つのが当然ということになる。
 そういう時は、少し離れた場所にある、文具の棚や絵本塔なんかを整頓しているのだが、それでも、ある程度の音は聞こえてくる。自分の意識が「出たかなー、まだかなー」とトイレのほうにいっているからだろう。

 女性客に多いのが、使用中に水を流すという行動。まあ、気持ちは分かるから、「節水しましょう」なんて声高に叫ぶ気もない。痛むのは私の懐じゃないし。
 ただ、「恥ずかしいから」というんでやってるんであれば、気遣うところは他にもあるんじゃないか、と思った今日(ちなみに書いているのは7/30)。

 ある女性が出て行ったあと、「さて、続きに取り掛かるか」と中に入った。
 ……におう(爆
 使用中、何度も水を流していたのが聞こえていたから、それと相俟って、思ったことが一つ。
 「そんなに羞恥を覚えるなら、このにおいについても少しは手段をとったらどうだ?」ということ。
 そりゃあ排泄物がくさいのは仕方ない。だからそんなことで文句言う気はないが、音だけを気にしてにおいにはなんにもしないのでは、片手落ちだと思うのだ。

 メーカーも、ミニサイズのトイレ用芳香剤&消臭剤を出せばいいのに。
 いや、あるのかもしれんけどさ。
 もしそういうものがないなら、消臭効果のある市販の液体製品なんかを、手ごろなサイズのアトマイザーに入れて持ち歩くくらいしたらどうだろう。

 ちなみに、ここから生まれたお話を「その他」にアップしてある。お暇なかたは覗いてみてネ★


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